戦争をなくし平和を守る活動に寄付を届けたい!募金先NPO3選

(出典:アクセプト・インターナショナルHP

日本にとって戦争は遠い昔の話。
戦争を知らない世代の多くがそう思っている一方で、諸外国の核実験のニュースは後を立たずに不安を持つ人も少なくありません。

また、今でも自国の紛争に怯える子どもたちが世界中にいます。
過去の紛争体験で心に傷を負った人々は、傷が癒えぬまま暮らしているのです。

この記事では、戦争をなくしたり、平和を守る活動を行っている団体を3つご紹介します。

戦災孤児への支援を起源に、アジアの子どもをサポート(チャイルド・ファンド・ジャパン)

チャイルド・ファンド・ジャパンHP

アジア諸国には、住んでいる地域や親の収入によって「学校に行けない」「医療を受けられない」子どもたちがいます。
日本の子どもたちが学校に通いながら友達と遊んでいるとき、世界では家の仕事や兄弟の世話をして1日を終える子どもたちが大勢いました。

ニメシャはスリランカの地方に暮らしている12歳の女の子です。
脳性小児まひにより、発達の遅れと身体に障がいがありました。
父親の収入が十分ではなく、家族は貧しい生活を強いられていました。
ニメシャに必要な療育を受けさせることも難しく、車イスを買うこともできませんでした。
ニメシャは家から出ることすらできず、することのない生活を送っていました。

チャイルド・ファンド・ジャパン

このような子どもたちの教育を支え、将来的な住民主体の組織づくりを目指して活動を行っているのがチャイルド・ファンド・ジャパンです。

同団体の始まりは、第二次世界大戦後にありました。
戦後の厳しい環境で児童養護施設で生活する日本の戦災孤児たちを支えてくれたのは、アメリカの民間団体であるキリスト教児童基金(CCF)。

そのおかげで経済成長を遂げた日本は、今度は支援の受け手から、支援の担い手として「チャイルド・ファンド・ジャパン」としての活動を始めたそうです。

活動内容 教育、保健・栄養、自己啓発、組織づくり、生活改善、子どもの保護
活動地域 フィリピン・ネパール・スリランカ
支援対象 貧困の中で暮らすアジアの子どもたち
寄付の使途 学用品の配布・職業訓練・健康診断など
運営団体 認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン

アジアの子どもたちへの寄付を考えられている方は「スポンサーシップ・プログラム」に参加できます。
月4,000円から継続的に支援を行いながら、チャイルドたちの成長を見守ることができますよ。

チャイルド・ファンド・ジャパンのスポンサーとして、アジアの子どもに寄付する理由
編集部オススメのポイント!
スポンサーシップ・プログラムでは、支援を受ける子どもの成長の記録や手紙のやり取りを通して、アジアの子どもと交流することができます。心と心が触れ合うことを大切にしていて、子どもたちの多くがスポンサーに感謝の気持ちを抱く一方で、同時にスポンサーも「寄付してよかった」「子どもに感謝している」と話す方が多いようです。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、第二次世界大戦後、海外の民間団体から、日本の戦災孤児へ支援を届けるための受入窓口として1952年に誕生しました。それから日本が高度経済成長期に突入し状況が改善されると、チャイルド・ファンド・ジャパンは「支援の受け手」から「支援の担い手」へとその役割を変え、フィリピンの子どもたちへの支援を開始、現在ではスリランカ、ネパール、ベトナムと、アジアを中心に活動が広がっています。

「アジアの子どもたちへ恩返しがしたい」
「世界の多くの子どもたちに教育と医療を届けたい」

このような想いを持たれている方は、寄付を検討してみてくださいね。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

紛争の解決を目指し、元テロリストの社会復帰を支援(アクセプト・インターナショナル)

アクセプト・インターナショナル HP

世界の紛争地では、現地の政治への不満や貧困、テロ組織からの脅迫によって、多くの若者がテロ組織に加入していく現状があります。

ソマリアに生まれた青年バシールは、幼い頃に内戦によって両親を亡くしました。
長引く紛争と貧困の中で、心の支えはモスクでの礼拝でした。
ある日モスクで、見知らぬ男に「『聖戦』に参加しないか?」と誘われました。
さらに男は、組織に加入すれば毎月多額の給料を出すことを約束しました。
そうしてバシールは、加入を決めました。
そこでは、銃や爆弾の使い方、自爆テロの手順、過激な思想を徹底的に叩き込まれました。
わずか14歳の時でした。

アクセプト・インターナショナル HP

また、テロ組織に一度入ってしまうと組織からの報復が怖くて抜け出せない、なんとか抜けられたとしても、戻った社会からは受け入れられず、多くの若者たちがこの現実に苦しんでいます。

そういった若者たちが武器を置き、社会に戻る支援を行なっているのがアクセプト・インターナショナルです。

アクセプト・インターナショナルが行なっている活動は大きく分けて「脱過激化」と「社会復帰」の2つです。
テロ組織に所属する若者を減らしていくこと、また、組織を脱退した若者たちが社会に安心して戻れるように支えることが活動の軸となっています。

具体的には、コミュニティの代表者を招き、暴力的・違法的な手段を取ることについて考える対話セッションを持ち、その考え方の変容を促します。
また、脱退したいという意思を持った若者たちが、経済的・社会的に自立できるように、技術研修や就労支援を実施しています。

活動内容 テロリストの若者に対する自立支援、脱過激化支援
活動地域 ケニア、ソマリア、イエメン、インドネシア、日本
支援対象 テロ組織にいる、もしくは入る可能性のある若者、脱退した若者
寄付の使途 テロ組織から脱退した若者の自立支援など
運営団体 NPO法人アクセプト・インターナショナル

アクセプト・インターナショナルでは、月1,500円〜(1日あたり約50円)の寄付で活動を支えるアクセプト・アンバサダーを募集しています。

3年間ご支援いただくとテロ組織の投降兵2名へ包括的なプログラムを提供し、若者がテロリストではない未来を実現できます。
こうした取り組みにより、テロや紛争の被害を直接的に減らすことができます。
誰一人取り残さない、たとえ加害者とされる人であっても。

アクセプト・インターナショナル HP

実際にアンバサダーとして、寄付を始めた体験記もありますので、よかったらお読みください。

アクセプト・インターナショナルへの寄付で、私が元テロリストを支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
テロと紛争の解決に何が必要とされるのか、憎しみの連鎖の歴史と問題構造を分析した時、「受け入れる」取り組みが必要とされています。アクセプト・インターナショナルは、テロ・紛争解決という分野だからこそ、武力ではなく平和的な手法を選択しています。
創設者・永井陽右さんは「誰かがやらなければならないのであれば、自分たちは、その誰かになりたい。その前例がないのならば、日本発でどうにかやってやろう。」という思いで、元テロリストの若者を誰ひとり取り残さない世界をつくるための活動を続けています。

「平和の実現に向けて、国を作る若者たち一人一人の未来を支えたい」と思われた方は、ぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる

環境を保護する活動を通じて、地球の平和を守る(グリーンピース・ジャパン)

グリーンピース HP

環境保護と世界平和に関係があるの?と思われるかもしれません。
ですが、世界平和のためには環境保護が必須と言っても過言ではないのです。

私たちは地球で、限りある資源を使いながら、生存に適した環境の中で暮らしています。
もし地球環境がおびやかされ、資源の枯渇や、暮らせる場所が限られる世界になったらどうでしょうか。
国同士の関係は悪化し、資源や居住スペースの取り合いとなり、戦争に繋がりかねません。

地球の環境を保護し、多様性のある生態系を維持することが、ひいては人々が平和に暮らせる世界をもたらすのです。
そのような緑豊かで平和な世界を実現するため、グリーンピースは活動を行なっています。

核実験の反対にはじまり、原子力、海洋生態系保護、森林問題、有害物質、遺伝子組み換え問題、オゾン層保護、そして気候変動といった地球規模の環境問題を解決するため、専門的な知識をもとに粘り強く大胆に、人々を巻き込んだキャンペーン活動を展開しています。

グリーンピースHP
活動内容 地球環境や生態系の保護、自然エネルギーの推進など
活動地域 北極やアマゾンなど、世界55以上の国と地域
支援対象 危機に瀕している野生動物をはじめとする、地球上の生命
寄付の使途 環境調査・分析、自然保護を求める提言などの活動費全般
運営団体 一般社団法人グリーンピース・ジャパン

地球環境に負荷をかけた状況は、動植物のみならず、人々の暮らしをも脅かします。
それがよくわかるのは、グリーンピースが中止へと繋げた環礁での核実験です。

核実験を中止 (1992年)
グリーンピースの船『虹の戦士号』による実験水域での抗議を受けて、フランスはモルロア環礁での核実験を中止。
同域で180 回も繰り返された核実験は、美しい珊瑚礁を破壊し島民の生活を脅かしていた。

グリーンピースHP
グリーンピース・ジャパンへの寄付で、私が環境保護を推進する3つの理由
編集部オススメのポイント!
1980年代から南極の環境保護活動を継続していて、2019年からは、南極を含む世界の海の30%を遅くとも2030年までに海洋保護区にする活動を始めています。
気候変動の悪化を食い止めることは、私たちの命と暮らしを守ることと直結しています。温室効果ガスの排出削減のために何ができるか、グリーンピースは各国政府や企業、国際社会に対して呼びかけ続けています。

地球環境について考えるのは難しいという人でも、戦争のない世の中にしたいという気持ちはあるのではないかと思います。
グリーンピースへの支援は月1,000円と、気軽に始められます。
どうか、平和な世界の実現のために、支援を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる

まとめ:「平和を守る活動に寄付をしたい」という方の参考に

今回は、戦争をなくし平和を守る活動続ける団体を3つ紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
チャイルド・ファンド・ジャパン ①子どもたちの成長の過程に合わせた支援
②子どもとの手紙を通した一対一の交流で、成長を実感することができる
アクセプト・インターナショナル ① 「排除するのではなく、受け入れる」コンセプト
② テロ組織に所属する若者を減らし、さらに組織脱退後の社会復帰までサポート
グリーンピース・ジャパン ① 北極やアマゾンなど世界55以上の国と地域で、野生動物をはじめとする、地球上の生命を守る活動
② 政府や企業からの援助を受けず、市民の力だけに支えられて、独立して環境保護に取り組んでいる

今回の記事を読み、紛争や環境破壊の問題に「自分も何かアクションをおこしたい」とお考えの方にとって少しでも参考になれば幸いです。

この記事を読んだ方にオススメ

途上国の支援先を選ぶなら?
私が月1,000円の寄付を始めた理由

「十分な医療を受けられず苦しむ人々の助けになりたい」「途上国で頑張っている日本人を応援したい」そんな想いをお持ちの方にお薦めしたいのが・・

>続きを読む