(出典:ユニセフHP)
ミャンマー西部で迫害され、バングラディッシュに避難するロヒンギャ難民。
「苦しんでいる方々を助けるために寄付がしたい」
「支援をしているのはどんな団体か?」
「それぞれに、どういう違いがあるのか」
など思われる方に、代表的な募金先の支援団体3つをピックアップしてご紹介します。
目次
国籍のない子どもたちに、教育や栄養支援を実施(ユニセフ)
ロヒンギャ難民の避難生活や栄養面での不安は、私達の想像を超えるものでしょう。
特に、体の小さな子どもたちは避難生活での劣悪な環境の影響を受けやすいと考えられます。
2020年3月にはCOVID-19がキャンプ内でも発生し、2021年3月にはキャンプ内での火災が発生。火災で住居を失い、COVID-19の感染で家族と離れ離れになった子どももいれば、火傷を負ったり、火を見てミャンマーで経験した暴力を思い出し、トラウマに苦しむ子どももいます。さらにはモンスーン時期の大雨により、607の学習センターが影響を受け、継続が困難になりました。
(ユニセフWebサイトより)
このように支援を必要とする子どもたちへ食糧や水の提供、栄養治療を行っているのがユニセフです。
避難先で生まれた子どもたちは無国籍。
法的身分を持たない子は特に、教育や医療を受ける機会から遠ざかってしまいます。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) |
同団体では、2,500以上の学習支援センターを運営し、20万人以上の子どもたちに対して、技術習得を含めた学習プログラムを提供。
新型コロナウイルスの流行の最中でも、栄養や教育、保護など必要な支援を継続して実施しています。
ユニセフへの寄付方法には、月1,000円からのマンスリーサポートがあります。
ロヒンギャ難民緊急募金で寄付の使途を指定することで、ロヒンギャ難民の子どもたちへの支援を行うことができます。
また、ユニセフの全般的な活動やマンスリーサポートについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
「ロヒンギャ難民の子どもたちに教育や医療の機会を届けたい」
このような方は、一度寄付を検討しても良いかもしれません。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ロヒンギャ難民を物資供給・栄養改善で支援(セーブ・ザ・チルドレン)
ミャンマーのラカイン州に住むロヒンギャと呼ばれる人々。
彼らは迫害され、約92万人のロヒンギャが難民としてバングラデシュに逃れて来ています。
その中には32万人の子どもたちも含まれていました。
収容人数を大幅に超えた難民キャンプで、劣悪な環境の中、食料の配給だけを頼りに生活する人々は、これから暴風や豪雨、洪水、地滑りといった危険と隣り合わせの生活を余儀なくされるだけでなく、病気の蔓延の危機にも晒されています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
そこで、水・衛生環境の向上支援やシェルターキットの配布に取り組んでいるのが公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンです。
活動内容 | 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など |
活動地域 | コックスバザール(バングラデシュ)※ |
支援対象 | 難民キャンプで生活するロヒンギャの子どもたち ※ |
寄付の使途 | 子どもたちへの教育支援、心理的サポート、衛生および居住環境の向上支援など ※ |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
※ロヒンギャ難民支援の場合
2018年のモンスーン期にミャンマーを襲った豪雨では、ロヒンギャ難民の住む仮設住宅の周囲は土砂や泥で汚染されました。
竹やプラスチックで作られた脆弱な仮設住居は、2,000棟以上が破損。
豪雨による被害でキャンプ地の衛生環境が悪化し、飲料水汚染の危険もありました。
すでに下痢や熱に苦しむ子どももいる中、同団体は子どもたちが安全に生きることのできる環境づくりを進めました。
セーブ・ザ・チルドレンでは、月1,500円からの毎月寄付を受け付けています。
内閣府より認定を受けた公益社団法人であるため、税の控除を受けることができますよ。
「ロヒンギャ難民を栄養補給などの生活改善活動で支援したい」と考えられる方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
バングラデシュの難民キャンプなどで緊急支援(ワールド・ビジョン)
ロヒンギャの人々への支援を2017年から始めている国際NGOワールド・ビジョン。
難民が発生してすぐに避難キャンプへ赴き、支援活動を続けています。
困難な状態にある避難民の中で、さらに弱い立場に置かれているのは子ども。
難民キャンプでは、子どもたちが人身取引の危険にさらされているという報告もあります。
本来子どもたちを守る大人たちにも、避難生活の中ではいっさいの余裕はありません。
同団体WEBサイトより
ワールド・ビジョンは、子どもたちを守る「チャイルド・フレンドリー・スペース」を難民キャンプ内に設け、子どもへの居場所を提供。
また、女性たちの尊厳や健康を守るための生理用品や下着などを配布したり、安全対策用の街灯を設置したりなど、暴力防止のための啓発活動を行なっています。
活動内容 | 食料や水の緊急支援・難民キャンプで教育支援など |
活動地域 | シリア・イラク・南スーダン・バングラデシュなど |
支援対象 | 紛争や災害の被害に苦しむ、難民の子どもたち |
寄付の使途 | 綺麗な水・薬・学用品など、現地に必要な物資 |
運営団体 | 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口) |
ワールド・ビジョンの行なっている支援は、物資を届けるだけではありません。
難民の人々の健康と尊厳を守り、彼らが未来に希望を見出せるようになるため、今も活動を続けています。
寄付は金額が選べ、月1,000円から可能です。
未来をよりよくしていくための寄付を、ぜひ検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
この記事では、ロヒンギャ難民への寄付先の団体の例として、「ユニセフ」「セーブ・ザ・チルドレン」「ワールド・ビジョン」の3つを紹介しました。
ミャンマー軍のロヒンギャの人々に対する「掃討作戦」のせいで多くのロヒンギャ難民が迫害を受け、暴力、性的暴行が起こっており、たくさんの死者が出ています。
やむなく、バングラディッシュに移り住んだとしても、その生活は非常に厳しいものとなっています。
彼らはこうしているまさに今現在も、暴力に苦しみ、避難の結果、空腹、住む場所、感染症などの病気に苦しんでいます。
これは今まさに現在進行形で続いており、一刻も早い支援が必要です。
あなたのした募金が彼らの命を救うことにつながるかもしれません。
「世界のどこかで苦しんでいる人たちを助けたい」
という方にとって、支援先選びの参考に少しでもなりましたら嬉しいです。