児童労働をなくすために、寄付や募金は役立つ?支援団体・NGO3選

(出典:ユニセフHP

最近、メディアなどで目にする「児童労働」。
アジア太平洋やアフリカを中心とした途上国では、今なお十分な教育を受けられず1日中働く子どもたちがいます。
その数、約1億5200万人。
プランテーションなどの農作業、工場などでの単純労働など、安価な賃金で過酷な労働を強いられています。

もちろん、日本でも児童労働を含む人道支援に挑戦するNGO・NPOが数多くあります。
ここでは、主に「児童労働」撲滅に向けて中心的に活動している団体3つを紹介します。

過酷な環境で働かされている”家事使用人”の少女を救う(シャプラニール)

認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会は、「隠された」児童労働と言われる家事使用人として働く少女を支援しています。

ゴミ捨て場で発見された瀕死の少女

ある日、バングラデシュのゴミ捨て場で瀕死の少女が発見されました。
少女は身体中から出血し、アイロンで押し付けられたようなやけども見られました。

身元を調べると、アドリちゃんという名の11歳の少女で、貧しい農村から離郷し、雇い主の家に住み込みで働く家事使用人だと分かりました。
アドリちゃんは雇い主から虐待を受け、ゴミ捨て場に捨てられたのです。

シャプラニールHP

シャプラニールが活動しているバングラデシュでは、アドリちゃんのように家事使用人として働く少女が33万人程いるとされています。
しかし正確な人数は分かりません。

それは、工場で働く子どもやストリートチルドレンなどと違い、家の中で働く少女を見つけるのが難しいからです。
家事使用人が「隠された」児童労働と言われているのは、そのためです。

シャプラニールHP

シャプラニールは、少女たちのための支援センターを開設し、自立に向けたサポートを提供しています。

初年度に支援センターを利用した約65名の少女たちに起きた変化は目を見張るものでした。

読み書きや計算だけでなく、保健衛生などの知識も身につけたことで、少女たちの身なりは目に見えて清潔になっていきました。

そして何よりも、住み込みで孤独を感じながら働く少女たちにとって、センターで友達と過ごす時間はかけがえのない時間となったのです。

シャプラニールHP
活動内容 子どもの明日を守る活動、災害に強い地域を作る活動など
活動地域 バングラデシュ・ネパール・日本
支援対象 社会や他の援助団体の支援から取り残された人びと
寄付の使途 児童労働に従事する子どもたちへの教育支援費用など
運営団体 認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会

支援センターでは、アクセサリー製作・ペーパークラフト・絞り染めなど手工芸技術から、料理・ミシン・裁縫といった実用的なものまで、様々なテーマで技術研修を行っています。

家事使用人以外にも仕事がある、人生の選択肢は無限に広がっている。
それを知ることで、少女の未来は変わります。

現在シャプラニールは、バングラデシュで3つの支援センターを運営しており、新たな支援センターの開設も計画しています。
そのための資金が足りません。

シャプラニールへの寄付でバングラデシュの家事使用人の少女を支援する3つの理由

「家事使用人の少女たちが自らの力で未来を変えるための力になりたい」
「貧困に苦しむアジアの子どもたちのために今すぐに行動を起こしたい」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひシャプラニールのWebサイトもご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「すべての子どものために」世界中で教育を支援する国連機関(ユニセフ)

世界には、学校で勉強している時間に危険な労働をしている子どもたちがたくさんいます。
ユニセフは、世界中のすべての子どもたちに質の高い教育を提供すべく、教育支援を行なっています。

ユニセフHP

世界では、小学校や中学校の学齢期にあたる多くの子どもたちが学校に通えていません。
貧困や紛争、災害など多くの理由から、学ぶことができない子どもが大勢いるのです。

ユニセフでは、教育環境の整備や教材の支援だけではなく、子どもの保護や心理的なケア、衛生環境の整備など、子どもたちが希望の心を持って安心して学べる環境づくりを行なっています。

マミタスアのように砕石場で働く子どもたちの多くは、適切な防具や衣服も与えられていません。
高い気温の中、有害な煙や埃に長時間さらされることにより、呼吸器疾患、下痢、皮膚病や脱水症状を起こしたり、石の破片が飛び散り、目をけがする危険もあります。

ユニセフHP
活動内容 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る
活動地域 ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国
支援対象 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち
寄付の使途 ワクチン・医療器具・研修実施費用など
運営団体 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口)

ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムでは、月2,000円の支援を1年続けることで、生徒40人分の教材と学用品のセットを3セット送ることができます。

ユニセフ募金の使われ方が気になっていた私が、マンスリーサポートで寄付を始めた3つの理由

ユニセフが支援対象としている国は、途上国だけではありません。
たとえ経済的に豊かであっても、困難な環境に置かれる子どもたちは存在します。
どんな子どもであっても公平にチャンスがもたらされるよう、ユニセフは活動を続けます。

「世界のすべての子どもたちに笑顔を!」という言葉は、決して綺麗事ではないのかもしれません。
そんな希望あふれる世界への第一歩を、一緒に作ってみませんか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「生きる力を育む」ゴミ山で働く子どもに本を(シャンティ国際ボランティア会)

シャンティ国際ボランティア会は、アジアで教育文化支援を行う日本発の国際NGOです。
1981年に設立され、複数の国で学校建設や図書館整備などを行なっています。

世界には、学校に行ったり、本を読めるのが当たり前ではない子ども達がいます。
たとえば、貧しさによって働かなければいけない子ども達……。

貧しいゆえに働いている子どもたちは、読み書きができないまま育ち、結果的に大人になってもよい仕事につくことが難しくなってしまいます。
貧困の連鎖、負の連鎖が起きてしまうのです。

シャンティ国際ボランティア会HP

朝から晩まで、ビンやペットボトルを探し、それをお金に換えているのです。
1日働いて受けとるのはたった150円です。
本を読み、勉強し、友達と遊ぶ。
子どもにとって大切なたくさんの時間が奪われています。

シャンティ国際ボランティア会HP

シャンティ国際ボランティア会では、

  • 学校建設や図書館運営、移動図書館などの場づくり
  • 絵本や紙芝居の出版、読み聞かせなど本を読む機会の提供
  • 学校教員や図書館員の育成

など、アジアでの包括的な教育文化支援活動を行なっています。

活動内容 学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
活動地域 アフガニスタン・カンボジア・ミャンマー・ネパールなど
支援対象 遠方や少数民族など、教育格差に苦しむ子どもたち
寄付の使途 学校建設や教員育成にかかる費用、災害の緊急支援など
運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

本に触れて読み書きを身につける。
そして、将来について考える。
その時間の積み重ねこそが、
子どもたちの「生きる力」を育みます。

シャンティ国際ボランティア会HP

シャンティ国際ボランティア会は、子どもたちへの絵本の提供だけにとどまらず、文字の読めない子どものために読み聞かせの機会を作っています。

シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由

まずは、本に触れる機会を広く提供すること……そこから子どもたちの未来が始まります。
子どもの「生きる力」を育む第一歩を、あなたも支援してみませんか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

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