「子どもたちに寄付を届けたい」と考えたとき、さまざまな理由で寄付先に迷われる方がいるのではないでしょうか。
「国内にも海外にも、支援が必要な子どもたちがいる」
「地域によっても、さまざまな課題や支援団体がたくさんある」
子どもといっても住む地域や課題も異なり、必要な支援もさまざまですよね。
そこで、国内外で「子どもに寄付したい」という方に向けて、3つの団体をご紹介します。
寄付の対象者も支援方法も、多様な支援団体がありますよ。
海外・国内への支援を行う団体がありましたので、それぞれ紹介していきたいと思います。
目次
世界190カ国で、子どもたちの“命”と“未来”を守る(ユニセフ)
まずは「海外の子ども支援の定番」とも言える、ユニセフの活動の紹介です。
団体名については、街頭での募金活動やCMなどで知っている方も多いと思います。
でも、ユニセフが具体的にどのような活動をしているかは、ご存知でしたか?
たとえば、「水」に関わること。
「安全な水が飲める」という状況は、世界では当たり前のことではありません。
汚れた水を飲んで命を落とす子どもや、毎日の水くみによって教育の機会を奪われている子どもたちが大勢いました。
5人きょうだいの長女として、家族のために水をくむのが日課だった小学生の女の子イレーネ。水を手に入れるため何時間も歩き、戻る頃には学校に行く時間も体力も残りません。
それでも苦労の末に手に入る川の水は、茶色くにごった汚れた水。
村ではこの水を飲んだ多くの子どもたちが下痢にかかり、脱水症に陥って命を脅かされていました。
(同団体WEBサイトより)
ユニセフでは、このように世界の様々な地域に安全な水を届ける活動を行っています。
小さな子どもたちにとっては、汚れた水を飲むことは死に至る場合も。
下痢による脱水症状や、感染症にかかる確率の高さは日本とは比べものになりません。
汚水や不衛生な環境によって、年間数十万人もの子どもの命が失われているそうです。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) |
ユニセフの活動は、これらの水・衛生分野のほか、「保健」や「教育」など多岐にわたります。
子ども達の命と健康、権利を守るために、190カ国で支援をしているそうです。
寄付の方法として取り組みやすいのが、月1,000円からの「マンスリーサポート」。
寄付の流れやお金の使いみちなど、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
日本の10代に、教育の機会や心のケアを(カタリバ)
続いては、日本の子どもたちへの支援団体のご紹介です。
「日本は安全」と言われていますが、世界の子どもたちとは違った課題を持っています。
例えば、「子どもの貧困」や「虐待」、近年では国内での自然災害も増えてきていますよね。
豪雨や地震、津波によって勉強場所がなくなった子どもたちには「被災地の教育支援」が必要でした。
被災した子どもたちは、精神的に不安定になることもあります。
(中略)同じく被災した友人や生活の再建に向けて忙しい家族などには、なかなか本音を語ることができないという子どもも。
(同団体WEBサイト より)
そこで、貧困や被災地での暮らしなどハンデを抱えた子どもたちの支援で実績を挙げているのがカタリバです。
困難な環境にいる子ども達に、学習支援を始めたのは2011年の東日本大震災がきっかけだったそう。
今では、コラボ・スクールと呼ばれる「子どもたちの居場所」が全国各地で多数運営されています。
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
運営スタッフには、子どもたちと年齢の近い大学生のボランティアが多く在籍。
子どもたちの学習環境の改善や将来設計のアドバイス、震災の心のケアまでも担っています。
団体の詳しい活動や寄付については、こちらの記事もおすすめです。
私たちはマンスリーサポーターとして、日本の子どもたちを支援することが可能です。
金額によって、以下のような活動に使われるようですよ。
- 月1,000円:生徒1人に1ヶ月間、授業を届けることができる
- 月3,000円:生徒6人に1ヶ月間、食事を提供できる
- 月10,000円:放課後学校で1ヶ月間、学生スタッフ3人が子どもをサポートできる
「意欲と創造性をすべての10代へ」というミッションに共感される方は、一度サイトをご覧になってみても良いかもしれません。
また、日本の子どもたちへ寄付を検討されている方は他にもこのような団体がありますよ。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
子ども支援専門に、海外だけでなく国内もカバー(セーブ・ザ・チルドレン )
最後は、日本・海外ともに支援を行っている団体です。
世界には、自然災害や紛争などの影響を受けた子どもたちが多く存在しています。
例えばシリアでは、学校が攻撃される、子どもが砲撃されるなど国内では考えられない事件が多発していました。
2019年4月22日に、シリア北西部イドリブ県で、子ども3人が砲撃により死亡しました。同県では、ここ数日間砲撃が続いており、学校やインフラ、国内避難民キャンプが甚大な被害を受け、数千人が自宅から避難を余儀なくされています。(中略)
団体WEBサイトより
ここ数日の攻撃により、少なくとも2万5,000人以上が自宅から避難を余儀なくされています。
そこで、このような危険な地域に緊急支援物資を提供し、子どもの保護などさまざまな面で支援を行っているのがセーブ・ザ・チルドレンです。
世界では緊急・人道支援のほか、保健・栄養、教育など幅広い活動を実施。
活動地域は日本を含む約120ヵ国と事業規模も大きいのが特徴ですね。
活動内容 | 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など |
活動地域 | シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国 |
支援対象 | 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち |
寄付の使途 | 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
海外支援のイメージが強い同団体ですが、実は海外のみならず国内支援も行っています。
「子どもの貧困問題解決」「子ども虐待の予防」「緊急・復興支援」と、様々な支援展開をしていますよ。
より詳しい内容や、寄付の方法については以下の記事も参考にされてみて下さい。
創設から100年と歴史のある団体でもあるセーブ・ザ・チルドレン。
月1,500円から継続的な寄付が可能です。
「海外・日本の両方の子どもたちを支援したい」と考えられている方は、寄付をしてみるのも良いかもしれませんね。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です