スタディクーポンの評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

(出典:クラウドファンディングで支援した方 – CAMPFIRE)

経済的な理由などから、学習塾や習い事に通えない子どもたちに提供される「スタディクーポン」。
塾代や習い事の費用を支援するその取り組みは、行政・NPO・企業が協力して支援活動をしています。

直近は、自治体によるスタディクーポン導入が始まるなど、さらなる広がりを見せています。

「どのような仕組みなの?」「寄付で応援して大丈夫?」
そんな疑問を持つ方のために、 スタディクーポンの評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。

ブログやSNSで見つかった「スタディクーポン」の評判·口コミ

スタディクーポンについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみたところ、さまざまな書き込みが見つかりました。

ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ

まずはポジティブな評判から。
さまざまな支援方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。

ユニセフに加えて毎月何か積極的に探して寄付するようにしています。
これは去年末に支援したんですが、54人の新中学3年生が年間20万円のスタディクーポンをもらって今年の4月から勉強できることになったそうです。
嬉しい。

(出典:クラウドファンディングで支援した方 – 個人ブログ)

“塾に行く”という選択肢が平等に与えられる世の中であってほしい。
応援しています!

(出典:クラウドファンディングで支援した方 – CAMPFIRE)

(出典:寄付をした方 – Twitter)

運営元のチャンス・フォー・チルドレンへ、実際に毎月の寄付を始めた体験記もよかったらお読みください。

チャンス・フォー・チルドレンへの寄付で、日本の「相対的貧困」の子どもたちへ支援を始めた理由

ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問

その一方で、疑問や不安などネガティブな評判も、ブログやSNSで見つかりました。

スタディクーポンっておかしくない?
確かに家庭の世帯所得が子供の学歴に繋がるとは思いますが、塾に通わないと行きたい高校に受からないというならそれは高校受検の在り方が異常なんだと思います。

(出典:受験そのもののあり方に疑問を持つ方 – 個人ブログ)

ひと昔前は東大生の親の収入に大きなバラツキは見られませんでしたが、今ではハッキリと収入格差が表れています。
(中略)(スタディクーポンは)一見すると大変有難い基金であり、素晴らしい試みという感じがします。
(中略)つまりこれって大手学習塾・通信教材販売会社の一大広告活動と一緒ではないか、という疑念が浮かんでくるのです。

(出典:商業的と感じてしまった方 – 個人ブログ)

(出典:あまり意義を感じなかった方 – Twitter)

残念ながら、渋谷スタディクーポンのクラウドファンディングは募集を終了していました。
しかし、運営元の「公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン」は、プロジェクトを継続。
現在も寄付を受け付けているようです。

チャンス・フォー・チルドレンへの寄付の使途については、団体サイトでも確認できます。興味のある方はご覧ください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

支援先として「スタディクーポン」は信頼できる?3つのチェックポイント

先述のような評判や口コミがありますが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。

以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1:団体として信頼できるか?

「スタディクーポン」を支援する団体について

「スタディクーポン」を、学校外での教育サービスを受けられない子どもに配布することで、学習塾や家庭教師などの利用に活用することができます。

その第一弾として、渋谷区との連携プロジェクトで、以下の団体が共同で活動しているようです。

  • 【事業運営】
    • 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
    • 特定非営利活動法人キズキ
  • 【協働自治体】
    • 渋谷区
  • 【パートナー】
    • 特定非営利活動法人新公益連盟
    • NPO法人ETIC
  • 【サポーター】
    • スマートニュース株式会社
    • 株式会社CAMPFIRE

(参照:概要

教育事業者では、栄光ゼミナール、Z会、ベネッセなどが「スタディクーポン」の利用先として参画しています。

「スタディクーポン・イニシアティブ」を徐々に全国に広げていく活動もしていて、佐賀県上峰町、千葉市といった他の自治体も取り組みを始めているようです。

税金控除について

寄付の税金控除については、以下のように掲載されていました。

スタディクーポン・イニシアティブ運営事務局の公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンが寄付金の受付及び領収証発行を行います。
このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。

(出典:寄付型クラウドファンディングの税制優遇について

法人格について

連携する団体の法人格は、以下の3種類がありました。

  • 公益社団法人
  • NPO法人(特定非営利活動法人)
  • 株式会社

ここでは、あまり知られていない、「公益社団法人」と「NPO法人」について解説します。

公益社団法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。

公益財団法人・公益社団法人:民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査(公益目的事業を行うことを主たる目的とすること等)を経て、行政庁(内閣府又は都道府県)から公益認定を受ける

その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける5つのポイント

NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン」については、別記事で解説しています。

チャンス・フォー・チルドレンの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説

ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?

「スタディクーポン・イニシアティブ 渋谷区」の資金の使い方は、ウェブサイト上の「スタディクーポン・イニシアティブ 渋谷区での活動計画」(2018年1月~2019年3月)で「予算書」が公開されています。
そこから、数値を拾ってみました。

  • 収入(全額寄付) 1,265万円
  • 支出 1,265万円
    • 学習クーポン費(20万円×50名分の予定)79.1%
    • 臨時人件費(利用者募集・クーポン処理のバイト) 7.7%
    • ボランティア研修講師謝礼等 0.8%
    • ボランティア面接交通費等 2.4%
    • クーポン印刷費、利用者募集チラシ印刷費等 2.9%
    • 利用者・事業者資料送付、支援者領収書送付等 1.9%
    • クーポン費支払い手数料等 0.6%
    • アンケート作成、データ打ち込み、報告書作成費等 4.0%
    • 予備費 0.7%

渋谷区では、2019年度は予算案に600万円が組み込まれたので、公費でプロジェクトが継続されたようです。

その後、2020年2月26日にウェブサイト上で「渋谷スタディクーポン事業(2018年度)のご報告」が公開されています。

【その他の進行中のプロジェクト】

ポイント3:きちんと活動しているか?

渋谷区でのプロジェクトは、区内の低所得世帯の中学3年生54名に、2018年4月1日から1人につき1年間20万円分のスタディクーポンを提供したとのこと。
加えて、大学生のボランティアが月に1回進路・学習相談をしているそうです。

活動については、「概要」で趣旨や概要が説明されていて、「活動・予算計画」で具体的な計画や最新情報が掲載されています。

SNSでは、「Twitter」と「Facebook」で、最新情報を発信。
Instagram」は、2017年11月から更新がされていませんでした。

また、「渋谷スタディクーポン事業(2018年度)のご報告」では、利用者の声や、短期・中期・長期的にどのような効果があったかなどを含めて詳細な報告がなされていました。

以上、スタディクーポンの評判や口コミ、寄付先として信頼できるかをチェックした内容を紹介しました。
寄付を検討される方は、チャンス・フォー・チルドレンのHPもご参考になさってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

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