途上国の子どもを1対1で支援する、チャイルド・スポンサーシップ。
私も2018年3月から、毎月4,500円の寄付で継続的に支援をしています。
口コミサイトやSNSなどを調べると、「寄付金の使い道」や「団体の実態」などいくつかネガティブな書き込みもあり、気になったことも事実です。
同じように調べたり迷ったりされる方もいると思うので、私が申し込み前に調べたこと、支援を始めてから分かったことなどまとめてみました。
目次
そもそもチャイルド・スポンサーシップとは?
チャイルド・スポンサーシップを運営するワールドビジョンは、1953年に設立。
アフリカやアジアを中心に約100カ国で活動する、大規模な国際NGOです。
たとえばケニアのある地区では、地域の発展やそこに住む子どもたちのために、以下のような支援をしているそうです。
- 【学ぶ環境を整える】現状、遊牧移動・児童労働で学校に行けない子が多い。学習環境改善と教師育成
- 【病気から守る】マラリア・下痢予防、妊産婦ケアや保健系人材の育成
- 【発育をささえる】栄養改善のための、保護者の啓発・トレーニング
このような援助活動を支えているのが、個人や企業などからの寄付金。
毎月4,500円〜を払って子どもたちを支援する方々が、日本だけで「5万人以上」いるとのことです。
チャイルド・スポンサー・シップの特長は、寄付だけでなく支援先の子どもたちと交流できること。
- 手紙を交換する
- プレゼントを贈る
- 現地を訪問する
といったオプションもあり、「単にお金を送って終わり」ではなく、子どもたち一人一人の成長を見守れるとうたわれています。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
支援を検討するとき、気になった疑問を調べてみました
このチャイルド・スポンサーシップでの支援。
前々から気になっていましたが、毎月4,500円〜という金額とともに、ハードルを感じたのも事実。
そこで、口コミサイトやSNSなどを見ていて気になった疑問が実際にどうなのか?、WEBサイトなど分かる範囲で調べてみました。
疑問1:お金はきちんと使われるの?
支援を検討するとき一番に気になるのが、「寄付金が子どもたちのため、役立つのか?」
口コミサイトを調べると、同じように疑問を抱かれていた方が少なからずいらっしゃいました。
今CMなどの広告で知れていますが、本当に世界の子供も助けられますか??
カタログなども取り寄せたのですが、けして安くない月4500円の寄付金は本当に子供の為に使われますか??
今色々広告を出していますが、その広告費はどこからでているんですか?
(出典:Yahoo!知恵袋より)
寄付金の使い道は、ワールド・ビジョン・ジャパンのWEBサイトで確認できます。
2023年度の経常費用72.9億円のうち、84.9%を現地事業活動のため活用(残りは広報活動や団体の運営・管理のため活用)しているとのこと。
- 決算報告書を詳しくWEBサイトで公開
- 外部の独立した公認会計士に依頼して、会計監査
といったように、透明性を担保する仕組みを整えている印象を受けました。
ただし、支援するなら1つだけ理解しておきたいのが、「あなたのお金が直接、チャイルドに届くわけではない」ということ。
寄付金は、そのチャイルドの住んでいる地域全体の向上のために、還元されるという制度です。
疑問2:ちゃんとした団体なの?
続いてチェックしたかったのは、組織としての信頼性。
「チャイルドスポンサーになった」という方からも、「怪しい団体ではないか?」という書き込みも寄せられていました。
どうも怪しい団体ではないかと疑問があります。怪しいですか??
NPO法人と繋がっているとはいえど、キリスト教の関係者は多いし。
本当に、子供たちに支援している正当な団体と言えるでしょうか?
不安になってきました。
(出典:Yahoo!知恵袋より)
公式サイトを調べると、ワールドビジョンは、アフリカやアジアを中心に約100カ国で活動する、大規模な国際NGOとのこと。
日本法人は、「認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン」。
1987年から、主に活動資金の獲得のために活動をスタートしているそうです。
怪しい団体ではない?
- 東京都から認定NPO法人として認定を受けている
- 住友化学・武田薬品工業・富士通など名だたる大企業が支援している
- 個人の支援者約6万人を擁している
などを見ると、しっかりした団体のように捉えられました。
宗教というウワサも?
ワールド・ビジョンを創設したのは、米国人のキリスト教宣教師の方。
公式サイトの基本理念としても、「キリスト教精神に基づいて活動」している旨が、はっきりと記載されていました。
ですが、布教を目的とした活動ではないし、全てのスタッフがキリスト教徒という訳ではないようです。
「宗教活動や政治活動を主目的としないこと」を要件とする、NPO法人格(※ワールド・ビジョン・ジャパンは認定要件が厳しい「認定NPO法人」)も取得しています。
疑問3:支援先の子どもたちとの交流は、負担にならない?
最後に、私だけかもしれませんが、「チャイルドとの交流に費やす時間をしっかりと取れないかも・・」という不安も。
手紙のやり取りやプレゼント、現地の訪問など、支援者の側もしっかりとコミットを求められた場合、続けられない可能性もあります。
チャイルドを悲しませたり、団体側に迷惑をかけてしまったり、といった懸念も頭をもたげました。
チャイルド・スポンサーとして支援している方からも、以下の質問が寄せられているのを見つけました。
私からは手紙を送ることもなく、これからも送るつもりはないので、できることなら、もう写真や手紙は送らなくてもいいよ、と言いたいのですがそれは事務局に言えば可能でしょうかね?
あと、同じように手紙を一切送っていない人っていますでしょうか?
(出典:Yahoo!知恵袋より)
ワールドビジョンの公式サイトを調べると、「チャイルドへの手紙は必ず書かなければならないものではありませんが、もし送っていただければ、チャイルドにとって大きな励ましとなるでしょう。」とのこと。
プレゼントや現地の訪問なども、同じく希望者のみのようでした。
手紙のやり取りはできる?
チャイルドスポンサーになると、「年に1度、チャイルドの写真つき成長報告が届く」とともに、
- チャイルドに手紙を送ると、4~5カ月で返事が届く
- 1年に1度、グリーティングカード(クリスマスカード・年末年始のご挨拶)がチャイルドから届く
といった形で、支援先の子どもと手紙のやりとりができるそうです。
プレゼントは贈れる?
チャイルドには手紙と一緒にプレゼントを送ることができます。
しかし、基本的には定形郵便で送れる範囲のものとなります。
会いに行ける?
支援地訪問ツアーが、ワールドビジョンが主催して、年に数回行われています。
希望者は、参加費を支払って渡航すれば、チャイルドを訪ねることもできるそうです。
いずれにせよ、任意での参加とのこと。
支援を始めてから希望が出てくれば、より深く交流できる機会が用意されているのは、参加しやすいシステムに思えました。
毎月の寄付を始めたら、こうなった
WEBサイトで申し込みをしてから、寄付がスタートするまでの体験を、最後にまとめてみます。
ステップ1:公式WEBサイトから申し込み
ワールド・ビジョンの公式WEBサイトで、税制優遇のルールや領収書の発行などチェック。
WEBフォームで名前や住所などを入力して、手続きが完了しました。
(クレジットカードが手元に見当たらず、「金融機関(銀行・郵便局)からの口座振替(毎月)」を選びました。)
自分で調べてチャイルドを選ぶこともできましたが、私は特に希望がなかったので、「ワールド・ビジョンに任せる」を選びました。
ステップ2:郵送で「スポンサーキット」など届く
口座引落の手続き書類が、自宅に郵送されてきました。
(ですが、出張などで手続きがなかなかできず、リマインドのご連絡までもらってしまいました。すみません・・結局クレジットカードに切り替えました。)
ようやく手続きが完了して、「スポンサーキット」が郵送で届きました。
チャイルドの写真やプロフィールなどが載った「チャイルド紹介カード」や、支援の手引きである「チャイルド・スポンサーシップ ガイド」などが、合わせて届きました。
ステップ3:毎月の寄付が始まる
申し込みと決済の手続きが終わり、毎月の寄付が始まりました。
現在(2019年4月)まで続けていて、ちょうど1年間が経ったところです。
最近にまた、カンボジアに住むチャイルドから届いた成長報告が届きました。
微笑ましかったので、個人情報の観点から差し支えなさそうな範囲でご紹介を。
と、長くなってしまいましたが、チャイルド・スポンサーでの支援を決めるまでに調べたことと、寄付をスタートしてからの体験をつづらせていただきました。
支援を考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
申し込む場合は、詳細は公式サイトで見てご自身で判断されてみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
P.S.
「チャイルドとの交流が負担になってしまうかもしれない・・」とお考えの方には、「難民子ども支援」という支援プログラムもあります。
手紙や訪問といった交流はなく、月1,000円から難民の子どもを支援することができます。
興味のある方は、こちらもご参考になさってください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です