(出典:国連WFP協会HP)
こんにちは、寄付ナビの鈴木大悟と申します。
現在、私は「寄付してよかった」と感じられる10団体以上に毎月の寄付をしています。
この記事では、私が毎月寄付している団体で、
- メールマガジンや団体公式SNSで発信されている情報
- 寄付者限定のニュースレターや年次報告書
- 実際に参加したイベントから得られた情報
などから、毎月の最新情報をお届けします。
この記事を書いた人
鈴木大悟
収入の10%を寄付することを5年以上継続中。「あなたにぴったりの寄付先を見つけていただきたい」そんな想いから、ひとりでも多くの方へ寄付によって得られる幸福をお届けするために、このサイトを運営しています。
目次
ウクライナ危機による食料不足に苦しむ人びと300万人以上へ支援を拡大(国連WFP)
ウクライナ紛争の影響による、食料・エネルギー価格の高騰が続いています。
国連WFPは、世界中の飢餓に与える影響を最小限に抑えるため、ウクライナ国内での活動を拡大し、310万人を支援します。
ロシアはエネルギー分野で非常に大きな役割を担っているため、その石油やガスに対する制裁によって価格の上昇が避けられません。
世界で最も弱い立場にある人びとの、食料へのアクセスがより困難になります。
ポーランドとの国境で寒さに耐えながら待つ人たち。
Photo: WFP/Marco Frattini
国連WFPは地元NGOと協力し、すでにハルキウ(ハリコフ)で、6万人を対象に、1日3万個のパンを10日間配布しました。
これから急速に支援を拡大していくために、ウクライナ緊急募金を受け付けています。
活動内容 | 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など |
活動地域 | アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域 |
支援対象 | 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年) |
寄付の使途 | 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援 |
運営団体 | 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口) |
私も、国連WFPのウクライナ緊急募金に参加させていただきました。
その際の寄付体験記はこちらです。
国連WFPは2020年にノーベル平和賞を受賞している団体で、ウクライナ紛争が起きる前から同国で活動していた実績があります。
ウクライナへの寄付を検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
困窮世帯の子どもに1.4億円分の学校外教育費を助成(CFC)
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(CFC)は、経済困窮世帯の小学生〜高校生を対象に、学習塾や習い事で利用できるスタディクーポンを、総額1億4,000万円分提供することを発表しました。
対象の地域も、従来の東北(宮城・岩手・福島)と関西(京都・大阪・兵庫)に、東京圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)を加えた10都府県に拡大します。
東京圏は2020年と2021年に新型コロナ緊急支援として活動を実施したのですが、2022年からは恒常的な対象地域となります。
チャンス・フォー・チルドレンHPより引用
CFCは、東日本大震災が発生した2011年に設立された団体です。
今年も3月11日には、仙台で街頭募金を実施し、総額46万9,074円ものご寄付が集まりました(これはおよそ小学生2名分の1年間の支援額に相当するそうです)。
街頭に立って募金を呼びかけた、ボランティアの大内さんの声をお読みください。
いざ街頭に立ってみると、多くの方々が寄付をしてくださり、さらには「頑張ってね」「風邪ひかないようにね」など温かい言葉までかけてくださいました。
今回の街頭募金を通じて、子どもたちを応援したいという気持ちの方が多く存在していて、私たちの活動を支えてくださっているのだということを強く実感し、嬉しく思うと同時に、身が引き締まる思いでした。
チャンス・フォー・チルドレンHP
大内さんをはじめ、スタッフや大学生ボランティアの皆様が、子どもたちに多様な教育を届けるため、日々尽力しています。
活動内容 | スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援 |
活動地域 | 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など |
支援対象 | 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども |
寄付の使途 | クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など |
運営団体 | 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン |
CFCは、月1,000円から寄付できる「CFCサポート会員」を募集しています。
私もCFCサポート会員として、この活動を支援しています。
4月は、子どもたちの進学・新学期の季節ですね。
困窮世帯の子どもたちが安心して学ぶために、スタディクーポンが教育費用の助けとなります。
子どもたちの未来をチェンジするために、子どもたちのチャレンジを応援するために、子どもたちがチャンスを掴むために、あなたのご寄付が必要です。
日本国内の子どもの教育格差の問題に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
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寄付金控除の対象団体です
防護服・マスクをスーダン隔離センターに寄贈(ロシナンテス)
認定NPO法人ロシナンテスは、アフリカのスーダンとザンビアに、安全な水と十分な医療を届ける、日本発祥の団体です。
ロシナンテスは、新型コロナ対策のため、防護服(タイベック)200枚とKN95マスク3000枚をスーダンの隔離センターに届けました。
この防護服とマスクは、歌手のさだまさしさんが設立された「風に立つライオン基金」から寄贈されたものです。
スーダン国内で一番感染者の多い首都ハルツーム州で、保健省から優先度が高いと要請があった2つの隔離センター(ジャブラ救急病院・オンドルマン教育病院)に寄贈したそうです。
2つの隔離センターに勤務する医療従事者は140人、隔離センターのベッド数は120台です。
医薬品等が不足するスーダンにおいて、医療従事者の身を守り、患者さんたちにより良い治療を届けるために活用されています。
活動内容 | 医療が整っていない村への巡回診療や、給水所・診療所の建設など |
活動地域 | スーダン・ザンビアなど |
支援対象 | 乳幼児とその母親・地域の村人など |
寄付の使途 | 衛生知識を学ぶ講習や、医療施設の整備にかかる費用等 |
運営団体 | 認定NPO法人ロシナンテス |
ロシナンテスの創設者であり代表の川原尚行さんには、2020年に寄付ナビでインタビューの機会をいただきました。
取材させていただいた当時は、まだコロナ禍の渡航規制が厳しい状況でしたので、このような活動の進捗を、一人の寄付者として嬉しく感じています。
ロシナンテスという名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくる痩せ馬のロシナンテに由来しています。
「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」という想いが込められています。
「アフリカで頑張っている川原さんとロシナンテスを応援したい!」
そんな風に感じていただけた方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
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寄付金控除の対象団体です
編集後記:ウクライナ緊急募金の次に取り組みたい寄付
2022年4月の最新情報をお届けさせていただきました。
今月は、以下の3つのトピックを紹介しました。
ウクライナ危機は今、世界中が注目している動向ですよね。
国連WFP以外にもウクライナにまつわる寄付先を知りたいという方は、こちらの記事もオススメです。
また、日本国内の活動や、海外の通常支援など、ウクライナ以外の支援活動にも目を向けていただけるように、なるべく網羅的に2022年4月の寄付情報をご紹介しました。
もし反響があれば、継続的な連載としていけたらと思っていますので、ぜひ身の回りの方へ教えていただいたり、SNS等でシェアしていただけたら幸いです。