発展途上国の支援団体、教育や医療など“知る人ぞ知る”国際NGO5選

途上国の支援団体は、どこも良い活動をしている一方で、各団体の違いがよく分からないですよね。

この記事で具体的な活動の内容などをチェックして、あなたに合った団体を見つける材料として頂ければ幸いです。

途上国支援を行なっている団体の活動領域から「教育」「医療」「水」「児童労働」「女性」のそれぞれで、ご紹介させて頂きます。

教育:途上国の子ども達に映像授業を届ける(e-Education)

発展途上国に生まれた子どもは、たとえ勉強する意欲があったとしても、十分な教育を受ける機会に恵まれず、夢を諦めざるを得ないことも少なくありません。

認定NPO法人e-Educationは、十分な教育が行き届かない途上国の子どもたちに、質の高い映像授業を提供している団体です。

同団体HPより引用

e-Educationが活動しているバングラデシュでは、4万人の先生が不足しているそうです。
高校の授業を教えられる先生、となると人手が足りないのも想像に難くないですよね。

ボロボロになった教科書を必死に音読する、高校生のアメリア。
「妹や弟を助けるために、良い仕事に就きたい」
「そのために、大学に受かりたい」
「でも、お金がないから予備校には通えない」
「勉強したい」 と泣きながら言いました。

でも、家庭の半分以上は電気が通らず、夜は暗いまま。
そして、教えてくれる先生もいません。

e-Education HP


e-Educationは予備校の授業を動画にして、貧困世帯の子どもたちに無料で提供することで、教育格差をなくす取り組みをしています。
これまで、延べ14カ国で3万人の子どもたちに支援を届けたそうです。

支援方法

「貧しい国に生まれても、教育の機会が与えられるべきだ」という想いに共感された方は、ぜひ自分に合った形での支援を検討してみてくださいね。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

医療:紛争や災害など、様々な困難を抱えている人々に医療支援を(世界の医療団)

世界では紛争などに巻き込まれて、罪もなく傷付けられる市民が大勢います。
満足な医療も受けられず、先進国のような環境が整っていれば、助けられた命も少なくないでしょう。

認定NPO法人世界の医療団は、フランス発祥の国際NGOで、世界80カ国以上に医療支援を届けている団体です。

世界の医療団の活動地の中でも、イエメンは紛争の泥沼化によって10万人が極度の飢餓状態にあり、300万人の母子が栄養不足にあるそうです。

空爆による上下水道などのインフラ破壊で、衛生状態も極度に悪化。
コレラの流行が発生し、現在も続いています。
コレラはワクチンで予防できますが、イエメンではワクチンを十分に確保できないため、特に免疫力の低い幼い子どもたちが命を落としています。

法人世界の医療団HP

爆撃などで医療施設が機能していない地域で、世界の医療団は首都サヌアやイッブ、アマナットなどで13の医療施設を支援しています。

同団体HPより引用

「今、緊急で支援を必要としている人を助けたい」と思われた方には、医療支援を行なっている団体に注目してみても良いかもしれませんね。

水:井戸の設置などで、安全な水にアクセスできるように(ウォーターエイド)

清潔な水にアクセスできなかったり、適切なトイレがなかったり、正しい衛生知識がなかったりと、水と衛生の問題も急務の課題です。

認定NPO法人ウォーターエイドジャパンは、1981年の設立から一貫して水や衛生の問題に取り組んできた、国際NGOウォーターエイドの日本窓口です。

同団体HPより引用

世界では8億4,400万人もの人々が清潔な水を利用できない環境を今尚強いられています。

エチオピアのカウェサちゃんは、学校に通ったことがありません。
誰かがやらなくてはならないからと、毎日の水くみのために、学校に通うことをあきらめました。
水を得るために、遠くの川まで一日に何度も往復する子供たちがいます。
一人でも多くの子供を水くみから解放するために。

ウォーターエイドジャパンHP

給水設備の設置や、衛生習慣の周知などを通じて、問題の改善を図っているとのこと。
2018年は190万人に清潔な水を、300万人に適切なトイレを届けています。
活動が少しずつ実を結んでいるものの、全ての人に支援が届いている訳ではありません。

支援方法

「毎日過酷な水汲みに追われている途上国の人たちを助けたい」と思われた方は、ぜひ支援を検討されてみてください。

児童労働:途上国はじめ、世界35カ国で子どもの権利を守る(グッドネーバーズ)

ILO(国際労働機関)の調査によると、世界では約1億5,200万人の子どもたちが日々労働を強制され、学校にも通えていません。

国際NGOグッドネーバーズは、そうした貧困など様々な理由で学校に通えない子どもたちを支援しています。

団体ホームページに、グッドネーバーズの支援を受けた子どもの事例が紹介されていました。

サミアちゃんの仕事場は、ゴミ捨て場でした。

1年生のときに学校に通うことをあきらめた彼女は、たった10歳なのに、もう5年以上この仕事を続けていました。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

グッドネーバーズは途上国で暮らすサミアちゃんのような子どもと彼らを取り巻く環境を改善することで、貧困の連鎖から抜け出せるように支援しています。

寄付の使い道/同団体HPより引用

グッドネーバーズの子どもスポンサーシップ(毎月の寄付)に申し込むと、途上国の子どもを1:1で支援することも可能です。

「生まれた場所が違うだけで、働かされている子どもがいる」という現状を変えるのに、何か支援をしたいと思われた方は、できる範囲でアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

女性:インドで強制的に売られてしまう女性や子どもを救う(かものはしプロジェクト)

かものはしプロジェクト HP

児童買春は「最悪の形態の児童労働」とも言われ、今この瞬間も、この世界のどこかで性産業に強制的に従事させられている女性や子どもが大勢います。

良く救出されても、トラウマやHIVへの感染、周りからの差別に襲われます。
未来に希望を見いだせず、自ら命を絶つ場合もあります。

かものはしプロジェクト HP

認定NPO法人かものはしプロジェクトは、インドの売春宿で強制的に働かされていた女性や子どもたちの心のケア、インドの法整備支援、並びに法執行支援に取り組んでいます。

活動の関わり方も、モノで寄付、行動で寄付(ボランティア)などがあります。

支援方法

「だまされて売られてしまう女性や子どものために、できることをしたい」とお考えになられた方の支援が待たれています。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

この記事を読んだ方にオススメ

途上国の支援先を選ぶなら?
私が月1,000円の寄付を始めた理由

「十分な医療を受けられず苦しむ人々の助けになりたい」「途上国で頑張っている日本人を応援したい」そんな想いをお持ちの方にお薦めしたいのが・・

>続きを読む