チャイルド・スポンサーというものを知り、寄付をして、支援地の子どもと手紙のやりとりをしたいと思われてこのページに辿り着いたかもしれません。
「本当にやりとりできるの?」「私にも書けるの?」と思われている方に申し込み方法から、内容、プレゼントや翻訳についてどうしたらいいのかということを徹底解説していきます。
目次
手紙のやりとりは、どうすればできる?支援スタートまで、3つのステップ
チャイルド・スポンサーになると、「年に1度、チャイルドの写真つき成長報告が届く」とともに、
- チャイルドに手紙を送ると、4~5カ月で返事が届く
- 1年に1度、グリーティングカード(クリスマスカード・年末年始のご挨拶)がチャイルドから届く
といった形で、支援先の子どもと手紙のやりとりができます。
そのために、まずは「チャイルド・スポンサーシップ」と呼ばれる毎月の寄付に登録する必要があります。
ステップ1:WEBサイトからチャイルド・スポンサー に申し込み
ワールド・ビジョンの公式WEBサイトから、支援を申し込みます。
自分で調べてチャイルドを選ぶこともできますが、特に自分から希望がない場合は、ワールド・ビジョンの側で選択してもらいます。
ステップ2:郵送で「スポンサーキット」が手元に届く
WEBサイトでの申し込みが終わると、「スポンサーキット」が郵送で届きます。
同封されているのは、写真付きでチャイルドのプロフィールなどが記載してある「チャイルド紹介カード」。
そして、支援の方法が解説してある「チャイルド・スポンサーシップ ガイド」を確認します。
ステップ3:毎月の寄付が始まる
申し込みと決済が完了すると、毎月の寄付が始まります。
寄付の方法は、「クレジットカード」「銀行などからの口座振替」「コンビニや郵便局から払い込み」の3種類から選べます。
どんな内容を書けばよい?支援者の事例をチェック
公式サイトでは、「自己紹介、ご家族のこと、日本の様子など、チャイルドに知らせたいことをお書きください。」と書いてあります。
手紙の長さは、「便箋1枚程度」が推奨されています。
実例A:エルサルバドルの子供に支援した例
この方はエルサルバドルの子供、「まーちゃん」に支援をしています。
チャイルドから手紙を受けた方は日本の様子を写真とともに、その時の自分の様子などを伝えたそうです。
プレゼントとしては、日本で撮った写真やカラーペンのセットなどを同封して喜んでもらえました。
手紙人生遠回り
エルサルバドルで使われている言語はスペイン語なのですが、このブログの方は英語で執筆しました。
しかし、その場合でもワールド・ビジョンの方が翻訳を担当してくれて問題なくやりとりができたそうです。
このブログの方も、「原文でやりとりしたい」というモチベーションが生まれたとのこと。
この手紙のやりとりが、新たな言語にチャレンジするきっかけになったのかもしれません。
実例B:ベトナムの医者志望の子供とのストーリー
日本で医者をしている西澤さんという方が、ベトナムに住むグエン・ヴィエット・タンさんのチャイルドスポンサーになっていました。
その際、西澤さんは「お医者さんになる夢素敵ですね」など、タンさんの夢を励ます内容を書きました。
【感動実話】寄付でつながっていたベトナムの少年が、夢を叶えて会いにきてくれたfeely
そして現在、タンさんは医師としてハノイの病院で働いています。
原則、支援が終了したらチャイルドに会うことはできないのですが、ワールド・ビジョンに1通のメールが届いたことで、2人の運命的な再開が実現しました。
その際、
「僕はその励ましを胸に、一生懸命に勉強することを決心しました。」
と伝えられました。
このようなドラマのようなことが誰にでも起こるとは限りませんが、チャイルドの将来に良い変化を生めたことは、支援者として嬉しいはずです。
実例C:祖母の意思を引き継ぎウガンダの子供を支援
20代後半の女性の方は、ウガンダの女の子のチャイルド・スポンサーになり、手紙を送ったようです。
日本からウガンダの女の子へ送った封筒の思い出封筒思い出話
もともと彼女の祖母がチャイルド・スポンサーをしていたのですが、彼女が急逝してしまいました。
それを知った彼女が「引き継ぎたい」という思いで、彼女もチャイルド・スポンサーとなりました。
その子には早速、今まで支援をしていた祖母は亡くなった事、今度から孫の私がそれを最後まで引き継ぐ事を手紙に書いて送りました。
同ブログより
一番最初に手紙を書くとなるとどのようなことを書けば迷ってしまいます。
しかし、このように「どうして自分が支援しようと思ったのか」などの思いを伝えてみるところから初めてみるのもいいかもしれません。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
プレゼントや翻訳など、よくある質問に答えると・・
支援者によくある質問5つを解説します。
質問1:手紙は何語で書けばいいですか?翻訳はしてくれますか?
現地のチャイルドたちはもちろん日本語を書けませんし、話せません。
したがって「手紙は何語で書けばいいの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
チャイルドへの手紙は、日本語、英語または、チャイルドが住む国の現地語でお書きいただけます。
ワールド・ビジョン公式WEBサイトより
ということなので、ワールド・ビジョンの方で翻訳をしてくれます。
なので外国語が苦手な方は日本語で手紙を書いても問題ありません。
質問2:プレゼントは、チャイルドに贈れますか?
チャイルドには手紙と一緒にプレゼントを送ることができます。
しかし、基本的には定形郵便で送れる範囲のものとなります。
例えば、写真、シール・ステッカー、カレンダー、メモ帳、絵葉書、折り紙、絵本(字のないもの)、フォトブック、グリーティングカード等のカード類などがそれに該当します。
チャイルドに渡せないプレゼント
現金、未使用の切手、地域でタブーとされるもの(おまもり、魔術・魔法に関するもの、肌の露出の多い絵など)、トランプ、・その他、国際通常郵便に適さないもの(植物の種など)
ワールド・ビジョン公式 WEBサイトより
これらを含め、あまり大きなもの、高価なものも送ることができません。
理由としては、彼や彼女の兄弟、周りの友達などはチャイルド・スポンサーを受けていない場合も多くあり、そうなった場合、チャイルド・スポンサーを受けている子供がひがみやいじめの対象となってしまうケースがあるからです。
このようにプレゼントの際は少し注意が必要です。
質問3:手紙をくれる子供が住んでいる地域を、訪問できますか?
可能です。
チャイルドへの支援地訪問ツアーが年に数回行われています。
その場合には、出発日の2カ月前までにワールド・ビジョン・ジャパン事務所まで予定をお知らせください。
現地事務所と訪問調整をさせていただきます。
なお現地では英語での対応となります。ワールド・ビジョン公式WEBサイトより
それに参加することで、チャイルドを訪問することができます。
さらにそれを取り巻く地域の方々と交流を深めることもできるようです。
質問4:支援を終了したとしても、チャイルドと会うことは可能ですか?
残念ながら、チャイルド・スポンサーを終了した場合は、チャイルドと会うことはできません。
なお、支援を終了したチャイルドにはお会いいただけません。
また国の状況により、個人訪問のご案内ができない場合もありますことを、ご了承ください。ワールド・ビジョン公式WEBサイトより
上で述べたように、西澤さんとタンさんのようなケースもあります。
しかし、それはあくまでもレアなケースと考えておいた方がいいでしょう。
質問5:逆にプレゼントや手紙を送る際に何か気をつけなければいけないことはありますか?
基本的には書く内容は自由です。
しかし文化的、宗教的理由により、クリスマスカードを送る際には注意しなければなりません。
インドネシア・スリランカ・タイ(トゥンワ地域):
クリスマスカードの送付はご遠慮ください。
新年のあいさつのみお送りください。
天使や十字架、サンタクロースのデザインのカード等もご遠慮ください。
ワールド・ビジョン公式WEBサイトより
例えば、英語でそのまま書く際、 「 Happy 2018!」、「Best wishes for the New Year!」などの表現を使えば、クリスマス的な表現を避けることができます。
反対に「Merry Christmas!」、「Happy Holidays!」などの表現を使ってしまうのは避けた方がいいでしょう。
まとめ
以上のようにチャイルド・スポンサーになれば、本当に現地の子供とのやりとりが可能となり、プレゼントもできます。
必ずしも、現地語や英語ができなければ手紙が書けないということではありません。
日本語で書いたとしても、ワールド・ビジョン側で翻訳をしてくれます。
言語の面では、心配することはないでしょう。
もちろん手紙に関しては強制ではなく、任意です。
しかし、せっかくスポンサーになったら、手紙やプレゼントをしてみるとよりその子に対する愛情や、寄付をしているという充実感が得られます。
それが何にも変え難い喜びとなるでしょう。
チャイルド・スポンサーになった方はぜひ、チャイルドに手紙を書いて見てください。
これから新しく申し込む方は、こちらが申し込み窓口のようです。
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P.S.
この記事で主に紹介したチャイルド・スポンサーシップ以外にも、月1,000円から寄付できる「難民子ども支援」のプログラムもございます。
「紛争で難民となった子どもたちを、日本から支援したい」
「チャイルドとの交流はなくてよいけど、子どもの力になりたい」
という方は、こちらもご覧になるとよいかもしれません。
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