(出典:グッドネーバーズ・ジャパンHP)
最近テレビ等でもよく取り上げられるようになった「子どもの貧困」。
「貧困」に苦しむ子どもたちは海外の途上国だけではなく、日本の大都市、東京にもたくさんいるのです。
そこで今回は、東京で貧困に苦しむ子どもたちを支援する団体を3つご紹介します。
ぜひ皆さまの寄付の参考になれば幸いです。
目次
かごいっぱいの食品で家計と子どもの成長を支援(グッドネーバーズ・ジャパン)
特に貧困に陥りやすいと言われるひとり親家庭。
これまでもぎりぎりの生活を送っていた家庭が多いといわれていますが、新型コロナウイルスが感染拡大を見せる中、状況はより悪化しています。
グッドネーバーズ・ジャパンが独自に行った調査によると、回答者の内、75%の方の収入が減っており、6人にひとりは「収入が無くなった、ほぼ無くなった」と回答したそうです。
そんなひとり親家庭を対象に、かごいっぱいの食品を配付しているのが、グッドネーバーズ・ジャパンが運営するグッドごはんです。
グッドごはんでは、低所得のひとり親家庭を対象にかごいっぱい、約10,000円相当の食品を配付しています。
食品を受け取ることで、家計に余裕ができることはもちろん、3食しっかり食べることで子どもたちが学校での勉強への意欲が湧いたり、余裕ができたお金でドリルや参考書を買ったりすることにもつながるそうです。
活動内容 | 低所得のひとり親家庭に食料を届ける |
活動地域 | 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など |
支援対象 | 経済的に困窮しているひとり親と子ども |
寄付の使途 | 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン |
グッドネーバーズ・ジャパンでは「国内こどもスポンサー」を募集しています。
国内こどもスポンサーになると、月1,000円からの継続寄付でひとり親家庭とその子どもたちを支えることができます。
寄付の使途もHPに明確に表記されていました。
- 月1,000円のご寄付:ひとり親家庭4世帯に食品(合計40,000円相当)を贈ることができます。
- 月1,500円のご寄付:ひとり親家庭6世帯に食品(合計60,000円相当)を贈ることができます。
- 月3,000円のご寄付:ひとり親家庭12世帯に食品(合計120,000円相当)を贈ることができます。
グッドネーバーズ・ジャパンは認定NPO法人なので税額控除を受けられるのも嬉しいポイントですね。
生活の中心である「食べること」で貧困家庭の子どもたちを支えたいと思われた方は、ぜひ検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
困窮するひとり親家庭に食料品や日用品を提供(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
海外の支援を行っている印象が強いセーブ・ザ・チルドレン。
実は、日本の「子どもの貧困」解決の活動にも力を入れています。
特に力を入れているのが、コロナ禍でのひとり親家庭支援。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが緊急支援の一環で実施したアンケートによると、コロナ禍の学校休校等で、貧困家庭の家計は強く圧迫されており、悲痛の声が上がっています。
- 食費を削っている。休校期間中に子どもの体重が3~6kg減ってしまった。
- 2日に一回の食事しかできないので水で空腹をしのいでいる。
- 食事だけでも満足に与えてあげたい。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンではこの状況を改善するため、特に状況が厳しいひとり親家庭を対象に、食料品や日用品・文房具などを詰めた「ひとり親家庭応援ボックス」の提供を行っています。
活動内容 | 子どもたちへの給付金支援・食料品支援・虐待予防など |
活動地域 | 岩手県、宮城県、東京都など日本各地 |
支援対象 | 貧困・被災・虐待など困難を抱える子どもたち |
寄付の使途 | 食料品・学用品・給付金など子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、毎月の寄付で活動を支える「SC(Save the Children)サポート」を募集しています。
公益社団法人なので税額控除を受けることができます。
月々の寄付を1年間継続していただくと、どのような活動が実現できるのかもHPに記載されています。
- 月1,500円のご寄付:通学に必要な体操服5人分に相当します。
- 月3,000円のご寄付:食の支援「お米5Kgと副菜になるレトルト食品4食分」10セットに相当します。
- 月10,000円のご寄付:中学生の制服3人分に相当します。
子どもの権利のパイオニアとして、約120カ国で活動するセーブ・ザ・チルドレン。
海外とともに日本、東京の貧困を解決したい、と思われた方はぜひ寄付を検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
貧困家庭の子どもにスタディクーポンで学ぶ機会を届ける(チャンス・フォー・チルドレン)
ひとり親家庭の経済格差とともに課題となっているのが、子どもたちの教育格差。
経済的に困窮している家庭は、子どもの教育に十分に投資することが難しい場合が多いのです。
チャンス・フォー・チルドレンによると、世帯収入の差で全国の学力テストの正答率に約20%の開きが生じていたといいます。
そんな教育格差の問題を解決するために活動しているのがチャンス・フォー・チルドレン。
経済的困難を抱える子どもに対して、塾や習い事などの教育活動で利用できる「スタディクーポン」を提供しています。
子どもたちはそのクーポンを活用し、幅広い教育活動(学習塾、パソコン教室、スポーツ、習い事など)の中から自らが参加したい活動を選択できます。
さらには大学生ボランティアが子どもたちを継続的に見守り、クーポンの有効利用を促進しています。
また、このスタディクーポンは行政への政策導入としても活用されています。
東京都では、渋谷区や国立市が教育施策としてこの仕組みを政策に導入し始めています。
活動内容 | スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援 |
活動地域 | 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など |
支援対象 | 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども |
寄付の使途 | クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など |
運営団体 | 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン |
チャンス・フォー・チルドレンでは、継続寄付で活動を支える「CFCサポート会員」を募集しています。
具体的な寄付の使い道としては以下のような記載がありました。
寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(事業費)として使用します。
65%以上を教育クーポン費、残り20%未満を大学生ボランティアと子どもたちの面談費、調査研究費等、子どもたちに個別的な支援を行うための費用に充当します。
チャンス・フォー・チルドレンHP
チャンス・フォー・チルドレンも公益社団法人のため、税額控除を受けることが可能です。
子どもたちが貧困から脱するため、教育の機会を提供したい、という方はぜひ寄付を検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
以上、東京で貧困状態にある子どもたちのために活動する団体を3つ、ご紹介しました。
ぜひ皆さまが寄付を検討する際の参考になれば幸いです。