(出典:グリーンピース・ジャパンHP)
【2025/07/12 更新】
地球温暖化や森林破壊、絶滅危惧種の増加。こうした環境問題に危機感を抱きつつも、「自分にできることがあるのだろうか」と感じている方も多いのではないでしょうか。
近年では、ゲリラ豪雨や猛暑、食材の値上がり、水資源の枯渇など、環境の変化が私たちの日常にも影響を及ぼしています。
そんな中、寄付を通じて環境保全に取り組む団体を支援することも一つの選択肢です。ただ、「本当に意味があるの?」と迷う方もいるかもしれません。
この記事では以下の項目を通じて、寄付に対する不安や疑問を解消し、どのようにして支援ができるのかを詳しく解説します。
- 環境保護活動を行う団体の紹介
- 環境問題と具体的な活動の事例
- 私たちができること
- 寄付先・募金先の選び方
あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
環境保護活動を行う団体3選
まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を3つご紹介します。
WWF:世界各地で、絶滅の恐れのある野生動物を保護

WWFは、1961年に設立され、「生物多様性の保全」をミッションに掲げ、世界190ヵ国で自然環境と野生生物の保護に取り組んでいます。
気候変動は、私たちの暮らしだけでなく、野生動物たちの命や生息地にも深刻な影響を与えています。

(出典:地球温暖化による野生生物への影響 – WWFジャパン)
たとえば、スマトラの森では森林火災が増え、オランウータンのすみかが失われつつあります。北極では氷が溶け、ホッキョクグマがエサをとれずに命を落とすケースも。温暖化は、生態系全体を揺るがす問題です。
WWFは現在、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素などの排出を抑え、地球の平均気温の上昇を、産業革命以前のレベルに比べて1.5度に抑えることを目標にした活動を行なっています。
その他にも、生態系を守る活動の一環として以下のような活動を実施しています。
- 森林の保全と再生(REDD+):熱帯林や北方林を守りながら、二酸化炭素を吸収する“地球の肺”を再生。森を守ることは、そこに暮らす野生生物の命を守ることにもつながる
- 政策提言・企業との連携:政府や企業に対して脱炭素への取り組みを呼びかけ、社会全体での温暖化対策を加速
- 再生可能エネルギーの普及:太陽光や風力といった自然エネルギーの活用を促進し、化石燃料からの転換を後押し
- 市民への啓発活動:「未来47景」などを通じて、日々の暮らしの中でできる温暖化対策を広く発信
活動内容 | 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る |
活動地域 | 世界約100カ国以上 |
支援対象 | パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境 |
寄付の使途 | 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般 |
運営団体 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン![]() |

編集部オススメのポイント!
「気候変動から自然や野生動物を守りたい」「未来の世代に豊かな地球を残したい」そんな想いをお持ちの方は、ぜひWWFジャパンの活動へのご支援をご検討ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
グリーンピース・ジャパン:地球環境や生態系の保護を、中立的な立場で


グリーンピースは、政治や企業から独立した国際環境NGOとして、気候危機、森林破壊、海洋汚染などの地球規模の環境問題に取り組んでいます。
日本では1989年に活動を開始し、政府や企業への提言、調査、そして市民と連携したアクションを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
グリーンピースでは、気候変動、プラスチック問題、原発、食と農業、ファッション、森林問題の大きく6つのテーマを軸に活動しており、気候変動を食い止める活動の一貫として地球温暖化防止のための活動を行っています。
具体的には以下のような活動を行なっています。
- 南極の海を保護区に:ペンギンやクジラの命を守るため、南極海の大規模海洋保護区の設立を国際的に働きかけています。
- 化石燃料からの脱却を提言:日本のエネルギー政策を調査・分析し、再生可能エネルギーへの転換と石炭火力の全廃を求めています。
- 森林破壊の調査と企業監視:熱帯林の伐採や違法な森林開発を調査し、企業や政府に是正を迫るキャンペーンを実施。
他の団体と比較してグリーンピースが注力している点は、企業や自治体への働きかけです。
グリーンピース・ジャパンは、石炭火力発電をゼロにし、自然エネルギー100%の社会を実現するために、石炭火力発電関連会社に多額の融資を行う日本のメガバンク3社(みずほ、SMBC、MUFG)に向けて、自然エネルギーに融資対象をシフトしていくよう働きかけを行っています。
グリーンピース HP
2020年9月からは、自治体から脱炭素社会をつくる草の根の活動を開始。
同じ自治体に住んでいる方同士を繋ぎ、自分の住んでいる自治体の地球温暖化対策を調べたり、自分の自治体が「ゼロカーボンシティ宣言」をするように働きかけることを支える活動などを行っています。
活動内容 | 地球環境や生態系の保護、自然エネルギーの推進など |
活動地域 | 北極やアマゾンなど、世界55以上の国と地域 |
支援対象 | 危機に瀕している野生動物をはじめとする、地球上の生命 |
寄付の使途 | 環境調査・分析、自然保護を求める提言などの活動費全般 |
運営団体 | 一般社団法人グリーンピース・ジャパン |



編集部オススメのポイント!
「気候変動から自然や動物たちを守りたい」「未来の地球に、美しい南極の姿を残したい」そう願う方は、ぜひグリーンピースへの寄付をご検討ください。
Earth Company:リジェネラティブな未来を創る日本発祥のNPO


アース・カンパニーは、インドネシアのバリ島と日本で活動する日本発祥の団体です。
「人と社会と自然が共鳴しながら発展する世界=リジェネラティブな世界」を目指して、アジア太平洋のチェンジメーカーたちを支援する活動を行っています。
アース・カンパニーは、SDGsに取り組み未来を大きく変えることができる人材であるチェンジメーカーたちを「インパクトヒーロー」として選出し、3年間とことん寄り添い、彼らの活動の効果を最大化するための支援を行っています。
例えば国面積の半分が森林である森林大国インドネシアでは、荒廃が加速しています。
1970年代からの開発によりすでに天然林の70%を失っているそうです。
森林は「地球の肺」。
アース・カンパニーHP
健全な森なしに、人類は生き延びることができません。 2050年には地球の土地の95%が荒廃すると予測されています。
そんなインドネシアで注目されているのが、成長が早く、木材に置き換わる可能性を秘めた竹。
竹を育てる村、バンブービレッジをを作ることで、気候変動、森林伐採などの課題解決に挑むチェンジメーカー、アリーフさんの活動をアース・カンパニーが支えています。
目指しているのは、インドネシアを含む10カ国1,000のバンブービレッジをつくる取り組みによって、インドネシアの荒廃地の8%を再生し、年間温室効果ガスの約16%を削減すること。
さらにはそのバンブービレッジで雇用する100万人(主に女性)の収入を向上させることで、貧困とジェンダー格差解決をも実現しようとしています。
活動内容 | 主にアジア太平洋のチェンジメーカー支援 |
活動地域 | インドネシアと日本を中心としたアジア太平洋の国々 |
支援対象 | SDGsの多くの目標に取り組むチェンジメーカー |
寄付の使途 | チェンジメーカーにとことん伴走するため必要な費用 |
運営団体 | 一般社団法人Earth Company![]() ![]() |
アース・カンパニーでは、毎月の寄付で活動を応援するEarth Lovers(アース・ラバーズ)を募集しています。
寄付は上記でご紹介したインドネシアの事例の他にも、カンボジアやベトナムで活動するチェンジメーカーたちを応援する費用として使われるそうです。



編集部オススメのポイント!
「チェンジメーカーたちを応援することで、人と社会と自然にとって良い未来を実現したい」と思われた方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
私たちを取り巻く環境問題
地球温暖化、異常気象、生物の絶滅など、自然環境に関するさまざまな問題が私たちの生活に影響を与え始めています。
これらの環境問題は決して遠い世界の出来事ではなく、私たち一人ひとりの暮らしと深く関わっています。
地球温暖化


WWF HP
石油や石炭といった化石燃料を大量に使い続けたことで、大気中の二酸化炭素が増え、地球は熱を逃がしにくくなっています。その結果、気温の上昇が進み、地球温暖化が加速。
世界の平均気温は、工業化前(1850〜1900年)と比較して、2100年までに最大5.7℃上昇するといわれています。
このままでは、私たちの暮らしにさまざまな影響が及ぶと懸念されています。猛暑が増え、山火事や異常気象がより頻繁に発生するようになり、自然環境や人々の健康、日常生活にも深刻な影響が出る可能性があります。



森林の減少


© Tsubasa Iwabuchi / WWF-Japan
世界の森林は、毎年520万ヘクタール(東京ドーム約110万個分)のペースで失われており、気候変動や生態系の破壊、洪水・土砂災害のリスクを高めています。
森林は二酸化炭素を吸収し、生物多様性を支える大切な存在です。その喪失は、私たちの未来にも直結する問題です。
地球温暖化の原因やその影響、よく耳にする言説の真偽については、こちらの記事で詳しく紹介しています。



生物多様性の喪失と水質汚染


© Brian J. Skerry / National Geographic Stock / WWF
森林や気候だけでなく、生物や水環境にも深刻な影響が広がっています。
たとえば、淡水域(川や湖など塩分を含まない水域)に暮らす野生生物は、過去数十年でその多くが姿を消し、世界全体で8割以上も減少したという報告もあります(WWF「生きている地球レポート」より)。
また、プラスチックごみをはじめとする廃棄物の流出により、海や川の汚染も深刻さを増しています。海に流れ込んだプラスチックは細かく砕けて生物の体内に取り込まれ、それが食物連鎖を通じて、私たちの体にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。
環境保護の活動にはどんなものがある?
前章で紹介したような課題の対策を行い、地球上の自然を保護し、持続可能な状態を維持するために、様々な活動が行われています。
この章では、保護活動に取り組む主体を「政府・企業・個人」に分けて、解説していきます。
温暖化対策
主体 | 取り組み内容 | 具体的な事例 | 期待される効果 |
---|---|---|---|
政府 | 温室効果ガス削減目標の設定、再エネ導入促進、排出量取引制度の整備 | 日本政府の2030年GHG削減目標、J-ETS整備 | 温室効果ガスの大幅削減、気温上昇の抑制 |
企業 | 再エネ電力の導入、製品ライフサイクルでのCO₂削減設計 | 東京ガス:CO2をリサイクルする技術開発 日清食品:プラスチック容器の削減 トヨタ自動車: 環境負荷の少ない自動車の開発や、生産工場のCO2排出量削減など | 製造・流通過程での排出削減 |
個人 | 省エネ家電の使用、公共交通機関の利用、家庭の節電、環境保護団体への寄付 | 省エネ家電の利用、公共交通利用、寄付(WWFジャパン) | 家庭からのCO₂排出量の削減、寄付先団体による活動促進 |
地球温暖化対策に取り組む企業は、省エネルギー化、再生可能エネルギーの利用、排出量削減、森林保全、環境に配慮した製品開発・提供など、多岐にわたる活動を行っています。
これらの活動は、企業の社会的責任(CSR)を果たすだけでなく、企業の信頼性やブランドイメージの向上にも繋がることから、近年多くの企業が注力していると言えます。
森林保護への取り組み
主体 | 取り組み内容 | 具体的な事例 | 期待される効果 |
---|---|---|---|
政府 | 国有林の管理、里山保全、間伐や植林の推進 | 林野庁による国有林管理・里山保全事業 | 森林のCO₂吸収量維持、災害リスク軽減 |
企業 | FSC認証材の使用、再生紙の活用、植林活動の支援 | コクヨ「間伐材ノート(mori-no-oto)」 無印良品「木のブロック・もくロック」 | 森林保護や森林の育成、子どもの木育 |
個人 | 植樹イベントへの参加、国産木材製品の購入、森林保全団体への寄付 | 植樹イベントへの参加、国産木材利用、寄付(Earth Company) | 個人の行動が森林再生・保全につながる |
日本の豊かな森林は、私たちの暮らしや地球の環境を支える大切な存在です。森林の保全に向けては、政府による管理や企業による持続可能な資源利用など、大規模な取り組みが進められていますが、私たち一人ひとりにもできることはあります。
たとえば、国産の木材製品を選ぶ、環境に配慮したパッケージの商品を使う、植林イベントに参加する、森林保護団体へ寄付するなど、日々の選択やちょっとした行動が、未来の森を守る力につながります。
生物多様性と水質汚染への取り組み
主体 | 取り組み内容 | 具体的な事例 | 期待される効果 |
---|---|---|---|
政府 | 保護区設定、外来種対策、水質基準強化、プラ循環戦略 | 環境省のプラ資源循環戦略、レッドリスト保護区の指定 | 生態系の回復、海洋プラ汚染の抑制 |
企業 | 排水処理技術の導入、生物多様性影響の事前評価 | ユニリーバの海洋プラ削減施策 JAL:航空機部品洗浄のための水のリサイクルなどを通じて水資源の保全 | 企業活動による環境負荷の最小化 |
個人 | 河川清掃への参加、プラ製品の使用見直し、成分に配慮した日用品の選択、自然保護団体への寄付 | ビーチクリーン参加、環境配慮型製品の使用、寄付(海の羽根募金) | きれいな水環境の保全と健康被害リスクの低減 |
川や海の汚染、生きものの絶滅が深刻化するなか、政府や企業が保護区の整備や排水対策を進めています。
私たちも、プラスチックごみを減らす、環境配慮型の製品を選ぶ、寄付や清掃活動に参加するなど、身近な行動で自然を守る力になれます。
環境保護の活動に寄付するにはどんな種類がある?
環境保護のために私たちができることについて、日常生活の中でできることを改めて見ていきましょう。
- エネルギーの消費を減らす:節電、適切な冷暖房温度の設定、省エネタイプの家電に買い替える
- 資源を無駄にしない:お風呂の残り湯を洗濯に使う、エコバッグを持ち歩く、詰め替え製品を利用する
- 買い物や食べ物を工夫する:食べ残しをしない、食べ切れる量だけを買う、有機野菜や無農薬野菜を選ぶ、地産地消を心がける
- 自然環境に配慮した製品を選ぶ:環境だけでなく人権にも配慮した製品・サービスを選ぶ、過剰包装の製品は避ける
このような日常の地道な行動の積み重ねも、地球環境を守るために大切なことです。上記以外にも、寄付よって環境保護団体の活動を応援することもできます。
例えばWWFに寄付をする場合、毎月の寄付会員「WWF会員」と、都度寄付などの種類があります。
毎月の寄付:環境保全を継続的に支援する「WWF会員」
WWFジャパンを支援するには、毎月少額を寄付する「WWF会員」がおすすめです。
「WWFジャパン」への毎月の寄付を始めると、年4回のペースで会報『地球のこと』が届きます。


実際に届いた『地球のこと』
WWFジャパンでは、一般会員、ユース会員の皆さまに年4回の会報誌をお送りしています。
WWFジャパンHP
国内外で取り組んでいるWWFの活動や、環境関連の情報、絶滅のおそれのある野生動物などについての記事を掲載しています。
大人から子供まで、環境問題について知識のある人もない人も楽しみながら、今地球で起きていることを知っていただける内容になっております。
団体HPはもちろん、InstagramなどのSNSでも活動の状況を報告。
支援を続けるための情報が足りない、といったことはなさそうです。
また寄付金は、野生生物の保護活動や、密猟を防ぐパトロールなど、地球の豊かな自然を守るために使われます。
WWFは個人の方からの寄付が半分以上を占めています。
WWFジャパンHP
多くの方からのご支援が集まることで、WWFは大きな力を持って活動を推進することができています。
たとえば月1,000円の寄付を1年間続けると、南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにもその保全に参加してもらう普及活動を1回実施することができます。
WWFが持つ国際ネットワークを生かして、世界に働きかける活動を応援したい、という方はぜひ支援を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
その他の寄付:都度の寄付や遺産・遺贈など
WWFジャパンは毎月の寄付以外にも、寄付者の気持ちにあった支援方法が用意されています。
都度寄付は、500円以上の自由な金額を寄付することができます。活動全般への寄付のほか、特定の活動への寄付、特別な機会に際しての寄付があります。
既に説明した個人でできること以外にも、自分の興味や関心がある団体を調べて、寄付で応援することも環境保護につながります。
支援先として信頼できる?3つのチェックポイント
ここまで読んでいただき、様々な支援の形や支援団体について知っていただけたかと思います。
しかし、中には「結局どこに支援したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません
そんな方のために、寄付ナビが考える「支援先として信頼できるかのチェックポイント」をご紹介します。
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
以下に、それぞれについて解説します。
職員の顔が見えるか?


NPOの活動には、代表をはじめ、理事や職員、インターンやボランティアなど、多様なスタッフが関わっています。
団体の公式サイトで職員の顔を出していることは、活動に自信がある証拠です。
「自分のお金を誰に託すのか?」を知ることで、より安心して寄付を続けることができます。
その上で、職員数やボランティアの人数など、関わっている人の数も確認できると、なお良いと思います。
- 理事や職員などスタッフの顔が見えるか。
- どれくらいの人が関わっているか。人数が多ければいいわけではありません。
あなたと似たような想いを持って活動しているスタッフがいる団体なら、それはあなたの価値観とマッチする団体かもしれません。
活動によって問題を解決しているか?


同じ社会問題に取り組んだとしても、解決するアプローチは団体によって、実にさまざまです。
例えば「子どもの貧困」と一口に言っても、
- 学習支援を通じて、子どもの学力向上に資する
- 食品配付を通じて、健康や栄養状態を改善する
- 相談窓口を通じて、虐待や暴力などを予防する
というように、団体によって活動の領域は異なります。
そもそもNPOが取り組んでいる問題は、すぐに解決には至らず、長い時間がかかることが多いです。
寄付先として検討している団体の支援アプローチは本質的に問題を解決し得るのか、またそのアプローチに共感するかどうか、などを見ると良いでしょう。
- 寄付先の支援アプローチは問題を解決、もしくは改善しているか?
- しっかりと実績や成果を上げているか。
そうした活動の進捗を定期的に報告するプログラムが整っている団体であれば、自らのお金がどのように活用されたかの理解が進み、寄付をするモチベーションが増します。
透明性の高い会計報告を行っているか?


ほとんどのNPOは、会計報告を公式サイトで公開しています。
逆に会計報告を公開していない団体は、資金を不正に利用しているのではないかと、寄付者から疑問を持たれても仕方がないでしょう。
団体の公式サイトを確認すると「会計報告」や「年次報告」といった形で、会計や財務に関する情報を公開していることが多いので、チェックしてみましょう。
支出の内訳を、例えば事業費80%・管理費20%としている団体であれば、「1,000円寄付したら、おおよそ800円が直接的な活動に、200円が活動を継続していくために必要な費用に変わるんだ」と目安をつけることもできます。
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
- 納得できるお金の使い方をしているか。
さらに、監査法人や公認会計士による監査を受けていることを確認できれば、より信用度は高まると思います。
まとめ:「地球を守る寄付をしたい」という方の参考に
以上、環境保護活動を行う団体を3つ紹介しました。
団体名 | 寄付ナビ編集部オススメのポイント |
Earth Company | ① 「人と社会と自然が共鳴しながら発展する世界=リジェネラティブな世界」を目指す ② その国々を担うチェンジメーカーたちを寄付で応援することができる |
WWF | ① 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る ② 世界中にネットワークをもち、さまざまな国の専門スタッフが国境を超えて力を合わせ、行動を起こすことができる |
グリーンピース・ジャパン | ① 北極やアマゾンなど世界55以上の国と地域で、野生動物をはじめとする、地球上の生命を守る活動 ② 政府や企業からの援助を受けず、市民の力だけに支えられて、独立して環境保護に取り組んでいる |
「頑張る若者を応援したい」「海外支援や国内支援など、何かアクションを起こしたい」と考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。