私がD×Pのクラウドファンディングを支援した3つの理由

(出典:Goodmorning 「年度末。高校生を社会に送り出すまでの最後の3ヶ月を支えたい! #DxP冬季募金」

「日本の若者を応援したい」、「教育・福祉の分野に関心がある」
そんな方にご紹介したい団体が、認定NPO法人D×Pです。

認定NPO法人D×Pは通信制・定時制の高校生を主な対象に、「人とのつながり」をつくる取り組みと、高校生の卒業後の進路や就職をサポートする取り組みを行っている団体です。

この記事では、筆者がD×Pのクラウドファンディングを支援した理由についてお伝えします。

居場所のない子どもたち・・定時制高校の現状とは?

通信制・定時制高校には、「なんらかの理由」で、全日制高校に通えない(通えなくなった)子どもが集まる傾向にあります。

その理由は、「不登校やいじめの経験がある」「発達障害・学習障害がある」「家庭が経済的に厳しい」など、生徒によってそれぞれ。

なんらかの「生きづらさ」を抱えた生徒が集まる一方で、通信制高校を卒業する約40%、定時制高校を卒業する約14%が、卒業後の進路が決まらないまま卒業していきます。

全日制高校では約4.5%ということを考えると、その割合が非常に多いとわかります。

(出典:認定NPO法人D×P「初めての人にも分かるD×P」, Goodmorning 「年度末。高校生を社会に送り出すまでの最後の3ヶ月を支えたい! #DxP冬季募金」

D×Pは、通信制・定時制高校に通う高校生が抱える生きづらさを受け入れ、人とのつながりをつくり、一人ひとりに合う進路や生き方を考えるサポートをしています。

私が「D×P」を応援する、3つの理由

私がはじめてD×Pに寄付をしたのは2020年の1月。

その頃行っていたクラウドファンディング、「年度末。高校生を社会に送り出すまでの最後の3ヶ月を支えたい!」に支援をしました。
その理由は大きく3つ。

理由1:普段の発信から信頼があった

クラウドファンディングでD×Pへの寄付をスタートした私ですが、その活動内容は以前から知っていました。

というのも、D×Pの活動報告は本当に丁寧かつ頻度が高く、ツイッターやFacebookで公式アカウントをフォローしているとどんどん情報が入ってくるんです・・・!

また、D×Pで働かれている方も積極的に情報発信をされています。
活動情報だけでなく、寄付が「なぜ必要か」「どう使うのか」「どのような成果が期待されるのか」がスタッフの方の情報からも得られます。

活動状況や寄付の使われ方がいつも明確かつ論理的なため、信頼することができ、「機会があれば寄付をしたいな」と常々考えていました。

そのD×Pがクラウドファンディングをしていると知り、関心を持ったのです。
日常的な発信が信頼を醸成してくれていたのだと感じます。

理由2:「セーフティネットづくり」に共感

2つ目の理由は、高校生のための「セーフティネット」をつくる取り組みに深く共感したことです。

私は全日制の高校に通い、大学にも通わせてもらった身ですが、それでも折々の進路選択には悩んだ経験があります。
やりたいことがわからず、進路を決めていく同級生を見ながらやたらと焦っていたのを思い出します。

両親や兄弟、学校の先生や友だち、アルバイトの先輩、インターン先の上司など、ご縁のあったいろいろな方に相談し、アドバイスをもらいながら進路を選んできました。
社会とのつながりがあったからこそ、後悔しない選択ができたと思っています。

ですが、多様な事情を抱える高校生が誰にも進路を相談できず、「未来」を描けないまま卒業し、孤独に陥る・・・
そんなケースがあることを知り、他人事だとは思えませんでした。

クラウドファンディングのプロジェクトページには、D×P代表の今井さんからのメッセージが掲載されていました。

D×Pはこれから『若者がいきるセーフティネット』をつくっていきたいと思っています。
生きていくなかでは、ほんとうに様々なことがあります。
私たちが関わる生きづらさを抱えた若者も、これを読んでいるあなたにも、困難が訪れるかもしれません。
(中略)どんな境遇にあっても『生きていける』と思えるようなつながりを得られる社会を、これを読んでいるあなたと一緒につくっていきたいです。

(引用:Goodmorning「年度末。高校生を社会に送り出すまでの最後の3ヶ月を支えたい! #DxP冬季募金」

困難そのものをなくすことは難しくても、どんな状況にいる人も「生きていける」と思ってほしい。
直接事業に関わることはできなくても、寄付という形で応援できれば。
そう思いました。

理由3:D×Pを応援する方々の声

D×Pを応援する方々の声を聞けたのが最後の決め手でした。

クラウドファンディングの実施中、ハッシュタグ「#DxP冬季募金」で追ってみるとスタッフの方から寄付者の方まで、たくさんのツイートが見つかりました。

(出典:クラウドファンディングで支援した方 – Twitter)

(出典:D×Pスタッフの方 – Twitter)

それぞれの想いがツイートに込められていて、多くの人がこのクラウドファンディングの達成を願っていることが感じ取られました。

自然と「私も応援したい!」という気持ちになり、これが決め手に。

寄付者の方まで一緒になってクラウドファンディングを盛り上げていたのは、団体への信頼の証なのではと思っています。

活動を応援する方法は?サポーターやコンポーザーなど

私が支援をしたクラウドファンディングは2020年1月23日に目標金額500万円を達成し、募集を終了しています。

一方で、引き続きクラウドファンディング以外の形での支援は受け付けていますので、ご自身に合ったサポートの形を見つけてみてください。

サポーターで毎月定額を寄付

D×Pの活動は主に企業や個人の方からの寄付に支えられています。

2019年度活動報告書によると、全体の寄付金のうち約3割がマンスリーサポーターと呼ばれる毎月1,000円からの定額寄付だったそうです。
(出典:認定NPO法人D×P 2019年度年次報告書

小さな力がつながって、大きな「セーフティネット」を作っていくことができればこれほど強力なものはありませんよね。

ちなみに、D×Pは大阪市から認定を受けた認定NPO法人ですので、D×Pへの寄付は税控除の対象となります。

コンポーザーになって、直接高校生と関わる

D×Pの事業にボランティアとして関わる方法もあります。
ボランティアは「コンポーザー」と呼ばれ、通信制・定時制の高校生と直接交流します。

年齢や活動地域など制限もありますが、興味がある方はコンポーザー募集説明会に参加してみてはいかがでしょうか。

スタッフとして関わる

タイミングによってはインターンや正職員としてD×Pに参加できる場合もあります。
こちらは2020年11月現在募集を停止していますので、興味がある方は今後の情報をチェックしてください。

追記:公務員の母から見たD×Pの活動意義

先日、D×Pから年次報告書が届いていました。
一通り目を通して自宅のテーブルに置いていたところ、母が手にとって読んでいました。

「すごいね、本当は国や行政がやるべきことだけど、してくれてる団体があるんだね」と話す母は、公務員として福祉と教育の現場にいます。

普段から、困りごとを抱える一人ひとりにきめ細かいサポートができないことを歯がゆく思っていたからこその言葉だったのでしょう。
義務教育を終えた高校生たちには特に支援を届けにくいという話も母から聞きました。

より丁寧に、柔軟なサポートができるのは、NPOだからこそではないでしょうか。
公務員の母から聞けたことで、NPOとして若者支援を続けるD×Pの活動意義をより深く感じました。
私もできる限りサポートを続けていきたいと思っています。

この記事を通して、通信制・定時制高校に通う生徒の実情、D×Pの活動に興味を持っていただければ嬉しいです。

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