(出典:国連WFP協会HP)
コンゴでは紛争が起こり、非常に多くの犠牲者を出したにも関わらず十分な支援が行き届いていない状況が続いています。
紛争の直接的な影響のほか、医療や食糧不足によって「本来であれば失われなくて済む命」までもが失われてしまったのです。
「コンゴの子どもたちに寄付ができるNGOを探している」
「紛争地域で食料や栄養不足で困っている人々を支援したい」
このような方に向けて、コンゴの寄付が可能なNGOを3つご紹介します。
紛争地への物資の緊急支援だけではなく、感染症の予防や自立支援サポートなど様々な活動が行われていましたよ。
支援したい子どもを自分で選択することのできる新しい支援の形も紹介しています。
目次
紛争で苦しむ子どもたちを、感染症や栄養不良から守る(ユニセフ)
コンゴ民主共和国のカサイ地域では、2016年に紛争が勃発し、数十万人が自宅やコミュニティからの避難を余儀なくされました。
5歳未満児の77万人が急性栄養不良に陥っており、中でも40万人は重度の栄養不良で命の危険に。
紛争がコンゴの子どもたちに与えた影響は、相当なものでした。
「紛争と避難生活が、カサイ地域の子どもたちに壊滅的な影響をもたらしています(中略)。
「何千人もの避難民の子どもたちは何カ月もの間、保健、安全な飲み水や教育といった基本的なサービスを受けることができず、多大な苦難を強いられています。
(ユニセフ公式サイトより)
そこで、重度の急性栄養不良である子どもたちの栄養治療、保健ケアなどを行っているのがユニセフです。
同団体では、重度の栄養不良に陥った子ども20万人を治療。
また、子どもたちが学校に戻れるように教室500室を修復したり、10万人以上の子どもたちに心理社会ケアおよび教育資材を提供したりしました。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) |
寄付方法には、毎月の寄付で支援するマンスリーサポートがあります。
人道危機緊急募金やアフリカ栄養危機募金で寄付をすれば、紛争地で栄養不足に苦しむ子どもたちへの支援が可能ですよ。
コンゴでは、2018年時点で1280万人が食糧不安と急性栄養不良の状態が続いています。
この数字は、2017年と比べると1.3倍に増えているそうです。
「コンゴの子どもたちの栄養不良を改善する支援がしたい」
「命の危険さえある現地の人々を寄付でサポートしたい」
このような方は、一度寄付を検討しても良いかもしれません。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
深刻な食料不足に陥っているカサイ地域に食料品を支援(国連WFP)
カサイ地域を支援している組織を、もうひとつご紹介します。
国連WFPは、飢餓に苦しむあらゆる人びとのために、食料支援を専門とする国連機関です。
コンゴ民主共和国では食料不安が拡大し続け、2700万人が深刻な食料不安に陥っています。
推定340万人の子供が急性栄養不良にあります。コンゴ民主共和国は、世界最大の飢餓危機のひとつであり、国連WFPにとって緊急支援国です。
国連WFP協会HP
2020年には、国連WFPの長年の活動実績が評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。
国連WFPは、特に弱い立場に置かれた家族に対して、優先的に食料の現物支給(穀物、豆類、植物油、塩)を実施しています。
また、カサイ地域の避難民の膨大な支援ニーズに対応するため、コンゴ民主共和国の国連人道支援航空サービス(UNHAS)は、その設備を大幅に拡大したそうです。
被災者にアクセスすることが非常に困難な状況の中、コンゴ民主共和国のUNHASは、航空機やヘリコプターをカナンガ(カサイ地域の都市)に継続的に配備して人道支援団体の機動力を高め、より多くの被災者に支援できるようにしています。
活動内容 | 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など |
活動地域 | アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域 |
支援対象 | 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年) |
寄付の使途 | 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援 |
運営団体 | 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口) |
寄付の方法は、月1,000円からの「国連WFPマンスリー募金」がおすすめです。
寄付金額は1,000円以上、1,000円単位で選ぶことができます。
例えば、月3,000円のご寄付(1日当たり100円のご寄付)を1年間継続していただけたら、緊急事態に命をつなぐ栄養強化高カロリービスケットを900人に届けることができます。
食料不足に苦しむ人びとのために、あなたのご寄付が必要です。
「食料支援を通して平和に貢献する」という団体の使命に共感される方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ストリートチルドレンなどを、児童労働から守る(ワールド・ビジョン)
コンゴの内戦は落ち着いたという見方がある一方で、子どもたちの学習環境は未だに修復されていないのが現状です。
学校に通えない子や言葉の読み書きすら出来ない子、学校に通えたとしても安全な環境で学習するのが困難な子どもたちが多くいます。
コンゴ民主共和国は未だに内戦状態にある地域もあり、国土は荒廃し、政府が管轄する日常生活に必要な行政サービスも機能していません。
政府に教育分野へ充当する予算がないため、既存の学校は老朽化が激しく非衛生で、就学児童の数に見合った学習環境がないこと、教材設備も乏しいことが課題となっています。
(認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン WEBサイトより)
そこで、現地のリーダーや保護者に教育の重要性を伝え、子どもたちが教育を受けられるよう働きかける活動を行っているのがワールド・ビジョンです。
また、教育施設・備品の整備や教師へのトレーニングなども実施し、授業の質の向上を目指す取り組みもしているそうです。
活動内容 | 子どもの教育支援・貧困支援など |
活動地域 | アフリカ・東欧・中東・アジア・中南米エリアの約40カ国 |
支援対象 | 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち |
寄付の使途 | 子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口) |
支援方法としては「チャイルド・スポンサーシップ」があります。
支援したい国や子どもの年齢を入力し、自分が寄付を行いたい子どもを選んで支援を行う仕組みになっています。
コンゴの子どもを支援したい場合は、国名でコンゴを選択すると、現地で支援を必要としている子どもたちの写真や生活状況がわかりますよ。
こちらの詳しい内容は、以下の記事でご覧ください。
申込の流れや具体的な支援方法について書いています。
「コンゴの子どもたちに安全な暮らしと教育の機会を与えたい」と考えられた方は、寄付を検討してみても良いかもしれませんね。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です