チャリティーの寄付先はどこがいい?東京マラソン支援団体おすすめ3選

(出典:カタリバHP

「チャリティランナーとして東京マラソンに出たい」「東京マラソンの寄付先としてどんな団体があるのか活動内容を知りたい」

このような疑問にお答えします。

市民ランナーが慈善団体へ一定額の寄付を行うことで、マラソンの出場権を優先的に獲得できるチャリティーランナー。

ランナーとして出場する意欲はあるものの、団体の活動についてよく知らないという方もいるのではないでしょうか。

今回はそのような方に向けて、東京マラソンが支援しているおすすめの団体を3つ紹介します。

記事を読むことで、どのような活動をしている団体が寄付先事業として登録されているのか理解することができます。

(注意:2021年東京マラソンのチャリティーランナー募集は行われていません。2020年大会で出場できなかったチャリティーランナーの出場を優先するためです。)

貧困や被災地など、勉強する機会を失った子どもをサポート(カタリバ)

カタリバ HP

カタリバは貧困や被災によって、勉強する機会を失った子どもたちを支援している認定NPO法人です。

どんな環境に生まれ育っても未来をつくりだす力を育める社会

カタリバ HP

を実現するために活動を行っています。

具体的な活動内容の一つとしてカタリバは、被災によって勉強する機会を奪われた子どもたちをサポートする無料の放課後教室「コラボ・スクール」という事業を行っています。

コラボ・スクールが目指しているのは、子どもたちの夢や可能性が閉じてしまわない環境です。
子どもたちの学習支援と、本音を話せる居場所作りを通じた心のケアを行っています。

特に2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた地域を中心に、国や自治体を巻き込みながら活動を行っています。

女川町の学生をサポートする「女川向学館」というプロジェクトでは、2011年7月から活動を立ち上げ、活動の成果として子どもたちの自己肯定感と安心感が高まったという結果も出ています。

活動内容 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など
活動地域 オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
支援対象 主に日本の小学生〜高校生など
寄付の使途 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など
運営団体 認定NPO法人カタリバ

このような活動を行うカタリバは、2017年の東京マラソン大会でチャリティ事業の寄付先として決定して以来、寄付先団体として登録され続けています。

東京マラソンのチャリティー以外で、カタリバはNPOカタリバサポーターという形で毎月の支援を受け付けています。


カタリバに寄付する「サポーター会員」を10年以上続けての感想と、申込前のチェックポイント
編集部オススメのポイント!
設立から20年以上、一貫して、10代の子どもを支援しています。その中で培った知見をベースに、子どもたちの機会格差を埋めるチャレンジに取り組んでいます。
女子大生2人でスタートしたカタリバの活動も、現在は100名を超える職員の皆様と、2万人以上の支援者によって支えられています。その原点は”子どもの格差をなくしたい”という純粋な想いです。

子どもたちに、未来を考える学びの機会を提供したいと考えている方はカタリバへの寄付をおすすめします。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

かものはしプロジェクト:虐待を経験した子どもに「帰れる場所」を

かものはしプロジェクト HP

日本では、児童相談所への虐待相談対応件数が年間20万件を超え、過去最多を更新し続けています。 ​

虐待を受けた子どもたちは、身体的・精神的な傷を抱えながら施設での生活を余儀なくされ、その後の支援が十分でないケースも少なくありません。

多くの子どもたちが18歳になると児童養護施設を退所していきます。
頼れる家族や相談できる大人とのつながりがなく、孤独の中、社会で必死で生きようとする若者たちもいるのです。また、虐待の精神的影響や、トラウマがふとした時に再発してしまうことなどから、対人コミュニケーションの難しさも抱えています。そのため、職場で人間関係がうまくいかず、心身の調子を崩し離職した若者が、仕事を失い、中にはその後ホームレス状態になってしまうというケースもあります。

かものはしプロジェクト

こうした子どもたちの「帰れる場所」をつくるために、かものはしプロジェクトは、虐待を経験した若者のアフターケア支援を行っています。

かものはしプロジェクトは、虐待を受けた子どもたちが施設を出た後も安心して暮らせる環境を提供するため、以下のような活動を行っています。​

  • 住まいの支援:​施設退所後の若者にシェルターや住宅支援を提供​
  • 就労サポート:​就職・生活支援を行い、社会での自立を後押し​
  • メンタルケア:​虐待の影響で苦しむ子どもたちに心理的サポートを提供

2023年、200人以上の退所者に対してアフターケア支援を提供​。また、企業との連携による就職サポートを拡充し、自立支援を強化しています。

「かものはしプロジェクト」の活動は、活動に賛同する企業や個人の寄付によって支えられています。毎月1,000円で、退所後の若者がカウンセリングを受けるための支援や、住居支援プログラムの運営費に充当することができます。

活動内容 日本国内での子どもたちへの虐待防止、家庭環境の改善支援など
活動地域 日本全国
支援対象 虐待リスクのある家庭、子ども、保護者など
寄付の使途 施設を退所した若者のサポート、啓発活動、管理費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト
かものはし国内事業
かものはしプロジェクトへの寄付「サポーター会員」として日本の虐待問題解決を支援する理由
編集部オススメのポイント!
2019年から日本国内での活動をスタートし、子どもが虐待されない、そして虐待された人が回復できる社会をつくるために、児童養護施設などを出た若者の巣立ちの応援、子どもや養育者にやさしい地域づくりに取り組みます。
かものはしが取り組む問題と活動を、現地の声もふまえながら直接聞くことができるイベントが実施されています。「創業時から今後の活動を知りたい」「現場でどのような問題が起きているか理解したい」という方には有効な機会だと思います。

「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」

そんな想いに共感された方は、是非かものはしプロジェクトへの寄付をご検討ください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

貧困家庭の子どもにスタディクーポンを(チャンス・フォー・チルドレン)

チャンス・フォー・チルドレン HP

チャンス・フォー・チルドレンは、子どもの教育格差を解消し、貧困の連鎖を断つことを目的として活動している公益社団法人です。

具体的には、経済的な理由が原因で塾や習い事ができない子どもたちに、教育活動に限定して使用することができる「スタディクーポン」を提供する事業を行っています。

スタディクーポンは、現金など使途が不明な給付ではなく教育に限って使うことができます。

そのため、子どもたちに確実に教育の機会を提供することができます。

そのおかげで子どもは様々な教育活動を好きなように選ぶことができます。

また、サポートとして大学生ボランティアが活動を見守るということも可能です。

活動内容 スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援
活動地域 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など
支援対象 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども
寄付の使途 クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など
運営団体 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

このような活動を行うチャンス・フォー・チルドレンは、2021年の東京マラソン寄付先団体に初めて内定しました。

経済的な理由から教育機会を失ってしまう可能性のある子どもたちを支援したい方は、チャリティーとして寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

またチャンス・フォー・チルドレンは、毎月の寄付で支援する「CFCサポート会員」を募集しています。

チャンス・フォー・チルドレンへの寄付で、日本の「相対的貧困」の子どもたちへ支援を始めた理由
編集部オススメのポイント!
寄付金がスタディクーポンとして配布されるため、使い道が非常にクリアです。また、管理費を15%未満に抑え、寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(うち65%以上がスタディクーポン費用)に使用しているなど、会計も明確です。
全国7つの自治体(千葉市、千葉県南房総市、渋谷区、国立市、大阪市、佐賀県上峰町、那覇市)がクーポン型の学校外教育費助成事業を開始するなど、このモデルが自治体にも広がっています。

1,000円から継続的な寄付を通じて、子どもたちを支えることが可能です。

他にも企業や団体が社会貢献活動の一環として行う寄付も受け付けています。

税制優遇の対象にもなりますので、検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

まとめ:「チャリティーの寄付をしたい」という方の参考に

以上、東京マラソンでチャリティーランナーとして支援できる寄付先団体を紹介しました。

団体名寄付ナビ編集部オススメのポイント
カタリバ① 10代を対象としたキャリア教育で、子どもの意欲と創造性を引き出し、育む
② 創業者とスタッフの皆様の情熱が共感を呼び、2万人以上の支援者が活動を支えている
かものはしプロジェクト① 日本でも、子どもの尊厳が踏みにじられている現状を変えたい、という想い
② 活動を直接聞けるイベントや説明会が随時実施されている
チャンス・フォー・チルドレン① 低所得世帯の子どもを対象に、塾や習い事で使えるスタディクーポンを支給
②「家庭環境にかかわらず、子どもがやりたいことを応援したい」という方にオススメ

ご紹介した寄付先の団体は、チャリティーとしての支援に加え、毎月の寄付等も受け付けています。
マラソンでの支援に加えて、普段の支援についても検討いただけますと幸いです。

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