台湾東部地震で、ピースウィンズ・ジャパンを信頼して募金した3つの理由

地震や台風など大規模な自然災害が起こったときに、被災地で真っ先に必要となるのが食料や医療などの緊急支援。
日本でも東日本大震災や熊本地震に際して、さまざまなNGOやNPOが駆けつけ、また多くの方々が募金で応援したのは記憶に新しいですね。
緊急支援にあたっては、さまざまなNPOやNGO、公的機関などが寄付を募っていますが、支援先の選び方を迷われている方に、私の経験をお伝えします。

「台湾東部地震」で、いち早くレスキュー活動を開始した団体に募金

2018年2月6日夜、台湾東部・花蓮県の沿岸で発生したに「台湾東部地震」。
マグニチュード6.4の揺れによる建物の倒壊などで、「死者16名、負傷者291名、行方不明者1名」(2月12日18時時点)の被害が出たそうです。
2011年の東日本大震災に際して台湾から日本へたくさんの募金が届いた「お返し」とばかりに、日本でもたくさんの方が寄付や募金による支援をしました。
Yahoo! ネット募金」や「楽天クラッチ募金」などさまざまな募金受付ページが立ち上がりましたが、私が選んだのは「ピースウィンズ・ジャパン」というNGO。
2月7日未明(日本時間)の地震発生後、早くも当日に「現地調査に向けて(中略)レスキューチーム隊長・黄春源が台湾に向かいました。」とのリリースが出ていました。
Good Morningに「【台湾地震】緊急支援金募集 #台湾加油」立ち上がっていたのをみて、(とても少額ですが)クレジットカードで3,000円を送金しました。

Good Morning「【台湾地震】緊急支援金募集 #台湾加油」に寄付

なぜ選んだかというと、「ピースウィンズ・ジャパン」が災害時の緊急支援で、効果的でインパクトの大きい支援をしてくれると信じているから。
政府や自治体に義援金を送ったり、他の民間団体に募金するよりも、たくさんの命を救ってくれるだろうと考えているからです。

「ピースウィンズ・ジャパン」とは?災害人道支援では、日本最大級規模のNGO

ピースウィンズ・ジャパン(Peace Winds Japan / PWJ)とは、地震や台風など災害時の人命救助・捜索活動や、紛争地での人道支援などを展開するNGOです。
代表理事である大西健丞氏が、1996年に団体を設立。
以降、中東やアフリカ、アジアの紛争地で、人道支援を展開してきました。

PeaceWindsJapanのWEBサイト

国内外の大規模な災害にはレスキューチームや災害救助犬が出動し、人命救助や捜索活動を展開。
記憶に新しいところでは、日本では熊本地震(2016年)や九州豪雨(2017年)、海外ではハイチハリケーン(2016年)やネパール地震(2015年)などでレスキュー隊を派遣しました。
2016年度は「日本を含む14カ国で活動し、178万3141人、3万5956世帯、38市民団体に」支援を届けた(2016年度年次報告書より)そうです。
正式名称は「特定非営利活動法人ピースウィンズ ・ジャパン」で、認定NPO法人格を取得。
災害人道支援では、日本最大級規模のNGOと言われています。
大西代表の著書「NGO、常在戦場」を読んだのですが、イラクのクルド人自治区に駐在して数々の不条理な争いを目の当たりにした経験が、活動の原点。
現地の人たちにとって、「春の訪れを告げ、争いや苦難を忘れさせてくれる風―ーそんな「平和の風」のような存在になりたい」という想いを込め、団体を立ち上げたそうです。

なぜピースウィンズ・ジャパンが、寄付をもっとも有効に活用してくれると考えたか?

ピースウイィンズ・ジャパンの活動を知る機会があったのですが、緊急災害時に「頼りになる!」と感じたのは、以下の3つの理由からでした。

理由1:とにかくスピードが早いから

台湾東部地震に際してもスピーディな対応をしていましたが、普段から「いざ」という時にはすぐにアクションを起こせる体制を整えているそう。
熊本地震では、レスキューチームが本部の神石高原町から夜を徹して出動。
発生から早くも10時間半後には、現地入りしたとのことです。
災害時の人命救助や行方不明者の捜索では、初動のスピード「どれだけの命が救えるか?」が左右されると言われます。
民間団体だからこその「機動力」が役立つはずです。

理由2:大規模な設備を整えているから

災害時に重要なのは、「いかに早くレスキュー隊員を派遣できるか?」「物資を運び込めるか?」「避難民を収容できるか?」などのロジスティクス。
設備という意味では、レスキュー隊員の派遣や物資の運搬のため、ヘリコプターを常備しているそうです。
2基で約100人収容できる大型テントバルーンシェルターやキャンピングカーも所有。
日本の民間団体で、これだけの設備を整えているところはなく、最大規模の装備だそうです。

理由3:現地に直接届けるから

大規模な災害の直後には、政府やNGOなどのほか、テレビ局やチャリティ団体などさまざまな機関が寄付を募っていますね。
その多くは、集まったお金を国際機関などにを託す、ある意味「中間支援」の役割です。
ピースウィンズ・ジャパンの場合は、「後方支援」ではなく、日本人スタッフが現地に向かいます。
寄付金をダイレクトに支援に活用してもらえるので、より安心感がありますね。

まとめ:緊急支援を専門に、平時から訓練している

 
スピード・大規模・現地主義。
これらの特長からも分かるように、ピースウィンズ・ジャパンが頼りになるのは、緊急支援を専門にして、いざ災害が起こった時に備え、日々訓練を積んでいること。
緊急時以外でも、安定的な支援活動のために毎月1,200円〜の継続的な寄付(ピース・サポーター)を募集しているそう。
こちらは認定NPO法人への寄付として、寄附金控除の対象にもなるそうです。
生存者のもとへ一分一秒でも早く駆けつけられるように、私たちの募金が少しでも力になれば嬉しいですね。

この記事を読んだ方にオススメ

途上国の子供に寄付を届けたい!
日本発子ども支援NGO3選

途上国など世界各地には、生まれ育った家庭や地域が原因で過酷な環境で暮らし、希望ある未来を拓けない子どもたちがたくさんいます。

>続きを読む