プランスポンサーシップとは?チャイルドとの交流と寄付金の使い道を調べました

文通や訪問などを通じて、チャイルドと交流できる「プラン・スポンサーシップ」。

プランスポンサーシップとは?
運営する公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンの団体概要や寄付金の使い道といった、よくある疑問を解消します。

国際NGOプランが運営する、チャイルドスポンサーシップ

プランスポンサーシップとプランの実際の活動を調べました。

世界137万人のチャイルドを支援

プランスポンサーシップとは、「毎月の寄付」でチャイルドとその周辺住民を包括的に支援しながら、手紙などでチャイルドと交流できる寄付プログラムです。
特に性差別を受けやすい女の子に焦点を当てて、支援します。

「教育」「医療」といった、ピンポイントの“点”のプロジェクトではなく、あらゆる分野にある課題を特定の村や地域で総合的に解決する“面”の支援です。
これにより、住民が自立して村や地域を豊かにする力、仲間と協力して災害などの不慮の出来事から立ち上がる力を身につけていくことができます。

プラン・インターナショナル
プラン・インターナショナル HP

活動の流れと支援者のかかわり

  1. 【住民たちが村の将来について話し合う】
    プランは住民にプロセスの説明や後押しを
  2. 【男女平等の考え方で、プロジェクトを総合的にすすめる】
    支援者は寄付をして、村の特定チャイルドと文通交流、
    プランは寄付金をプロジェクトに還元
  3. 【成果があらわれる】
    支援者はチャイルドとの文通やプランからの現地活動報告などを通して状況を知る
  4. 【プランから卒業!自立へ】
    プランは事業を終了して別の村を支援、
    支援者は寄付を終了するか別の村を支援

寄付金の使われ方

例えば、寄付金は具体的に次のように使われています。

  • 【早すぎる結婚や望まない妊娠を防ぐ トーゴ】ジェンダー平等の研修に子ども4,561人が参加(うち3,193人が女の子)、生徒生殖に関する健康と権利についてのトレーニングを実施し、343人の女の子が性感染症の検査を受診
  • 【少数民族の子どもも一緒に学べる教育を ベトナム】民族の多様性に配慮した教育のための研修を381人の教員に実施、ベトナム語のスキル向上授業に2万467人の子どもたちが参加
  • 【ITとオンライン上の暴力のリスクについて学ぶ グアテマラ】IT教育の重要性を学ぶ勉強会に8,900人の保護者が参加、テクノロジー勉強会に1,820人の中等教育学校の生徒が参加

(プラン・インターナショナル・ジャパン2020年年次報告書より抜粋)

途上国での支援活動は、ジェンダー平等など7つの事業

プランでは7つの事業分野で支援活動をしています。

  • 【教育】遠隔地・貧困地域・被災地行きの子どもたちの教育支援・性差別解消
  • 【子どもの成長】栄養・衛生状態の改善や安全な水の確保
  • 【性と生殖に関する健康と権利】学校における包括的性教育の実施
  • 【生計向上】村落貯蓄貸付グループの運営支援、職業訓練、起業支援
  • 【子どもの参加】女の子のリーダーシップ育成、子どもによる情報メディア発信
  • 【子どもの保護】性暴力、人身売買・児童労働などの搾取防止
  • 【緊急支援】難民支援や復興支援・減災対策

事例:一石四鳥もある生理用ナプキンの自作
【子どもの成長】X【性と生殖に関する健康と権利】X【生計向上】X【子どもの参加】を掛け合わせたバングラデシュでの事例。
女の子たちが衛生的な生理用ナプキンを自作して、ビジネスチャンスへもつなげています。

申し込む前に、プランスポンサーのポイント3つ

プランスポンサーシップの特長を3つ解説します。

ポイント1:チャイルドと交流できる

プランスポンサーシップを始めると、チャイルドとの交流がはじまります。
義務ではなく任意です。

手紙

チャイルドに手紙を書いたり、受け取ったりする文通が始まります。

使用言語は日本語、英語、現地語のいずれか。
必要に応じて、ボランティアが翻訳してくれます。

手紙の書き方のサンプルもウェブサイト上に掲載。
チャイルドの宛名ラベルも届きます。

送付方法は、郵送に加えてウェブサイト上のフォームから送信する方法も用意されていて、便箋の柄選びと写真の添付機能付きです。

プレゼント

郵送で手紙を送る場合は、プレゼントを同封することも可能です。

送れるプレゼントは、写真、誕生日などのカード、リボン・おりがみなどの封筒に入る50g以内500円以内の小さく平たいもの。
送れないものは、現金や換金できる切手、危ない針やカッター、割れ物の鏡・ガラス、食品・化粧品や液漏れするもの、通関に問題がある植物など。

現地訪問

希望訪問日の2ヶ月前までにプランに連絡すれば、支援する現地を視察したり、チャイルドや家族を訪ねたりすることができます。
訪問は原則平日1日で、現地職員が英語で案内してくれるようです。

ポイント2:税金が控除される

プラン・インターナショナル・ジャパンは、公益財団法人なので、所得税、一部の住民税、法人税、相続税など、各種税金の控除対象になっています。

<参考例> 毎月3,000円ずつ、年間総額で36,000円を寄付した場合

【年間寄付額】              【控除額】
(36,000円 ー 2,000円) × 40%  = 13,600円

ポイント3:里親制度ではない

寄付金はあくまでチャイルドの暮らす地域の開発支援プロジェクトの活動費として使われます。
チャイルドと個人的に手紙などの交流をするので勘違いしやすいのですが、チャイルド本人の生活費や学費に使われることはないです。

そのため、「同じ村に暮らす子どもからいじめられるのでは?」「途中でやめたら無責任なのでは?」といった心配は無用です。

チャイルドスポンサーとは?どこがいい?おすすめの寄付先と支援方法を紹介

プラン・スポンサーシップ申し込みから退会まで、3つのステップ

プランスポンサーになると、チャイルドとの交流が開始。
申し込みから退会までの流れを解説します。

ステップ1:WEBサイトなどから、申し込み

申し込み方法は2つ、支払い方法は3つから選べます。

申込方法選択できる支払方法
ウェブサイト●クレジットカード
●コンビニ振込
ウェブサイト郵送●クレジットカード
●口座引き落とし

どちらの申し込み方法でも、次の項目を選びます。

必須の選択項目

  1. 毎月の寄付金額はチャイルド1人あたり、3,000円、4,000円、5,000円から選択。
  2. チャイルドからの手紙は「英語」「日本語」のいずれかを選択。
    英語を希望すると、翻訳の時間が短縮され、手紙のやりとりがスムーズに。

任意の項目

任意でチャイルドの性別、地域の指定ができます。
チャイルドの地域指定はウェブサイトから申し込むと「アフリカ」「アジア」「中南米」のみ。
郵送の申し込みでは手書きで項目を余白に書くので、より細かい希望を伝えることも可能です。

ステップ2:郵送でスポンサーキットが届く

申し込み後、2週間以内に入会の手引書や団体・活動案内が入った「スポンサーキット」が送られてきます。
チャイルドのプロフィールや手紙用の宛先ラベル・便箋まで同封されていて、すぐに交流可能。

後に「年次報告書」(年に1回)や機関誌「プラン・ニュース」(年に3回)、チャイルドや地域の近況報告「一年の歩み」(1年~1年半に一度)も届きます。

ステップ3:「やめる」ことはできる?退会の方法

プランスポンサーシップはいつでも解約が可能です。

解約方法はウェブサイトのお問い合わせフォームから。
「登録情報・支援方法・送金方法の変更・中止」を選んで、「名前」「メールアドレス」「電話番号」を入力。
「支援を中止する」を選択して、送信すれば解約できます。

プラン・ジャパンの毎月の寄付は、解約できる?領収書は届く?手続きや窓口を、調べました

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