(出典:グッドネーバーズ・ジャパンHP)
寄付にはさまざまな方法があります。
毎月や毎年、金額を決め継続して寄付したり、本や服などを買い取ったお金が寄付になる仕組みなどもあります。
そんな中、気軽に寄付をすることができる仕組みが小口寄付。
好きなタイミングで、好きな金額を支援できる仕組みです。
「まずは気軽に活動を応援したい」
「小口でも寄付を受け付けている団体を知りたい」
そういった方に向けて、今回は小口寄付で支援できる団体を3つ、ご紹介します。
目次
教育支援と居場所づくりで全ての若者が意欲と創造性を育む社会へ(カタリバ)
カタリバは、「意欲と創造性をすべての10代へ」をミッションに掲げ、小学生から高校生に向けた教育支援や居場所づくりを行う団体です。
海外ではなく日本にも、生まれ育った環境によって苦境に陥り、その困難に一人で立ち向かわざるを得ない子ども・若者たちがいます。
たとえば、貧困を理由に進学を諦めた高校生や、被災し落ち着いて勉強する環境を失った受験生、学びたくても家族の世話や介護に時間を取られ、学習時間を取れない学生。
カタリバではさまざまな困難を抱える子ども・若者たちに対して、居場所づくりを軸に心のケアや学習などの支援を提供しています。
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
カタリバでは、月々1,000円〜の継続寄付で活動を応援するサポーター会員を募集しています。
編集部オススメのポイント!
ホームページには寄付がどのような用途に使われるのかが明確に記載されており、安心して寄付をすることができます。
- 月1,000円で 生徒2人に1ヶ月間、授業を届けられます
- 月2,000円で 生徒8人に1ヶ月間、食事を提供できます
- 月10,000円で 放課後学校で1ヶ月間、学生スタッフ約10人が子どもをサポートできます
※ 1年間のご寄付を続けられた場合
また、カタリバは認定NPO法人のため、税額控除を受けることができるのも嬉しいポイントですね。
全ての子ども・若者たちが希望を持って未来を作っていけるような社会を応援したい、という方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
サバイバー支援と仕組みづくりで子どもが売られない世界をつくる(かものはしプロジェクト)
かものはしプロジェクトは、「子どもが売られない世界をつくる」ことを目指して活動を行っている団体です。
「子どもが物のように誰かに売られてしまう」という、信じられないような出来事が、未だ世界中で起きています。
“家に招かれ、勧められたお茶を飲むと、意識を失ってしまいました。たぶん睡眠薬が入っていたのでしょう。
気がついたら電車に乗っていて、知らない男が隣にいました。
「どこに行くの?」「イヤだ、家に帰してほしい」そう言うと返ってきたのが、
「おまえはあの親戚の女に売られたんだよ」という冷たい言葉でした。そして、連れて行かれた先は売春宿。
かものはしプロジェクトは2002年にカンボジアで活動を開始し、2012年にはインドへと活動範囲を広げ、騙されて売られてしまう子どもや女性を守る活動をしています。(2018年にカンボジア事業は独立)
具体的にインドでは、サバイバー(人身売買の被害に遭われた方)の心身のケアや、警察や検察官、裁判官などの各機関が適切に連携できるような仕組みづくりを現地のパートナー団体とともに行っています。
活動内容 | 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど |
活動地域 | インド |
支援対象 | 人身売買の被害にあった女性・子どもなど |
寄付の使途 | サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など |
運営団体 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト |
かものはしプロジェクトでは、月1,000円から毎月寄付をすることで活動を支えるサポーター会員を募集しています。
編集部オススメのポイント!
寄付を使い、実際どのような成果が出ているのかが、ホームページに記載されていました。
- 裁判支援を受けた人数 72人
- リーダーシップ研修を受けた人数 179人
認定NPO法人でもあるかものはしプロジェクトへの寄付は税額控除を受けることも可能です。
子どもが売られてしまう、という言葉にできないほどひどい現状が少しでも変わっていくように活動を応援したい、という方は寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
追記:かものはしプロジェクトは、2019年より日本国内の課題にも取り組み始めました。
主な事業内容は以下の通りです。
- 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
- 退所後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。
「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」
そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
かごいっぱいの食品で家計と子どもの成長を支援(グッドネーバーズ・ジャパン)
グッドネーバーズ・ジャパンは、ひとり親家庭を対象に、かごいっぱいの食品を配付するグッドごはんを運営しています。
日本国内にも貧困家庭は多く存在しますが、ひとり親家庭はその中でも特に貧困に陥りやすいと言われています。
また、そういった家庭ではこれまでもぎりぎりの生活を送っていたところが多いといわれていますが、新型コロナウイルスが感染拡大を見せる中、状況はより悪化しています。
グッドネーバーズ・ジャパンが独自に行った調査によると、回答者の内、75%の方の収入が減っており、6人にひとりは「収入が無くなった、ほぼ無くなった」と回答したそうです。
グッドネーバーズ・ジャパンでは、そんな貧困で苦しむひとり親家庭を対象に食品を無料で配付する活動を行っています。
食を支えることで、全体の家計や子どもの学習状況の改善など、生活のさまざまな面に波及効果を及ぼすことができるそうです。
活動内容 | 低所得のひとり親家庭に食料を届ける |
活動地域 | 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など |
支援対象 | 経済的に困窮しているひとり親と子ども |
寄付の使途 | 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン |
グッドネーバーズ・ジャパンでは、「国内こどもスポンサー」を募集しています。
国内こどもスポンサーになると、月1,000円からの継続寄付で、ひとり親家庭とその子どもたちを支えることができます。
編集部オススメのポイント!
グッドネーバーズ・ジャパンのホームページでは、毎月の寄付で何ができるのか、明記されています。毎月1,000円の寄付で食品4世帯分、毎月3,000円の寄付で食品12世帯分の支援に繋がるようです。
※ 1年間のご寄付を続けられた場合
ひとり親家庭の子どもたちがお腹いっぱいご飯をたべ、成長し続けられるように応援したい、という方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
まとめ:「小口寄付で支援したい」という方の参考に
以上、小口寄付ができる団体を3つ、ご紹介しました。
団体名 | 寄付ナビ編集部オススメのポイント |
カタリバ | ① 10代を対象としたキャリア教育で、子どもの意欲と創造性を引き出し、育む ② 創業者とスタッフの皆様の情熱が共感を呼び、2万人以上の支援者が活動を支えている |
かものはしプロジェクト | ① 人身売買の被害者女性の中から、国を変えるようなリーダーが生まれている ② 細やかに活動を報告するため、支援企業の協力による、質の高い年次報告書が届く |
グッドネーバーズ・ジャパン | ①低所得のひとり親家庭を対象に食品を配付 ②寄付の使途は食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
皆さまが寄付を検討する際の参考になれば幸いです。