森林保護や植林へ寄付したい!地球の豊かな自然を守る募金先団体3選

(出典:国際緑化推進センターHP

自然環境の危機が叫ばれる中、深刻な問題ではあるとわかっていても、「身近に感じられないなぁ」「普段あまり意識していない」と思う人も多いのではないでしょうか。

ですが、知っている動物が絶滅の危機にあったり、自分の無意識な行動が自然環境の悪化に繋がっていると知れたら……少し「自分ごと」に感じられるかもしれないですよね。

環境問題は意外と身近なところにあり、長い時間をかけて悪化しているのです。

本記事では、緑化活動や森林資源の保護活動を地道に続ける3団体を紹介します。

責任ある木材調達を普及し、持続的な森林資源の利用を進める(WWF)

WWFジャパンHP

WWF(世界自然保護基金)は、世界100カ国以上で環境保護活動に取り組む、世界最大規模の国際NGO団体です。

WWF創設のきっかけは、1961年にアフリカの野生動物の危機的状況が報告されたこと。
野生動物を救う自然保護活動のための資金を集める国際組織として「世界野生生物基金」が結成されました。

その後、「野生生物を守るためには、自然環境全体の保護が不可欠である」ということから、「世界自然保護基金」と名前が改められたそうです。

WWFの活動は多岐に渡っています。
その中でも森林保護は、1962年から続くプロジェクトです。

WWFは「FSC森林認証制度」という仕組みを推奨しています。

「FSC森林認証制度」は、企業や公共団体が木材を買うときに、その木材が継続可能な形で生産されたことを認証するものです。
認証を受けた製品を買うことで、消費者も世界の森林保全に関与できます。

安い木材を入手するため、またコストをかけずに農場や牧場、紙パルプを生産するための植林地を開拓するために、世界の各地で違法な森林伐採や、放火による森林火災が頻発しています。
日本の国内でこのような問題が起きていなくても、日本が輸入し、利用している木材や農産品などには、少なからず森林を犠牲にした方法でされた製品が含まれています。

(中略)

WWFジャパンは、木材や紙を主力商品として取り扱う企業や、環境配慮を標榜する企業や公共団体に対し、使用する木材や紙の原料がどこの森林から伐り出されたかを確認し、それを確実にトレースすることで生態系に配慮した木材製品や紙を扱うことを促す「責任ある林産物の調達」の策定を提案しています。

WWFジャパンHP
活動内容 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る
活動地域 世界約100カ国以上
支援対象 パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境
寄付の使途 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般
運営団体 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

たとえばWWFへ月1,000円の寄付を1年間続けると、チリで海洋保全普及活動を実施できます。
1週間250円と考えれば、多くの人にとっては難しくない金額でしょう。

WWFへの寄付で、絶滅の危機に瀕している「野生生物」へ支援を始めた理由
編集部オススメのポイント!
会員として支援を始めると、希望者に会報誌「地球のこと」が年4回、郵送で届くようになります。団体の活動報告はもちろんのこと、気候変動の国際会議など今知りたいニュースの特集も組まれていますので、環境問題をわかりやすく学ぶことができます。
野生生物を守るためには自然環境全体の保護が不可欠という考えから、活動範囲を発展させた経緯があります。その際に名称も「世界野生生物基金」から現在の「世界自然保護基金」に改名されました。パンダのロゴは世界中の人々が環境保全を願うシンボルです。

消費者が意図していなくても、ただ買い物をすることが、森林の破壊や生物多様性の崩壊につながってしまう……何ともやりきれないことではないでしょうか。

「なんとかしたい、加担したくない」と感じた人は、ぜひ寄付を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

調査研究や植林活動で、緑の地球を次世代へ引き継ぐ(国際緑化推進センター)

国際緑化推進センターHP

国際緑化推進センター(JIFPRO)は、主に途上国に対して森林資源にまつわる調査・研究や、植林プロジェクトを行う公益社団法人です。

世界各地の森林は木材や食糧、水を与えてくれるだけではなく、生物多様性の保全や気候変動を緩やかにしてくれるなど、多くの役割を担っています。

しかし、木材の過剰伐採や開発などにより、森林をとりまく状況は深刻さを増しています。

そのような状況を変えていくため、国際緑化推進センターは設立されました。

20世紀終盤から、地球規模での急速な熱帯林の減少・劣化が深刻な問題としてクローズアップされてきました。

(中略)

「緑の地球」を次世代へ引き継ぐことを目標として、我が国トップクラスの専門家集団からなる国際林業協力推進拠点として、1991年にJIFPROは設立されました。

国際緑化推進センターHP

国際緑化推進センターは、主に以下のような活動を通して、緑化活動に取り組んでいます。

  • 調査研究
  • 植林活動
  • 人材育成
  • NGO支援
  • 出版物の発行

近年では、途上国の人々の生計向上を通じて、森林減少を抑制する取り組みも行われています。

たとえば、豊かな森を守りながら、そこでチョウ類を飼育し、販売するなどです。

一歩進んだ視点からの森林保護が実践されていることが伺えます。

活動内容 調査研究、植林活動、NGO支援など
活動地域 主に途上国
支援対象 途上国の森林やそこに暮らす人々
寄付の使途 調査費用、NGOへの助成金など
運営団体 公益社団法人国際緑化推進センター

国際緑化推進センターへの寄付は、クレジットカードや振り込みのほか、Tポイントを使用することも可能です。また、公益財団法人ですので寄付金控除が受けられます。

森林資源の保護はもちろん、森林を取り巻く人の生活がもっと豊かになる取り組みを支援したいという方は、ぜひ寄付を検討してみてください。

10カ国に1000の竹の村を!木材を竹に換えて伐採を防ぐ(Earth Company)

アース・カンパニーHP

アース・カンパニーは、インドネシアのバリ島と日本で活動する日本発祥の団体です。
「人と社会と自然が共鳴しながら発展する世界=リジェネラティブな世界」を目指して、アジア太平洋のチェンジメーカーたちを支援する活動を行っています。

例えば国面積の半分が森林である森林大国インドネシアでは、荒廃が加速しています。
1970年代からの開発によりすでに天然林の70%を失っているそうです。

森林は「地球の肺」。
健全な森なしに、人類は生き延びることができません。 2050年には地球の土地の95%が荒廃すると予測されています。

アース・カンパニーHP

そんなインドネシアでチェンジメーカーとしてアース・カンパニーの支援を受け活動を行っているアリーフさん。

注目しているのは成長が早く、木材に置き換わる可能性を秘めた竹。
竹を育てる村、バンブービレッジをを作ることで、気候変動、森林伐採などの課題解決に挑んでいます。

目指しているのは、インドネシアを含む10カ国1,000のバンブービレッジをつくる取り組みによって、インドネシアの荒廃地の8%を再生し、年間温室効果ガスの約16%を削減すること。
さらにはそのバンブービレッジで雇用する100万人(主に女性)の収入を向上させることで、貧困とジェンダー格差解決をも実現しようとしています。

活動内容 主にアジア太平洋のチェンジメーカー支援
活動地域 インドネシアと日本を中心としたアジア太平洋の国々
支援対象 SDGsの多くの目標に取り組むチェンジメーカー
寄付の使途 チェンジメーカーにとことん伴走するため必要な費用
運営団体 一般社団法人Earth Company

アース・カンパニーでは、毎月の寄付で活動を応援するEarth Lovers(アース・ラバーズ)を募集しています。

寄付は上記でご紹介したインドネシアの事例の他にも、カンボジアやベトナムで活動するチェンジメーカーたちを応援する費用として使われるそうです。

Earth Company(アース・カンパニー)への寄付で、地球を守る活動を支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
アース・カンパニーの活動は、NHK BS、朝日新聞(朝日地球会議誌面)など多数のメディアで紹介されています。2021年には、Newsweek誌が選ぶ「世界が尊敬する日本人100」に濱川明日香さんが選出されました。
誰かが豊かになる背景で、どこかで誰かが犠牲になる現代の社会の構造やあり方では、私たちの子どもたちにつなぐ未来はありません。次世代の子どもたちにつなぐ未来を創れるように事業展開しています。

「その国々を担うチェンジメーカーたちを応援することで、森林を守りたい」と思われた方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる

まとめ:「森林保護や植林へ寄付したい」という方の参考に

今回は、緑化活動や森林資源の保護活動を地道に続ける3団体を紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
WWF ① 活動は多岐に渡り、その中でも森林保護は1962年から続くプロジェクト
② 「FSC森林認証制度」という仕組みを推奨し、認証を受けた製品を買うことで、消費者も世界の森林保全に関与できる
国際緑化推進センター ① 「緑の地球」を次世代へ引き継ぐことを目標とする、専門家集団からなる国際林業協力推進拠点
② 主に途上国に対して森林資源にまつわる調査・研究や、植林プロジェクトを行う
Earth Company ① 「人と社会と自然が共鳴しながら発展する世界=リジェネラティブな世界」を目指す
② その国々を担うチェンジメーカーたちを寄付で応援することができる

今回の記事を読み、自然環境や環境保護が少しでも自分ごとに感じられ、「自分も何かアクションをおこしたい」とお考えの方にとって少しでも参考になれば幸いです。

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