(出典:国連WFP協会HP)
食事を摂ることは、栄養を補給して健康を維持するだけではなく、精神的な充足感にもつながる大事な行為です。
私たちは普段、あまり気にせず好きなものを食べられていますが、世の中にはいまだに「明日生きぬくための栄養」すらままならない人がたくさんいます。
食糧に関する不安を抱く人が、少しずつでもこの世から減っていくことを願い、飢餓対策に力を入れる3団体を紹介します。
目次
食糧援助を通じて、世界中の食糧難を改善する(国連WFP協会)
国連WFP協会は、WFP(国連世界食糧計画)を支援する日本の認定NPO法人です。
WFP(国連世界食糧計画)は、飢餓・食料支援に特化し、「飢餓と貧困の撲滅」を使命に掲げる国連の機関のひとつ。
国連WFP協会を支援することで、国連世界食糧計画のサポートを行えます。
日本では、飢餓は比較的珍しいこと。
安全でおいしい食べ物が手軽に手に入れられるのが日常です。
一方で、世界中の少なくない国々では食糧不足にあえぎ、あまたの人々が飢餓に苦しんでいます。
世界には、子どもたちに栄養のある食べ物を与えられない親がたくさんいます。
すべての人が食べるのに十分な食料が生産されている一方で、6億9000万人がいまだに毎晩空腹を抱えたまま眠りについています。
国連WFP協会HP
減るどころか、増え続ける飢餓人口。
そんな中、国連WFP協会では飢餓に苦しむ人がさらに増えないよう、「飢餓をゼロにする」ための活動を行っています。
活動内容 | 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など |
活動地域 | アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域 |
支援対象 | 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年) |
寄付の使途 | 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援 |
運営団体 | 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口) |
WFP(国連世界食糧計画)が行っているのは、食糧支援だけではありません。
地域が持続可能な食物生産を行うための活動や、栄養知識を広める活動、フードロス削減のための活動など、地域が自立していけるように包括的な支援を行っています。
編集部オススメのポイント!
流通網の整備や、大人への栄養指導も「飢餓をゼロにする」ための活動の一部。
本気でこの世から飢餓をなくしたい、そう思う方はぜひ支援を検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
食糧とともに栄養の知識を広め、子どもの命を救う(ワールド・ビジョン)
ワールド・ビジョンは、子どもたちの「健やかな成長」を目指し、子どもの教育支援・貧困支援などを行う認定NPO法人です。
とても悲しいことですが、世界には5歳未満で亡くなる子どもたちが少なくありません。
この痛ましい事実に大きく関係しているのが、栄養不良です。
成長期にある子どもの場合、十分な栄養が得られないと免疫力低下、貧血、運動能力低下等、様々な健康問題を成長してからも抱えることになります。
食べる量はもちろんですが、バランスの良い栄養をとることも、健康な生活をおくる上では非常に重要です。
ワールド・ビジョンHP
子どもの栄養不良の背景にあるのは、物資不足だけではありません。
栄養に関する適切な知識を、家族など多くの大人が共有していることが重要です。
そのためには、食糧支援だけではなく、栄養や医療に対して、粘り強い意識改革を行っていく必要があります。
ワールド・ビジョンでは、地域住民、地方自治体や保健省などの政府機関、医療機関と連携しながら、包括的な取り組みを続けています。
活動内容 | 子どもの教育支援・貧困支援など |
活動地域 | アフリカ・東欧・中東・アジア・中南米エリアの約40カ国 |
支援対象 | 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち |
寄付の使途 | 子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口) |
「栄養のある食事の作り方を教わったので、この子は体重が7kgから10kgに増えました。以前は一つの素材でしか料理できなかったけど、今はどんな野菜を混ぜれば栄養価が高くなるか分かるの」
ケザちゃん(3歳)に栄養満点のおかゆを食べさせながら、ルワンダのお母さんは語ってくれました。
ーワールド・ビジョンHP
知識を浸透させ、人々の行動変革を起こすのは簡単ではありません。
しかし、粘り強く続けていくことで、きっと救われる子どもたちの命が増えて行くでしょう。
編集部オススメのポイント!
「物資支援だけでなく、知識の力を信じたい」そう共感する方は、できることから支援を始めてみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
国内のひとり親家庭に食料を届け、温かい食卓を(グッドネーバーズ・ジャパン)
国際NGOグッドネーバーズ・ジャパンは、国内外で貧困家庭への支援活動を行う認定NPO法人です。
国内では、困窮するひとり親家庭へ定期的な食品配付を行う「グッドごはん」という活動を行っています。
さまざまな理由により多くなっている「ひとり親家庭」。
ひとり親家庭の大きな課題は、その所得の低さです。ひとり親家庭の半数近くが、公的補助金などを含めてもギリギリの世帯年収で暮らしているのです。
パートを掛け持ちして週6日働いていますが、子どもが熱を出したり、学校の用事などで仕事を休まなければならないことも多く、年収は公的補助金を含めても200万円未満。
家計は常にギリギリです。
いつも疲れを感じていて体調を崩しやすいそうですが、パートを休むと収入が減ってしまうため、なかなか休めません。
食費も1〜2万円に切り詰めているので、子どもにお腹いっぱい食べさせられないことに罪悪感を感じています。
グッドネーバーズ・ジャパンHP
このような低所得のひとり親家庭に食品を配付しているのが、国際NGOグッドネーバーズ・ジャパンです。
低所得のひとり親家庭を対象に、1世帯ごとに1回の配付で買い物かごいっぱいの食品をお渡ししています。
活動内容 | 低所得のひとり親家庭に食料を届ける |
活動地域 | 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など |
支援対象 | 経済的に困窮しているひとり親と子ども |
寄付の使途 | 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン |
娘と二人で、初めて食品をいただきに行った時、買ったことがないものや、同じものが数個あったりして、娘が「たくさん食べてもいいんだね!これきっと高いよね!」と目を丸くして喜んでいて、二人でぴょんぴょん跳ねてしまいました。
ーグッドネーバーズ・ジャパンHP
自分が子どもの頃を思い出すと、食べても食べてもお腹が空いていたことが記憶にあります。
美味しいごはんをたっぷり食べるのは幸せなことで、日々元気に学校に通う活力にもなりました。
食品を届けることは、子どもたちにとってはそのような「幸福感」「活力のもと」が届くのと同じです。
編集部オススメのポイント!
ぜひ、自分のできることから始めてみましょう。
きっと、支援した金額以上の幸せが、子どもたちに届くはずですよ。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
まとめ:「飢餓対策に寄付をしたい」という方の参考に
以上、食糧に関する不安を抱く人が、少しずつでもこの世から減っていくことを願い、飢餓対策に力を入れる3団体を紹介しました。
団体名 | 寄付ナビ編集部オススメのポイント |
国連WFP協会 | ① 毎年約80カ国で、女性や子どもなど、約8,000万人に食料を届けている ② 届けている食料の量は約150億食にものぼる |
ワールド・ビジョン | ①年に1度の写真付き成長報告 ②チャイルドとの手紙のやりとり ③支援地を訪問してチャイルドに会うことも可能 |
グッドネーバーズ・ジャパン | ① 低所得のひとり親家庭を対象に食品を配付 ② 寄付の使途は食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
「明日生きぬくための栄養」すらままならない人たちのために、何かアクションしたい」と考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。