その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける6つのポイント

NGOやNPOなどの活動を「寄付で応援しよう!」と検討しているとき、気になるのが「その団体がきちんと活動しているか?」。

寄付金をしっかりと活用して社会のために役立ててくれる、そんな団体をどうすれば見分けられるでしょうか?

非営利団体が「信頼に値する団体か?」「きちんと活動しているか?」
逆に言えば、「寄付してはいけない団体ではないか?」

インターネット上だけで簡易的に見極める、6つのポイントをまとめました。

目次

「寄付してはいけない団体」を見分けるポイント

企業の良し悪しを判断する材料として、一般的に「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。

寄付先としてNPOを判断する上で、これらを適切な言葉に言い換えると「職員・活動・会計」になります。

これらを踏まえて、「寄付してはいけない団体」を見分けるポイントを紹介します。

ポイント1:財務情報を公開しているか?

ほとんどのNPO/NGOは、WEBサイトで年度ごとの決算をWEBサイト上でも見られるように、情報公開しています。

言い換えれば、決算情報を公開していない団体は、透明性という観点から、疑問符を付けざるをえないでしょう。

たいていはWEBサイトの「団体概要」や「○○(団体名)について」といったカテゴリに「年次報告書」や「2017年度決算」「財務報告」といったページがあるはずです。

寄付したお金がきちんと活用しているか?をチェックしてみましょう。

チェックするポイントは、活動内容によっても異なりますが、一般的には「事業費」と「管理費」の比率をみます
(以下の区分は、 「NPO法人会計基準協議会」WEBサイトより)

  • 事業費:目的とする事業を行うために直接要する人件費やその他の経費
    (例)ある事業を遂行するために支出した人件費、Tシャツ等の売上原価(仕入れや製作費)
  • 管理費:各種の事業を管理するための費用
    (例)総会及び理事会の開催運営費、管理部門に係る役職員の人件費

もちろん最終的には「寄付が何に使われたか?」より「どれだけ役に立ったか?」で評価すべきなので、「管理費の比率が低ければ低い方が良い」といった考え方に個人的には賛同しません

募金はどこにすべき?「効果的な利他主義」からひも解く、寄付先選び3つのポイント

ですが、「管理費の比率が高すぎる」「そもそも収支報告を公開していない」など、寄付してはいけない団体を見分けるには有効でしょう。

ポイント2:スタッフの「顔が見える」か?

NGO/NPOの活動には、理事や職員、インターンやボランティアなどがスタッフとして関わっています。

スタッフ、なかでも理事や職員(特に代表や事務局長など経営層)の「顔が見える」か?を確かめてみましょう。

「顔写真」や「実名」などを載せて、自らを発信しているということは、もし何らかの不祥事や事件などがあった時には、個人として批判されたりダメージを受けたりするリスクを背負っているということ。

逆に、理事や事務局長など経営層さえも、名前や写真などが載っていない団体は、「後ろめたいことがあって隠れている」と捉えられてもおかしくありません

ちなみに株式会社でも、「顔が見える」は株価とも相関するという傾向が判明したそう。

日本の株式時価総額の上位200社について、ウェブサイトに社長と役員の写真が載っている会社と、社長だけの会社、両方とも載っていない会社を過去に調べたことがありました。すると業種に関係なく、株価は写真があるほど高くなる傾向があった
(「社長の写真でわかる意外な投資の法則(藤野英人)」 より)

「代表挨拶」や「スタッフ紹介」といったコーナーをチェックしてみましょう。

ポイント3:法人格は?

その団体の正式名称を調べて、どのような法人格をもっているか?をチェックしてみましょう。

「NPO」と言っても、もし法人登記をせずに任意団体なら、誰でも名乗ることができます。

また法人登記をしても、一般的な「NPO法人」は認証制度を取っているので、簡単に言えば提出した書類に不備がなければ法人の設立自体はできます

したがって、「NPO法人」と名乗っていても、きちんと活動していなかったり、なかには反社会的活動の隠れ蓑に使われている場合すらあるみたいです。

一方「認定NPO法人」となると、話は別です。

申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。

認定NPO法人に寄付をすると税制優遇の対象になるのは、このような理由からです。

認定NPO法人とは?NPO法人との違いや税制優遇のルール

「社団法人」や「財団法人」についても、基本的な違いは同様に考えてよいでしょう。

  • 一般財団法人・一般社団法人:事業の公益性の有無にかかわらず、準則主義(登記)により簡便に法人格を取得できる一般的な法人制度
  • 公益財団法人・公益社団法人:民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査(公益目的事業を行うことを主たる目的とすること等)を経て、行政庁(内閣府又は都道府県)から公益認定を受ける
もちろん、通常のNPO法人や一般財団/社団法人も、ほとんどの団体はきちんと活動をしているはずです。

しかし、認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている傾向があると推測しやすいでしょう。

ポイント4:協働先の企業・団体は?

NPO/NGOの活動は、行政や企業、メディアなどさまざまなセクターと協働して行われるケースが多いです。

どのような会社や団体と一緒に活動しているのか?を調べてみましょう。

  • 行政との連携
  • 企業・財団からの支援・協働
  • 表彰歴
  • 個人寄付者数

などが、(ポイント1と同じように)WEBサイトの「団体概要」や「○○(団体名)について」といったカテゴリに見つかることが多いはずです。

もちろん「大手企業から支援を受けている」といっただけで、信頼できる活動をしているかは判定できません

ですが、たとえば大手企業が寄付や協働を決めるまでには、「後に何らかの問題を起こさないか?」「不正をしていないか?」ためにも、「信用できる団体か?」を厳しくチェックする傾向があります。

(私がNPO法人に在籍していたとき、何社か大手企業さんに初めてご支援いただいた時には、書類の提出や質問への回答など、毎回やりとりが大変でした。)

社会的に信頼されている団体と協働しているか?たくさんの個人から応援されているか?などをチェックしてみましょう。

ポイント5:活動報告を定期的にされているか?

最後は、現場での活動の様子をしっかりと発信しているか?

ブログやニュースなどのコーナーを調べてみて、「月1回以上」など定期的に更新があるか?をチェックしましょう。

活動現場での様子を発信すると、その情報が関係者の目にさらされます。

きちんと活動できていない団体は、ボロが出てしまいます。

もちろん活動の性質として、プライバシーや個人情報保護が重要な場合には、発信できない場合もあります。
したがって、「現場の様子を発信していない」団体が、必ずしも信頼できないというわけではありません

また、「現場で手が回らないので、情報発信に時間がとれない」というケースもあります。

ただし、定期的に活動を報告している団体については、「情報公開を重視している」「支援者を大事にしている」「活動が、関係者の理解を得られている」(自信を持って発信できる)などの傾向と相関しやすいと感じています。

ポイント6:メディアに掲載されているか?

寄付先を選ぶ際に、団体がメディアで取り上げられているかどうかも一つの判断材料となります。メディアに取り上げられる団体は、その活動が社会的に認められており、一定の信頼性があることが伺えます。

新聞、テレビ、雑誌、またはオンラインメディアで紹介されている団体は、取材を受ける際にその活動や成果が公に検証されていることが多く、透明性の高い団体であることが期待できます。

一方で、全くメディアで取り上げられていない団体の場合、その活動が公に認知されておらず、信頼性が確認しにくいケースもあります。もちろん、全ての団体がメディアに露出しているわけではありませんが、少なくともある程度の公共の場での認知や信頼が得られている団体を選ぶことで、寄付金の使い道が確実であると感じられるでしょう。

また、信頼性の高いメディアに取り上げられている場合、その団体が公的な機関や他の団体からも評価されていることが多いため、こうした情報を参考にすることで、寄付先として適切かどうかをより慎重に判断できます。

寄付ナビおすすめ信頼できる団体6選

日本国内の子どもを支援する、おすすめの寄付先3団体

カタリバ:”ナナメの関係”で、10代の心に火を灯す

カタリバ HP

認定NPO法人カタリバは、貧困や不登校、災害など、さまざまな困難を抱えている子どもたちを対象に、学習支援や居場所支援を提供している団体です。

カタリバの取り組みによって、子どもたちは安心して勉強に専念することができ、自身の将来について考える”きっかけ”を得ることができます。

感謝と夢を忘れず、がんばっていきたい

私には今、服飾関係の仕事に就くという夢があります。

私達のためにがんばってくれた方々のように、誰かのために積極的に行動できる大人になりたいです。

カタリバ HP

このように、カタリバの活動が、子どもたちの意欲と創造性を引き出しています。
その核とも言えるのが、キャリア学習プログラムです。

ボランティアの大学生や社会人が、子どもたちと対話を通じて、進路や学校生活など彼らが日々向き合っている悩みや想いを引き出します。

子どもたちにとって、ボランティアの皆さんは”少し年の離れたお兄さん・お姉さん”です。
「こんな人になりたい!」「この人のように輝きたい!」そんなロールモデルを得ることで、子どもたちの目に火が灯るのです。

活動内容 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など
活動地域 オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
支援対象 主に日本の小学生〜高校生など
寄付の使途 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など
運営団体 認定NPO法人カタリバ

私がカタリバへの毎月の寄付を始めたのは、活動を紹介した書籍『「カタリバ」という授業』を読んだのが、きっかけです。

日々、事務所に来て、学校に電話をかけ、アポをとって出向く。
アポがとれなければ誰かに話を聞きに行く。
そして空いた時間はアルバイト、夜はまたカタリバの将来について2人で話す……。
こんな状態が3年近く続いた。

『「カタリバ」という授業』P.185

「子どもの”貧困”と”きっかけ格差”をなくしたい」という熱い想いを持った、2人の女子大生が、カタリバを創業するストーリーに深く感銘を受けました。

カタリバの「サポーター会員」として私が日本の子どもを支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
設立から20年以上、一貫して、10代の子どもを支援しています。その中で培った知見をベースに、子どもたちの機会格差を埋めるチャレンジに取り組んでいます。
女子大生2人でスタートしたカタリバの活動も、現在は100名を超える職員の皆様と、3万人以上の支援者によって支えられています。その原点は”子どもの格差をなくしたい”という純粋な想いです。

「困難な事情を抱えている10代のために、今できることを始めたい」
「日本の未来を創るのは、子どもたちの教育への投資だと思う」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひカタリバのWebサイトもご覧になってみてください。


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Learning for All :公民館や学童など地域と協力して「子どもの貧困」を解決する

Learning for All HP

貧困によって大きな格差が生じる教育の機会。
貧困状態に直面するひとり親家庭では、必要な教育を受けることができないだけでなく、家庭環境により最低限の生活習慣や社会性を身に付けられない子どもたちも多くいると言われています。

東京都に暮らす、小学3年生のみずきちゃん。
父親はほとんど家に帰ってきません。
母親は軽度な知的障害をかかえており、みずきちゃんの成長とともに、養育する力が不足するようになってしまいました。

基本的な生活習慣を身につけることが難しい環境にいるみずきちゃんは、当初1週間同じ服を着て過ごしており、入浴習慣もありませんでした。
下着や靴下はひどくよごれ、髪の毛もクシが通らない状態です。
虫歯は3本あり、学校から歯医者に行くよう通知を受けていますが、まだ歯医者に連れて行ってもらうことができていません。

Learning for All HP

子どもたちが教育を受ける機会を享受できないと、次の世代の子どもたちにも同じような貧困・教育格差が連鎖してしまいます。
そんな子どもたちの教育格差を食い止め、学力向上のために支援活動を行うのがLearning for All 。

Learning for All では主に2つの活動を行っており、その一つが困難を抱える子どもたちに対する学習支援事業です。
自治体と連携して公民館や学校に子どもたちが学習できる拠点を設置し、十分にトレーニングを受けた大学生教師が、子どもたちに伴走しながら学習を支援しています。

また、もう一つの柱となるのは居場所支援事業です。
学童保育のような仕組みで放課後に子どもたちを受け入れ、学習の支援だけではなく、基本的な生活習慣、人との接し方などを含めた包括的な支援を提供しています。

活動内容 「学習支援拠点」と「居場所支援拠点」の運営
活動地域 東京都、埼玉県など
支援対象 小学生〜中学生(一部、高校生も)
寄付の使途 人件費、教材印刷費・交通費・備品・消耗品費など
運営団体 認定NPO法人Learning for All

Learning for All では、毎月1,000円〜継続的に活動を支えるマンスリーサポーターを募集しています。
マンスリーサポーターになると、活動報告やイベントを通じて内容を深く知ることができるだけでなく、実際の支援の現場や大学生ボランティアへの研修を見学することも可能だそうです。

Learning for All への寄付で「子どもの貧困」をなくす支援を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
「地域協働型子ども包括支援」の実践によって、支援の必要な子どもを見のがさず、学習支援や食事支援、居場所支援など、ニーズに沿ったサポートを6〜18 歳まで切れ目なく行っています。
目の前の子どもにどこまでも寄り添いながら、問題の根本を解決するために、現場での支援活動や、 全国の子ども支援団体とのネットワークづくりを通して、課題の普及啓発・人材育成・政策提言に取り組んでいます。

子どもたちが十分な教育を受け、明るい未来のために歩んでいけるよう、力になりたいという方はぜひ寄付を検討してみてください。


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グッドネーバーズ・ジャパン:孤立しがちな”ひとり親家庭”へ、温かい食事を

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親家庭の子どもたちを対象に、定期的に食品を無料で配付する「グッドごはん」という活動を行っています。

グッドごはんにより、子どもたちはお腹いっぱい食べることができます。

グッドネーバーズ・ジャパン HP

以前は食費節約のために美紀さんだけが食事を抜くこともあり、そんなときに、葵ちゃんからこう聞かれたそうです。
『ママ、どうしてご飯たべないの?』
食品を受け取るようになってから、母娘はいつも一緒に食事をとれるようになりました。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

シングルマザーは、家族のサポートを受けにくく、社会的な繋がりも少なくなりがちです。
グッドごはんを通して、孤立するお母さんとその子どもを助けることができます。

食品の配付は、単に家計の支援にとどまらず、「あなたはひとりじゃない」という精神的な支えとなります。

活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
活動地域 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など
支援対象 経済的に困窮しているひとり親と子ども
寄付の使途 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

私も、実際にボランティアに参加させていただいた際にスタッフの方が仰っていた「グッドごはんは対面配付でのコミュニケーションを重視している」という言葉に信頼できると感じ、グッドネーバーズ・ジャパンへの毎月の寄付をスタートしました。

一筆に心を添えて

グッドごはんのように目の前で困っている人を助けることは、とても本質的な活動だと感じました。

グッドごはんへの寄付「国内こどもスポンサー」に私が入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
困窮するひとり親家庭にフォーカスし、密にコミュニケーションを取っています。それにより、孤立しがちなひとり親家庭に食品だけでなく”心のつながり”も届けられるだけでなく、寄付をする側にも、ひとり親家庭の親御さんや子どもたちの声がメールマガジンなどを通じて多く紹介されるため、寄付をする喜びを得ることができます。
「教育協力NGO ネットワーク」に加盟しており、政策に訴え変えていく政策提言活動や、世界の問題を市民社会に広める広報活動も盛んに行われている。

「今、目の前で困っている親子を助けたい」
「お腹を空かせている子どもたちのためにアクションを起こしたい」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひグッドネーバーズ・ジャパンのWebサイトで詳しくご覧になってみてください。


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途上国の人びとを支援する、おすすめの寄付先3団体

ロシナンテス:水と医療が届かない地域で失われる命を救う

ロシナンテス HP

認定NPO法人ロシナンテスは、アフリカに安全な水と医療を届ける、日本発祥の国際協力団体です。

ロシナンテスが活動しているスーダンでは、いまだに動物の糞尿が混じった、茶色い水を飲んでいる人びとがいます。

「子どもが喉を乾かせても、汚れた水を飲むしかない・・」
そうした不衛生な環境が原因で、下痢による脱水症などの病に苦しめられながら、命を落とす子どもたちもいます。

私たちロシナンテスでは、きれいで安全な水を提供することは、病気を予防するための一番の近道だと考えています。
まずは安全な水で病気そのものの数を減らしたうえで、かかってしまった病気をしっかり治療する。
この方法で良い循環を生み出し、目の前で失われる命を減らそうとしています。

ロシナンテスHP

ロシナンテスがスーダンで井戸を作ったところ、これまで何時間もかけて水汲みに行っていた子どもたち水汲みから解放されて、学校に通えるようになったそうです。

家の近くに給水所ができて嬉しいです!
以前は水汲みに1時間以上かかっていました。
新しい給水所ができて、15分程度ととても近くなりました。
勉強時間も増えたので、頑張って医師をめざします!

14歳のホイダちゃん
活動内容 医療が整っていない村への巡回診療や、給水所・診療所の建設など
活動地域 スーダン・ザンビアなど
支援対象 乳幼児とその母親・地域の村人など
寄付の使途 衛生知識を学ぶ講習や、医療施設の整備にかかる費用等
運営団体 認定NPO法人ロシナンテス

ロシナンテスの名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくるドン・キホーテの乗る痩せ馬のロシナンテに由来しています。

「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」という想いが込められています。

私も同じ日本人として、ロシナンテとして、頑張っている川原さんとロシナンテスを応援したいと思いました。

ロシナンテスへの寄付「チーム・ロシナンテス」に加入した3つの理由
編集部オススメのポイント!
アフリカで活動する団体は数多くありますが、中でも日本人が設立した団体は稀です。創設者であり代表の川原尚行医師は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたことがあります。
ロシナンテスを毎月の寄付で応援する「チーム・ロシナンテス」に加入すると、限定イベントに参加でき、川原さんと直接お話しできます。イベントは基本的にオンラインで実施されますので、地方にお住まいの方も気軽にご参加いただけます。

「十分な医療を受けられずに、苦しい思いをしている人びとを助けたい」
「社会貢献のために、途上国で頑張っている日本人を応援したい」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひロシナンテスのWebサイトもご覧になってみてください。


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シャプラニール:過酷な環境で働かされている”家事使用人”の少女を救う

シャプラニール HP

認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会は、「隠された」児童労働と言われる家事使用人として働く少女を支援しています。

ゴミ捨て場で発見された瀕死の少女

ある日、バングラデシュのゴミ捨て場で瀕死の少女が発見されました。
少女は身体中から出血し、アイロンで押し付けられたようなやけども見られました。

身元を調べると、アドリちゃんという名の11歳の少女で、貧しい農村から離郷し、雇い主の家に住み込みで働く家事使用人だと分かりました。
アドリちゃんは雇い主から虐待を受け、ゴミ捨て場に捨てられたのです。

シャプラニールHP

シャプラニールが活動しているバングラデシュでは、アドリちゃんのように家事使用人として働く少女が33万人程いるとされています。
しかし正確な人数は分かりません。

それは、工場で働く子どもやストリートチルドレンなどと違い、家の中で働く少女を見つけるのが難しいからです。
家事使用人が「隠された」児童労働と言われているのは、そのためです。

シャプラニールは、少女たちのための支援センターを開設し、自立に向けたサポートを提供しています。

初年度に支援センターを利用した約65名の少女たちに起きた変化は目を見張るものでした。

読み書きや計算だけでなく、保健衛生などの知識も身につけたことで、少女たちの身なりは目に見えて清潔になっていきました。

そして何よりも、住み込みで孤独を感じながら働く少女たちにとって、センターで友達と過ごす時間はかけがえのない時間となったのです。

シャプラニールHP
活動内容 子どもの明日を守る活動、災害に強い地域を作る活動など
活動地域 バングラデシュ・ネパール・日本
支援対象 社会や他の援助団体の支援から取り残された人びと
寄付の使途 児童労働に従事する子どもたちへの教育支援費用など
運営団体 認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会

支援センターでは、アクセサリー製作・ペーパークラフト・絞り染めなど手工芸技術から、料理・ミシン・裁縫といった実用的なものまで、様々なテーマで技術研修を行っています。

家事使用人以外にも仕事がある、人生の選択肢は無限に広がっている。
それを知ることで、少女の未来は変わります。

現在シャプラニールは、バングラデシュで3つの支援センターを運営しており、新たな支援センターの開設も計画しています。
そのための資金が足りません、あなたのお力が必要です。

シャプラニールへの寄付でバングラデシュの家事使用人の少女を支援する3つの理由
編集部オススメのポイント!
認定NPO法人シャプラニールは、貧困をなくすために活動する日本発祥の国際協力団体です。「誰も取り残さない」この言葉を大切にしながら、現在は、バングラデシュやネパール、そして日本で活動しています。2000年以降、30万人以上の人びとに支援の手を届けてきました。
マンスリーサポーターとして支援を始めると、希望者に会報誌「南の風」が年4回、郵送で届くようになります。シャプラニールが活動する南アジアの様子や文化等を楽しく学ぶことができます。

「家事使用人の少女たちが自らの力で未来を変えるための力になりたい」
「貧困に苦しむアジアの子どもたちのために今すぐに行動を起こしたい」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひシャプラニールのWebサイトもご覧になってみてください。


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かものはしプロジェクト:人身売買の被害者女性が、社会を変えるリーダーへ

かものはしプロジェクト HP

認定NPO法人かものはしプロジェクトは「子どもが売られない世界をつくる」をミッションに、最も人身売買の被害者数が多いと言われているインドで、この問題を解決すべく活動している団体です。

売春宿のオーナーは、彼女たちの髪をつかみ、頬や体を倒れるまで殴ります。
倒れた彼女は、「客の前で暴れると痛い思いをする」と抵抗できなくなります。
「本当はこんなことしたくない、つらい…」
「みんなと同じように、学校へ行って勉強したかった…」

かものはしプロジェクトHP

日本に住む私たちからすると、俄かに信じがたいことですが、世界中で年間100万人の子どもたちが人身売買の被害に遭っていると言われています。
今この瞬間にも、自らの意思に反し、体を売らざるを得ない子どもがいます。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

私にとって”かものはしプロジェクト”は、インターン生として、大変お世話になった団体でもあります。
初めて人身売買の問題について知った時は、「こんな理不尽なことが許されていいのか」怒りと哀しみでいっぱいになったことを、よく覚えています。

イベント参加者へ活動について説明する私

インターンを卒業した今でも、サポーター会員として、毎月の寄付で活動を見守っています。
毎年いただく年次報告書のクォリティーがとても高く、活動の進捗を伺う度に「私も頑張ろう」と奮い立たせてもらっています。

また、活動を続ける中で、被害者から新たなリーダーが生まれています。
(かものはしプロジェクトでは、被害者のことを”大変な境遇を生き延びた人”という敬意を込めて「サバイバー」と呼んでいます)

西ベンガル州とアンドラプラデーシュ州で、性的搾取の人身売買にあった被害者が、様々なNGOによる支援によって被害者からサバイバーへ、サバイバーからリーダーと成長することにより、サバイバーリーダーたちが直接政策立案プロセスに関与し、人身売買問題をシステム的に解決することを目指しています。

かものはしプロジェクトHP

支援される側だった人が、やがて支援をする側になっていくプロセスに胸が熱くなります。
「もし私が被害者女性だったら、そんなに強くいられるだろうか・・」と想いを馳せると、微力でも支援せずにはいられません。

かものはしプロジェクトのサポーター会員として人身売買をなくしたい3つの理由
編集部オススメのポイント!
人身売買を取り締まる法律を整備するためには、当事者の声を反映させることが非常に重要です。この考えの下、かものはしプロジェクトは、サバイバーのリーダーシップをサポートするプログラムを実施しています。
かものはしプロジェクトを支援している印刷会社から、寄付の一環として、無償で印刷していただいています。企業とのパートナーシップによって、間接費を減らす、素晴らしい取り組みだと思います。

「被害者女性の尊厳を守るために、自分にできることを始めたい」
「社会の仕組みを変える支援をしているから、活動の前進が実感できる」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ支援を検討してみてください。

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追記:日本国内で虐待や貧困で苦しむ子どもを救うための活動

かものはしプロジェクトは、2019年より日本国内の課題にも取り組み始めました。

主な事業内容は以下の通りです。

  • 困難に直面する若者への支援強化:児童養護施設に自立支援の専門家を派遣、退所後に困難に直面した若者からの相談対応や、金銭管理指導を支援。
  • 退所後も安心して生活できる仕組みづくり:退所後にサポートが激減する状況を変えるため、退所後支援の充実に向けたネットワークづくりや政策提言などを実施。

「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」

「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」

そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。

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よくある質問

寄付先のおすすめや団体への寄付について、よくある質問をまとめました。

どのような基準で寄付先を選べばいいですか?

寄付先は、団体の透明性、実績、活動内容が明確で、自分の価値観や支援したい分野と一致している団体を選びましょう。公式サイトや認定NPOの情報を確認するのも有効です。

寄付したお金はどのように使われますか?

寄付金は主に活動資金や運営費として使われますが、団体によって具体的な用途は異なります。団体の年次報告書や会計報告書を確認すると良いでしょう。

寄付した金額は税制上の優遇を受けられますか?

税金控除の対象となる寄附金について、公益社団法人および公益財団法人、社会福祉法人、認定NPO法人などに寄付を行うと、税金控除の対象となります。「控除の対象となる寄附金」については国税庁のHPに記載されています。

NPO法人に関しては、そのすべてが対象となるわけではなく、所轄庁の認定を受けた認定NPO法人(または特例認定NPO法人)が対象となります。認定NPO法人は「内閣府NPOホームページ」で検索可能です。

毎月の継続寄付と一度きりの寄付の違いは何ですか?

毎月の寄付には、団体にとって大きなメリットがあります。入金タイミングや金額が予測できるため、長期的な活動計画を立てやすくなる点です。また、使途が固定されない寄付であれば、その時点で最も必要な用途に活用できるため、柔軟性が高いという特徴もあります。

したがって、少額であっても毎月継続する寄付は、安定した支援につながり、大きな効果が期待されます。

寄付先の団体の信頼性はどう確認できますか?

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてください。

寄付をやめたいときはどうすればいいですか?

寄付をやめたい場合は、団体に直接連絡し、停止手続きを行います。通常、公式サイトに設置されているフォームやメールアドレスから解約手続きできます。

物品寄付やボランティアも支援として有効ですか?

はい、有効です。物品寄付やボランティア活動は、団体の運営や支援活動を物資面や人的サポートで助けることができます。団体のニーズに合った形で支援を選びましょう。

まとめ:お一人ひとりが、ご自身で評価する参考に

インターネットで初めて知った団体を、応援するのは勇気がいるもの。
でも、活動をしている方に直接に会って話をしたり、現場を見学したりするのは、時間もお金もかかってハードルが高いですね。

(団体のスタッフにも何らかのコストをかけてしまうので、できるだけ本来の活動の妨げにならないようにしたいですね。)

そんな時にWEBサイトを調べるだけで、信用度を簡易的に見分けるポイントが分かったら、支援先も選びやすいはず!
そう考えて、6つのポイントにまとめさせていただきました。

参考までに、6つのチェックポイントをすべてパスしていると私が思う、NPO・NGOのなかから2つご紹介すると・・

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」というビジョンのもと、貧困及び差別の原因や災害・紛争による脅威を取り除く活動を、国内外で展開している団体です。

海外ではインド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビークを支援対象に、教育や医療・保健、水・衛生などの支援を行なっています。

国内では「グッドごはん」と呼ばれる、ひとり親家庭を対象としたフードバンク事情を展開しています、

gnjp-dom
グッドごはんへの寄付「国内こどもスポンサー」に私が入会した3つの理由

「子ども達の笑顔」を守るため、途上国および国内の子ども達の環境を改善し、貧困の連鎖から抜け出すことができるよう支援を続けています。

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寄付金控除の対象団体です

認定NPO法人カタリバ

貧困は、途上国だけの問題ではなく、日本も例外ではありません。
貧困の状態にある子どもは、教育を受ける機会を得づらいのが現状です。

一般的な収入水準で生活する子どもより、学力も低下する傾向にあります。

認定NPO法人カタリバは、日本国内の貧困や被災など、子どもたちのために教育支援を行なっている団体です。

カタリバの「サポーター会員」として私が日本の子どもを支援する3つの理由

本音を話せる居場所づくりなど、子どもたちが夢を諦めるようなことが決してないように、活動を継続しています。

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寄付金控除の対象団体です

今回挙げた以外にも、いくつか見分けるポイントはあると思いますし、それぞれの条件に当てはまらないからと言ってしっかり活動している団体ももちろんあります。

お一人ひとりが自分の目で判断するために、評価する軸として参考にしていただければ嬉しいです。

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