発展途上国に寄付するなら?子ども支援の募金先や、不用品などの物による寄付の仕方をご紹介

(出典:シャンティ国際ボランティア会HP

発展途上国では、貧困や紛争、自然災害により、多くの子どもたちが十分な教育を受けられず、栄養不足や医療へのアクセスにも大きな課題を抱えています。

ユニセフの報告によれば、発展途上国に暮らす子どもたちの約半数が深刻な貧困に直面しており、基本的な生活環境すら整っていないことが問題視されています。また、幼い命が奪われる事例も少なくなく、彼らの未来を支えるための支援が必要とされています。

このような子どもたちを支援するために、多くのNPOやNGOが現地で活動し、教育や医療の提供、生活支援などを行っています。

しかし読者の方の中には、支援したいという気持ちはあっても、寄付に踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では以下の項目を通じて、寄付に対する不安や疑問を解消し、どのようにして支援ができるのかを詳しく解説します。

  1. 発展途上国の子どもを支援するおすすめの団体
  2. 寄付先の選び方ガイド
  3. 募金以外の不用品などの寄付の仕方

あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。

目次

発展途上国の子どもの支援先としておすすめの団体4選

まずは「すぐにおすすめの寄付先を知りたい!」という方のために、寄付ナビ編集部が厳選したおすすめの団体を5つご紹介します。

「子どもが売春宿に売られる」人身売買に挑む(かものはしプロジェクト)

かものはしプロジェクトHP

「子どもが、売春宿に売られてしまう」
日本では信じられないような行為が、今も世界中で起こり続けているのをご存知ですか?

「人身売買の被害にあい、売春宿で働かされている女性や子どもがいる」という問題の解決を目指すのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトです。

世界中で人身売買の被害に遭う子供たちは、年間100万人にのぼると言われます。
特にひどいのは、「家が貧しい」「親戚にダマされた」といった理由で売春宿に売られ、性的サービスに強制的に従事させられていること。

かものはしプロジェクトが掲げるのは、こうした「児童買春」が起こっている現状を変え、「子どもが売られない世界」をつくることです。

2002年に活動を始めたカンボジアでは、「性犯罪の加害者の逮捕件数は2001年から9年間で大幅に増加。今では子どもを置く売春宿はほとんどなくなり、『人身売買の問題が解決した』と言えるまでになった」(同団体WEBサイトより)そう。
カンボジアで問題解決の目処がたった今、人身売買の規模は世界最大と言われるインドでの活動に注力しています。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

インドで子供が売られてしまう値段は、「1人2万円」とも言われています。
こういった悲しい現実を変えていくために、支援を呼びかけています。

私たちが学んだのは、「行動すれば、変えられる」ということです。
ご支援が集まれば、この問題は必ず解決できる。
たくさんのサポーター会員の皆様と一緒に歩んできたなかで、想いは確信へと変わっています。

かものはしプロジェクトHP

毎月1,000円〜の寄付で応援するサポーター会員。
私自身も、入会して継続的に支援しています。

かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
人身売買を取り締まる法律を整備するためには、当事者の声を反映させることが非常に重要です。この考えの下、かものはしプロジェクトは、サバイバーのリーダーシップをサポートするプログラムを実施しています。
かものはしプロジェクトを支援している印刷会社から、寄付の一環として、無償で印刷していただいています。企業とのパートナーシップによって、間接費を減らす、素晴らしい取り組みだと思います。

「アジアの子どもたちのために、何かしたいと思っていた」「現地にいけないけど、頑張っている人を応援したい」という方は、ぜひWEBサイトで詳しくご覧になってください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

アジア8地域で子どもたちの「生きる力を育む」(シャンティ国際ボランティア会)

シャンティ国際ボランティア会HP

世界には学校に行って本を読むことが当たり前ではない子どもたちがいます。
今この瞬間にも、貧しさゆえに、ゴミ山で働く子どもたちがいるのです。

あるアジアの国のゴミ山。
そこで働くのは10歳のラタナちゃんです。

朝から晩まで、ビンやペットボトルを探し、それをお金に換えているのです。
1日働いて受けとるのはたった150円です。

本を読み、勉強し、友達と遊ぶ。
子どもにとって大切なたくさんの時間が奪われています。

シャンティ国際ボランティア会HP

貧しいから働き、読み書きが身につかず、良い仕事に就くことができない。
そんな負の連鎖から抜け出せずにいます。

日本生まれの公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は、「教育には人生を変える力がある」という信念を持ち、設立以来約40年にわたりアジアの子どもたちに教育を届けてきました。

シャンティ国際ボランティア会の教育支援プログラム、キーワードは「場所」「本」「人」「活動」です。

  • 安心して学べる「場所」:学校・図書館の建設、図書館の整備など
  • 学ぶための「本」や教材:絵本や紙芝居の出版など
  • 学びを届ける「人」:学校教員や図書館員の育成など
  • 学びと出会うための「活動」:コミュニティ図書館や学校図書館の運営など

安心できる場所で、しっかりと研修を受けた教員や図書館員と、本に触れて読み書きを身につけることで、子どもたちは「生きる力を育む」ことができます。

活動内容 学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
活動地域 アフガニスタン・カンボジア・ミャンマー・ネパールなど
支援対象 遠方や少数民族など、教育格差に苦しむ子どもたち
寄付の使途 学校建設や教員育成にかかる費用、災害の緊急支援など
運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

シャンティ国際ボランティア会は、毎月定額の寄付で支援するアジアの図書館サポーターを募集しています。
月1,000円〜、500円単位の任意の金額でご支援いただけます。

シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由
編集部オススメのポイント!
シャンティ国際ボランティア会の活動は、1980年にカンボジアの難民キャンプで、子どもたちに本を届けたことに端を発します。現在はカンボジアの他に、アフガニスタン、ミャンマー、ネパール、ラオス、タイと活動が広がっています。
世界には、学校に行って本を読むことが当たり前ではない子どもたちがいます。現在はアジア7地域で活動し、本を読む機会を提供するだけでなく、学校建設や図書館の整備も行い、子どもたちが安心できる場所づくりにも注力しています。

例えば、月3,000円の寄付を1年間継続していただくことで、難民キャンプ内で運営する図書館で絵本を楽しみに待っている1,200人の子どもたちに60冊の絵本を贈ることができます。

小さい頃、新しい絵本を買ってもらった時のワクワク感。
あの気持ちを、困難な状況に置かれている子どもたちに届けるため、ぜひご支援ください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

発展途上国に産まれた子どもも、質の高い教育が受けられるように(e-Education)

e-Education HP

発展途上国の貧しい農村に産まれた子どもたちのなかには、十分な教育を受けられなかったために将来の可能性が奪われてしまうケースも少なくありません。

「なりたい夢があるのに、諦めるしかない・・」
「勉強したくても、勉強できない・・」

そんな子どもを一人でも減らすべく、バングラデシュやフィリピンなどの国で教育支援の活動をしているのが、認定NPO法人e-Educationです。

e-Educationが活動を始めたバングラデシュで課題になっていたのは、「先生の不足」。
農村部で勉強を教えられる先生が圧倒的に不足し、都市部との教育格差が深刻だったそうです。

ボロボロになった教科書を必死に音読する、高校生のアメリア。
「妹や弟を助けるために、良い仕事に就きたい」
「そのために、大学に受かりたい」
「でも、お金がないから予備校には通えない」
「勉強したい」 と泣きながら言いました。

でも、家庭の半分以上は電気が通らず、夜は暗いまま。
そして、教えてくれる先生もいません。

e-Education HP

こうした生徒たちのために、都市部の有名講師の授業を撮影。
撮影した映像教材を無料で視聴できるようにすることで、農村部でも思う存分勉強できる環境を整えているそう。

2010年の活動開始から、これまでに延べ3万人以上の生徒に、3,600本以上の映像教材を届けています。

活動内容 映像授業の提供など
活動地域 バングラデシュ、フィリピン、ミャンマーなど
支援対象 途上国の農村部に暮らす中高生
寄付の使途 映像授業の撮影、備品の購入など
運営団体 認定NPO法人e-Education

こちらも毎月1,000円からの「マンスリーサポーター」制度があります。

e-Education「マンスリーサポーター」になって、途上国の子供への寄付を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
一流講師による授業を撮影し、貧困地域の子どもに届けるという画期的なアプローチをとっており、コロナ禍でも2,000の授業が詰まったスマホの学習アプリを開発するなど進化を続けています。
大学生のオンライン学習コーチによる個別サポートなど、生徒一人ひとりを丁寧にサポートし、累計300人以上が難関大学に合格という大きな成果を上げています。

「日本の教育モデルを恵まれない子どもに役立てたい」という職員の皆さんの情熱、「映像教材で教育格差をなくしたい」という取り組みに共感。
私もマンスリーサポーターとして支援しています。
e-Educationの活動に共感された方は、ぜひ寄付を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
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水と医療が届かない地域で失われる命を救う(ロシナンテス)

ロシナンテス HP

認定NPO法人ロシナンテスは、アフリカに安全な水と医療を届ける、日本発祥の国際協力団体です。

ロシナンテスが活動しているスーダンでは、いまだに動物の糞尿が混じった、茶色い水を飲んでいる人びとがいます。

「子どもが喉を乾かせても、汚れた水を飲むしかない・・」
そうした不衛生な環境が原因で、下痢による脱水症などの病に苦しめられながら、命を落とす子どもたちもいます。

私たちロシナンテスでは、きれいで安全な水を提供することは、病気を予防するための一番の近道だと考えています。
まずは安全な水で病気そのものの数を減らしたうえで、かかってしまった病気をしっかり治療する。
この方法で良い循環を生み出し、目の前で失われる命を減らそうとしています。

ロシナンテスHP

ロシナンテスがスーダンで井戸を作ったところ、これまで何時間もかけて水汲みに行っていた子どもたち水汲みから解放されて、学校に通えるようになったそうです。

家の近くに給水所ができて嬉しいです!
以前は水汲みに1時間以上かかっていました。
新しい給水所ができて、15分程度ととても近くなりました。
勉強時間も増えたので、頑張って医師をめざします!

14歳のホイダちゃん
活動内容 医療が整っていない村への巡回診療や、給水所・診療所の建設など
活動地域 スーダン・ザンビアなど
支援対象 乳幼児とその母親・地域の村人など
寄付の使途 衛生知識を学ぶ講習や、医療施設の整備にかかる費用等
運営団体 認定NPO法人ロシナンテス

ロシナンテスの名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくるドン・キホーテの乗る痩せ馬のロシナンテに由来しています。

「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」という想いが込められています。

私も同じ日本人として、ロシナンテとして、頑張っている川原さんとロシナンテスを応援したいと思いました。

ロシナンテスへの寄付「チーム・ロシナンテス」に加入した3つの理由
編集部オススメのポイント!
アフリカで活動する団体は数多くありますが、中でも日本人が設立した団体は稀です。創設者であり代表の川原尚行医師は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたことがあります。
ロシナンテスを毎月の寄付で応援する「チーム・ロシナンテス」に加入すると、限定イベントに参加でき、川原さんと直接お話しできます。イベントは基本的にオンラインで実施されますので、地方にお住まいの方も気軽にご参加いただけます。

「十分な医療を受けられずに、苦しい思いをしている人びとを助けたい」
「社会貢献のために、途上国で頑張っている日本人を応援したい」

こんな風に感じていただけた方は、ぜひロシナンテスのWebサイトもご覧になってみてください。


> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

発展途上国の子ども支援に最適な寄付先の選び方ガイド

続いて、寄付先を選ぶ際に「寄付してよかった」と感じられる3つのポイントを解説します。

企業の良し悪しを判断する材料として、一般的に「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。

NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。

さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
以下に、それぞれについて解説します。

職員の顔が見えるか?

NPOの活動には、代表をはじめ、理事や職員、インターンやボランティアなど、多様なスタッフが関わっています。

団体の公式サイトで職員の顔を出していることは、活動に自信がある証拠です。

「自分のお金を誰に託すのか?」を知ることで、より安心して寄付を続けることができます。

その上で、職員数やボランティアの人数など、関わっている人の数も確認できると、なお良いと思います。

  • 理事や職員などスタッフの顔が見えるか
  • どれくらいの人が関わっているか。人数が多ければいいわけではありません。

あなたと似たような想いを持って活動しているスタッフがいる団体なら、それはあなたの価値観とマッチする団体かもしれません。

活動によって問題を解決しているか?

同じ社会問題に取り組んだとしても、解決するアプローチは団体によって、実にさまざまです。

例えば「子どもの貧困」と一口に言っても、

  • 学習支援を通じて、子どもの学力向上に資する
  • 食品配付を通じて、健康や栄養状態を改善する
  • 相談窓口を通じて、虐待や暴力などを予防する

というように、団体によって活動の領域は異なります。

そもそもNPOが取り組んでいる問題は、すぐに解決には至らず、長い時間がかかることが多いです。

寄付先として検討している団体の支援アプローチは本質的に問題を解決し得るのか、またそのアプローチに共感するかどうか、などを見ると良いでしょう。

  • 寄付先の支援アプローチは問題を解決、もしくは改善しているか?
  • しっかりと実績や成果を上げているか。

そうした活動の進捗を定期的に報告するプログラムが整っている団体であれば、自らのお金がどのように活用されたかの理解が進み、寄付をするモチベーションが増します。

透明性の高い会計報告を行っているか?

ほとんどのNPOは、会計報告を公式サイトで公開しています。
逆に会計報告を公開していない団体は、資金を不正に利用しているのではないかと、寄付者から疑問を持たれても仕方がないでしょう。

団体の公式サイトを確認すると「会計報告」「年次報告」といった形で、会計や財務に関する情報を公開していることが多いので、チェックしてみましょう。

支出の内訳を、例えば事業費80%・管理費20%としている団体であれば、「1,000円寄付したら、おおよそ800円が直接的な活動に、200円が活動を継続していくために必要な費用に変わるんだ」と目安をつけることもできます。

  • 透明性の高い会計報告を行っているか?
  • 納得できるお金の使い方をしているか。

さらに、監査法人や公認会計士による監査を受けていることを確認できれば、より信用度は高まると思います。

発展途上国へ不要な物(服・本・ランドセルなど)を寄付する方法は?デメリットと注意点も

続いて「支援物資として物を寄付する方法」をご紹介します。

支援団体に物を送る

ワールドギフト

ワールドギフトHPより引用

全国から服などの不用品を集荷し、海外に贈る活動をしている非営利団体です。
これまでに88カ国の途上国に支援物資を届けてきた実績があります。

送れるもの
本、眼鏡、ランドセル、ぬいぐるみ、靴、おもちゃ、カーテン、マスクなど多数
> 詳しくはこちら

「世界の笑顔のために」プログラム(JICA)

JICA HPより引用

JICA(独立行政法人国際協力機構)が現地の事務所などを通じて、世界各地へ支援物資を届けるプログラムです。
春と秋の年2回の募集期間の中で、寄付を受け付けています。

送れるもの
各回の募集物品一覧に掲載された物品(スポーツ用品、楽器、教材などの募集が多いようです)
> 詳しくはこちら

日本救援衣料センター

日本救援衣料センターHPより引用

認定NPO法人日本救援衣料センターは、発展途上国で暮らす貧しい人々や、難民、被災者などに服を寄付する活動をしている団体です。
1982年に設立されてから一貫して服の寄付を行ってきた、歴史のある団体です。

送れるもの
新品のタオルや靴下、洗濯済みのTシャツやズボンなど、衣類全般
> 詳しくはこちら

ファッションの店舗に服を持ち込む

H&M

H&M HPより引用

H&Mは店舗にリサイクルの古着回収ボックスを設置しています。
回収された衣類は繊維リサイクルの研究機関や社会貢献活動に寄付されます。

送れるもの
服(ブランドや状態を問わない)
> 詳しくはこちら

ユニクロ

ユニクロHPより引用

ユニクロとジーユーで販売されている商品に限り、全国の店舗に設置されたリサイクルBOXで回収してくれます。
回収された服は難民や被災地支援など、世界中で服を必要とする人々の元へ届けられます。

送れるもの
ユニクロとジーユーで購入した商品
> 詳しくはこちら

服や不用品の買取金額を寄付する

お宝エイド

お宝エイドHPより引用

切手やハガキ、金券など、家にあるお宝を査定・現金化して、非営利団体への寄付金として役立てられます。

送れるもの
貴金属・ブランド品・スマートフォン・金券・切手(使用済みも可)・古銭古紙幣・古美術・骨董品など
> 詳しくはこちら

ブランドプレッジ

ブランドプレッジHPより引用

ブランド品買取サービスの「ブランディア」と寄付プラットフォームの「Syncable」が共同で運営している、衣類及びブランド品の寄付サイトです。
ダンボールの往復送料、キャンセル時の返送料含め、全て無料で利用することができます。

送れるもの
衣類およびブランド品
> 詳しくはこちら

ファッションチャリティプロジェクト

ファッションチャリティプロジェクトHPより引用

ファッションチャリティプロジェクトも全て無料で利用できる服の寄付サイトです。
基本的な利用の仕方は、先に紹介したブランドプレッジとほぼ同じですが、大きく異なるのは回収した衣類の再販売をサイト内で同時に行っている点です。

送れるもの
服やバッグ
> 詳しくはこちら

チャリボン

チャリボンHPより引用

株式会社バリューブックスが運営する、古本の買取金額をNPOに寄付するサービスです。
WEBサイトから申し込むと、宅配業者が無料で自宅まで集荷に来てくれます。
わざわざ古本屋へ持っていく手間が省けるのが、オススメできるポイントです。

送れるもの
本、DVD、CD(アルバムのみ)、ゲームなど
> 詳しくはこちら

物を送る寄付には、デメリットや注意点があります。
ワールド・ビジョン・ジャパンという国際NGOのホームページでは、物の寄付のデメリットについて、以下のように解説しています。

梱包代、輸送費、関税、倉庫代、仕分けや配布をする人員と人件費など、多くの日数・人員・費用がかかってしまう

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

このように、届けたい物資の価値を超えるコストがかかってしまい、かえって受け入れ先の負担となってしまう可能性もあるのです。
また、物の寄付の注意点として、

日本から送りたい物資が、相手国の習慣や文化・宗教・気候などに適したものであるかも、よく考えなければなりません。
必要性はあるのか、現地でも修理や交換ができるのかなど、しっかり考慮することが重要となります。

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

このように、私たちが良かれと思って物を寄付しても、途上国ではあまり喜ばれないことが多いのです。

物の寄付は、デメリットを考慮して慎重に考える必要があります。
ただ不要になったからと処分する感覚で寄付するのではなく、それが本当に役に立つのか、よく考えてから寄付することが大切です。

発展途上国の子供への寄付でよくある質問

実際に寄付を検討する際、疑問や不安に思うこともあると思います。それらをまとめましたので、ご参考にしていただければと思います。

本当に困っている子どもに支援が届くの?

「自分の寄付金が本当に困っている子どもたちに届いているのか不安…」そんな心配をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

各団体が集めた寄付金はその後、教育支援、栄養改善、医療支援など、子供たちの生活環境を向上させるために使われています。寄付金が子どもたちに届くまでの流れについては、例えばユニセフでは以下のように図示しています。

寄付金の使い道については、各団体が活動報告や年次報告書にて明記しているので、信頼できる団体を選ぶ際の参考にしてください。

寄付はどこにするのがいい?現地に全額使ってくれる「信頼できる寄付先」の選び方

海外の子ども支援について、問題が長らく解決しないのは各国の政府の問題では?

多くの途上国では政府制度に脆弱性が認められ、教育や医療などの基礎的なサービスが十分に提供されていないことが問題視されています。インフラ整備や財政的な制約、汚職などにより、必要な支援が国民全体に行き渡らないケースが多く見られます。

しかし、その脆弱な制度を補完し、迅速に現地のニーズに対応できるのがNPOやNGOです。それらの団体は、各国政府と異なり、特定の課題に特化し、地域に密着した支援を行うことができるため、子どもたちに対する教育支援や栄養改善、医療支援などをより効果的に提供できます。

また、政府が手の届かない地域や紛争地域でも、柔軟に活動を展開できるのがNPOの強みです。

今でも本当に寄付が必要なの?すでに豊かな国が多いのでは

一部の国では政府やNPO、NGOの支援によって貧困の削減や教育の普及などの成果が出ているのは事実です。

しかし、依然として多くの発展途上国では、教育の機会不足、栄養不良、医療設備の欠如といった深刻な課題が残っています。例えばサハラ以南のアフリカや南アジアでは、子どもの5人に1人が学校に通えず、基礎的な医療も受けられない状況が続いています。

これらの課題を解決するには、国際的な支援の継続が不可欠です。豊かな国が増えている一方で、発展の恩恵を受けていない地域への支援は、今なお重要な使命です。

いらなくなったもの、不用品も寄付できる?

不用品寄付が可能な団体は複数あります。たとえば、グッドネーバーズ・ジャパンでは、食品や本、その他家庭用品などを受け付けており、寄付されたものは必要な地域や活動に役立てられます。

要らなくなった物、使わずに持て余してしまっている物・・・ゴミとして処分する前にご寄付をご検討ください。あなたの不要品が、世界の子ども達の支援に繋がります。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

他にも、団体によっては家具や電化製品、ゲームなどの玩具などを受け入れている場合があります。寄付方法や受け付ける品目は団体によって異なるため、詳細は各団体の公式ページを確認してください。

まとめ:「発展途上国の子供に寄付したい」という方の参考に

この記事では、発展途上国の子どもたちへの支援活動の例として、「認定NPO法人かものはしプロジェクト」「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」「認定NPO法人e-Education」「認定NPO法人ロシナンテス」の4つの団体を紹介しました。

また寄付先の選び方や不用品などによる寄付の種類についても解説してきました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
かものはしプロジェクト ① 人身売買の被害者女性の中から、国を変えるようなリーダーが生まれている
② 細やかに活動を報告するため、支援企業の協力による、質の高い年次報告書が届く
シャンティ国際ボランティア協会 ① 設立以来約40年「教育には人生を変える力がある」という信念を持ち、アジアの子どもたちに教育を届けている
② 安心できる場所で、本に触れて読み書きを身につけることで、子どもたちは「生きる力を育む」ことができる
e-Education ①「映像授業」という画期的なアプローチ
② 成果への徹底的なこだわり
ロシナンテス ① 日本人医師が立ち上げた、日本発祥の団体
② 川原さん自ら寄付者向けに活動を報告

 発展途上国の子どもたちへの支援では、ユニセフや国境なき医師団など国際的に有名な団体が数多くあります。
一方日本発のNGOにも、有名ではないものの意義のある活動をしている団体が少なからずあります。

とりわけ、深刻ではあるものの支援の手が届いていなかった課題にフォーカスして、成果にこだわって活動していること。
そして、日本国内での課題の啓発にも熱心に取り組んでいることが素晴らしいなと感じています。

「発展途上国の子どもたちを支援したくて、寄付先を探している」
「子どもたちを助けたいと頑張っている、同じ日本人を応援したい」

そんな方々にとって、少しでも参考になりましたら嬉しく思います。