動物が好きな人にとって、虐待され、飼育放棄されている犬の話題を聞くと、何とかしてあげたいという気持ちになることがあるでしょう。
「捨て犬や殺処分から犬を助けたい」と思っても、すぐに保護犬を飼うことが難しい場合もありますよね。
犬の殺処分問題に関心はあるけれど、実際に犬を飼うのは難しいという人には、寄付を行うという方法で活動を支援することができます。
「具体的にどのような支援ができるのか?」「どのような団体や支援先があるのか?」実際に探すのは大変です。 ここでは全国区や関東、関西エリアで広く活動をしている動物愛護団体を3つご紹介していきます。
目次
犬の殺処分ゼロを目指す(ピースワンコ・ジャパン)
犬の殺処分のニュースを耳にしたり、捨て犬の話題を聞くと心が痛む人も多いと思います。
小さな命を守れないもどかしさを感じる人も少なくないのではないでしょうか?
環境省による全国の殺処分頭数は、2001年度217,000頭に対し、減少傾向にありますが、まだ殺処分されている犬の頭数は2011年度で44,000頭もいるのです。
※全国犬・猫の殺処分数の推移 環境省調べ
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が犬の保護・譲渡活動を主軸として運営する「ピースワンコ・ジャパン」事業の目的は、人間の身勝手によって生み出される犬・猫の殺処分をなくし、ペットと人間の真の共生を実現することです。
現在は、広島県を本拠地に動物愛護センターへ収容されている犬猫の保護や譲渡会、災害救助犬育成事業として災害救助犬や教育啓発活動を行っています。
また地域再生事業として、ドッグランやドッグホテルなどの運営も行っているそうです。
保護犬の譲渡活動は広島県だけでなく、神奈川県や東京都、奈良県でも実施。
その活動範囲は、全国に広がりつつあります。
活動内容 | 犬猫の保護、施設運営、譲渡活動、地域再生事業、災害救助犬育成事業など |
活動地域 | 広島県、奈良県、神奈川県、東京都など |
支援対象 | 保護センターに収容されている殺処分を待つ犬、猫 |
寄付の使途 | 施設運営、犬猫の健康管理、譲渡活動、譲渡センター運営など |
運営団体 | 認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン |
全国に殺処分ゼロの活動を広げているため、特に支援をつのっているのが「ワンだふるサポーター」です。 月額1,000円からの寄付で、ピースワンコ・ジャパンの活動を支援することができます。
殺処分ゼロを目指したい人や活動を支援したい人という方は、是非サイトを のぞいてみてください。
犬が人と一生を共にするために(犬と猫のためのライフボード)
「保護センターから引き取られた犬はどうなるのか」「きちんと健康管理をして、新たな飼い主を見つけてほしい」と、新たな飼い主への 取り組みや終生飼育に興味がある方も多いことでしょう。
辛い思いをして、保護センターに行った犬こそ、次は幸せになってほしいという応援の気持ちを支援に変えてみませんか?
千葉県柏市にある「NPO法人犬と猫のためのライフボード」は、日本国内の保護団体としては珍しいアニマルシェルダーを持っている保護団体です。
「NPO法人犬と猫のためのライフボート」の設立以来の一貫した活動方針は、「行政で殺処分される犬猫を引き取って、新しい飼い主さんに譲渡をする」ことです。一頭でも多くの命を救おう・・・アニマルシェルターや動物病院の運営などさまざまな関連活動はすべてその実現のためにのみ行われています。
引用元:犬と猫のためのライフボート
ライフボードの譲渡累計頭数は15,000頭を超えているそうです。
ライフボードでは、年間1,000頭を超える里親募集活動を行い、病気や障害を抱える犬猫の終生飼育を行っています。
アニマルシェルターには施設内に付属の動物病院を持ち、保護中の動物の医療ケアはもちろん、地域猫や保護犬、保護猫の去勢避妊手術も行っています。
更に、最低1回のワクチン接種や早期不妊手術を行ってから譲渡することや、2017年4月からは全ての犬へマイクロチップの挿入を行っているそうです。
こうした活動を行うことで、新たな飼い主の元で幸せになれるよう、犬の健康管理やケアを行っているのです。
活動内容 | 犬猫の保護、譲渡活動、アニマルシェルターの運営、(譲渡までの飼育保護、しつけ、譲渡不適格犬猫の終生飼育)地域猫の避妊手術など |
活動地域 | 千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県など関東圏、中部地方など |
支援対象 | 保護センターに収容されている殺処分を待つ犬、猫 |
寄付の使途 | 施設運営、犬猫の健康管理、不妊手術、譲渡活動 |
運営団体 | NPO法人犬と猫のためのライフボート |
月2,000円から寄付を募集している犬と猫のためのライフボードは、クレジットカードはもちろん、Tポイントやケータイ電話(Softbankのみ)を使って寄付をすることもできるそうです。
ほかにも物資をAmazonのリストから送ることも可能です。
救われた小さな命が天寿を全うするまで、幸せであってほしいと考える人は、「ライフボート」のサイトを のぞいてみてくださいね。
人と動物の共存を考えてたいなら(日本アニマルトラスト)
殺処分ゼロだけではなく「犬は人の生涯の友達である」と考え人と動物との共存を考える人や、「動物に携わる次世代の後進育成も大切だ」と考える人もいることでしょう。
大阪府にある日本アニマルトラストは1990年に安楽死、殺処分のなき動物の保護施設「ハッピーハウス~動物孤児院~」を立ち上げ、2015年に公益財団法人として認可された団体です。
日本アニマルトラストも保護施設であるシェルターを所有しており、規模も拡大。
現在では、保護された約550頭の犬猫などの動物が生活しています。
動物病院を併設しており、外来の簡単な診察もしているそうですが、主にハッピーハウスにいる子の治療や手術を行っています。
日本アニマルトラストは「命の重さはみな同じ」と考え、人と犬が良い関係でいられるためにしつけトレーニングや地域猫ネットワークの活動を行っています。
次世代を担う子どもたちへ、命の大切さや自然との共存をテーマとした講演会活動も行っているそうです。
生きとし生けるもの命の重さはみな同じ・・・ 動物たちが捨てられないために、殺されないために、 人と動物の共存について、命の重さについて、 日本アニマルトラストの考え方を寄り多くの方に知ってもらうため、 学校など様々な場所で講義講演活動を行っております。
引用元:日本アニマルトラスト
活動内容 | 犬猫の保護、動物保護施設「ハッピーハウス」の運営、不妊手術、しつけトレーニング、譲渡活動、講演会活動、チャリティーイベント、愛犬愛猫家のネットワークづくり、授業、体験学習、動物専門学校実習受入れ |
活動地域 | 関西圏 |
支援対象 | 保護センターに収容されている殺処分を待つ犬、猫 |
寄付の使途 | 施動物たちの治療費や食費、ワクチン第、人件費、施設維持費 |
運営団体 | 公益財団法人日本アニマルトラスト |
1,0000円からの寄付を募集している日本アニマルトラストは、会員登録後支援が可能です。
現金以外にも犬猫のフードなどの物資を送る方法や書き損じはがきや切手類でも支援することができるそうです。
人と犬との共存できる社会づくりに共感したい人は、ホームページをのぞいてみてくださいね。