オレンジリボン運動(児童虐待防止全国ネットワーク)の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

(出典:オレンジリボン運動HP

オレンジ色のリボンやTシャツを身につけて、子ども虐待防止を働きかける「オレンジリボン運動」。
認定NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」が「オレンジリボン運動」を主催していて、子どもの虐待に関する調査や、虐待防止の啓蒙活動を行なっています。

その活動資金のほとんどは、民間からの寄付やグッズの収益です。

「ちゃんとした団体なの?」「寄付で応援して大丈夫?」
そんな疑問を持つ方のために、オレンジリボン運動の評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。

ブログやSNSで見つかった「オレンジリボン運動」の評判·口コミ

「オレンジリボン運動」について、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみると、さまざまな書き込みが見つかりました。

ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ

まずはポジティブな評判から。

現金寄付の口コミは2010年ごろにはちらほら見かけたのですが、それ以降は見当たりませんでした。
最近は、サポートグッズを購入して支援をする方の口コミを多く見かけます。

(出典:寄付をした方 – twitter)

オレンジリボンの
ピンバッチ ?を購入すると
この活動の寄付になります?

こういう活動がないのが
いちばん良いのでしょうが…
活動のために寄付できるなら?

前回は髪の毛を寄付しましたが
今回はピンバッチ 購入での寄付?

「子供たちの未来のために」

(出典:ピンバッチを購入して支援した方 – Instagram)

クリスマスに知った#オレンジリボン運動?
自分へのプレゼントに啓発グッズを購入しました。

全ての子供達が、サンタさんを信じられる環境でありますように?✨

(出典:サポートグッズを購入して支援した方 – Instagram)

個人では、野球選手の千賀滉大投手、俳優の杉浦太陽などがサポート。
各地方自治体他、団体では、都立桜町高等学校などの学校やNPO、企業では、フィリップ・モリスやコカコーラなどが支援しています。

ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問

その一方で、疑問や不安などネガティブな評判も、ブログやSNSで見つかりました。

(出典:リボンを着用するだけでは効果がないと思う方 – twitter)

(出典:お金の使い道がはっきりしないと思う方 – twitter)

(出典:お金の使い道に疑問のある方 – twitter)

支援先として「オレンジリボン運動」は信頼できる?3つのチェックポイント

このようにポジティブ・ネガティブな評判や口コミがありますが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。

以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1:団体として信頼できるか?

「オレンジリボン運動」の発端と発展

「オレンジリボン運動」は、2005年に栃木県小山市の2人の幼い兄弟が虐待死したことを受けて、同市団体「カンガルーOYAMA」が開始。
NPO法人「里親子支援のアン基金プロジェクト」が協力して、運動が拡大。

2006年から、「児童虐待防止全国ネットワーク」が「オレンジリボン運動」の全国総合窓口となって活動しているようです。

「児童虐待防止全国ネットワーク」について

  • 2001年、「児童虐待防止全国ネットワーク」設立。
  • 2006年、「オレンジリボン運動」の全国総合窓口に。
  • 2007年、特定非営利活動法人として登録。
  • 2013年、認定NPO法人として認定。

児童虐待防止全国ネットワークは、平成25年7月8日付けで東京都より「認定NPO法人」として認定されました。(中略)
「運営組織及び事業活動が適正であって公益の増進に資するNPO法人」と認められたことになります。
当団体へのご寄付は申告によって、所得税、法人税、相続税、個人住民税が寄付控除の対象となります。

(出典:認定NPO法人について

法人格について

認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。

申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。

その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける6つのポイント

NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。

ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?

「児童虐待防止全国ネットワーク」の資金の使い方は、ウェブサイト上の「組織概要 – 活動・収支報告」で公開されています。
「活動計算書」(2019年)から主な決算数値を拾って、割合を計算してみました。

  • 収益 4,905万円
    • 受取会費 3.4%
    • 寄附金 90.8%
    • 助成金 0.8%
    • 事業収益 4.9%
  • 支出 3,778万円
    • 事業費 96.2%*
    • 管理費 3.8%

*広告宣伝費の枠組みはなく、事業費の中に印刷費などが含まれていたのみでした。

監査については「約款」で、1人〜2名の監事が理事や法人の財産を監査し、不正を見つけた場合は総会か所轄庁に報告する旨が掲載してありました。

ポイント3:きちんと活動しているか?

「オレンジリボン運動」は、児童虐待防止を目的として、以下の活動をしているようです。

  • 調査研究活動
  • 法制度改正提言
  • 広報・啓発活動

具体的な活動例を、2019年度「事業報告書」からピックアップしてみました。

  • 児童虐待防止シンポジウム「メンタルヘルス問題のある親とその子どもに対する在宅支援を考える」を開催
  •  「ポスターコンテスト」を開催して、応募総数378作品の中から選ばれたデザインのポスターを関係機関等に約10,000枚配布
  • 子ども虐待防止の啓発のため、児童虐待防止推進月間中に支援企業/団体の協力による啓発ツールの配布等を実施

ウェブサイトの「活動報告」では、都道府県、時系列、主催団体の種類ごとに絞り込みができる活動報告が掲載されています。

SNSではtwitterで集会告知、facebookで活動報告を主に発信。


(出典:オレンジリボン運動 – facebook)

年度別の活動概要は、「組織概要 – 活動・収支報告」の中の「事業報告書」上にまとまっています。

グッズ」や「関連書籍」も販売されていて、活動内容を知ることができます。

以上、「オレンジリボン運動」の評判や口コミ、寄付先として信頼できるかをチェックした内容を紹介しました。
寄付先の検討材料として、お役に立てば幸いです。

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