アクセプト・インターナショナルの評判や口コミ、実態は?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説

(出典:アクセプト・インターナショナル)

【2024/11/18更新】

「アクセプト・インターナショナルに寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「アクセプト・インターナショナルが具体的にどんな活動をしているのかわからない」

本記事では、アクセプト・インターナショナルの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、アクセプト・インターナショナルが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。

この記事を読み、不安や疑問が解消され、アクセプト・インターナショナルへの理解が少しでも深まれば幸いです。

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ポジティブな評判・口コミや、支援者からの応援メッセージ

アクセプト・インターナショナルについて、インターネット上で情報を探したりSNS上で検索してみると、多くの方が書き込みをされていました。

まずはポジティブな評判から。
アクセプト・インターナショナルを応援している方の書き込みが数多く見つかりました。

(出典:毎月の寄付で支援されている方 – Twitter)

(出典:毎月の寄付で支援されている方 – Twitter)

「テロリストの社会復帰支援」

なぜなの?
なぜ日本から?
関係ない国じゃないか?
そう思ったらそれでご縁は途絶えます。(中略)

あなたと私は関係性の中にある
だから、テロリストから社会復帰して欲しい

毎月の寄付で支援されている方

団体の活動が評価され、2014年に外務大臣奨励賞、2020年に社会貢献者表彰(日本財団賞)などを受賞しています。

また、アクセプト・インターナショナル代表理事の永井陽右(ながい ようすけ)さんは、『Forbes:30 UNDER 30 世界を変える「30歳未満30人の日本人」』に選出されています。

アクセプト・インターナショナルの永井陽右さん、どんな人?寄付者の私が著書から学んだ想い

アクセプト・インターナショナルへの寄付は、以下から申し込めるようです。

> 団体公式サイトで詳しくみる

ネガティブな評判・口コミや、活動への疑問・批判

アクセプト・インターナショナルについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみたのですが、団体や寄付に関する評判・口コミは見つかりませんでした(2024年5月時点)。今後見つかり次第、記事更新していきます。

アクセプト・インターナショナルは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証

上記のように、口コミや評判の数があまり多くないと、アクセプト・インターナショナルが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がアクセプト・インターナショナルを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください

職員の顔が見えるか?

アクセプト・インターナショナルは、団体公式サイトで代表理事の顔つきメッセージやスタッフの方々による活動報告などを掲載しています。

活動報告では、現地での取り組みが紹介されています。支援現場や支援を受けている方々の顔も見えるので、活動のイメージがしやすい印象でした。

活動によって問題を解決しているか?

アクセプト・インターナショナルは、国内外でテロや紛争の当事者を「憎しみの連鎖」から脱却させるための支援活動を行っています。

テロと紛争により、年間およそ240,000人の命が奪われていると言われています。

実際の紛争地域での支援では、テロ組織などから当事者を救うために「脱過激化」と「社会復帰」の支援活動を行うことで、平和の循環を目指しています。

2022年の活動報告書には、各支援地域における活動実績も掲載されていました。以下は紛争地ソマリアでの活動実績です。

  • 235名:テロ組織からの投降を実現
  • 318名:脱過激化・社会復支援プロジェクトで投降兵146名、逮捕者172名を受け入れ
  • 230名:和解に向けた対話プログラムに一般社会から参加した人数

そうした活動が評価され、外務省大臣奨励賞を受賞したり、海外サミットに取り上げられたりしているそうです。

透明性の高い会計報告を行っているか?

年度ごとの収支はアクセプト・インターナショナル公式ホームページの「組織概要」で公開されています。
2020年度活動計算書から、主な数字をピックアップしました。

  • 経常収益:4,470万円
    • 受取会費:63万円(1.4%)
    • 受取寄附金:2,368万円(53.0%)
    • 受取助成金等:1,905万円(42.6%)
    • 事業収益:125万円(2.8%)
    • その他の収益:8万円(0.2%)
  • 経常費用:2,379万円
    • 事業費:1,653万円(69.5%)
    • 管理費:725万円(30.5%)

会計報告は、公認会計士の外部監査を受けています。
会計上の透明性は担保されていると言って良いのではないでしょうか。

具体的な活動や団体の動向については、ホームページの活動報告やNoteなどのブログに紹介されており、FacebookやX(旧Twitter)などの各種SNSの定期更新、イベント実施による情報発信も行っているようです。

以上のことから、アクセプト・インターナショナルはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。

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アクセプト・インターナショナルとは?元テロリストの若者の社会復帰を支援

NPO法人アクセプト・インターナショナルは、紛争地域で刑務所などに収容された元テロリストと釈放直後の若者たちを対象に、社会復帰プログラムを提供しています。

そんなアクセプト・インターナショナルの代表理事を務める、永井陽右さんはどのような人物で、どのような想いを持った起業家なのか、ご紹介します。

永井 陽右(ながい ようすけ)

アクセプト・インターナショナルHPより引用

  • 1991年、神奈川県海老名市生まれ。
  • 2015年、早稲田大学教育学部卒業。
  • 大学在学中にアクセプト・インターナショナルの前身となる「日本ソマリア青年機構」を設立。
  • 世界で最も危険な場所と言われるソマリア(東アフリカ)で、テロリストの更生支援活動を開始。
  • 2017年、日本ソマリア青年機構を「NPO法人アクセプト・インターナショナル」として法人化し、代表理事に就任。
  • 現在は、ソマリア以外にもイエメン・ケニア・インドネシアなど世界各国で、テロリストの脱過激化と社会復帰支援に取り組む。

アクセプト・インターナショナルの原点は?世界最悪の紛争地ソマリアとの出会い

アクセプト・インターナショナルの活動は、永井陽右さんが学生時代にケニアのナイロビにあるイスリー地区(隣国ソマリアからの難民たちが住むエリア)を訪れたことに端を発します。

イスリー地区を通り過ぎる際に、案内役をしてくれていたドライバーが声を荒げて、永井さんに言いました。

「ソマリアはテロリストの国家で、そこから流れ出る難民たちがイスリー地区に来て住みついているんだよ。事実イスリーはソマリアの過激派組織の拠点となっていて、武器や麻薬が取引されている。そしてあいつらはケニア人を殺すんだ」

僕らはソマリアギャングと夢を語る P.22

無事に日本に帰国した後も、イスリー地区で目にした光景が頭から離れず、ソマリアについて調べ始めた永井さん。

ソマリアは1991年に勃発した内戦により国土が分断され、事実上の無政府状態が続いていました。
国外へ流れ出た難民の数は推定100万人以上と極めて多く、多くの援助機関が難民への支援を訴えている状況だったそうです。

アクセプト・インターナショナルHP

永井さんは国連のホームページに書かれていた、ある文章に衝撃を受けます。

「ソマリアは現在、『世界最悪の人道危機の状態』から『想像もできない比類なき人類の悲劇』へと変貌している」

僕はようやく事態の深刻さをはっきりと理解した。

(中略)こうして僕は、探していた世界ーー最も耐え難い「痛み」がある場所ーーを見つけた。

僕らはソマリアギャングと夢を語る P.26

「世界最悪の紛争地ソマリアから、テロのない世界をつくる」

アクセプト・インターナショナルの挑戦は、そんな1人の日本人大学生の熱狂から始まりました。

活動内容 テロリストの若者に対する自立支援、脱過激化支援
活動地域 ケニア、ソマリア、イエメン、インドネシア、日本
支援対象 テロ組織にいる、もしくは入る可能性のある若者、脱退した若者
寄付の使途 テロ組織から脱退した若者の自立支援など
運営団体 NPO法人アクセプト・インターナショナル

永井さんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

アクセプト・インターナショナルの永井陽右さん、どんな人?寄付者の私が著書から学んだ想い

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アクセプト・インターナショナルとは?元テロリストの若者の社会復帰を支援

毎月の寄付:アクセプト・アンバサダー

アクセプト・インターナショナルを支援するには、月1,500円〜寄付できる「アクセプト・アンバサダー」がおすすめです。

寄付は、アクセプト・インターナショナルの運営に必要な費用として、例えば社会復帰支援プロジェクトの提供にかかる費用に使われます。

例えば、1日約50円(月1,500円)の寄付で、テロ組織の投降兵2名へ包括的なプログラムを提供し、若者がテロリストではない未来を実現できます。
こうした取り組みにより、テロや紛争の被害を直接的に減らすことができます。

アクセプト・インターナショナルHP

また、アクセプト・インターナショナルに毎月の寄付を始めると、毎月「アンバサダー通信」がEメールで届きます。

アンバサダーの皆様が誇りを持って活動いただけるよう、様々な情報共有や交流、名刺やステッカーの配布なども実施しております。
活動において義務は一切発生せず、誰でも気軽にご参加いただけます。
アンバサダーのステッカーを貼って当法人の活動を広めてくださることも大変価値ある取り組みです。

アクセプト・インターナショナルHP

その他にも様々な特典があり、定期的に活動報告を受け取ることができます。

  • お申込後:永井さんからのお礼状やパンフレットが同封された入会キットを送付
  • 1ヶ月に1回:メールマガジン「アンバサダー通信」で最新の活動状況を共有
  • 1年に1回:活動の成果をご報告する「アンバサダー・サミット」へのご招待

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その他の寄付:都度の寄付や遺産・遺贈、物品寄付など

アクセプト・インターナショナルは毎月の寄付以外にも、寄付者の気持ちにあった支援方法が用意されています。

都度寄付は、3,000円から寄付することができます。
ブックオフグループホールディングスとの連携もしており、利用しなくなった本やDVD、CDなどによる寄付もできるようです。

その他遺産や香典による寄付など様々な支援の方法があるようでした。

アクセプト・インターナショナルの活動とは?平和の担い手を増やし、憎しみの連鎖をほどく活動

アクセプト・インターナショナルは、国内外で「憎しみの連鎖」をほどくべく、テロや紛争の当事者を含め「平和の担い手」を増やしていくために活動しています。

アクセプト・インターナショナルは、世界中に蔓延している終わらない武力紛争や増え続ける難民の背景に「やられたら、やり返す」といった憎しみの連鎖があり、それが解決されない限り平和は訪れないと考えます。

そうした連鎖を食い止め、平和への循環を生み出すべく、テロ組織などの武装勢力から抜け出す支援に加え、カウンセリングや教育、職業訓練などを通じた包括的な社会復帰支援を主に展開しています。

具体的な活動を、海外と国内に分けて解説します。
海外での支援活動は「脱過激化」と「社会復帰」の2つに大別されます。
国内ではそれらの経験を活かし、非行や犯罪に関する悩みを持ち、帰る場所のない若者に対して生活支援を行っています。

  • 脱過激化:テロ組織に所属する若者を「減らす」活動
  • 社会復帰:対話を通じて自立できる若者を「増やす」活動
  • 国内の活動:加害者側であっても「誰一人取り残さない」非行少年の更生を支える

脱過激化:テロ組織に所属する若者を減らす

活動国のソマリアでは、政治的な不満や経済的苦境、テロ組織からの脅迫などによって、若者がテロ組織に加入していく現実があります。

「組織に加入すれば希望がある」と勧誘され、そこから抜け出そうとしても、組織からの報復を恐れ、抜け出すことは非常に困難です。

バシールさん(仮名)の実体験をお読みください。

ある日モスクで、見知らぬ男に「『聖戦』に参加しないか?」と誘われました。
さらに男は、組織に加入すれば毎月多額の給料を出すことを約束しました。

そうしてバシールは、加入を決めました。
そこでは、銃や爆弾の使い方、自爆テロの手順、過激な思想を徹底的に叩き込まれました。
わずか14歳の時でした。

アクセプト・インターナショナルHP

アクセプト・インターナショナルは、バシールさんのような若者を対象に、宗教的・政治的な信念の達成のためには暴力的・違法的手段をとってもいいという考え方を、そう考えるに至った経緯に寄り添いながら変革します。

例えば、コミュニティの代表者を招いて対話セッションを実施し、変容を促しています。
また、コミュニティの方々にも、テロリストや投降兵・ギャングの実情に触れてもらうことで理解を深めます。

他にも、組織からの投降(脱退)を促すリーフレットを、テロ組織の若者に配布するといった活動も行っており、テロ組織に所属する若者を減らすことに注力しています。

社会復帰:対話を通じて自立できる若者を増やす

テロ組織に加入する若者が、最初から過激な思想を持っている訳ではありません。
中には、友人からのプレッシャーといった理由で、加入を決めてしまうこともあるそうです。

刑務所に収容された若者の中には、15年の収監という気の遠くなるような刑を言い渡されることもあります。
牢屋は6〜8畳程度の部屋に、数十人の囚人がすし詰めになって生活している状態です。

バシールさんも、アクセプト・インターナショナルの支援を受けた一人です。

アクセプト・インターナショナルHP

投降しても社会に戻っていけない現実があるため、踏み出せずにいました。
そんな中、私たちの投降兵に向けた取り組みを知り、電話相談をしたのちに勇気を出して投降しました。

彼は刑務所の中で過去に向き合い、過激な思想を考え直すとともに、レストランを開きたいという夢を思い出しました。

アクセプト・インターナショナルHP

今、バシールさんは、まだ組織にいる仲間に対して「人生はやり直すことができるんだ」と伝え、テロリストではない人生をアクセプト・インターナショナルとともに提案しているそうです。

アクセプト・インターナショナルは、こうした若者たちが、経済的・社会的に自立できるように、技術研修や就労支援を実施しています。

また釈放直後は特に問題が発生しやすいので、社会に飛び立った後も連絡が取れる体制と、いざという時に頼ってもらえる関係を構築しています。
その上で、定期的にモニタリングとカウンセリングを実施し、社会復帰を後押しします。

一人ひとりに寄り添った対話を通じて、釈放後に自立できる若者を増やし、再びテロ組織に戻ることのないように支援しているのです。

このように、アクセプト・インターナショナルは、

  • テロ組織に所属する若者を「減らす」活動(脱過激化)
  • 対話を通じて自立できる若者を「増やす」活動(社会復帰)

の2つで、紛争地域におけるテロ組織の人的勢力を削ぎ、問題の解決にあたっています。

アクセプト・インターナショナルは、2011年からバシールさんのような若者たちに、テロリストではない未来を歩む支援をしてきました。
ソマリアでは年間約200名の投降兵・逮捕者を受け入れています。

国内の活動:加害者側であっても「誰一人取り残さない」非行少年の更生を支える

アクセプト・インターナショナルHP

アクセプト・インターナショナルは、これまでソマリアやインドネシアで活動を展開してきましたが、2020年からは日本国内でも事業をスタートしました。

その一つが、非行少年への更生保護支援事業です。たとえば、高齢化し、人手が不足している保護司の状況を踏まえ、現役の保護司の方や専門家と協働。

若い世代の担い手を育成するため、勉強会や座談会を開催しています。

さらに海外での知見を活かし、非行少年当人への支援も開始しました。

少年院等の出所後、本人と面談を行いながら一人ひとりにどんな支援が必要か検討、個別の「更生支援計画」を策定します。

保護司をはじめ、社会福祉士や臨床心理士、弁護士など少年院出所後の若者を支える協力者とともに、非行少年達の暮らしや就労をサポートし、社会復帰を果たせるように伴走しています。

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まとめ:アクセプト・インターナショナルへの寄付に向いている人はこんな人

この記事では、アクセプト・インターナショナルの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。

最後に、改めてアクセプト・インターナショナルのポイントをおさらいします。

編集部オススメのポイント!
テロと紛争の解決に何が必要とされるのか、憎しみの連鎖の歴史と問題構造を分析した時、「受け入れる」取り組みが必要とされています。アクセプト・インターナショナルは、テロ・紛争解決という分野だからこそ、武力ではなく平和的な手法を選択しています。
これまでケニア・ソマリア・インドネシア・イエメンを中心に、紛争やテロといった問題に取り組んできましたが、日本国内で取り残されている方々に向け、海外事業を通じて培ってきた知見とネットワークを活かしながら、2020年より活動を行なっています。

もしあなたも、

「憎しみの連鎖を断ち切るための活動を支援したい」
「海外だけではなく、国内の問題にも取り組む団体を応援したい」

とお考えでしたら、ぜひ、アクセプト・インターナショナルのマンスリーサポーター「アクセプト・アンバサダー」にご参加ください。

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