2022年時点で22億人が安全な飲み水を使用できず、34億人もの人々が安全な衛生施設(トイレ)を使用できていません。(出典:日本ユニセフ協会HP)
こうした問題を改善すべく、ユニセフは「水と衛生」の事業にしています。
今回は、ユニセフの「水と衛生」の事業について、詳しく調べてみました。
目次
水汲みを強いられ、汚い水を飲まざるをえない子どもも
ユニセフの公式Youtube動画によると、世界中の女の子や女性たちが水汲みに費やす1日当たりの時間は計2億時間とのことです。
統計的には、アイシャのように水汲みに追われる子どもは世界に330万人もいるという背景があります。
水の課題
水汲みを強いられている子どもは、学校に通うことができません。
45の途上国では、10世帯に7世帯の割合で、水汲みは女の子の役割とされているそうです。
「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」ので、結果的に感染症などの病にかかり、命を落とす子どもが大勢います。
衛生施設(トイレ)の課題
水以外にも衛生施設(トイレ)が設置されていないことも重大な問題となっており、約4億1,900万人以上の人が、今なお屋外排泄を行なっています。
衛生施設(トイレ)があることは衛生面は勿論、人の尊厳を守るという点でも重要です。
子どもたちが綺麗な水や管理された衛生施設(トイレ)を使用できるようになることは、それによって学校に通えるようになったり、病気のリスクから守ることができたり、子どもたちの可能性が拓くということに直結します。
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寄付金控除の対象団体です
「3,060万人に安全な飲料水へのアクセスを供給」など、清潔な水を届ける
ユニセフでは、一人でも多くの子どもたちに安全で清潔な水を届けられるように、井戸やトイレの設置、石鹸の使い方など衛生習慣の周知を進めています。
2022年の活動成果
- 2,600 万人が少なくとも基本的な衛生サービスを、3,060万人が安全で、必要な時に利用できる基本的な飲み水を、そして2,360万人が基本的な衛生設備を利用可能に
- ユニセフの直接支援の結果、540万人が気候変動に強い給水設備を、320万人が気候変動に強い衛生設備を利用可能に
(出典:ユニセフ活動の成果2022)
2022年は「水と衛生」事業へ13億ドル(約2,047億円)が支出されました。
(出典:同上)
私たちは普段蛇口をひねれば綺麗な水を飲めますし、当たり前のようにトイレを使うことができますが、そうした環境が整っていない地域がまだまだ残っています。
2022年〜2025年の戦略計画
ユニセフはグローバルな戦略計画として、「水と衛生」の分野で、以下の成果を目指しています。
10 代の若者を含むすべての子どもが、
清潔な水と衛生サービスや物資に公平にアクセスし、安全で持続可能な気候と環境の中で暮らすこと
(出典:UNICEF 戦略計画 2022–2025)
SDGsの目標6「安全な水と衛生施設(トイレ)をすべての人に」の達成も視野に入れているそうです。
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浄水剤や井戸など、支援で実現できること
ユニセフに寄付すると、安全で清潔な水を届けるための活動を支援することができます。
例えば、
- 3,000円のご支援:汚れた水を安全な飲み水にする浄水剤7,025錠(35,125ℓ分)
- 5,000円のご支援:下痢による脱水症状から子どもを守るORS(経口補水塩)748袋
- 15,000円のご支援:村々に綺麗な水を届ける井戸の手押しポンプ用器材1基
(出典:日本ユニセフ協会HP)
というように、形を変えて、それを必要としている子どもたちの元へと届けられます。
恵まれない環境の子どもたちを、間接的にでも私たちが支援できるのは嬉しいですね。
「途上国に綺麗な水を届けたい」「安全な衛生施設の整備を応援したい」とお考えの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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