(出典:テラ・ルネッサンスHP)
元子ども兵の社会復帰支援や、内戦によって埋められた地雷撤去などの支援を通して世界平和の実現を目指す「テラ・ルネッサンス」。
「支援先として信頼できる?」
「寄付は何に使われてる?」
そのような疑問を解決するために、テラ・ルネッサンスを支援するためにチェックしたいポイントを解説していきます。
目次
テラ・ルネッサンスとは?世界平和の実現を目指す、 日本発の国際NGO
認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的に、2001年10月に日本で設立されました。
主な活動内容から、一部をピックアップしてご紹介します。
アフリカのウガンダで、元子ども兵の社会復帰を支援
1980年代後半から内戦が起こっていたウガンダ。
内戦中、多くの子どもたちが誘拐され、兵士と強制的に結婚させられました。
2006年8月に停戦合意が結ばれたものの、未だに元子ども兵たちは精神的・肉体的なトラウマを抱えながら生活しています。
2005年より駐在スタッフを派遣し、ウガンダ北部で元子ども兵(元少年兵)に対する社会復帰プロジェクトを開始しました。
テラ・ルネッサンスHP
これまでに192名の元子ども兵の社会復帰を促進し、 元子ども兵の受け入れ家族約1,000名への生活支援を実施してきました(2017年2月現在)。
同団体では、「3年間で元子ども兵が社会復帰するために、必要な能力を身につけ経済的に自立すると共に、地域住民との関係を改善しながらコミュニティで安心して暮らせるようになる」という目標を掲げ、職業訓練・カウンセリングなどの活動を行っています。
カンボジアで、地面に埋まっている地雷の撤去を支援
カンボジアは、1960年代後半のベトナム戦争に巻き込まれました。
その際、大量に使用されたのが、「悪魔の兵器」と呼ばれる地雷。
およそ400万~600万個に及ぶとされ、カンボジアの埋設密度は世界一と言われているそうです。
1979年~2016年の間、地雷や爆発性戦争残存物による被害者は、報告されているだけで合計64,662名に上り、その約20%は女性と子どもです。
テラ・ルネッサンスHP
また、地雷埋設地域の農村部に住む人々の多くは、主に換金作物栽培や農作業の日雇い労働に収入を頼っています。
そこで、同団体では新たな事故を防ぐために、撤去に必要な金属探知機や掘削機・灌木除去の機械運営費などを現地の地雷撤去団体に提供し、撤去活動を支援しています。
支援先として「テラ・ルネッサンス」は信頼できる?3つのチェックポイント
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
- 2001年、鬼丸昌也さんが大学在学中に地雷被害の続くカンボジアの地雷原を訪問。
それがきっかけで、「テラ・ルネッサンス」を創設し、問題解決のための支援や認知活動を開始。 - 2005年、法人格取得。
- 2014年、認定NPO法人となる。
テラ・ルネッサンスは平成26年5月30日より、京都府から認定を受けた認定NPO法人です。当会へのご寄付は、寄付金控除などの税制上の優遇措置の対象となります(所得税、法人税、相続税)。
寄付の税控除について
認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。
NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
テラ・ルネッサンスの資金の使い方は、ウェブサイト上の「年次・会計報告」で公開されています。
「2020年度活動計算書」から、主な決算数値を拾ってみました。
- 収入 2.4億円
- 会費 26.3%
- 寄付金 33.3%
- 助成金 26.2%
- 事業収入 13.8%
- その他 0.3%
- 支出 2.4億円
- 事業費 96.2%
- 管理費 3.8%
ポイント3:きちんと活動しているか?
テラ・ルネッサンスは、以下の4つの課題に関連する現地での問題解決や、日本国内での啓発や提言をする活動をしているようです。
- 地雷
- 小型武器
- 子ども兵
- 平和教育
具体的な活動事例を「2020年度年次報告書」からピックアップしてみました。
2020年のハイライトを見ると、自活支援に力を入れているようでした。
- 【カンボジア|地雷撤去支援で5,554世帯に安全になった土地を返還】提携する地雷撤去団体 MAG へ運営費を提供すること で、東京ドーム7個分に当たる 324,833 m²の土地を、 安全な土地として返還
- 【ウガンダ|自立支援を受けた元子ども兵の累計227 名に】71 名に対して自立支援を実施。コロナ禍で約半年間の訓練停止期間があったものの、再開後は洋裁や服飾デザイン、木工大工の技術訓練を実施
- 【コンゴ|250 名の子どもたちに学用品を供与】コロナ禍で小学校が閉鎖されましたが、再開後は学用 品や制服を供与。子どもたちの受け入れ家族50世帯には家畜の提供や飼育技術の訓練を行いました。
活動については、さまざまな媒体を通じて知ることができます。
- 活動内容(活動内容の説明 – 国別・課題別)
- 年次報告書/活動報告書(1年間の活動のまとめ)
- 講演について(講演の予定・実績・感想など)
- お知らせ(事務報告・スタディツアー、キャンペーン情報など)
- ブログ(国内外スタッフの活動レポートなど)
- イベント(イベント告知)
- メディア掲載(メディア掲載情報)
- プレスリリース(受賞情報、共同書簡など)
- 本を買って支援する(関連書籍・漫画の販売)
- Twitter/Facebook(イベント告知、メディア掲載、採用などの最新情報や支援のお願い他)
- YouTube(活動報告、現地の様子、メッセージなど)
📋アフリカレポート/2021年9月Topic_01:ウガンダ🇺🇬
— 認定NPO法人テラ・ルネッサンス (@terra_ngo) October 23, 2021
\教育を通して子ども達を守る/
グル県のウガンダ北部グル県の元子ども兵の社会復帰施設では、9月から、受益者たちの子どもを対象に教育を提供しています!
▼詳しくはこちら!https://t.co/XmRnlXXJ5F pic.twitter.com/U1vW9bv6ks
ファンクラブ会員になった場合は、活動デザイン冊子(サンプル)が届くようです。
活動全体を短時間で把握したい場合は、「年次報告書」と「活動報告書」の両方を読むとよいでしょう。
テラ・ルネッサンスに寄付するには?継続的に応援するファンクラブ会員
同団体では「ファンクラブ会員」として寄付を始めることができ、寄付金控除の対象にもなっています。
月1,000円で、元子ども兵1名が1ヶ月職業訓練を受けられる
- 月1,000円:職業訓練1ヶ月分(1名分)
- 月3,000円:訓練に必要な給食360食分
- 月5,000円:ミシン等の道具一式(4名分)
(出典:テラ・ルネッサンスHP)
私たちの寄付で、上記のような支援を行うことが可能です。
毎月の金額は少額でも、元子ども兵の子どもたち一人ひとりの自立を支援することができます。
所得税や一部の個人住民税など、寄付金控除の対象になる
テラ・ルネッサンスは認定NPO法人のため、寄付金控除の対象となります。
テラ・ルネッサンスは京都府から認定された「認定NPO法人」です。
テラ・ルネッサンスHP
ご寄付は、寄付金控除の対象となり、約40%が所得税額などから控除されます。
ご支援いただく際には、必ず寄付の申し込み時に「領収証」をお求めください。
同団体は、2014年に京都府より認定を受けています。
そのため、寄付は税制上の優遇措置の対象となり、所得税・住民税など約40%の税額控除が可能です。
以上、テラ・ルネッサンスの活動内容、寄付する前のチェックポイント、寄付方法のご紹介でした。
皆さんの支援先を探すヒントになれば嬉しいです。