(出典:世界の子どもにワクチンを日本委員会HP)
新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する中、その他の感染症も含めた病気全般の予防に関心が集まっています。
日本ではすでに脅威でない感染症であっても、世界的に見れば数多くの命が失われている病気がまだいくつも存在します。
今回は、新型コロナウイルスのワクチンを開発を支援する団体や、その他の感染症のワクチンを必要な人に届ける取り組みをしている団体を紹介します。
目次
新型コロナウイルスのワクチン開発を支援(日本国際交流センター)
日本国際交流センターは国連財団とのパートナーシップを築き、世界規模の募金キャンペーン「WHOのための新型コロナウイルス感染症対応連帯基金」の日本国内での募金団体としての活動を2020年4月から開始しています。
保険医療システムの強度は国によってまちまちで、新型コロナウイルスに感染しても治療のすべがない状態の国も存在します。
現在、日本国内でも懸命に対策が行われていますが、たとえ一国の中で封じ込めが成功したとしても、どこかの国で流行が続いていれば、再びぶり返してしまう可能性があります。
自国だけではなく、世界全体で協力し合って対策していく必要があります。
活動内容 | 新型コロナウイルス感染症の世界規模への対応支援 ※ |
活動地域 | 世界の各地域 |
支援対象 | 世界の全ての人々 |
寄付の使途 | 新型コロナウイルスの医療対応、ワクチン開発 ※ |
運営団体 | 公益財団法人日本国際交流センター(日本窓口) |
※ 新型コロナウイルス対策に関連する活動についての例
寄付は、日本国際交流センターから国連財団へ送られた後、一括してWHOに送られます。
寄付金は「新型コロナウイルス感染症戦略的準備・対応計画」の実施のため、さらに一部は、同戦略の実施のためユニセフ(国連児童基金)およびワクチン開発のためのCEPI(感染症流行対策イノベーション連合)にも配分されます。
グローバルな時代においては、人や物の移動は避けられません。
人から人にうつる感染症を鎮圧するためには、自国だけではなく国際協力をして戦っていく必要があります。
助けが必要な国に手を差し伸べることが、最終的には日本を守ることにもつながります。
新型コロナウイルス感染症との戦いを国際協調の下で支援していきたい、という人はぜひ支援を検討してみてください。
アフリカなど、予防可能な病で命を落とす子どもを助ける(ユニセフ)
ユニセフでは、子どもたちの命と健康、権利を守るため、世界190の国と地域で医療、保健衛生や教育など多岐にわたる支援活動をしています。
日本では当たり前に受けられる医療、予防できる病気でも、世界視点で見るといまだ予防できず、命を落とすことは数多くあります。
サハラ以南のアフリカや南アジアなどの貧しい国々では、先進国では治療も予防も可能な病気である肺炎や下痢などで、少なくない子どもが亡くなっています。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) |
ユニセフへの寄付は、147円で経口ポリオワクチン10回分に、347円ではしかの予防接種用ワクチン10回分にもなります。
外食の回数を週1回ずつ減らして自炊をしたり、ペットボトルの水を買わず自宅から水筒を持参して節約できるほどの金額で、数多くの子どもたちの命を救うことができます。
娯楽費を少し節約して寄付をしたとしても、寄付をしたことによる充足感はかなり大きいものではないでしょうか。
任意の金額での寄付も可能なので、ぜひ支援を検討してみましょう。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
エコキャップを集めて支援(世界の子どもにワクチンを日本委員会)
「世界の子どもにワクチンを日本委員会」(JCV)では、寄付・募金以外でも支援できる方法があります。
ペットボトルキャップや、書き損じはがき、切手等を使った支援が可能なのです。
これらの支援で、今までにも東南アジアのミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツにワクチンや関連機器が送られています。
活動内容 | ワクチンや関連機器の支援 |
活動地域 | 東南アジアを中心とした開発途上国 |
支援対象 | 子ども |
寄付の使途 | ワクチン、関連機器、医療機器など |
運営団体 | 認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会 |
ペットボトルキャップは、連携している回収業者に売却した売却益がワクチンのための寄付となります。
JCVで直接回収しているのではなく、また1kgあたりの買取価格も業者によって違うため注意が必要です。
回収業者は全国にあるため、まずはお近くの業者を確認してみましょう。
はがきや切手については、JCVが直接回収しています。
はがき10枚では約400円相当となり、ポリオワクチン20人分を現地に届けることができます。
家に眠っている不用品が、何人もの子どもの命を救うことになるかもしれません。
ご自宅の掃除や断捨離のついでに、寄付できるものがないか確認してみてはいかがでしょうか。
ここまで、ワクチンを届ける活動を3つ、ご紹介させていただきました。
寄付先選びのご参考になれば幸いです。