幼い子どもや女性たちにとって、自分の力では解決が難しいDV被害。
そのような方々を守るために、被害を受けた人たちが一時的に避難できる「シェルター」があります。
「DV被害を受けている女性や子どもを守る活動に寄付したい」
「殺処分が迫っている犬猫を保護する活動に寄付したい」
この記事では、シェルターへの寄付を検討している方に向けて3つの団体をご紹介します。
目次
殺処分されてしまう犬や猫を保護して、新しい里親へ(ピースワンコ)
シェルターを必要としているのは、人間だけではなく犬や猫などの動物たちでもあります。
飼い主からの過度なしつけや、エサを与えてもらえないなどの被害を受けている動物たち。
飼い主の都合により捨てられてしまい、新しい飼い手が見つかることなく殺処分を余儀なくされてしまうといった状況がありました。
日本全国で年間8,362頭(2017年度)の犬が殺処分されていることをご存知でしょうか?
犬たちは全国の動物愛護センターなどに連れて行かれ、ガスによる窒息死で命を奪われています。
(同団体WEBサイト より)
そこで、犬の「殺処分ゼロ」に向けて捨て犬などの保護、譲渡に取り組んでいるのがピースワンコ・ジャパンという活動です。
この活動は、これまで国内外で人道支援活動を行ってきた認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが人と犬の助け合いを通じた地域の活性化を目指して運営しています。
活動内容 | 殺処分を待つ犬猫の保護と里親への引渡し |
活動地域 | 広島県・東京都・奈良県・神奈川県など |
支援対象 | 殺処分を待つ犬猫たち |
寄付の使途 | 保護している犬猫の飼育費など |
運営団体 | 認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン |
同団体はこれまでに、約2,000頭以上を収容できる犬舎の建設、広島や関東で計8カ所の保護犬譲渡センターを開設。
2019年12月末までに2,005頭を譲渡・返還し、今では全国8ヶ所に施設を展開しています。
寄付は月1,000円から始められる「ワンだふるサポーター」があります。
私たちの寄付は保護されている犬や猫たちの飼育費などに活用されるそうですよ。
皆さまにいただいたご寄付は、新しい飼い主が見つかるまでの飼育費(ワクチン代、食事代など)や保護施設の拡充、譲渡センターの新規開設、災害救助犬とレスキューチームの育成、正しい飼い方や動物福祉の意識を広めるための活動などに大切に使わせていただきます。
なお、ご寄付額の最大15%を事務所の管理運営費、広報や提言活動のための費用などに活用させていただいています。
(同団体WEBサイト より)
「行き場のない動物たちを保護し、新しい居場所を与えたい」
そのような団体の想いに共感された方は、寄付を検討してみてくださいね。
岡山でDVを受けた子どもの心をケア(子どもシェルターモモ)
私たちの暮らす日本にも、家庭環境などの困難を抱え、苦しんでいる子どもたちがいます。
認定NPO法人子どもシェルターモモは、地方都市で初めて、自立援助ホーム(シェルター)の運営を始めた団体です。
子どもシェルターモモの家
「今すぐ助けてほしい!」という子どものための緊急避難場所です。
まず「子ども担当弁護士」が緊急対応を行ない、スタッフとともに次の生活場所が確保できるまで援助します。
児童福祉経験のある常勤スタッフが、子どもの言葉に耳をかたむけ、子どもの安全と、心と体に気を配りながら、今後の人生に向けたサポートします。
(同団体WEBサイトより)
女の子が立ち直ることをサポートし、悲劇がくり返されないよう、弁護士や児童福祉関係者と連携して、法的支援も行っています。
被害を受けた少女に寄り添い、安心して気力を回復できるように、心のケアを行なっています。
そこから心身の傷を乗り越え、自立に向けて行動することができるようになるそうです。
活動内容 | 子どもの衣食住と心のケア・法的支援 |
活動地域 | 岡山県 |
支援対象 | DV被害を受けた少女や少年 |
寄付の使途 | 子どもたちの生活費・スタッフの人件費 |
運営団体 | 認定NPO法人子どもシェルターモモ |
「賛助会員」として、月3,000円からこの活動を支援することができますよ。
寄付の使いみちについて、団体HPに以下のような記載がありました。
子どもたちの生活費やスタッフの人件費などで、年間およそ1000万円が必要です。
どうぞ私たちと一緒に子どもシェルターモモを支えてください。
ご支援いただいた方には、活動報告やご参加いただけるイベントの情報等をご提供します。
(同団体WEBサイトより)
「DV被害にあった子どもの心のケアをしたい」と考えられる方は、一度WEBサイトをご覧になってみてはいかがでしょうか。
祖国で迫害されて、帰れない難民の医食住をサポート(難民支援協会)
母国の紛争や迫害などによって難民となり、安全な日本に逃げてくる人々がいます。
しかし、日本では母国から避難してきてすぐに難民認定を得られないのが現状です。
彼らは自分の身を守るために母国から脱出したにも関わらず、今度は日本で生活することに苦労することとなります。
やっとの思いで難民申請を行っても、難民申請の結果がでるまでには平均約4年、長い場合で10年近くかかります。難民申請中は政府からの支援金を受け取ることができる人もいますが、その額は限られており、また全員が受けられるわけではありません。最低限の衣(医)・食・住もままならず、時にはホームレス状態になってしまう人もいます。
(難民支援協会HP より)
このように日本に逃れた難民に対し、医食住や法的支援を行っているのが認定NPO法人難民支援協会です。
医食住の支援として、その日泊まる場所がない難民たちへシェルターを提供。
国民健康保険に入れない難民の方々へは、適切な医療を受けられるようなサポートも実施しているそうです。
活動内容 | 医食住の生活支援、難民認定の法的サポートなど |
活動地域 | 東京都など |
支援対象 | アフリカ・アジアなどから、日本に逃れた難民 |
寄付の使途 | 難民の申請手続きのための交通費、シェルターの宿泊費など |
運営団体 | 認定NPO法人難民支援協会 |
同団体は1999年に日本で設立し、日本を訪れた難民支援を専門としています。
これまで累計6,000人以上・107ヶ国の方々への支援実績がありました。
「難民スペシャルサポーター」としての寄付で、下記のような活動が可能です。
1,500円あれば、入管など手続きのための交通費を支払えます。
10,000円あれば:アラビア語など日英仏語以外の面談の通訳費(2回分)にあてられます
30,000円あれば:必要な方に10日分の温かい宿泊を届けられます
難民支援協会HP
「生活に困っている難民たちを助けたい」
「強制送還されることなく安心して暮らして欲しい」
そんな想いを持たれている方にとって、共感できる支援先となるかもしれません。