生理の貧困に寄付するには?女性の貧困に立ち向かう支援団体3選

(出典:Red Box Japan HP

最近少しずつニュースなどでも取り上げられ始めた「生理の貧困」。

女性にとって生理は毎月起こるものですが、「生理の貧困」とは主に貧困が原因により生理用品を買うことが難しく、その利用が難しいことや状況を指します。

その要因は貧困だけではなく、虐待やネグレクト、生理への無理解や偏見、知識不足など多くの深刻な問題が絡んでいます。
インテグリティによると、「保護者に買って欲しいと言い出せない」「自分で買うのが恥ずかしい」「父子家庭で生理の話ができない」なども要因にあげられるそうです。

今回は、そんな生理の貧困で苦しむ女性たちの力になりたい、若い女性たちを支えたい、という方に向けて、女性の貧困にまつわる活動を行う団体を3つご紹介します。

生理の貧困を物品支援とカウンセリングで支える(インテグリティ)

インテグリティは「社会の課題や問題の解決に貢献すること」を目指し、2018年5月に設立された団体です。
その目標実現のため、以下3つの柱を中心に活動しています。

  • 個人へのカウンセリング(悩みや不安を抱える個人へのサポート、ペットロスカウンセリング)
  • 事業者へのメンタルヘルス対策
  • 特定の方への個別サポート(ナイトワークで働く女性、カウンセラー・相談員を目指す方)

インテグリティHP

「生理の貧困」「生理の尊厳」について、これまで多くの相談を受け、必要に応じて支援を続けてきたというインテグリティ。
新型コロナウィルスの影響で一部の貧困がより深刻化したこと、生理に関する社会の理解度や取り組みが海外と比較し遅れていることなどを踏まえ、以下の3点について継続的な活動を行なっています。

  • 生理の尊厳・生理の貧困による心身へのサポート、専門機関への架け橋となる取り組み
  • 生理用品の無料配布等の支援、企業や他の支援団体、行政との連携への取り組み
  • 生理の尊厳、生理の貧困、生理の負担を社会へ周知し理解広める取り組み

インテグリティは「生理の貧困」問題の裏には「精神的な不安や負担」が必ずあるという信念を持っています。
生理用品を配付・提供するだけでなく、心の不安や負担を減らしていくためのカウンセリングをはじめ、精神的な援助を同時に提供していることが特徴です。

活動内容 個人へのカウンセリング、事業者へのメンタルヘルス対応など
活動地域 日本全国
支援対象 様々な課題を抱える個人、事業者
寄付の使途 無料相談や生理の貧困に関わる支援への活動
運営団体 一般社団法人インテグリティ

インテグリティでは、活動全体を支える寄付を受け付けています。
現在は単発寄付のみで受付をしており、銀行振込・クレジットカード・現金書留から選んで寄付することができます。

また、直接支援者に配布するための生理用品についても直接の物品寄付やAmazonほしい物リストからの寄付を受け付けているそうです。

物品での支援と精神的支援を組み合わせて、女性たちの力になりたい、という方は寄付を検討してみてはいかがでしょうか?

生理用品ボックスを学校に提供し学生たちを支援(Red Box Japan)

レッドボックスは、学校に無料の生理用品を詰めた赤いボックスを提供することで、生理中の若者を支援することを目的としてイギリスで始まった団体です。
日本では2019年12月に支部が設立され、継続的に活動を実施しています。

Red Box Japan HP

レッドボックスの特徴は、生理に関する正しい理解を促進することに目を向けている点です。

” Period Poverty(生理の貧困)”とは、生理用品の購入や利用ができない状況を指します。

また、生理用品へのアクセスの欠如だけでなく、生理に関する正しい知識や理解が教育を通じて知られていない状況も含まれています。

背景には、長い間生理が世界的にタブー視されていたことがあり、その結果学校やスポーツなど重要な活動の機会損失に繋がっています。

Red Box Japan HP

これらの問題を解決するため、レットボックスでは学校に向け生理用品を詰めたボックスを提供することを中心に、生理についての知識を十分に身につけるためのイベント実施等の啓発活動にも力を入れています。

活動内容 学校向けに生理用品を詰めたボックスの配布、生理の知識に関する啓発活動
活動地域 日本全国
支援対象 日本の学校へ通うすべての生理用品を必要とする学生、学校
寄付の使途 学校に無料配布する生理用品の購入費用
運営団体 Red Box Japan

レッドボックスでは、現在単発の寄付のみを受け付けています。
5,000円、10,000円、50,000円から金額を選ぶことができ、それぞれ具体的に寄付の使途が示されています。

  • ¥5,000 1人分の年間生理用品を無償配布!
  • ¥10,000 2人分の年間生理用品を無償配布!
  • ¥50,000 1クラス分の年間生理用品を無償配布!

学生たちがしっかりと生理についての知識を身につけ、安心して生理用品にもアクセスすることを支援したい、という方は寄付を検討してみてください。

危機に晒される女性たちに安心できる場所を(Colabo)

Colaboは、「すべての少女が『衣食住』と『関係性』を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会」を目指して活動しています。

ホームページでは、活動の内容として以下が紹介されています。

  • 夜間巡回・相談
  • 基礎的支援(同行支援、食事・風呂・衣類の提供など)
  • シェルターの運営
  • 中高生を中心とした少女たちによるサポートグループ「Tsubomi」の活動
  • 啓発・研修事業

Colabo HP

主に10代の女性たちを支援するColaboでは、宿泊保護支援を受けながらシェルターで暮らしたり、定期的に実施する夜カフェに訪れる女性たちに、食料品、生理用品をはじめとする生活物品の配布を行っています。

女性たちから相談を受けるだけではなく、必要に応じて一時的に保護したり、シェルターでの自立支援を行なったり、児童相談所や学校、警察等と連携したりと、包括的な支援を提供していることが特徴です。

活動内容 困難を抱える少女たちへの相談、基礎支援、シェルターの運営など
活動地域 日本全国
支援対象 主に10代の女性たち
寄付の使途 女性たちが滞在できるシェルターの運営費用など
運営団体 一般社団法人Colabo

Colaboでは、自由寄付に加えて年会費を納めるサポーター会員を募集しています。
金額に合わせて、どの活動に活用されるかが異なります。
ホームページには以下のような記載がありました。

年会費
1口:6,000円 活動全般を支えるサポーター会員
1口:2,000円 中高生や少年院に入っている少女たちに書籍を送るプロジェクト
1口:30,000円 から 女性たちを保護するシェルターオーナー

Colobo HP

生理の貧困で苦しむ10代の女性たちを、包括的に支援したい、という方は寄付を検討してみてはいかがでしょうか。


以上、「生理の貧困」の問題に対して活動を行う3団体をご紹介しました。
ぜひ皆さまが寄付を検討する際の参考になれば幸いです。

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