(出典:カタリバHP)
高校生の期間は、将来を左右する重要な時期です。
そのような大事な時期であるにも関わらず、さまざまな事情で学習機会を持てない高校生も数多くいます。
そのような中、「頑張りたいのに、どうしたらいいかわからない」と悩む高校生を支え、夢を叶える支援をする団体があります。
本記事では、高校生を支援する活動を行う団体を紹介します。
目次
学習機会を失った高校生に、教育サポートや居場所支援、心のケアを(カタリバ)
認定NPO法人カタリバは、2000年から活動をスタートさせた歴史をもつ団体で、困難な状況にある子どもたちへの支援を行っています。
本来であれば、学習機会は高校生たちに広く開かれているべきものです。
ですが、状況によっては、夢にまい進できる環境を得られない場合もあります。
たとえば、生活困窮世帯の高校生は、生活費を稼ぐためにアルバイトをしなければならず、学習時間を確保できなかったり、学校を休みがちになってしまったりします。
また、何らかの事情で不登校になってしまうケースも少なくありません。
このような状況にある高校生は進路の選択肢も狭まり、将来つく職業にも影響してしまいかねません。
カタリバでは、困窮世帯の子どもをはじめとした小学生〜高校生向けに、居場所支援や学習サポートなど、メンタルケアや教育支援事業を行っています。
カタリバの居場所には、学習する場所というだけでなく、子どもたちにとって「学校や家庭以外でも自分自身を受け入れてくれる場所」という役割があります。
その結果、子どもたちの自己肯定感や学習意欲が向上した様子も見られるようです。
そして、カタリバで学んだ子どもたちは自信を取り戻し、未来に進み始めています。
皆様からの支援のおかげで、やりたいことに挑戦する楽しさを知ることができました。私も、周りからは見えない問題で苦しんでいる人をサポートしたいと思うようになり、今は教育の道を志しています。
カタリバHP
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
カタリバの活動は寄付によって支えられています。
月1,000円の寄付を1年間続けると、生徒1人に1ヶ月間の授業を届けられるそうです。
高校生が夢をあきらめず頑張り続けるための支援を、ぜひ検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
高校生の声を聴き、当事者の声から国の制度・政策を変える(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
セーブ・ザ・チルドレンは、1919年に設立され100年以上の歴史を持つ、子ども支援専門の国際NGOです。
日本でも、様々な理由で困難を抱えている子どもを支援しています。
2020年から感染拡大が始まり、多大な影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症。
健康への不安はもちろんですが、経済にも大きな不安をもたらしています。
ひとり親家庭の親からは、以下のような痛切な声が届いています。
食費を削っている。休校期間中に子どもの体重が3~6kg減ってしまった。
2日に一回の食事しかできないので水で空腹をしのいでいる。
食事だけでも満足に与えてあげたい。
セーブ・ザ・チルドレンHP
セーブ・ザ・チルドレンでは、お米や食料品を詰めた「ひとり親家庭応援ボックス」や、「緊急子ども給付金」で、困難な状況にある子どもたちの支援を行いました。
「緊急子ども給付金」では、コロナ禍で家計の収入が減った世帯など一定の条件を満たした東京都のひとり親家庭の高校生に、1人あたり3万円の給付金を届けました。
給付金を受け取った家庭からの声です。
「この度、第一志望のAO入試で受験し、合格の通知を受けました。給付金は、受験費用として使わせていただきました。大学進学を希望していたものの、あれこれ考えてどうしようかと思っていたときに、こちらの給付金で背中を押していただいた気がしております」
セーブ・ザ・チルドレンHP
さらに、給付金の申込時に実施したアンケートからわかった家庭からの厳しい状況の声をもとに、国や都に対して高校生などへの支援を拡充するよう求めています。
また、特設サイトやSNSキャンペーンなどを通じて、啓発活動にも積極的に取り組んでいます。
活動内容 | 子どもたちへの給付金支援・食料品支援・虐待予防など |
活動地域 | 岩手県、宮城県、東京都など日本各地 |
支援対象 | 貧困・被災・虐待など困難を抱える子どもたち |
寄付の使途 | 食料品・学用品・給付金など子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに月3,000円の寄付を1年間続けると、「お米5kgと副菜になるレトルト食品4食分」10セットに相当するそうです。
日本の子どもの貧困解決を手助けしたい、困っている高校生やその家庭を応援したいと思う方は、ぜひ団体HPもチェックしてみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
すべての高校生に教育機会を。予備校などで使えるクーポンを配布(チャンス・フォー・チルドレン)
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンは、2009年から活動を続ける団体で、主に子どもの教育格差是正のために活動しています。
学力の向上は、本人の努力によるところが大きいと思いがちです。
しかし実際は、子どもに教育費をかけられない家庭、つまり世帯収入が低い家庭の子どものほうが、そうでない子どもよりもテストの正答率が低いことがわかっています。
世帯収入は子どもの学力に関係し、家庭の経済格差が学力格差につながっているのです。
チャンス・フォー・チルドレンの発行する「スタディクーポン」は、経済的な困難を抱える子どもたちに配布されており、学習塾や習い事、体験活動などで使用できます。
スタディクーポンを利用している子どもからのメッセージをご紹介します。
「私には夢があります。それは、教師になることです。私は、今回のご支援を通じて、人と人とが助け合うことの素晴らしさを改めて実感しました。
この経験を生かして、子どもたちに助け合うことの素晴らしさ、学ぶことの楽しさを伝えられるような教師になりたいと思います。本当にありがとうございました。」(宮城県・高校3年・男子)
チャンス・フォー・チルドレンHP
クーポン利用者卒業生の中には、大学生ボランティアとして、チャンス・フォー・チルドレンの活動に参加する学生も出てきているようです。
クーポンを利用して学び、夢を叶えて大学生になり、さらに下の世代を応援していくという、良い連鎖が起きているのがわかります。
活動内容 | スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援 |
活動地域 | 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など |
支援対象 | 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども |
寄付の使途 | クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など |
運営団体 | 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン |
チャンス・フォー・チルドレンでは、寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費にあてていますが、まだまだ資金不足で100人以上がクーポンに落選している状況です。
「ひとりでも多くの高校生の夢を支援したい!」という方は、月1,000円から始められる「CFCサポート会員」で支援を始めてみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
今回は、寄付することで高校生を応援することにつながる3団体を紹介しました。
高校生は、5年も経てばほとんどの人が社会人になり、日本社会を支えていきます。
そんな若い世代を応援することで、日本の未来もよりよいものになることでしょう。
ぜひ寄付を検討してみてください!