【緊急支援】トルコ地震への寄付はどこが良い?支援団体を厳選して紹介!

トルコ南東部のシャンルウルファの瓦礫の中で生存者を捜索する救助隊。© AFP/STR

トルコ南部のシリア国境近くで6日に発生した大地震で、これまでに確認された死者数はトルコとシリア両国で4万7,000人を超えました。(2月21日現在)
日本時間の21日未明には、マグニチュード6.3の地震が発生し、被災者の間に不安が広がる中、長引く避難生活への支援が求められています。

「どこに、どうやって寄付すればいいの?」
そんな疑問をお持ちのあなたに向けて、おすすめの支援団体を3つご紹介します。

この記事を書いた人

鈴木大悟

収入の10%を寄付することを5年以上継続中。「あなたにぴったりの寄付先を見つけていただきたい」そんな想いから、ひとりでも多くの方へ寄付によって得られる幸福をお届けするために、このサイトを運営しています。

ご紹介する団体はすべて、この記事を書いている私が通常時から毎月必ず寄付をしていて、且つ今回のトルコ地震緊急募金にも参加した団体です。

災害が起きた時のために通常時から、必要な備蓄の用意や、物資を運び込むためのロジスティクスなどを準備(国連WFP)

国連WFPは、世界中で飢餓に苦しむ人びとのために、食料支援を専門に行う国連機関です。
2020年には、長年の活動実績が評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。

活動内容 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など
活動地域 アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域
支援対象 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年)
寄付の使途 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援
運営団体 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口)

主な活動内容としては、以下の5つがあります。

  1. 緊急支援:難民や避難民の方々などに、迅速に食料を供給する
  2. ロジスティクス(輸送・通信)支援:食料を届けるための道路や橋の整備、ヘリコプターや運搬車の常備
  3. 学校給食支援:子どもたちの栄養状態の改善、並びに学校の出席率を改善
  4. 母子栄養支援:最も飢餓に晒されやすい母親と乳幼児への支援
  5. 自立支援:労働の機会を提供し、食料を配給することで自立を促す

災害時で重要になるのは、1. 緊急支援と、2. ロジスティクス支援です。

国連WFPは、トルコでは2012年から、シリアでは1964年から活動を続けており、通常時から今回のような緊急時の支援の用意を進めていました。

トルコ南東部のシャンルウルファの瓦礫の中で生存者を捜索する救助隊。© AFP/STR

国連WFPのコリン・フライシヤー中東・北アフリカ・東欧地域局長は以下のように述べています。

「被災された家族や地域の皆さまにお悔やみ申し上げます。
国連WFPはこの地域で長年にわたり活動を続けており、必要性と要請に基づいて動員し、連携する機関とともに災害対応の前線にいます」

国連WFP協会HP

地震の被害はシリアでの紛争により荒廃した地域にも及んでいます。

世界最大の難民受け入れ国であるトルコでは、国連WFPは政府とトルコ赤新月社と緊密に連携し、食料支援と生計支援を行っています。

支援の対象には、今回の地震で最も大きな被害を受けたトルコの南東部にある避難民キャンプ6箇所に住む4万2000人のシリア難民も含まれています。

シリアにおける地震の被災地は、すでに12年にわたる紛争の大きな影響を受けています。
シリア北西部では440万人の人口の9割が人道支援に頼っており、280万人は避難し、キャンプやその他の場所で暮らすことを余儀なくされています。

国連WFPがシリアで食料支援を提供している560万人のうち、140万人は北西部に住んでいます。

何百万人ものシリアの人びとは、トルコから人道支援物資を提供する国連による越境支援に頼っています。
国連安全保障理事会の決議に基づく越境支援は今回の地震の震源地付近で行われています。

トルコ地震緊急募金の、具体的な寄付の仕方は以下の記事にまとめました。

トルコ地震緊急募金はどこが良い?私が信頼して寄付した団体、国連WFP

トルコ地震の影響を受けている人びとに食料品を届けるため、あなたのご寄付が必要です。

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寄付金控除の対象団体です

被災地の子どもを守り抜く!約100カ国で活動する子ども支援の国際NGO(ワールド・ビジョン)

ワールド・ビジョンは、1950年に活動が始まって以来、約70年の歴史を持ちます。
アメリカ生まれのキリスト教宣教師 ボブ・ピアス氏が、第2次世界大戦後の混乱のさなか、ひとりの女の子の支援を始めたのがきっかけでした。

1987年には、日本でも、ワールド・ビジョン・ジャパンを設立。
日本の公式支援窓口として、今回のトルコ・シリア大地震の募金を受け付けています。

活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
活動地域 インドネシア・カンボジア・スリランカ・タイなど約100カ国
支援対象 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち
寄付の使途 子どもたちの支援活動全般
運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口)

シリア北西部で事業に従事するワールド・ビジョンのスタッフは次のように話しているそうです。

「私たちが家で寝ていると、家が揺れ始めました。
私はすぐに子どもたちに駆け寄り、取るものもとりあえず、玄関へと走りました。
ドアはとても遠く、1分が数時間にも感じられました。

無力感と恐怖を覚え、余震が続くなか、恐怖は今も続いています。
多くの人々が、雪と雨の降る中、路上に避難しています。
多くの人が命を落とし、建物は崩れ、がれきの下には多くの人が取り残されています」

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

ワールド・ビジョンのシリア対応事業責任者を務めるヨハン・モイジ氏も、以下のように続きます。

「厳しい冬の真っただ中にあって、すでに、非常にぜい弱な立場にあった子どもたちと家族は、この破壊的な地震によって、骨の髄まで震えるような過酷な状況に追い込まれています。
この地震の影響は、シリア北西部とトルコ南部に住む、弱い立場にある数千人にのぼる弱い立場にある人々におよぶ可能性があります。

私はこの悲惨な出来事に打ちのめされていますが、被害にあった人々のために、私のできることをすべてするつもりです。
緊急のニーズに応えるために何をすべきかと迅速に評価するとともに、全員の無事が確認されたトルコとシリアで活動しているワールド・ビジョンスタッフの健康が守られることにも力を注ぎます。
このような状況が、影響を受けるすべての人々にとって、どれほど過酷なものであるか、今身をもって実感しています」

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

シリア北西部で被災した人々の中には、紛争から逃れ厳しい避難生活を送る中で厳冬期を迎え、すでに、燃料か食料という究極の選択を迫られていた人々も多くいました。

これを受けワールド・ビジョンは、避難生活を送る1,605世帯以上に暖房器具と燃料を配布しました。
また、17,000リットルの燃料を保健施設や災害救助チームに提供し、負傷した人々の治療を継続することができるよう支援したそうです。

ワールド・ビジョンは、被災地で今、最も必要とされている、食料や水の提供、暖房器具・発電機・テント・毛布などのシェルター(避難所)支援を続けるそうです。
さらに、保健施設には医療物資の提供を予定しています。

トルコ大地震緊急援助募金の、具体的な寄付の仕方は以下の記事にまとめました。

トルコ地震の寄付先はどこ?私が募金したのはワールド・ビジョン

トルコ・シリアが置かれている状況は、極めて困難です。
地震の影響を受ける子どもたちに支援を届けるため、あなたのご寄付が必要です。

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寄付金控除の対象団体です

スタッフを現地に派遣しニーズを調査!被災者に衛生用品や日用品を配付(グッドネーバーズ)

グッドネーバーズは、世界20万人以上の支援者とともに、教育支援を中心とした地域開発や、緊急支援活動を行っています。
2007年には、国連からミレニアム開発目標賞(MDGs Award)を授与されました。

トルコ地震を受けグッドネーバーズは緊急支援チームを編成し、現在7人のスタッフが現地入りしています。

2月9日時点で被災地キリス、ハタイ、ガジを訪問し、被害状況や支援ニーズを確認されました。
11日にはシリア国境に近いガジアンテップに向かい、調査を実施されたそうです。

現地入りし被災状況を確認するグッドネーバーズ緊急支援チーム

これを受けグッドネーバーズは、2月12日からの6日間にわたって、地中海近くの都市アダナにて、救援物資の配付を実施しています。
13,000米ドル(約170万円)分の衛生用品や日用品が含まれたバッグを、シリア難民や遊牧民であるロマ民族を含む500人の被災者へ届けるそうです。

その配付準備を、現地の提携団体であるCLMP(Child Labor Monitoring and Prevention association)の協力を得て行いました。
現場の様子を収めた動画が、グッドネーバーズ・ジャパン公式YouTubeチャンネルにアップされていました。

今回のトルコ地震の募金を受け付けているのは、日本窓口のグッドネーバーズ・ジャパンです。

通常時の活動内容や活動地域などについて、表にまとめました。

活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビーク
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
寄付の使途 文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

同団体は、現在は2022年のインドネシア地震の被災地や、ウクライナ危機の緊急支援対応も実施中のようで、過去にも様々な自然災害等において活動実績があるようです。

グッドネーバーズ・ジャパンは、東京都に認証を受けた認定NPO法人です。
日本に50,000以上あるNPO法人のなかで、「活動や組織運営、情報公開が適切に行われており、公益性が高い」認定NPO法人として認証を受けているのは約2%のみです。

また、認定NPO法人への寄付は寄付金控除の対象となるため、寄付金額の最大40%が所得税額から控除されます。
例えば、10,000円のご寄付の場合、年間で最大3,200円が所得税から控除されます。

トルコ地震緊急支援募金の、具体的な寄付の仕方は以下の記事にまとめました。

トルコ地震の募金先はどこがいい?私が寄付したのはグッドネーバーズ

トルコ・シリアが置かれている状況は、極めて困難です。

地震の影響を受ける女性や子どもを含むすべての被災者たちに支援を届けるため、あなたのご寄付が必要です。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です