せっかく寄付するなら、ただ寄付するだけでなく、節税もできれば一石二鳥ですよね。
寄附金控除が使える団体は、公益法人や認定NPO法人などに限定されます。
その中から、あなたにぴったりの寄付先が見つかるよう、分野も規模も異なる団体を5つご紹介します。
目次
発展途上国の子どもに「ワクチン」や「教育」など支援(ユニセフ)
ユニセフは世界190の国と地域で、子どもが安全に生まれ育つことができるよう、保健・水と衛生・栄養など、総合的に支援を行っている国連機関です。
日本ユニセフ協会は、ユニセフの日本窓口にあたります。
(同団体HPより引用)
日本から集められた寄付は190億円を超え、そのうち約8割が現地の実際の支援活動に使われることとなります。
残りの約2割は日本でユニセフの活動をより知ってもらうための広報活動や、政策提言などのアドボカシー活動のために使われます。
ユニセフとは
日本ユニセフ協会HP
保健、栄養、水と衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HIV/エイズ、緊急支援、 アドボカシーなどの支援活動を実施し、その活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意拠出金でまかなわれています。
「世界中で貧困に喘ぐ子どもたちのために何かしたい」「ヒトとして最低限の安全は守られるべきだ」などの想いをお持ちの方には、ぴったりの寄付先ではないでしょうか。
活動内容 | 医療・保健・衛生・教育など多岐に渡る |
活動地域 | ガーナ、パキスタン、バングラデシュなど世界190ヶ国 |
支援対象 | 貧困・紛争・緊急支援が必要な国に住む子どもたち |
寄付の使途 | ワクチン・医療器具・研修実施費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本ユニセフ協会(日本窓口) |
ユニセフへの毎月の寄付「ユニセフ・マンスリーサポート」に申し込むと、月1,000円といった少額から支援を始めることができます。
申し込み後は年4回、ユニセフの活動を伝える広報誌「ユニセフ・ニュース」が届くようになるなど、継続的に世界の子どもと関わりを持つことができます。
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寄付金控除の対象団体です
人身売買の被害者女性が、社会を変えるリーダーへ(かものはしプロジェクト)
認定NPO法人かものはしプロジェクトは「子どもが売られない世界をつくる」をミッションに、最も人身売買の被害者数が多いと言われているインドで、この問題を解決すべく活動している団体です。
同団体HPより引用
売春宿のオーナーは、彼女たちの髪をつかみ、頬や体を倒れるまで殴ります。
かものはしプロジェクトHP
倒れた彼女は、「客の前で暴れると痛い思いをする」と抵抗できなくなります。
「本当はこんなことしたくない、つらい…」
「みんなと同じように、学校へ行って勉強したかった…」
日本に住む私たちからすると、俄かに信じがたいことですが、世界中で年間約100万人の子どもたちが人身売買の被害に遭っていると言われています。
今この瞬間にも、自らの意思に反し、体を売らざるを得ない子どもがいます。
活動内容 | 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど |
活動地域 | インド |
支援対象 | 人身売買の被害にあった女性・子どもなど |
寄付の使途 | サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など |
運営団体 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト |
活動を続ける中で、被害者から新たなリーダーが生まれています。
(かものはしプロジェクトでは、被害者のことを”大変な境遇を生き延びた人”という敬意を込めて「サバイバー」と呼んでいます)
西ベンガル州とアンドラプラデーシュ州で、性的搾取の人身売買にあった被害者が、様々なNGOによる支援によって被害者からサバイバーへ、サバイバーからリーダーと成長することにより、サバイバーリーダーたちが直接政策立案プロセスに関与し、人身売買問題をシステム的に解決することを目指しています。
かものはしプロジェクトHP
支援される側だった人が、やがて支援をする側になっていくプロセスに胸が熱くなります。
「もし私が被害者女性だったら、そんなに強くいられるだろうか・・」と想いを馳せると、微力でも支援せずにはいられません。
「被害者女性の尊厳を守るために、自分にできることを始めたい」
「社会の仕組みを変える支援をしているから、活動の前進が実感できる」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひ支援を検討してみてください。
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寄付金控除の対象団体です
日本の中高生に、教育の機会を提供する(カタリバ)
日本の子どもの約9人に1人が相対的貧困状態にあると言われているのはご存知ですか?
低所得家庭に生まれた子どもは、所得の高い家庭と比較して、学力格差・教育格差が生まれやすい環境にあります。
認定NPO法人カタリバは、日本でこうした様々な事情から満足な教育が受けられない子どもたちに対して、学習環境の改善や心のケアを行なっている団体です。
地震や津波などによって、勉強がままならなくなってしまった子どもたちへの支援に特に力を入れています。
たくさんのものを失った被災地の子どもたちであっても、自らの手で自らの未来を作り出せるよう、学習支援はもちろん、自己肯定感の向上、安心できる居場所づくりを行なっています。
(前略)震災がなければ、大切なものはなにも失うことはなかったし、こんなにつらい思いをすることはなかったけど。
利用者の声
でも、震災があって大槌町に臨学舎ができて、支援してくれる方々がいたから、大切なものを得ることができたんだと思います。
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
カタリバへの寄付は、所得税・法人税・相続税が控除の対象となる他、東京都にお住いの方は個人住民税も対象となります。
例えばカタリバのサポーター会員になって月1,000円/年12,000円の寄付をしたとしても、確定申告することで所得税などが減るので、実質の負担額は8,000円以下となります。
※計算方法は所得水準や居住地によって異なります。
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寄付金控除の対象団体です
動物の保護・森や海の保全により、人と自然の共生を目指す(WWF)
公益財団法人世界自然保護基金ジャパンは、人と自然が調和して生きられる社会を目指して、世界約100カ国で活動している環境保護団体です。
森林や海洋の保全活動を通じて、持続可能な形で資源を利用できるよう、調査・提言・保護にあたっています。
(同団体HPより引用)
世界の生物多様性の豊かさは1970〜2014年の間に60%が減少したとする調査結果もあり、今地球の自然環境は急速に損なわれつつあります。
こうした環境破壊の主な原因は、人間の影響によるものが大きいとされています。
これは、地球が本来もっている生産力を超え、原資を食いつぶす形で、人類が消費を拡大し続けている、ということに他なりません。
WWF HP
現在のまま消費の圧力が大きくなり続ければ、2030年には、地球2つ分の資源が必要になる可能性も指摘されています。
環境問題は、人類の経済活動と切っても切れない関係にあり、地域や国による事情や貧困の問題も含めた建設的な話し合いと具体的なアクションが不可欠です。
活動内容 | 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る |
活動地域 | 世界約100カ国以上 |
支援対象 | パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境 |
寄付の使途 | 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般 |
運営団体 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン |
WWFに1年間支援を継続すると、例えば以下のような活動を実現することができます。
- 月1,000円:南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにもその保全に参加してもらう普及活動を1回実施できます。
- 月5,000円:ロシアでケガをしたトラを野生復帰させるためのリハビリ活動を6日間、支えることができます。
- 月10,000円:スマトラの熱帯林で、違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを14日間、支えることができます。
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寄付金控除の対象団体です
低所得なひとり親家庭に食品を届ける(グッドネーバーズ・ジャパン)
グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得なひとり親家庭を対象に、食品を無料で配付する「グッドごはん」という活動を行っている団体です。
特にひとり親家庭は貧困状態に陥りやすく、なかなか支援を届けるのが難しい現状があります。
「子どもが『おなかすいた』と言っているのに、食べさせてあげられないことがありました」
「365日ほぼ休みの日がありません。仕事、育児、介護のため1日24時間では足りません。自分の食事や睡眠時間を削っています」
「経済的に厳しい時に不安で悲観的になり、子どもへの罪悪感の中、その日その日を必死に過ごしていました」
ひとり親家庭のお母さんたちは、大きな不安と孤独を抱えながら、ぎりぎりの日々を送っています。
グッドネーバーズ・ジャパンHP
食品の配付は単に家計の助けになるだけではなく、子どもが勉強に集中できるようになったり、孤立しがちなひとり親のお母さんが社会的な繋がりを得たりといった、ひとり親家庭を取り巻く環境にさまざまな良い効果があります。
活動内容 | 低所得のひとり親家庭に食料を届ける |
活動地域 | 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など |
支援対象 | 経済的に困窮しているひとり親と子ども |
寄付の使途 | 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など |
運営団体 | 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン |
月1,000円からの「国内こどもスポンサー」に申し込むと、寄付金は「グッドごはん」の活動を支えるために必要な費用として使われます。
「いま大変な状況にある、ひとり親のお母さんと子どもを助けたい」
そんな想いを抱いた方は、グッドネーバーズ・ジャパンのHPをご覧になってみてください。
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寄付金控除の対象団体です
以上、寄付金控除の対象となる団体を5つ、ご紹介させて頂きました。
寄付を検討されている方のお役に立てていれば幸いです。