未来世代に寄付するには?社会と地球の未来のために活動する募金先3選

(出典:Earth Company HP

過去と現在、未来は地続きです。

ですから、未来によりよい社会や環境を残していくためには、今から継続的に活動を続けていく必要があるでしょう。

社会問題、環境保全、子どもを取り巻く環境など、未来に向けて対応していくべき問題はたくさんあります。

今回は、未来世代のために活動を続ける3団体を紹介します。

100年後に豊かな自然と動物たちを残すために、生態系を守る(WWF)

WWF(世界自然保護基金)は、世界100カ国以上で環境保護活動に取り組む、世界最大規模の国際NGO団体です。

みなさんは、「オーバーシュート」という言葉をご存知でしょうか?

オーバーシュートは、地球全体の生態系が赤字になっている状態のことを指します。

人間の生態系資源およびサービスに対する需要(エコロジカルフットプリント)が、地球が再生できる量(バイオキャパシティ)を超えた状態です。

たとえば「今使える分以上のお金を使ってしまった状態」のようなものです。

今年2021年、この「オーバーシュート」が発生した日は7月29日。

人間は地球がもたらしてくれる自然資源を使い切って、残りは地球から「借金」しながら暮らすことになります。

このような状況を続けることは、お金の借金の場合と同じく、未来に破綻をもたらします。

それはたとえば、生態系の崩壊や、地球資源の枯渇です。

オーバーシュートする日を一日でも12月31日に近づけていけるよう、地球資源の有効活用を少しでも早くから初めて行く必要があります。

WWFは毎年オーバーシュートの発生日をHPで公開し、地球資源の保全について情報発信を行っています。

オーバーシュートについて考えることは、気候変動だけでなく、生物多様性の回復においても非常に重要なものだからです。

WWFジャパンHP

WWFの活動は多岐に渡っています。

その中でWWFは、「普段の暮らしの中でできる環境保全活動」についての啓発もしています。

海や森の自然を壊すような製品は使いたくない、また、海外の人を困らせるようなライフスタイルは、できれば選びたくないと思いますか。

おそらく、多くの方が

「はい」と答えるでしょう。

ですが、もし普段使っている紙や木材製品、シーフードなどが、世界のどこかで森全体を丸坊主に伐採したり、魚をさらいつくすような漁法で獲られていたとしたら?

WWFジャパンHP

地球温暖化を防いだり、海や森の自然を守ったり、生態系を守ったり、資源の持続可能な利用を進めたりするために必要なことは、私たちの日々の心掛け。

そのために私たちができることは、WWFのWebサイトでも教えてくれます。WWFの個人の会員の方も、WWFの発信によって気づき、行動を変えているようですよ。

環境破壊は国や企業、組織など、自分が関係しないところの負荷が大きいように感じてしまいますが、WWFの会員になって情報を受け取るなかで、消費者としてお金を使うことが知らずにそういった組織を後押ししてしまうことになるということも理解できました。
ゴミの分別やリサイクル、購入時にFSC認証の紙製品を選ぶことなど、普段の生活の中でできることがどのように影響しあっているかわかり、やる気につながっています。

WWFジャパンHP
活動内容 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る
活動地域 世界約100カ国以上
支援対象 パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境
寄付の使途 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般
運営団体 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

たとえばWWFへ月1,000円の寄付を1年間続けると、南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにもその保全に参加してもらう普及活動を1回実施できます。

100年後も地球の自然を残していくため、地球の資源や生態系に意識を向けてみませんか。

「エコロジカルフットプリント」に興味が湧いた!という人も、ぜひWebサイトをチェックし、支援を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

次世代につなぐ未来のためにリジェネラティブな社会を追求(Earth Company)

アース・カンパニーは、インドネシアのバリ島と日本で活動する日本発祥の団体です。
「人と社会と自然が共鳴しながら発展する世界=リジェネラティブな世界」を目指して、次世代の未来をよくするために奮闘する、アジア太平洋のチェンジメーカーたちを支援する活動を行っています。

アース・カンパニーは、SDGsに取り組み未来を大きく変えることができる人材であるチェンジメーカーたちを「インパクトヒーロー」として選出し、3年間とことん寄り添い、彼らの活動の効果を最大化するための支援を行っています。

Earth Company HP

そんなインドネシアで注目されているのが、成長が早く、木材に置き換わる可能性を秘めた竹。
竹を育てる村、バンブービレッジを作ることで、気候変動、森林伐採などの課題解決に挑むチェンジメーカーがいます。

なんと10代の頃から、1,000種類もの竹の名前を覚え、周りからは「バンブーボーイ」と呼ばれていたアリーフさんです。
アリーフさんの活動をアース・カンパニーが支えています。

目指しているのは、インドネシアを含む10カ国1,000のバンブービレッジをつくる取り組みによって、インドネシアの荒廃地の8%を再生し、年間温室効果ガスの約16%を削減すること。
さらにはそのバンブービレッジで雇用する100万人(主に女性)の収入を向上させることで、貧困とジェンダー格差解決をも実現しようとしています。

活動内容 主にアジア太平洋のチェンジメーカー支援
活動地域 インドネシアと日本を中心としたアジア太平洋の国々
支援対象 SDGsの多くの目標に取り組むチェンジメーカー
寄付の使途 チェンジメーカーにとことん伴走するため必要な費用
運営団体 一般社団法人Earth Company

Earth Companyでは、毎月の寄付で活動を応援するEarth Lovers(アース・ラバーズ)を募集しています。

今後数年の人類のアクションが、その先数千年の地球の未来に影響を与えると言われています。
私たちはそんな時代に生きる「地球を救える最後の世代」。
その最後の世代として地域の人々のよりよい未来のために人生を賭けるヒーローがいます。
もし未来のために何かしたいという気持ちを持て余しているならば・・・
「Earth Lovers」になって地球の危機を救うべく今も奮闘しているヒーロをーをEarth Companyと一緒に支えませんか?

寄付は上記でご紹介したインドネシアの事例の他にも、カンボジアやベトナムで活動するチェンジメーカーたちを応援する費用として使われるそうです。

「より良い未来のために奮闘する、チェンジメーカーたちを応援することで、人と社会と自然にとって良い将来を実現したい」と思われた方はぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる

これからの日本を作る子どもたちに、勉強する居場所づくりを(カタリバ)

カタリバは、さまざまな困難を抱える子どもたちに、居場所や学習環境を提供する認定NPO法人です。

団体は活動は2000年にスタートしており、長い歴史があります。

子どもたちは、未来をつくる存在です。
そんな子どもたちがよりよい日々を送れれば、未来もよりよいものになっていくのではないでしょうか。

10代の多感な時期は、さまざまな人たちと交流し、学び、夢を育む時期です。

しかし、生まれ育った環境や学んだ環境によって、子どもたちの教育についても「格差」が広がっています。

たとえば、家の困窮により進学をあきらめる子や、不登校になることで学ぶ環境を得られなくなってしまった子もいます。

住む地域によって、進路選択が限られることもあります。

カタリバHP

カタリバでは、さまざまな方法で子どもたちの居場所づくりをしています。

活動は4つのテーマに分かれています。

  • ディスカバー:10代の日常を探究に
  • レジリエンス:逆境から未来をつくる
  • グローカル:未来の学力をいなかから
  • ポスト・トラウマティック・グロース:災害の悲しみを強さへ

それぞれのテーマごとに、さまざまな困難を抱える子どもたちをサポートできるような居場所作りをしています。

たとえば不登校支援として、雲南市でおんせんキャンパスという「不登校の子どもたちに安心と自信を」を掲げた活動をしています。

活動内容の一部を紹介します。

最も大切にしていることは、まずは子ども達が安心して集まれる“居場所”と、何でも相談できる大人との関係性をつくることです。安心できる環境をつくるために、学校の教員や地域コーディネーター、心理職など多様な経験を積んできたスタッフが、子どもたちの日常を支えています。心の安心のうえで学校への登校や進路実現ができるように、基礎的な学力と、規則正しい生活習慣や人間関係の構築力などキャリア発達を手助けしています。

カタリバHP
活動内容 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など
活動地域 オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援
支援対象 主に日本の小学生〜高校生など
寄付の使途 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など
運営団体 認定NPO法人カタリバ

カタリバで学んだ子どもたちは、希望をもって未来に進み始めています。

皆様からの支援のおかげで、やりたいことに挑戦する楽しさを知ることができました。私も、周りからは見えない問題で苦しんでいる人をサポートしたいと思うようになり、今は教育の道を志しています。

カタリバHP

子どもたちを通じて、未来をよりよいものにしたいと思う方は、ぜひ支援を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

今回は、未来世代へ向けた活動を続ける団体を紹介しました。

紹介した団体は、未来の子どもたちがよりよい環境で生活できるよう、環境整備や社会問題の解決、自然の保全に尽力しています。

興味のある方は、ぜひWebサイトをご覧になってみてくださいね。

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