体験格差解消のための活動に寄付したい!実態や私たちができることを書籍や調査内容を通じて紹介

最近「体験格差」という言葉をニュースやインターネットで目にする機会が増えてきました。

子どもたちの成長には、旅行やスポーツ、文化活動などの豊かな体験が欠かせませんが、家庭の経済状況や地域によって「体験格差」が生じ、問題視されています。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの調査では、低所得家庭の子どもの3人に1人が、学校外での体験を1年間まったく行っていないことが明らかになりました。

こうした格差解消のため、多くのNPOが支援活動を展開していますが、寄付する際はどこに、どれだけの効果があるのか、不安を感じる方もいるでしょう。

本記事では、チャンス・フォー・チルドレン代表の今井悠介さんの著書『体験格差』をもとに、問題の実態と私たちにできることをご紹介します。

この記事では以下の項目を通じて、寄付に対する不安や疑問を解消し、どのようにして支援ができるのかを詳しく解説します。

  1. 体験格差とは?
  2. 数字でみる体験格差の実態
  3. 体験格差解消に取り組む団体紹介
  4. 寄付先・募金先の選び方

この記事を通じて、体験格差を解消するための活動や、あなたにぴったりの寄付先がきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご一読ください。

体験格差とは何か?なぜ体験が重要なのか?

体験格差とは?

私たちが住む日本では、経済的な理由で「体験を持てない」子どもたちがいます。

昨年の夏、あるシングルマザーの方から、こんなお話を聞いた。
息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。
それは、まだ小学生の一人息子が、幼いなりに自分の家庭の状況を理解し、ようやく口にできた願いだった。たった一人で悩んだ末、正座をして、涙を流しながら。

『体験格差』- 今井悠介

私たちが暮らす日本社会には、様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行や楽しいアクティビティなど、子どもの成長に大きな影響を与え得る多種多様な「体験」を、「したいと思えば自由にできる(させてもらえる)子どもたち」と、「したいと思ってもできない(させてもらえない)子どもたち」がいる。そこには明らかに大きな「格差」がある。

『体験格差』- 今井悠介

現在日本では、子どもの約9人に1人が相対的貧困の状態にあると言われています。

厳しい経済状況や育った環境により、学習支援や習い事、スポーツ活動などを十分に体験できる機会を得ることが困難になっています。

このような体験の差は、将来の学力や自己肯定感、社会的なつながりに大きな影響を与える可能性があり、社会的な格差をさらに広げる要因となっています。

なぜ体験活動が重要なのか

体験活動は、子どもたちの成長や人格形成に大きな影響を与えます。

文部科学省によると、学校や地域社会での体験活動には、次のような多くの好影響があることが明らかになっています。

  1. 現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
  2. 問題発見や問題解決能力の育成
  3. 思考や理解の基盤づくり
  4. 教科等の「知」の総合化と実践化
  5. 自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
  6. 社会性や共に生きる力の育成
  7. 豊かな人間性や価値観の形成
  8. 基礎的な体力や心身の健康の保持増進

書籍の中でも、体験をすることは社会情動的スキル(非認知能力)にも関係するとされており、短期的な影響(楽しさ)だけでなく、将来に対する長期的な影響もある、として、体験することの重要性を説いています。

以下の文章は、私が書籍を読んでいる中でも特に印象に残った文章です。なぜ体験格差が発生し、それが世代間移動する理由について、シンプルな例によって表現されています。

何かを一度もやったことがなければ、それが好きか嫌いかもわからない。何かを一度も食べたことがなければ、それが好きか嫌いかもわからない。どこかに一度も行ったことがなければ、その場所が好きか嫌いかもわからない。

子どもたちにとっての想像力の幅、人間にとっての選択肢の幅は、大なり小なり過去の「体験」の影響を受けている。貧困状態にある子どもたちは、「過去にやってみたことがあること」の幅が狭くなりがちだ。そして、そのために、「将来にやってみたいと思うこと」の幅も狭まってしまいがちなのだ。

体験格差とは今を生きる子どもたちにとっての楽しさや充実感の問題でもあり、将来の人生の広がりに関わるより長期的な問題でもある。そのどちらも極めて重要だ。そうであるにもかかわらず、子どもたちの「生まれ」によって「体験」の機会に格差があることは、この社会ではあたかも仕方のないことのように捉えられてきてしまったのではないか。

『体験格差』- 今井悠介

体験活動を通じて、子どもたちは学問や日常生活の枠を超え、現実世界への興味を深めます。

同時に、課題を発見し解決していく過程で、思考力や実践的なスキルが身につき、自己肯定感が高まります。

社会性や人間関係のスキルを学び、心身ともに健康で豊かな成長を促進するために、体験活動は欠かせない要素です。

調査から見る体験格差の実態

次に、体験格差の実態を理解するために、書籍にあった全国2,000人以上の小学生の子どもを持つ保護者を対象に実施した調査の結果を紹介します。

以下の表は、本調査の「学校外の体験」の範囲です。

チャンス・フォー・チルドレン 子どもの「体験格差」実態調査最終報告書

調査の中では5つの問いによって体験格差の実態を説明していましたが、その中でも特に重要だと思った【「お金」と体験格差】と【「親」の体験格差】について紹介します。

「お金」と体験格差

まず、親の経済状況と子どもの体験にはどのような関係があるかを説明します。

調査の中では「体験ゼロ」という言葉が使われており、学校外の体験が、直近1年間で「一つもない」ことを意味しています。

お金を払わなければ参加できないものも多いですが、無料で参加できるものも含まれ、体験ゼロの子どもたちは調査対象全体のおよそ15%を占める結果となりました。

家庭の世帯年収別にみると、世帯年収が低いほど、体験がない割合が高くなっていることがわかります。

チャンス・フォー・チルドレン 子どもの「体験格差」実態調査最終報告書

世帯年収が600万円以上の家庭だと「体験ゼロ」が11.3%であるのに対し、300万円未満の家庭では29.9%となり、2.6倍以上もの格差が生じています。

調査では、体験をあきらめさせるものとして最も多いのは「経済的理由」で、次に多いのが「時間的理由」としています。共働きの家庭はもちろんのこと、ひとり親家庭で習い事への送り迎えや付き添いなどがより困難であることは容易に想像できます。

「親」の体験格差

次に、親の子ども時代の体験のあり方と、その子どもの体験のあり方には、どんな関係があるかを説明します。

チャンス・フォー・チルドレン 子どもの「体験格差」実態調査最終報告書

親自身が小学生時代に「体験ゼロ」の場合は子どもも「体験ゼロ」である割合が5割を超える(50.4%)のに対して、親が何らかの体験をしていた場合は子どもの「体験ゼロ」が1割強にとどまることがわかっています。

以上調査の結果から、体験格差は主に経済状況によって引き起こされていること、更に冒頭で紹介したように、体験格差の世代間移動が生じていることが数値としても浮き彫りになりました。

体験格差を解消するために、私たちにできることは?

体験格差を解消するために、私たちができることは多くあります。

まずは書籍で「体験格差に抗う」ために説明されている5つの提案を紹介し、その後政府や企業の取り組み事例、また個人でできることを紹介します。

書籍で紹介されている取り組み

  1. 体験格差の実態調査を継続的に実施する
  2. 体験の費用を子どもに対して補助する
  3. 体験と子どもをつなぐ支援を広げる
  4. 体験の場で守るべき共通の指針を示す
  5. 体験の場となる公共施設を維持し活用する

これらは「子ども」「担い手」「社会」の三者を考慮し、特に「社会」が適切なサポートを行うことが重要としています。

こうした施策を総合的に実施することで、すべての子どもに「体験」の機会を提供できる社会を目指すことができると、書籍では紹介しています。

政府・行政の取り組み

政府や行政は、子どもたちが教育や文化、スポーツなどの体験を享受できるよう様々なプログラムを実施することで、体験格差の縮小に貢献すると言われています。例えば、以下のような取り組みがあります。

放課後子ども教室

文部科学省が推進するこのプログラムは、地域のボランティアや企業と連携して、放課後に子どもたちが学習やスポーツ、文化活動を体験できる場を提供しています。

特に、家庭で十分な体験が得られない子どもたちにとって、地域の支援を受けながら様々な経験を積む貴重な機会となっています。

子どもの貧困対策に関する法律

この法律に基づき、地方自治体や国は貧困家庭の子どもたちに対して、教育費補助や無料で体験できるプログラムを提供しています。

これにより、経済的な負担を軽減し、すべての子どもたちに学びや体験の機会を広げることが目指されています。

企業の取り組み

企業も、CSR(企業の社会的責任)の一環として、体験格差解消に向けたさまざまなプロジェクトを展開しています。以下は具体的な取り組みの例です。

公益財団法人ベネッセ子ども基金

教育関連企業ベネッセは、経済的に困難な家庭の子どもたちに無償で学習教材や教育支援サービスを提供しています。これにより、子どもたちが勉強や学習体験の機会を逃さずに済むよう支援を行っています。

子どもが安心して学べる環境づくり、経済的困難や病気・障がいなど学びに課題を抱える子どもたちの支援に取り組みながら、課題解決支援に留まらず、よりよい社会づくりを担う子どもたちを育む学び支援にもトライしていきます。

ベネッセ

ユニクロ

服のリサイクルを学ぶ出張授業「届けよう、服のチカラ」プロジェクトや、店舗での職場体験を通じて子どもたちに社会を学ぶ機会を提供しています。さらに、アートやスポーツなど幅広い分野で、世界中のユニクロ拠点を活用し、子どもたちの可能性を広げる学びの場を提供しています。

Google

子どもたちがAIやプログラミングを学び、地域の課題解決に活かすことで、創造力を育てながらコンピュータサイエンスの可能性に気づくためのプログラムやリソースを提供しています。

個人として取り組めること

私たち個人ができることもたくさんあります。具体的な行動として、次のようなことが挙げられます。

  • ボランティア活動:子どもたちに学習支援やスポーツ指導などを行うボランティア活動は、直接的に体験格差を縮小する手助けになります
  • 不用品の寄付:使わなくなった教材やスポーツ用品、楽器などを寄付することで、経済的に厳しい家庭の子どもたちに新たな体験の機会を提供できます
  • 寄付:体験格差を解消するために活動している団体に寄付をすることで、間接的に多くの子どもたちに豊かな体験を届けることができます

体験格差を解消に向けて活動する団体3選

最後に、体験格差を解消するために具体的な活動を行っている3つの団体を紹介します。

チャンス・フォー・チルドレン:スタディクーポンで教育の機会を!貧困家庭の若者が未来を拓く力を育む

チャンス・フォー・チルドレン HP

大学受験を目指す多くの高校生が塾や予備校に通う近年、学校の授業だけで受験を勝ち抜くのは難しくなりつつあります。

家庭の収入など経済的な事情から、意欲はあっても通塾できない貧困家庭の若者は厳しい戦いを迫られています。

書籍でも紹介してきましたが、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンは、そんな貧困家庭の若者にスタディクーポンを提供。
クーポンを利用して、塾や予備校、家庭教師など学校外の教育活動を受けることで、若者が自分自身の力で未来を拓くお手伝いをしています。

スタディクーポンは寄付金を原資に成り立っており、集めた寄付金は、学習や文化・スポーツなど様々な体験活動に使用されます。

以下にスタディクーポンのポイントをまとめます。
  1. 使途は教育に限定:寄付を原資に、学習塾や習い事、体験活動等で利用できるスタディクーポンを提供(年額15~30万円分)。現金給付と異なり、使途を教育プログラムに限定できるため、子どもたちに確実に教育の機会を届けることができる
  2. 学習や文化・スポーツなど豊富な選択肢:学習・文化・スポーツ・体験活動など、多様な選択肢の中から、子ども自身がやりたいことを選ぶことができる。地域の2,900以上の教室や団体がクーポンの利用先として参画しており、子どもからのリクエストに応じて随時教室等を追加している
  3. 大学生ボランティアによるサポート:大学生ボランティア「ブラザー・シスター」が定期的な面談を通して学習や進路の相談に応じ、安心してクーポンを利用できるようサポート

また、スタディクーポン事業は、公費を使った自治体の政策としても取り入れられ、全国に広がっています。

チャンス・フォー・チルドレンのHPには、高校3年生のときにクーポンを得て予備校に通い、猛勉強の末に大学進学を果たした利用者の声も掲載されていました。

クーポンは気持ちの面での支えが大きかったです。応援してくれる人がいるから頑張らないとって」
(中略)
あれから10年。新卒から、転職支援の会社で働いている。今ではチームの中でも中堅の立場になった。「10年前、CFCを通じて進学を支えてもらった。僕も誰かの人生の岐路を支えたくて、この仕事を選びました」

チャンス・フォー・チルドレン HP
活動内容 スタディクーポンの支給、大学生ボランティア等による相談支援
活動地域 岩手県、宮城県、福島県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、兵庫県、大阪府、京都府など
支援対象 経済的困難を抱える子ども・被災した子ども
寄付の使途 クーポン発行費、大学生ボランティアの相談支援費、スタッフ人件費など
運営団体 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

チャンス・フォー・チルドレンでは子ども・家庭の実態調査や、国や自治体活動への政策提言も行っており、今後も国内の子どもの教育格差や体験格差を無くすための活動を続けていきます。

チャンス・フォー・チルドレンへの寄付で、日本の「相対的貧困」の子どもたちへ支援を始めた理由
編集部オススメのポイント!
寄付金がスタディクーポンとして配布されるため、使い道が非常にクリアです。また、管理費を15%未満に抑え、寄付金の85%以上を子どもへの直接的な支援費(うち65%以上がスタディクーポン費用)に使用しているなど、会計も明確です。
全国7つの自治体(千葉市、千葉県南房総市、渋谷区、国立市、大阪市、佐賀県上峰町、那覇市)がクーポン型の学校外教育費助成事業を開始するなど、このモデルが自治体にも広がっています。

「若者が可能性を拓く一助になりたい!」と思われた方は、月1,000円から始められる「CFCサポート会員」へ入会してはいかがでしょうか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

グッドネーバーズ・ジャパン:孤立しがちな”ひとり親家庭”へ、温かい食事を

グッドネーバーズ・ジャパン HP

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親世帯で生活する子どもたちを対象に、定期的に食品を無料で配付する「グッドごはん」という活動を行っています。

グッドごはんによって、子どもは生まれた家庭の状況にかかわらず、お腹いっぱい食べることができます。

以前は食費節約のために美紀さんだけが食事を抜くこともあり、そんなときに、葵ちゃんからこう聞かれたそうです。
『ママ、どうしてご飯たべないの?』
食品を受け取るようになってから、母娘はいつも一緒に食事をとれるようになりました。

グッドネーバーズ・ジャパン HP

このように、社会的に孤立しがちなシングルマザーを助けることができます。
食品の配付は、家計の支援にとどまらない、精神的な繋がりを生み出します。

活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
活動地域 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など
支援対象 経済的に困窮しているひとり親と子ども
寄付の使途 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

体験格差を減らすために、グッドネーバーズ・ジャパンが行っている取り組みとして、上記のグッドごはん利用者を対象に、協賛企業と提携して様々なイベントを開催しています。

航空事業を手掛けるルフトハンザグループのチャリティ組織「ヘルプアライアンス」と連携した空港見学会

セレクトショップのBEAMSと連携したクリスマスプレゼント会

gnjp-dom
グッドネーバーズ・ジャパンの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説
編集部オススメのポイント!
困窮するひとり親家庭にフォーカスし、密にコミュニケーションを取っています。それにより、孤立しがちなひとり親家庭に食品だけでなく”心のつながり”も届けられるだけでなく、寄付をする側にも、ひとり親家庭の親御さんや子どもたちの声がメールマガジンなどを通じて多く紹介されるため、寄付をする喜びを得ることができます。
「教育協力NGO ネットワーク」に加盟しており、政策に訴え変えていく政策提言活動や、世界の問題を市民社会に広める広報活動も盛んに行われている。

「いま、目の前で困っている親子を助けたい」「お腹を空かせている子どものために行動したい」といった方は、ぜひサイトで詳しくご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

キッズドア:物価高から子どもたちの未来を守る

キッズドア HP

認定NPO法人キッズドアは、日本国内の子どもの貧困解消を目指す団体です。

主な活動は、学習支援、体験活動、キャリア教育、物資・情報・就労支援などのファミリーサポート、調査・提言・啓発活動です。

こうした活動により、貧困や教育格差、体験格差、不登校などの子どもが抱える問題の解決に取り組んでいます。また、寄付やボランティアによる支援を受け付けています。

活動内容 子どもの貧困、教育格差、体験格差、その他子どもたちを取り巻く社会課題の解決
活動地域 関東・東北地域(オンライン学習会は全国から申し込み可能)
支援対象 貧困、不登校、いじめ、障がい、外国にルーツがある、将来に夢や希望を持つことがとてもできない子どもたち
寄付の使途 教材代、模試受験費用、貧困家庭への食品提供
運営団体 認定NPO法人キッズドア

キッズドアは、企業や団体の協力を得て、子どもたちに自然体験やものづくり、異文化交流、農作業、食育、美術館訪問、コンサートなどの貴重な体験を提供しています。

さらに、貧困家庭にパソコンとWi-Fi端末を無料で貸し出し、ITスキルやデザインを学ぶプログラムを実施。これにより、経済状況に関係なく、すべての子どもがITの力を身につけられる機会を提供しています。

これらの活動を通じて、子どもたちが夢や希望を持ち、成長できる社会を目指し、さまざまな課題に対して包括的なアプローチを行っています。

この活動を応援したいと思った方は、是非団体公式HPもご覧ください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

支援先として信頼できる?3つのチェックポイント

ここまで読んでいただき、様々な支援の形や支援団体について知っていただけたかと思います。
しかし、中には「結局どこに支援したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません

そんな方のために、寄付ナビが考える「支援先として信頼できるかのチェックポイント」をご紹介します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてくださいね。

まとめ:体験格差の是正に向けた活動に寄付を考えている方のご参考に

今回は、体験格差の実態や解消に向けた取り組み、個人でできることとして団体への寄付について紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
チャンス・フォー・チルドレン ① 低所得世帯の子どもを対象に、塾や習い事で使えるスタディクーポンを支給
② 「家庭環境にかかわらず、子どもがやりたいことを応援したい」という方にオススメ
グッドネーバーズ・ジャパン

① ひとり親家庭との密なコミュニケーション
② 提携先の協賛企業と共に、様々な体験活動を提供している

キッズドア

① ⽇本国内の子ども支援に特化して活動するNPO
② 子どもの貧困や教育格差、体験格差など、様々な課題に取り組んでいる

体験格差は、将来の格差を生む原因にもなりうる深刻な社会問題です。

しかし、政府や企業、そして私たち個人が協力して取り組むことで、すべての子どもたちに平等な体験の機会を提供することができます。

団体への寄付やボランティア活動などを通じて、一人ひとりができることを実践していくことが、格差解消への大きな一歩となるでしょう。

今回の記事が、体験格差の問題に対して「自分も何かアクションをおこしたい」と考えている方の参考になれば幸いです。

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