発展途上国への寄付の種類とは?服など物の寄付のデメリットと注意点も

発展途上国への寄付を考えている方から、こんな質問を受けることがよくあります。

「発展途上国に寄付するにはどんな方法があるの?」
「発展途上国へ寄付しても無駄になってしまうのでは?」
「寄付する際の注意点や、寄付先の選び方を教えてほしい!」

こんにちは、寄付ナビ編集長の鈴木大悟と申します。
私は2017年から収入の10%を寄付する取り組みを続けています。
その中で私が学んだ発展途上国へ寄付する方法、実際に「寄付してよかった」と感じている団体を3つご紹介します。

発展途上国へ物(服・本・ランドセルなど)を寄付する方法は?デメリットと注意点も

モノの寄付には「支援物資として物を寄付する方法」と「物をお金に換金して寄付する方法」の2つがあります。

支援団体に物を送る

ワールドギフト

ワールドギフトHPより引用

全国から服などの不用品を集荷し、海外に贈る活動をしている非営利団体です。
これまでに88カ国の途上国に支援物資を届けてきた実績があります。

送れるもの
本、眼鏡、ランドセル、ぬいぐるみ、靴、おもちゃ、カーテン、マスクなど多数
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「世界の笑顔のために」プログラム(JICA)

JICA HPより引用

JICA(独立行政法人国際協力機構)が現地の事務所などを通じて、世界各地へ支援物資を届けるプログラムです。
春と秋の年2回の募集期間の中で、寄付を受け付けています。

送れるもの
各回の募集物品一覧に掲載された物品(スポーツ用品、楽器、教材などの募集が多いようです)
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日本救援衣料センター

日本救援衣料センターHPより引用

認定NPO法人日本救援衣料センターは、発展途上国で暮らす貧しい人々や、難民、被災者などに服を寄付する活動をしている団体です。
1982年に設立されてから一貫して服の寄付を行ってきた、歴史のある団体です。

送れるもの
新品のタオルや靴下、洗濯済みのTシャツやズボンなど、衣類全般
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ファッションの店舗に服を持ち込む

H&M

H&M HPより引用

H&Mは店舗にリサイクルの古着回収ボックスを設置しています。
回収された衣類は繊維リサイクルの研究機関や社会貢献活動に寄付されます。

送れるもの
服(ブランドや状態を問わない)
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ユニクロ

ユニクロHPより引用

ユニクロとジーユーで販売されている商品に限り、全国の店舗に設置されたリサイクルBOXで回収してくれます。
回収された服は難民や被災地支援など、世界中で服を必要とする人々の元へ届けられます。

送れるもの
ユニクロとジーユーで購入した商品
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服や不用品の買取金額を寄付する

お宝エイド

お宝エイドHPより引用

切手やハガキ、金券など、家にあるお宝を査定・現金化して、非営利団体への寄付金として役立てられます。

送れるもの
貴金属・ブランド品・スマートフォン・金券・切手(使用済みも可)・古銭古紙幣・古美術・骨董品など
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ブランドプレッジ

ブランドプレッジHPより引用

ブランド品買取サービスの「ブランディア」と寄付プラットフォームの「Syncable」が共同で運営している、衣類及びブランド品の寄付サイトです。
ダンボールの往復送料、キャンセル時の返送料含め、全て無料で利用することができます。

送れるもの
衣類およびブランド品
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ファッションチャリティプロジェクト

ファッションチャリティプロジェクトHPより引用

ファッションチャリティプロジェクトも全て無料で利用できる服の寄付サイトです。
基本的な利用の仕方は、先に紹介したブランドプレッジとほぼ同じですが、大きく異なるのは回収した衣類の再販売をサイト内で同時に行っている点です。

送れるもの
服やバッグ
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チャリボン

チャリボンHPより引用

株式会社バリューブックスが運営する、古本の買取金額をNPOに寄付するサービスです。
WEBサイトから申し込むと、宅配業者が無料で自宅まで集荷に来てくれます。
わざわざ古本屋へ持っていく手間が省けるのが、オススメできるポイントです。

送れるもの
本、DVD、CD(アルバムのみ)、ゲームなど
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物を送る寄付には、デメリットや注意点があります。
ワールド・ビジョン・ジャパンという国際NGOのホームページでは、物の寄付のデメリットについて、以下のように解説しています。

梱包代、輸送費、関税、倉庫代、仕分けや配布をする人員と人件費など、多くの日数・人員・費用がかかってしまう

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

このように、届けたい物資の価値を超えるコストがかかってしまい、かえって受け入れ先の負担となってしまう可能性もあるのです。
また、物の寄付の注意点として、

日本から送りたい物資が、相手国の習慣や文化・宗教・気候などに適したものであるかも、よく考えなければなりません。
必要性はあるのか、現地でも修理や交換ができるのかなど、しっかり考慮することが重要となります。

ワールド・ビジョン・ジャパンHP

このように、私たちが良かれと思って物を寄付しても、途上国ではあまり喜ばれないことが多いのです。

物の寄付は、デメリットを考慮して慎重に考える必要があります。
ただ不要になったからと処分する感覚で寄付するのではなく、それが本当に役に立つのか、よく考えてから寄付することが大切です。

私は基本的にお金を寄付するようにしていますが、一方で読書が大好きで、放っておくとあっという間に読まなくなった本が部屋を占拠してしまいます。
そんな時は、「チャリボン」という古本の買取金額をNPOへの寄付金として充当できるサービスを活用するようにしています。

お金の寄付の種類やメリット、注意点

お金の寄付は、物の寄付のように輸送や保存に困りませんので、とても喜ばれます。
お金の寄付には、その都度の寄付と、継続的な寄付の2つがあります。

種類 その都度の寄付 継続的な寄付
支払い回数 1回 毎月・年1回など定期的に
支払い方法 現金、郵便振込、コンビニ払い、クレジットカードなど クレジットカード、口座引落しなど
金額 任意の金額で募集している団体が多い 月1,000円~の任意の金額で募集している団体が多い
団体のニーズ 自然災害や紛争などの緊急支援に特にニーズが高まる 団体が継続的に行っている活動を維持強化するために使えるので、常にニーズが大きい
その他 いつでも金額の停止や変更が可能

その都度の寄付は、あなたの好きな時に好きな分だけ寄付できるのが良いところです。
また、継続的な寄付は、引き落としで負担なく寄付を続けられる上に、寄付先の団体からもより喜ばれます。

その都度の寄付、継続的な寄付は、両方とも団体にとって極めて大切です。
日常生活の家計と比較すると分かりやすいです。

  • 家計:毎月の収入を住居費、食費、教育費など常に発生する費用に充当する。ボーナスを旅行などに充当。
  • 団体への寄付:毎月の寄付を常に行っている活動に充当し、自然災害や紛争などが起きたら緊急募金を募集する。

私は、普段は自分が特に応援したいと思う団体に継続寄付をし、自然災害や紛争などが起きたら追加で緊急募金をするようにしています。

また、物の寄付との大きな違いとして、お金の寄付の場合、寄付金控除を受けることができます。

寄付金控除は、認定NPO法人・公益法人などへ寄付した場合に限り、使うことのできる税控除です。
ふるさと納税のように、所得税と住民税の控除がありますので、寄付する前に団体のホームページで確認するようにしましょう。

お金の寄付のメリットをまとめます。

  • 団体が本当に必要とされていることにお金を使えるので、ニーズに合った支援が可能になる。
  • 発展途上国の支援の現場にお金を送ってから、現地でスタッフを雇用したり、支援物資を購入するので、日本からの輸送費などの無駄なお金がかからない。

また、お金の寄付をする際の注意点は、

  • 支援を通じて発展途上国が実際に発展するためには、長期的な取り組みと安定的な収入が欠かせない。
  • 寄付先のNPOの中には、会計が不適切/不透明な団体もあるので、見分けるのに注意が必要。

ニーズに合った支援が可能で、無駄も少ないのがお金の寄付のメリットです。
また、団体の活動を長期的にサポートするためにも「継続的な寄付」をおすすめします。

寄付先を決める際は、会計や財務に注意が必要です。
団体の会計報告をよく見るか、会計の細かいチェックを受けている証である「認定NPO法人」や「公益法人」といった法人格の団体に寄付すると良いでしょう。

認定NPO法人や公益法人への寄付は、寄付金控除もあるので、お得に寄付することができます。

「発展途上国への寄付」編集長オススメの日本発NPO3選

最後に、私がマンスリーサポーターとして「寄付してよかった」と感じている団体を3つ紹介します。

全て創設者が学生時代に立ち上げた日本発のNPOで、とてもエネルギーに溢れています。
また、活動や会計報告に信頼性もあり、全て寄付金控除の対象団体です。

「子どもが売春宿に売られる」人身売買に挑む(かものはしプロジェクト)

世界には、だまされて売春宿に売られてしまい、性的なサービスに従事させられている女性や子どもたちがいます。

この「人身売買」の問題解決を目指して活動しているのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトです。

共同創業者の村田早耶香さんがこの活動を始めたのは、大学の授業で、12歳で売春宿に売られ、20歳でエイズで亡くなった女の子の話を聞いたのがきっかけだったそうです。

「私は親に何十万円もの学費を出してもらい、楽しい大学生活を送っている。
生まれた場所が違うだけで、どうして与えられた運命が、こんなにも違ってしまうのだろう?」(中略)

「こんなひどいことは、絶対になくさなくてはいけない…」
「子どもが未来を奪われて苦しんでいる社会を、なんとか変えたい」
強い思いを抱いて帰国した私は、自分にもできることを探し始めました。

かものはしプロジェクトHP

現在は、人身売買の被害者数が最も多いと言われているインドで、主に活動しています。

かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由

世界の子どもを助けるための
ご支援をお願いいたします

共同創業者の村田早耶香さん

「最悪の形態の児童労働」と言われれている「子どもが売られる問題」に取り組み始め、15年以上が経ちました。
「問題解決には20年も30年もかかる」と言われていたカンボジアは、皆さまのご支援を始め、色々な人の取組みのおかげで随分状況が良くなりました。

しかし、まだ世界には今も売られている子どもがいます。
「子どもが売られない世界をつくる」ために、一緒に活動してください。
皆さまからのご支援、心よりお待ちしています。

編集長がオススメするポイント

かものはしプロジェクトでは、人身売買の被害者のことを”大変な境遇を生き延びた人”という敬意を込めて「サバイバー」と呼んでいます。
支援を受けたサバイバーが、サバイバーリーダーへと成長し、人身売買を厳しく取り締まるための政策立案に関与する、そんな変化が起こっています。

サバイバーが自らの辛い体験を乗り越えて、やがて自分の人生を生きていくようになる、そのプロセスを応援せずにはいられません。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

紛争地域で銃を持たされた「子ども兵」を助ける(テラ・ルネッサンス)

アフリカやアジアなどの紛争地域では、子どもが武器を取らされて兵士として戦わされています。

子ども自身が生まれ育った村で、自らの肉親を殺害させるなど残虐な行為を強制し、大人の都合の良い兵器となるように洗脳することもあるそうです。

認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、そんな元子ども兵の社会復帰支援など世界平和を目指して活動しています。
創設者・鬼丸昌也さんの想いをご紹介させてください。

もうダメかもしれない…。
17年以上にわたり活動を続けるなかで、何度もあきらめかけたことがありました。

そのたびに、元子ども兵たちが見せてくれる「自分の未来をつくるんだ」という変化の姿や、日本から応援してくださる方々のおかげで、乗り越えてきました。

テラ・ルネッサンスHP

元子ども兵が手に職をつけ、自らの力で収入を得られるようになることに注力しています。
これまでに、約3,000名以上の最貧困層の人々へ支援を届けています。

テラ・ルネッサンスの「ファンクラブ会員」になって、私が月1,000円の寄付を始めた3つの理由

ひとりのチカラは微力ですが、
無力ではありません

創設者の鬼丸昌也さん

たくさんの仲間に活動を応援してもらい、一人ひとりの想いを届けていきたい。
私たちが信じるのは、「ひとり一人に未来をつくる力がある」ということ。

一人の力は微力ですが、決して無力ではありません。
どうかあなたも、ファンクラブ会員として、私たちと一緒に活動してください。
あなたのご支援を、心よりお待ちしています。

編集長がオススメするポイント

テラ・ルネッサンスは、支援者とのコミュニケーションがとても丁寧です。
月に一度のイベントや、隔週で配信されるメルマガなどを通して、活動の状況を詳細に報告してくれます。

鬼丸さんが講演でよく仰っている「すべての人に、未来をつくる力がある」「私たちは微力でも、無力じゃない」という言葉に共感しています。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

発展途上国の子どもに質の高い教育を届ける(e-Education)

途上国の貧しい農村部に生まれた子どもたちは、十分な教育を受けることが困難な環境にあります。

「勉強して、家族を助けたいのに、勉強できない・・」
そんな子どもを減らすため、バングラデシュなどのアジアで教育支援に取り組んでいるのが、特例認定NPO法人e-Educationです。

創業者の税所篤快(さいしょ あつよし)さんが大学生だった20歳の頃に、バングラデシュの教育課題を知ったのが、活動のきっかけです。

バングラデシュで夢をあきらめかけた哀しそうな表情の子どもたちを見ながら、落ちこぼれだった僕を救ってくれた映像授業を思い出しました。
そして私たちは、バングラデシュでDVDを使って授業を配信するため、挑戦を始めました。

e-Education HP

都市部の有名講師の授業を撮影し、その映像を無料で視聴できるようにすることで、農村部であっても思う存分勉強できる環境を作ったそうです。
活動開始から10年以上が経ち、これまでに3万人以上の子どもたちに支援を届けています。

e-Education「マンスリーサポーター」になって、途上国の子供への寄付を始めた3つの理由

落ちこぼれだった僕を救ってくれた、
映像授業

創業者の税所篤快さん

どんな国の子どもも、勉強によってチャンスが得られる。
映像教育で、子どもたちの可能性を解き放ちたい。
不可能なんてない。
それを仲間たちと一緒に証明したい。

「子どもたちのために何かしたい」
そう感じていただけた方へ、今すぐアクションを起こしてもらえませんか?
あなたのご支援を心よりお待ちしています。

編集長がオススメするポイント

e-Educationはこれまでに世界14カ国の子どもたちに支援を届けていますが、その全ての活動国で、日本の大学生が単身で現地に飛び込み、ゼロから関係を構築しています。

どんな環境で生まれ育っても、夢を叶えようと努力する子どもたちを守りたい、そんな教育への情熱に溢れている団体です。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

まとめ

発展途上国への寄付には色々な方法がありますが、寄付ナビでは「お金による継続的な寄付」がベストだと考えています。
発展途上国の長期的な発展を支えるために、発展途上国の人びと、また寄付先の団体からも喜ばれる寄付の仕方だからです。

今回は私が「寄付してよかった」と感じている3団体をご紹介しました。

寄付をする際には、あなたが「どんなことを大切にしたいか」をしっかりお考えいただき、1年後、2年度に「寄付してよかった」と感じていることをイメージできる団体を選ばれることをおすすめします!

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