「寄付を受け付けている団体を一覧で比較したい」
「その中から良さそうな団体があれば寄付したい」
そんな想いをお持ちのあなたへ、NPO・NGOの一覧をまとめました。
後半で、信頼できる寄付先の選び方も解説していますので、ご参考にしてください。
目次
所轄庁の認可を受けたNPO法人・公益法人一覧
以下のサイトから、全国のNPO法人(認定NPO法人含む)・公益法人(公益社団・財団法人及び一般社団・財団法人)を検索することができます。
- NPO法人ポータルサイト(内閣府)
- 情報公開法人一覧(全国公益法人協会)
- 団体情報/団体一覧(CANPAN)
しかし日本には、約50,000団体もNPOがあると言われています。
また、これらすべての団体が一般市民から寄付を受け付けているわけではありません。
私たちの寄付金を有効に活用してくれる団体を選ぶには、どうすればよいのでしょうか?
寄付が「生き金」になる!おすすめの支援先団体
私は個人的に、年間10以上の団体に寄付をしています。
そんな私が「ここは本当に、公益のために尽力してくれる寄付先だ」と感じている団体をご紹介します。
(※ 分野は『寄付白書』-日本ファンドレイジング協会 のカテゴリーに倣いました。)
「国際協力・交流」の分野に寄付したい方
かものはしプロジェクト
「子どもが売られない世界をつくる」というミッションのもと、人身売買の被害者数が世界最大と言われているインドで、主に活動している団体です。
人身売買を取り締まる法律の整備を支援するなど、社会の仕組みを変えることに重きを置いた活動に共感しています。
毎年送られてくる年次報告書のクオリティが高く、 課題解決に向けて一歩ずつ前進している様子が分かります。
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寄付金控除の対象団体です
ロシナンテス
世界には、病院がなければ、医者もいない地域があります。
スーダンやザンビアなど、医療の届かない地域に「清潔な水」と「十分な医療」を届けることを通じて、誰もが健やかに生きられるように活動しています。
ロシナンテスに寄付を始めると、定期的に会報「遠回り」が郵送で届くようになります。
詳細な活動報告とともに、スタッフの皆様がどのような想いで活動をされているかを知ることができます。
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寄付金控除の対象団体です
ユニセフ
ユニセフはすべての子どもたちの命と権利を守るため、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に活動する、国際連合の組織です。
保健・水と衛生・教育など多岐に渡る分野で、世界190の国と地域で子どもたちのために活動しています。
質の高い教育や、安全な水など、ユニセフはSDGsの数多くのゴール達成に貢献しています。
ユニセフから活動の成果を伺う度に、子どもたちの明るい未来に微力ながら貢献できている実感が湧きます。
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寄付金控除の対象団体です
ジャパンハート
ジャパンハートは、以下の地域や深刻な状況に陥っていて、医療が届かない方々に、医療を届けることを使命として活動しています。
発展途上国を中心とした海外の国々に、医師や看護師を派遣する日本発祥の国際協力NGO、ジャパンハート。
「すべての人が、生まれてきて良かったと思える世界を実現する」というビジョンのもと、活動しています。
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寄付金控除の対象団体です
WELgee
日本にやって来た難民の若者たちとともに、誰もが活躍できる未来を目指して様々な活動をしている「WELgee(ウェルジー)」。
アジア、アフリカなどから難民として日本に逃れて来る人は後を経ちません。
しかし、日本では最低限の生活を送るための保障も受けられず、頼れる知人・友人もいない中、将来の見通しがつかないという難民の方が多くいます。
そんな人たちが、自らの未来をデザインし、自分らしく生きていけることを目指し、様々な活動をしているWELgeeです。
チャイルド・ファンド・ジャパン
主にアジアの貧困層の子どもたちを支援する、チャイルド・ファンド・ジャパン。
里親プログラムの運営、学校の建設などの地域開発、災害被災者や難民児童などの支援活動などをしています。
チャイルド・ファンド・ジャパンは「子どもたちの健やかな成長を守りたい」という想いで、現地のパートナー団体と協力しながら、子どもたちにとって今、本当に必要な支援を届けています。
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寄付金控除の対象団体です
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもを誰一人取り残さない世界を目指して、子どもに関わるさまざまな分野で、国内外を問わず活動しています。
「世界的に規模が大きく、様々な分野で子ども支援をしたい」「海外とともに日本の子どもの貧困を解決したい」とお考えでしたら、ぜひ、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの寄付にご参加ください。
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寄付金控除の対象団体です
アクセプト・インターナショナル
アクセプト・インターナショナルは、国内外でテロや紛争の当事者を「憎しみの連鎖」から脱却させるための支援活動を行っています。
テロと紛争により、年間およそ240,000人の命が奪われていると言われています。
実際の紛争地域での支援では、テロ組織などから当事者を救うために「脱過激化」と「社会復帰」の支援活動を行うことで、平和の循環を目指しています。
シャプラニール
援助をせずに自力解決を支援して「貧困のない社会」を目指すのがシャプラニールです。
主に南アジアで初等教育の普及や児童労働問題の対応、フェアトレード製品の制作販売、災害対策などの支援活動をしています。
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寄付金控除の対象団体です
JEN
認定NPO法人JENは、アフガニスタンやパキスタンなどで緊急支援や自立支援に取り組む、日本発祥の人道支援NGOです。
JENは1994年に創設され、これまでに25を超えるの国と地域で紛争や災害で過酷な状況にある人びとを支援してきました。
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寄付金控除の対象団体です
「教育・研究」の分野に寄付したい方
カタリバ
私たちの住む日本にも、勉強したくても勉強できない子どもがいます。
カタリバは、日本国内の貧困や被災など、さまざまな子どもたちを対象に教育支援活動を行なっている団体です。
代表の今村久美さんの「日本中の10代が、どのような環境で生まれ育ったとしても、彼らの可能性を引き出せる社会を創りたい」という想いに共感しています。
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寄付金控除の対象団体です
チャンス・フォー・チルドレン
低所得世帯の小学生〜高校生を対象に、塾代や習い事の費用として利用できる「スタディクーポン」を提供している団体です。
代表の今井悠介さんの「支えていると思っていた人が、実は自分が支えられていたことに気付く、そんな支え合いの関係性を広げていきたい」という言葉が印象的でした。
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寄付金控除の対象団体です
e-Education
生まれた国や地域が違ったばかりに「働かなくてはいけない」「学校が遠すぎて通えない」など、さまざまな理由から子どもたちの学びの機会が奪われています。
バングラデシュなどの途上国で、映像教材などの質の高い教育を届けている団体です。
NTTコミュニケーションズやカシオ計算機といった大企業とも連携、ITを駆使した効率的な教育支援に定評があります。
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寄付金控除の対象団体です
Learning for All
Learning for All は、代表の李さん自身が目の当たりにしてきた、子どもの「貧困」や「格差」などの問題に包括的に取り組む団体として、2014年に設立されました。
自団体の活動に留まらず、学校との連携や、政策提言及び法定事業化まで実現している団体です。
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寄付金控除の対象団体です
「保健・医療・福祉」の分野に寄付したい方
フローレンス
母親が、生まれて間もない自らの赤ちゃんの命を絶ってしまう、そんな悲しいことが約2週間に1人のペースで起こっていることはご存知ですか?
「赤ちゃんの虐待死」や「ひとり親世帯の貧困」など、日本の乳幼児とその家族をサポートすべく、病児保育や赤ちゃん縁組事業などを展開しています。
「みんなで社会変革」という言葉の通り、官・民へのアドボカシーも活動のポイントです。
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寄付金控除の対象団体です
ハタチ基金
東日本大震災の復興は、まだまだ道半ば。
「当時産まれた子どもたちが、ハタチになるまでは支援を継続したい」
そんな想いから、東北に保育や教育の支援を届けています。
喉元過ぎれば熱さを忘れるような一過性の支援ではなく、震災の記憶を風化させない、次世代に伝えていきたいというコンセプトに共感しています。
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寄付金控除の対象団体です
グッドネーバーズ・ジャパン
低所得のひとり親家庭を対象に、定期的に食品を無料で配付しています。
シングルマザーは仕事も子育ても、すべて自分ひとりで抱えざるを得ないことが多く、貧困に陥るリスクも高いです。
食品を配付することは、単なる経済的な支援にとどまらず、支援を受けた親子が社会とのつながりを感じられることにも繋がります。
困難を抱えながら頑張る親子にも、温かい食卓を囲んでほしいと感じた方は、ぜひホームページをご覧になってみてください。
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寄付金控除の対象団体です
その他の分野別支援
世界には様々な課題が存在し、それぞれ異なる支援を必要としています。
これまでに紹介したおすすめ団体に加えて、以下では「緊急支援」「災害支援」「紛争地支援」「環境保護」といった分野別の支援活動を行う団体を紹介します。
緊急支援
緊急支援とは、地震や洪水、感染症の大規模な発生など、急を要する災害や危機的状況に対して迅速に対応する支援活動です。
食料、水、医療物資の提供、避難所の設置などが含まれ、多くの団体は、現地に速やかに支援チームを派遣し、人命を救うための初期対応を行い、その後の復興支援にも関わります。
こうした支援により、多くの命が救われ、被災者が迅速に生活を再建するためのサポートが行われています。
セーブ・ザ・チルドレン:子どもを誰一人取り残さない世界を目指して
セーブ・ザ・チルドレンは、世界約120ヶ国・地域で、さまざまな子供支援を届けている団体です。主な活動分野は、「緊急・人道支援」「保健・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」「子どもの貧困」です。
世界中の子どもたちのうち、なんと「4人に1人が、紛争や自然災害の影響を受ける国や地域に暮らしている」そう。紛争や災害に苦しむ子どもや地域社会が、日常を取り戻したり、生活を再建したりできるようサポートしています。
活動内容 | 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など |
活動地域 | シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国 |
支援対象 | 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち |
寄付の使途 | 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
- 海外:イエメンでは2015年以降、武力衝突や新型コロナウイルスの影響を受けている子どもたちに安全な学習環境を提供できるように、校舎やトイレ、水飲み場を修繕し、衛生用品も提供。
- 国内:台風や大雨などの緊急災害時、浸水の影響を受け使用困難な状況にある学校や保育園に対して、一時的な間借り等の運営に必要な絵本やおもちゃ、その他マスクなどの衛生用品などを配布しています。
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寄付金控除の対象団体です
ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと、その未来を救う活動
ワールド・ビジョン・ジャパンは、開発援助(チャイルド・スポンサーシップ)、緊急人道支援、アドボカシーを活動の3本柱として、世界で活動しています。
活動内容 | 子どもの教育支援・貧困支援など |
活動地域 | アフリカ・東欧・中東・アジア・中南米エリアの約40カ国 |
支援対象 | 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち |
寄付の使途 | 子どもたちの支援活動全般 |
運営団体 | 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口) |
紛争や災害で被害を受けた子どもたちを支援する活動として、以下のような活動を行なっています。
- 緊急の食糧配布支援を実施するとともに、コミュニティ内の公共施設の建設や補修工事に参加した世帯に対して労働の対価として現金を給付(アフガニスタン)
- 栄養不良の5歳未満の子どもと、妊娠・授乳中の母親のための食糧支援(ソマリア)
- 避難民キャンプで暮らす人々に、安全な水や衛生用品の提供、ゴミ収集、共同トイレの整備・維持管理など、基礎的な水衛生サービスを提供(シリア)
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災害支援
地震、津波、台風などの自然災害が発生した際に、被災者の救援活動を行うのが災害支援です。
災害支援には、被災者への物資提供や避難所の設置、また心理的なケアや復興支援が含まれます。
災害支援団体は、被災直後の救援から、長期的な復興プロセスまでをサポートし、被災地域の再建に寄与しています。彼らの活動により、多くの家族が災害から生活を再建する一歩を踏み出すことができています。
グッドネーバーズ・ジャパン:避難所での炊き出しや緊急支援物資の配布
2024年1月1日16:10ごろ、石川県の能登地方を震源とする大きな地震(最大震度7)が発災し、石川県では建物の倒壊や火災の発生、人的被害と大きな被害に見舞われました。
1月4日、グッドネーバーズ・ジャパンから2名の緊急支援スタッフが石川県輪島市に入り、支援活動を開始しました。
翌日からグッドネーバーズ・ジャパンは輪島市にて、すぐにでも必要とされている水・食料等の物資提供と避難所での炊き出しを実施する計画を立て、現地での支援活動にあたりました。
またグッドネーバーズ・ジャパンは2011年の東日本大震災をはじめ、2016年の熊本地震や2019年の台風19号といった大規模な災害時においても、被災家屋や避難所で活動する災害ボランティアコーディネーション業務を担ってきました。これら自然災害の被災地で活動してきた経験をもとに、令和6年能登半島地震の支援も行われています。
カタリバ:被災した子どもの預かり・居場所支援、学習支援を提供
※「sonaeru」は目標金額に達したため、募集を締め切りました。ご支援ありがとうございます。
カタリバの災害時子ども支援「sonaeru (ソナエル)」プロジェクトチームは、発災後の1月3日(水)より3名のスタッフが現地入りし、子ども支援のニーズ調査を開始しました。
1月4日朝の時点で、石川県では34,173人が避難しており、特に被害の大きい地域のひとつである七尾市では129の家屋が全壊。日中に子どもたちが安全に過ごせる場所を確保することは非常に困難な状況でした。
そのような先の見通しが立たない状況下で、子どもたちや保護者の方々の不安が少しでも和らぐように、また孤独にならないように、カタリバは1月4日より、被災した子どもの預かり・居場所支援、学習支援を開始しました。
紛争地支援
紛争地支援は、戦争や内戦が続く地域に住む人々を保護し、支援する活動です。
紛争により家を失った避難民や、暴力による被害を受けた人々に対して、食料や医療の提供、避難支援を行います。
また、心理的なケアや教育支援、さらには地雷除去や人権保護に関わる活動も含まれます。これらの支援によって、紛争地域の人々が安全に生活し、未来を見据えた生活を築くためのサポートが行われています。
WFP:飢餓に苦しむ紛争下の人びとの命をつなぐ、国連唯一の食料支援機関
国連唯一の食料支援機関であるWFP(世界食糧計画)は、80カ国以上の国に活動拠点を持ち、紛争をはじめとする様々な要因から飢えに苦しむ人びとを支援しています。
活動内容 | 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など |
活動地域 | アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域 |
支援対象 | 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年) |
寄付の使途 | 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援 |
運営団体 | 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口) |
たとえば活動地の1つであるナイジェリア。
イスラム過激派ボコ・ハラムによる暴力と、関連する武力衝突に何百万人もの民間人が巻き込まれています。
500万人以上が飢餓に直面し、45万人以上の子どもが栄養不良状態にあると言われています。
WFPは、難民となった人びとに食料支援を行うほか、子どもや妊婦、授乳中の母親に栄養強化食品を提供。
この支援により、とある国内避難民キャンプでは栄養不良状態を劇的に改善できたそうです。
また、WFPは他の人道支援組織とも連携し、ヘリコプターで食料輸送を手配するなど、アクセスの悪い地域であってもより迅速に食料を届けられるよう様々な取り組みを試みています。
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寄付金控除の対象団体です
JEN:緊急期から復興期まで長期的に支える、日本発の国際NGO
紛争が起きた地域では、様々な社会的インフラが破壊されます。そのダメージは、戦闘が終息した後も長期的に現地に残り、人びとが安全な暮らしを安心して送る妨げとなります。
紛争地において緊急的な支援から復興期にかかる支援まで長期的な視点に立って行うのが、日本の東京に本部を置く国際NGO、JENです。
活動内容 | 紛争地域や自然災害の被害を受けた地域の緊急支援から自立支援 |
活動地域 | アフガニスタン、パキスタン、トルコ、日本(東北) |
支援対象 | 紛争、自然災害により厳しい状況にある人びと |
寄付の使途 | 緊急支援時の物資調達費用、自立のための設備建設費用等 |
運営団体 | 認定NPO法人ジェン(JEN) |
たとえば、長期間の紛争や政治不安が続くアフガニスタンにおいて、JENは2001年から支援を開始。
一例ですが、現在までに下記のような活動を行っています。
1. 難民への緊急支援
難民キャンプで避難生活を送る人びとが厳しい冬を越えられるよう、毛布や子ども用の衣料品、暖房器具などの生活必需品を支援しました。
2. 衛生施設、インフラ、居住地の再建
長期に及ぶ戦闘で破壊された公衆衛生インフラを整え、合わせて地元住民をはじめ、教師やコミュニティの指導者に衛生教育を実施し、衛生環境の向上に貢献しました。また、避難地から帰還したものの、自力では自宅の再建が難しい世帯に対して、住宅再建支援を行いました。
3. 教育支援
破壊された学校の再建とともに、紛争により教育が中断された住民に識字教育事業を実施し、さらに就労の機会を得られるよう、裁縫教室も開催しました。社会的制約から教育を受けられない女性に対しても教育・自立支援を行うことで女性の能力向上にも繋がりました。
4. 食糧危機支援
2021年のタリバンによる政変に伴い、アフガニスタンでは深刻な食糧不足が起こっています。JENは現地のニーズに合わせ、米、小麦、塩、砂糖、豆類などの食糧と物資を、脆弱な立場に置かれた人びとに届けています。
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寄付金控除の対象団体です
環境保護
環境保護は、気候変動や森林破壊、海洋汚染などの地球規模の環境問題に対して取り組む活動です。
これには、自然環境の保全、野生動物の保護、持続可能なエネルギーの促進などが含まれます。環境保護団体は、現地での活動のみならず、世界中での意識啓発や政策提言を通じて、長期的な環境保護の成果を目指しています。
環境保護の活動では、未来の世代にも持続可能な地球環境を残すことが目標とされています。
WWFジャパン:地球と生きものの未来を守る活動
WWF(世界自然保護基金/ World Wide Fund for Nature )は1961年に設立された、環境保全・自然保護を専門とする国際NGOです。
WWFの日本窓口を担っているのが、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)です。
活動内容 | 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る |
活動地域 | 世界約100カ国以上 |
支援対象 | パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境 |
寄付の使途 | 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般 |
運営団体 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン |
WWFは、4つの活動テーマを柱に活動をしています。
- 地球温暖化を防ぐ
- 持続可能な社会を創る
- 野生生物を守る
- 森や海を守る
例として、野生生物を守る・絶滅危惧種などの動物を、密猟などから守る活動を紹介します。
「絶滅の危機にある種のリスト(通称レッドリスト)」には、絶滅のおそれの高いとされる種が、動物だけで1万種以上の名前が挙がっています。
たとえば野生のトラ。
過去100年で個体数が97%も減少していることはご存知でしょうか。
美しい毛皮や漢方薬の原料とされる骨を狙って密猟が繰り返されています。
WWFは現地政府と協力して密猟を防ぐパトロールを実施しています。
自然保護区の設立や、レンジャーの育成といった活動も同時に行い、環境保全に努めているそうです。
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寄付金控除の対象団体です
グリーンピース:企業や自治体への働きかけで社会の変革を
世界55ヶ国で環境保護活動を行うNGO、グリーンピース。
環境保護と平和を実現するための社会システムの変革をめざし、科学的知見に基づいて、様々な立場の人と協力して活動することを大切に活動しています。
グリーンピースでは、気候変動、プラスチック問題、原発、食と農業、ファッション、森林問題の大きく6つのテーマを軸に活動しており、気候変動を食い止める活動の一貫として地球温暖化防止のための活動を行っています。
活動内容 | 地球環境や生態系の保護、自然エネルギーの推進など |
活動地域 | 北極やアマゾンなど、世界55以上の国と地域 |
支援対象 | 危機に瀕している野生動物をはじめとする、地球上の生命 |
寄付の使途 | 環境調査・分析、自然保護を求める提言などの活動費全般 |
運営団体 | 一般社団法人グリーンピース・ジャパン |
また2020年9月からは、自治体から脱炭素社会をつくる草の根の活動を開始。
同じ自治体に住んでいる方同士を繋ぎ、自分の住んでいる自治体の地球温暖化対策を調べたり、自分の自治体が「ゼロカーボンシティ宣言」をするように働きかけることを支える活動などを行っています。
支援先として信頼できる?3つのチェックポイント
ここまで読んでいただき、様々な支援の形や支援団体について知っていただけたかと思います。
しかし、中には「結局どこに支援したらいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません
そんな方のために、寄付ナビが考える「支援先として信頼できるかのチェックポイント」をご紹介します。
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。
その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてくださいね。
よくある質問
寄付先のおすすめや団体への寄付について、よくある質問をまとめました。
どのような基準で寄付先を選べばいいですか?
寄付先は、団体の透明性、実績、活動内容が明確で、自分の価値観や支援したい分野と一致している団体を選びましょう。公式サイトや認定NPOの情報を確認するのも有効です。
寄付したお金はどのように使われますか?
寄付金は主に活動資金や運営費として使われますが、団体によって具体的な用途は異なります。団体の年次報告書や会計報告書を確認すると良いでしょう。
寄付した金額は税制上の優遇を受けられますか?
税金控除の対象となる寄附金について、公益社団法人および公益財団法人、社会福祉法人、認定NPO法人などに寄付を行うと、税金控除の対象となります。「控除の対象となる寄附金」については国税庁のHPに記載されています。
NPO法人に関しては、そのすべてが対象となるわけではなく、所轄庁の認定を受けた認定NPO法人(または特例認定NPO法人)が対象となります。認定NPO法人は「内閣府NPOホームページ」で検索可能です。
毎月の継続寄付と一度きりの寄付の違いは何ですか?
毎月の寄付には、団体にとって大きなメリットがあります。入金タイミングや金額が予測できるため、長期的な活動計画を立てやすくなる点です。また、使途が固定されない寄付であれば、その時点で最も必要な用途に活用できるため、柔軟性が高いという特徴もあります。
したがって、少額であっても毎月継続する寄付は、安定した支援につながり、大きな効果が期待されます。
寄付先の団体の信頼性はどう確認できますか?
一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。
- 職員の顔が見えるか?
- 活動によって問題を解決しているか?
- 透明性の高い会計報告を行っているか?
支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてください。
寄付をやめたいときはどうすればいいですか?
寄付をやめたい場合は、団体に直接連絡し、停止手続きを行います。通常、公式サイトに設置されているフォームやメールアドレスから解約手続きできます。
物品寄付やボランティアも支援として有効ですか?
はい、有効です。物品寄付やボランティア活動は、団体の運営や支援活動を物資面や人的サポートで助けることができます。団体のニーズに合った形で支援を選びましょう。
寄付先の選び方を、マイナス評価とプラス評価で解説
「ここの団体に寄付を検討してるのだけど、信頼できる寄付先かどうか見分け方が分からない・・」というあなたへ、私なりのチェックポイントをお伝えします。
寄付してはいけない団体を避けるため、最低限のポイント5つ
以下の5項目は、WEB上で簡単に確認することができます。
- 財務情報を公開しているか?
- スタッフの顔が見えるか?
- 法人格は認定NPO法人や公益財団/社団法人か?
- 協働している企業や団体とどのような活動を行なっているか?
- 活動報告を定期的に行なっているか?
各項目について、こちらの記事で詳しく解説しています。
納得いく寄付先選びのために知っておきたい2つの判断基準
扱っているテーマに共感できるか
あなたのご興味ご関心のあるテーマは何でしょうか?
たとえば私の興味のあるテーマは「教育」「貧困」「居場所」で、これらにまつわる社会課題に取り組んでいるNPOは共感しやすい傾向にあります。
一方で「芸術文化」や「環境保全」などのテーマは、まだ寄付をしたことがありません。
もちろん社会的に意義があり、必要な活動であることは、頭では理解しています。
ただ、自分が身銭を切るほどに心を動かされるかは別問題ですよね。
(逆に、この先興味が向いてくることがあれば、それはそれで楽しみな気持ちも)
せっかく寄付をするなら、ジブンゴトとして感じられるテーマから探してみましょう。
社会課題が解決に向かっていると感じられるか
寄付先が展開している活動が、
- 本質的な問題解決につながっているか
- 支援の出口戦略をイメージしているか
といった点を確認できると、なお良いでしょう。
(もちろん扱っている問題の性質にも左右されますので、押しなべて当てはまるわけではないこと、申し添えておきます)
NPOで働いていると「その支援は川上か、川下か」という言葉が、よく使われます。
社会の仕組みを変えることから目を逸らさずに立ち向かっているか、寄付先のためにも温かく厳しい目で見守りたいですね。
ここまで、団体一覧、おすすめの寄付先、寄付先の選び方について解説して参りました。
「これなら私も自分で探せそうだ!」と感じていただけたなら、この上ない喜びです。
あなたが「本当に出会いたかった寄付先」と出会えることを、心から祈っております。