募金の使い道は?実際の事例5つと誰にでもできるチェックのポイント

【2024/11/13更新】

「寄付したいけど、募金や寄付はちゃんと届いているの?」「寄付や募金で集めたがお金が本当に効果的に使われているのか不安…」そんなお悩みを抱えていませんか?

本記事では、寄付金の使い道に関する不安を解消し、おすすめ団体の紹介や、信頼できる寄付先を見極めるためのポイントを詳しく解説します。

寄付がどのように使われ、どのような形で支援が届くのか、また寄付先の活動内容を確認する方法など、寄付ナビの視点で解説していきます。

本記事は、寄付をしようか迷っている方に役立つ情報を、以下のポイントごとにわかりやすくお伝えします。

  1. 具体的な募金の使い道の事例
  2. 寄付が使われる分野や活動
  3. 募金する前に確認したいポイント
  4. 寄付に関する質問

この記事を読むことで、寄付の使い道が明らかになり、行動に移すためのきっかけとなれば幸いです。

目次

具体的な募金の使い道の事例

まず有名な募金の使い道について、5つの事例をご紹介します。

24時間テレビ

24時間テレビ HP

「24時間テレビ」と聞けば、多くの人が一度は耳にしたことがあるでしょう。

この日本全国で行われる大規模なチャリティーイベントは、毎年さまざまなテーマで開催され、多くの視聴者から温かい寄付を集めています。

具体的な使い道としては「福祉」「環境」「災害復興」などに充てられています。

  • 福祉:福祉車両の贈呈は第1回放送から続いている。リフト付きバスやスロープ付き自動車などの福祉車両と、福祉サポート車を贈呈。
  • 環境:2004年から、自然環境を守るための植林活動や森林保全活動を開始。水資源の保護など、次世代に継承できる持続可能な環境づくりを支援する取り組みに募金が使われている。
  • 災害復興:地震や水害等の大規模な自然災害で、大きな被害を受けた被災地への復興支援事業を、国内外で進めている。

日本赤十字社:地震や豪雨などの被災者に義援金を届ける

日本赤十字社は、支援金と義援金の両方を受け付けています。

(出典:義援金と赤十字活動への寄付の違いーTwitter)

義援金は被災した都道府県に配置される「義援金配分委員会」に送金されたのち、各市町村を経て、被災者へ届けられます。

国内義援金が被災者に届くまでの流れ/同団体HPより引用

義援金に関しては、クレジットカードでの寄付は受け付けておらず、銀行振込となります。

赤十字に募金する前に!寄付金・義援金の使い道や支援方法など、5分でチェック

赤い羽根共同募金:国内の知的・身体障がい者や高齢者の支援に

赤い羽根共同募金では、たとえば以下のような活動に募金が使われます。

心身障がい者を対象に、医学的治療、機能訓練、職能訓練、生活指導をするための通所・入所等各施設。在宅の心身障がい者の社会適応訓練の場を確保し、生活指導、作業訓練等を行うことにより、社会復帰を促進することを目的とした共同作業所など。

東京の赤い羽根共同募金HP

各自治体に設置されている共同募金会によって、具体的な活動内容は異なります。

赤い羽根共同募金とは?5分でわかる活動の意味と、集まった寄付金の使い道

緑の募金

緑の募金HP

緑の募金は、森林保全や環境保護を目的として設立された公益活動で、国土緑化推進機構によって運営されています。

この募金は、地球温暖化対策や自然環境の保護を促進し、豊かな緑を次世代へと引き継ぐための取り組みを支援するために広く寄付を募っています。

具体的な募金の使い道は以下の通りです。

  • 森林整備事業:森林整備の一環として「植樹」を行う
  • 教育:「森林環境教育」や「森の教室」を通じて、子供たちが「生活において、森林がいかに重要な役割を担っているか」を学ぶ機会を提供している
  • 災害復旧支援:大きな被害を受けている被災地域の復旧・復興に向けて取り組む地域の防災林等の森林整備、居住地域周辺や学校周辺の緑化等を支援する被災地域復興事業を実施。
  • 国際協力:気候変動の影響や様々な歴史的背景、政治事情等で森林を失った地域や森林荒廃が進む地域で、市民参加の方法で自然を再生させようとする取組に対して、緑化をとおした国際協力として支援を行う。
  • 木製品による支援:被災地の復興のために、仮設住宅団地、学校及び保育園への木製品の提供を行う。

ユニセフ:世界の子供に”ワクチン”や”栄養治療食”などを配給

世界の子どもたちが安心安全に成長できるように、多角的な支援が行われています。
ユニセフに募金すると、たとえば以下のような活動に使われます。

  • 150円:経口ポリオワクチン10回分
  • 1,110円:HIV/エイズ簡易診断キット10回分
  • 1,665円:重度の栄養不良からの回復に役立つ栄養治療食50包

(出典:募金・寄付でできることー日本ユニセフ協会HP)

今命を落とす危険のある、より緊急度の高い子どもから、優先的に支援を行なっているそうです。

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募金の使い道は?支援の方法から3つのケースに分類

続いて、募金は一般的にどのように使われるのか、届け方と分野別で解説していきます。

ケース1:被災地などに必要な物資を届ける

被災地など、緊急で支援が必要な場所へ、救援物資を届けるケースです。
現地のニーズへ柔軟に対応することができ、支援も迅速に届けられます。

(出典:被災地でベビー用品を受け取った方ーTwitter)

募金が具体的なモノに変わるため、何に使われたか分かりやすいのが特徴です。
どのようなモノを届けるかは、各支援団体に一任することとなります。

他にも似たようなケースとして、紛争などにより、難民生活を余儀なくされている方に、食料や毛布といった物資を送る支援も考えられるでしょう。

ケース2:義援金として現金を直接支給する

大きな災害が起きたときに集められる義援金は、被災状況に応じて被災者に按分されます。
また、間接経費がかからずに、全額が被災者へ届けられます。
よって先述したような物資の支援には一切使われません。

被災者数などを正確に把握したのち、均等に分配する性質上、被災者に届くまでに時間が掛かります。
より公平性に重きを置きたい方には、支援金よりも、義援金の方が適していると言えます。

義援金と支援金(寄付・募金)の違いは?震災や台風などの緊急支援で、どちらを選べばよい?

ケース3:NPO/NGOの活動費になる

社会課題を解決するため、継続的に資金を必要とする非営利団体の活動費に、募金が充てられるケースです。

「募金=災害が起きたときにするもの」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
ですがそうした有事ではないときでも、社会課題と向き合っている所謂”プロの方達”にお金を託すことで、効果的に受益者へ支援を届けられますし、問題も早く解決へ向かいます。

このケースはNPOの活動全体を応援することとなりますので、人件費や広告費といった間接経費が掛かります。
団体の会計情報を開示し、丁寧に説明を行なっている団体を応援する必要があります。

寄付が使われる分野や活動

前章で紹介したケース3「NPO/NGOの活動費になる」では、様々な分野で、私たちの住む地球が抱える課題を解決するための活動を続ける団体が存在しています。

本章では、活動分野別に団体の活動や取り組みを紹介していきます。

緊急支援

緊急支援とは、地震や洪水、感染症の大規模な発生など、急を要する災害や危機的状況に対して迅速に対応する支援活動です。

食料、水、医療物資の提供、避難所の設置などが含まれ、多くの団体は、現地に速やかに支援チームを派遣し、人命を救うための初期対応を行い、その後の復興支援にも関わります。

こうした支援により、多くの命が救われ、被災者が迅速に生活を再建するためのサポートが行われています。

セーブ・ザ・チルドレン:子どもを誰一人取り残さない世界を目指して

セーブ・ザ・チルドレンは、世界約120ヶ国・地域で、さまざまな子供支援を届けている団体です。主な活動分野は、「緊急・人道支援」「保健・栄養」「教育」「子どもの保護」「防災」「子どもの貧困」です。

世界中の子どもたちのうち、なんと「4人に1人が、紛争や自然災害の影響を受ける国や地域に暮らしている」そう。紛争や災害に苦しむ子どもや地域社会が、日常を取り戻したり、生活を再建したりできるようサポートしています。

活動内容 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など
活動地域 シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国
支援対象 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち
寄付の使途 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動
運営団体 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
  • 海外:イエメンでは2015年以降、武力衝突や新型コロナウイルスの影響を受けている子どもたちに安全な学習環境を提供できるように、校舎やトイレ、水飲み場を修繕し、衛生用品も提供
  • 国内:台風や大雨などの緊急災害時、浸水の影響を受け使用困難な状況にある学校や保育園に対して、一時的な間借り等の運営に必要な絵本やおもちゃ、その他マスクなどの衛生用品などを配布しています。

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ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと、その未来を救う活動

ワールド・ビジョン・ジャパンは、開発援助(チャイルド・スポンサーシップ)、緊急人道支援、アドボカシーを活動の3本柱として、世界で活動しています。

活動内容 子どもの教育支援・貧困支援など
活動地域 アフリカ・東欧・中東・アジア・中南米エリアの約40カ国
支援対象 貧困、紛争、災害で苦しむ子どもたち
寄付の使途 子どもたちの支援活動全般
運営団体 認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(日本窓口)

紛争や災害で被害を受けた子どもたちを支援する活動として、以下のような活動を行なっています。

  • 緊急の食糧配布支援を実施するとともに、コミュニティ内の公共施設の建設や補修工事に参加した世帯に対して労働の対価として現金を給付(アフガニスタン)
  • 栄養不良の5歳未満の子どもと、妊娠・授乳中の母親のための食糧支援(ソマリア)
  • 避難民キャンプで暮らす人々に、安全な水や衛生用品の提供、ゴミ収集、共同トイレの整備・維持管理など、基礎的な水衛生サービスを提供(シリア)

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災害支援

地震、津波、台風などの自然災害が発生した際に、被災者の救援活動を行うのが災害支援です。

災害支援には、被災者への物資提供や避難所の設置、また心理的なケアや復興支援が含まれます。

災害支援団体は、被災直後の救援から、長期的な復興プロセスまでをサポートし、被災地域の再建に寄与しています。彼らの活動により、多くの家族が災害から生活を再建する一歩を踏み出すことができています。

グッドネーバーズ・ジャパン:避難所での炊き出しや緊急支援物資の配布

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2024年1月1日16:10ごろ、石川県の能登地方を震源とする大きな地震(最大震度7)が発災し、石川県では建物の倒壊や火災の発生、人的被害と大きな被害に見舞われました。

1月4日、グッドネーバーズ・ジャパンから2名の緊急支援スタッフが石川県輪島市に入り、支援活動を開始しました。

翌日からグッドネーバーズ・ジャパンは輪島市にて、すぐにでも必要とされている水・食料等の物資提供と避難所での炊き出しを実施する計画を立て、現地での支援活動にあたりました。

またグッドネーバーズ・ジャパンは2011年の東日本大震災をはじめ、2016年の熊本地震や2019年の台風19号といった大規模な災害時においても、被災家屋や避難所で活動する災害ボランティアコーディネーション業務を担ってきました。これら自然災害の被災地で活動してきた経験をもとに、令和6年能登半島地震の支援も行われています。

カタリバ:被災した子どもの預かり・居場所支援、学習支援を提供

※「sonaeru」は目標金額に達したため、募集を締め切りました。ご支援ありがとうございます。

カタリバの災害時子ども支援「sonaeru (ソナエル)」プロジェクトチームは、発災後の1月3日(水)より3名のスタッフが現地入りし、子ども支援のニーズ調査を開始しました。

1月4日朝の時点で、石川県では34,173人が避難しており、特に被害の大きい地域のひとつである七尾市では129の家屋が全壊。日中に子どもたちが安全に過ごせる場所を確保することは非常に困難な状況でした。

そのような先の見通しが立たない状況下で、子どもたちや保護者の方々の不安が少しでも和らぐように、また孤独にならないように、カタリバは1月4日より、被災した子どもの預かり・居場所支援、学習支援を開始しました。

紛争地支援

紛争地支援は、戦争や内戦が続く地域に住む人々を保護し、支援する活動です。

紛争により家を失った避難民や、暴力による被害を受けた人々に対して、食料や医療の提供、避難支援を行います。

また、心理的なケアや教育支援、さらには地雷除去や人権保護に関わる活動も含まれます。これらの支援によって、紛争地域の人々が安全に生活し、未来を見据えた生活を築くためのサポートが行われています。

WFP:飢餓に苦しむ紛争下の人びとの命をつなぐ、国連唯一の食料支援機関

国連唯一の食料支援機関であるWFP(世界食糧計画)は、80カ国以上の国に活動拠点を持ち、紛争をはじめとする様々な要因から飢えに苦しむ人びとを支援しています。

活動内容 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など
活動地域 アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域
支援対象 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年)
寄付の使途 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援
運営団体 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口)

たとえば活動地の1つであるナイジェリア。
イスラム過激派ボコ・ハラムによる暴力と、関連する武力衝突に何百万人もの民間人が巻き込まれています。

500万人以上が飢餓に直面し、45万人以上の子どもが栄養不良状態にあると言われています。

WFPは、難民となった人びとに食料支援を行うほか、子どもや妊婦、授乳中の母親に栄養強化食品を提供
この支援により、とある国内避難民キャンプでは栄養不良状態を劇的に改善できたそうです。

また、WFPは他の人道支援組織とも連携し、ヘリコプターで食料輸送を手配するなど、アクセスの悪い地域であってもより迅速に食料を届けられるよう様々な取り組みを試みています。

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JEN:緊急期から復興期まで長期的に支える、日本発の国際NGO

紛争が起きた地域では、様々な社会的インフラが破壊されます。そのダメージは、戦闘が終息した後も長期的に現地に残り、人びとが安全な暮らしを安心して送る妨げとなります。

紛争地において緊急的な支援から復興期にかかる支援まで長期的な視点に立って行うのが、日本の東京に本部を置く国際NGO、JENです。

活動内容 紛争地域や自然災害の被害を受けた地域の緊急支援から自立支援
活動地域 アフガニスタン、パキスタン、トルコ、日本(東北)
支援対象 紛争、自然災害により厳しい状況にある人びと
寄付の使途 緊急支援時の物資調達費用、自立のための設備建設費用等
運営団体 認定NPO法人ジェン(JEN)

たとえば、長期間の紛争や政治不安が続くアフガニスタンにおいて、JENは2001年から支援を開始。

一例ですが、現在までに下記のような活動を行っています。

1. 難民への緊急支援
難民キャンプで避難生活を送る人びとが厳しい冬を越えられるよう、毛布や子ども用の衣料品、暖房器具などの生活必需品を支援しました。

2. 衛生施設、インフラ、居住地の再建
長期に及ぶ戦闘で破壊された公衆衛生インフラを整え、合わせて地元住民をはじめ、教師やコミュニティの指導者に衛生教育を実施し、衛生環境の向上に貢献しました。また、避難地から帰還したものの、自力では自宅の再建が難しい世帯に対して、住宅再建支援を行いました。

3. 教育支援
破壊された学校の再建とともに、紛争により教育が中断された住民に識字教育事業を実施し、さらに就労の機会を得られるよう、裁縫教室も開催しました。社会的制約から教育を受けられない女性に対しても教育・自立支援を行うことで女性の能力向上にも繋がりました。

4. 食糧危機支援
2021年のタリバンによる政変に伴い、アフガニスタンでは深刻な食糧不足が起こっています。JENは現地のニーズに合わせ、米、小麦、塩、砂糖、豆類などの食糧と物資を、脆弱な立場に置かれた人びとに届けています。

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環境保護

環境保護は、気候変動や森林破壊、海洋汚染などの地球規模の環境問題に対して取り組む活動です。

これには、自然環境の保全、野生動物の保護、持続可能なエネルギーの促進などが含まれます。環境保護団体は、現地での活動のみならず、世界中での意識啓発や政策提言を通じて、長期的な環境保護の成果を目指しています。

環境保護の活動では、未来の世代にも持続可能な地球環境を残すことが目標とされています。

WWFジャパン:地球と生きものの未来を守る活動

WWF(世界自然保護基金/ World Wide Fund for Nature )は1961年に設立された、環境保全・自然保護を専門とする国際NGOです。

WWFの日本窓口を担っているのが、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)です。

活動内容 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る
活動地域 世界約100カ国以上
支援対象 パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境
寄付の使途 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般
運営団体 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

WWFは、4つの活動テーマを柱に活動をしています。

  • 地球温暖化を防ぐ
  • 持続可能な社会を創る
  • 野生生物を守る
  • 森や海を守る

例として、野生生物を守る・絶滅危惧種などの動物を、密猟などから守る活動を紹介します。

「絶滅の危機にある種のリスト(通称レッドリスト)」には、絶滅のおそれの高いとされる種が、動物だけで1万種以上の名前が挙がっています。

たとえば野生のトラ。
過去100年で個体数が97%も減少していることはご存知でしょうか。
美しい毛皮や漢方薬の原料とされる骨を狙って密猟が繰り返されています。

WWFは現地政府と協力して密猟を防ぐパトロールを実施しています。
自然保護区の設立や、レンジャーの育成といった活動も同時に行い、環境保全に努めているそうです。

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グリーンピース:企業や自治体への働きかけで社会の変革を

世界55ヶ国で環境保護活動を行うNGO、グリーンピース。
環境保護と平和を実現するための社会システムの変革をめざし、科学的知見に基づいて、様々な立場の人と協力して活動することを大切に活動しています。

グリーンピースでは、​気候変動、プラスチック問題、原発、食と農業、ファッション、森林問題の大きく6つのテーマを軸に活動しており、気候変動を食い止める活動の一貫として地球温暖化防止のための活動を行っています。

活動内容 地球環境や生態系の保護、自然エネルギーの推進など
活動地域 北極やアマゾンなど、世界55以上の国と地域
支援対象 危機に瀕している野生動物をはじめとする、地球上の生命
寄付の使途 環境調査・分析、自然保護を求める提言などの活動費全般
運営団体 一般社団法人グリーンピース・ジャパン

また2020年9月からは、自治体から脱炭素社会をつくる草の根の活動を開始。
同じ自治体に住んでいる方同士を繋ぎ、自分の住んでいる自治体の地球温暖化対策を調べたり、自分の自治体が「ゼロカーボンシティ宣言」をするように働きかけることを支える活動などを行っています。

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難民

日本ではウクライナ避難民やアフガニスタン避難民など、自国で発生した様々な要因により避難を余儀なくされた人々が暮らしています。

WElgee:日本に逃れた難民のキャリアに伴走

日本にやって来た難民の若者たちとともに、誰もが活躍できる未来を目指して様々な活動をしている「WELgee(ウェルジー)」。

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アジア、アフリカなどから難民として日本に逃れて来る人は後を経ちません。
しかし、日本では最低限の生活を送るための保障も受けられず、頼れる知人・友人もいない中、将来の見通しがつかないという難民の方が多くいます。

そんな人たちが、自らの未来をデザインし、自分らしく生きていけることを目指し、様々な活動をしているWELgeeです。

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貧困

日本では子どもの9人に1人が貧困状態にあると言われています。その中でもひとり親家庭における貧困状態は極めて深刻な状況に陥っています。

グッドネーバーズ・ジャパン:食事を届けることで子どもを支える

グッドネーバーズ・ジャパンは、低所得のひとり親家庭を対象に、定期的に食品を無料で配付しています。
シングルマザーは仕事も子育ても、すべて自分ひとりで抱えざるを得ないことが多く、貧困に陥るリスクも高いです。

食品を配付することは、単なる経済的な支援にとどまらず、支援を受けた親子が社会とのつながりを感じられることにも繋がります。

困難を抱えながら頑張る親子にも、温かい食卓を囲んでほしいと感じた方は、ぜひホームページをご覧になってみてください。

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教育

Learning for All:地域を巻き込み包括的な子ども支援を

私たちが住む日本においても、生まれ育った環境によって生じる「教育格差」や「体験格差」の問題が存在しています。

Learning for All は、代表の李さん自身が目の当たりにしてきた、子どもの「貧困」や「格差」などの問題に包括的に取り組む団体として、2014年に設立されました。

自団体の活動に留まらず、学校との連携や、政策提言及び法定事業化まで実現している団体です。

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チャンスフォーチルドレン:教育格差を解消し、貧困の世代間移動を断ち切る

チャンスフォーチルドレンは、低所得世帯の小学生〜高校生を対象に、塾代や習い事の費用として利用できる「スタディクーポン」を提供している団体です。

代表の今井悠介さんの「支えていると思っていた人が、実は自分が支えられていたことに気付く、そんな支え合いの関係性を広げていきたい」という言葉が印象的でした。

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人身売買・児童労働

かものはしプロジェクト:「子どもが売られない世界」をつくる

「子どもが売られない世界をつくる」というミッションのもと、人身売買の被害者数が世界最大と言われているインドで、主に活動している団体です。

直近では海外での事業経験を活かして、日本国内でも児童虐待の問題に取り組み始めています。

人身売買を取り締まる法律の整備を支援するなど、社会の仕組みを変えることに重きを置いた活動に共感しています。

毎年送られてくる年次報告書のクオリティが高く、 課題解決に向けて一歩ずつ前進している様子が分かります。

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募金する前に!最低限ここだけは確認したいポイント

ではこうしたNPO・NGOに募金する前に注意しなければならないのは、どういった点なのでしょうか?
チェックポイントを2つ解説します。

ポイント1:団体のHPに収支報告は公開されているか?

収支報告というとNPOの活動計算書が、企業でいう損益計算書にあたります。
多くのNPOは「年次報告」「財務報告」などという形で財務情報をHPに公開しています。
実際にチェックする際は、

  • 会計の監査が適切に行われているか
  • 事業費に対して、管理費が多すぎないか
  • 透明性が高く、丁寧に説明していると感じられるか

といった点も併せて確認できると良いでしょう。

その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける6つのポイント

ポイント2:募金の使い道が、課題解決に効果的だと感じるか?

寄付者としては、問題の根を断つような、本質的な課題解決へ真摯に取り組んでいる団体の方がお金も出しやすいでしょう。

確かに「1,000円の寄付で〇〇ができます」と分かりやすく説明することも大切です。
更にもう一歩進んだ説明の仕方としては、「その支援によって何人の受益者に、どれくらいのインパクトがあったのか」という支援の効果を説明しているかを見るようにしましょう。

募金はどこにすべき?「効果的な利他主義」からひも解く、寄付先選び3つのポイント

もちろんこうした社会的な活動は一朝一夕では叶いませんので、長い目で見る必要がありますが、具体的には支援の実績や成果といった指標を確認すると良いと思います。

よくある質問

寄付先のおすすめや団体への寄付について、よくある質問をまとめました。

どのような基準で寄付先を選べばいいですか?

寄付先は、団体の透明性、実績、活動内容が明確で、自分の価値観や支援したい分野と一致している団体を選びましょう。公式サイトや認定NPOの情報を確認するのも有効です。

寄付したお金はどのように使われますか?

寄付金は主に活動資金や運営費として使われますが、団体によって具体的な用途は異なります。団体の年次報告書や会計報告書を確認すると良いでしょう。

寄付した金額は税制上の優遇を受けられますか?

税金控除の対象となる寄附金について、公益社団法人および公益財団法人、社会福祉法人、認定NPO法人などに寄付を行うと、税金控除の対象となります。「控除の対象となる寄附金」については国税庁のHPに記載されています。

NPO法人に関しては、そのすべてが対象となるわけではなく、所轄庁の認定を受けた認定NPO法人(または特例認定NPO法人)が対象となります。認定NPO法人は「内閣府NPOホームページ」で検索可能です。

毎月の継続寄付と一度きりの寄付の違いは何ですか?

毎月の寄付には、団体にとって大きなメリットがあります。入金タイミングや金額が予測できるため、長期的な活動計画を立てやすくなる点です。また、使途が固定されない寄付であれば、その時点で最も必要な用途に活用できるため、柔軟性が高いという特徴もあります。

したがって、少額であっても毎月継続する寄付は、安定した支援につながり、大きな効果が期待されます。

寄付先の団体の信頼性はどう確認できますか?

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

支援を迷っている団体があれば、是非参考にしてください。

寄付をやめたいときはどうすればいいですか?

寄付をやめたい場合は、団体に直接連絡し、停止手続きを行います。通常、公式サイトに設置されているフォームやメールアドレスから解約手続きできます。

物品寄付やボランティアも支援として有効ですか?

はい、有効です。物品寄付やボランティア活動は、団体の運営や支援活動を物資面や人的サポートで助けることができます。団体のニーズに合った形で支援を選びましょう。

募金の使い道を知れば、もっと納得して寄付できる

ここまで、募金の使い道のケースごとの解説と事例、更に詳しく知るためのチェックポイントを紹介させていただきました。

「募金先の違いがよく分からなかったけど、ちゃんと役立てられてるんだ!」と実感してもらえたら嬉しいです。
ぜひあなたにできる範囲で始めてみてください。

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