世界の子ども達の貧困や教育問題に、寄付は役立つ?“知る人ぞ知る”募金先NGO4選

「世界の子どもたちの貧困や教育の問題を解決したい」と考えたとき、どのような支援先に寄付をするか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

誰もが知る大きな団体もあれば、あまり有名ではない団体も多くありますよね。

そこで今回は「子どもを支援する寄付先を探したい」という方向けに、あまり知られていないNGOを4つご紹介します。

「知らない団体に支援して、信頼性はある?」と不安のある方も、体験記や団体の評判も合わせて参考にされてみると良いかもしれません。

工場やスラムで働く子どもが、学校に通えるように(グッドネーバーズ)

世界には紛争や貧困など、様々な事情で学校に通えずに働く子どもたちがいます。
他の子どもたちが学校に通う中、バングラデシュのモシュミちゃんはひとりタバコを包む仕事をしていました。

「暗くて煙たい工場でタバコを包むのも、重たい袋を運ぶのも大変だったけれど、頭と胸が痛いのが一番つらかったです。
有害なタバコ工場で1日12時間以上働いて受け取っていたのは、たった260円ほどの日当。
そして、7年もの間、彼女は健康と教育の機会を奪われていたのです。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

このような、危険な労働を強いられている子どもたちを生活環境の整備や健康推進活動を通して支援しているのがグッドネーバーズ・ジャパンです。

同団体の支援によって、モシュミちゃんは学校に通えるようになりました。
頭と胸に感じていた痛みも、薬を服用することで回復していったそうです。

活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビーク
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
寄付の使途 文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

同団体では、このような教育や医療・保健分野に加え、収入向上・緊急支援の取り組みも行っています。
職業訓練や農業・畜産・漁業等の研修、 マイクロファイナンスによる融資などを実施。
家計が安定することで、子どもの生活環境も改善することをねらいとしているそうです。

寄付の方法は「子どもスポンサーシップ・プログラム」があります。
月1,000円から始める「みんなの成長を見守るコース」や、月4,000円の「ひとりの成長を見守るコース」で支援が可能ですよ。

グッドネーバーズ ・ジャパン「子どもスポンサー」を申し込む前に調べた4つの疑問

「子どもたちのこころと身体を守りたい」「子どもが夢を持てる環境づくりをサポートしたい」と考えられた方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

世界の果てまで、「最高の授業」を届ける(e-Education)

世界の教育課題に対するアプローチには、「貧しい地域に質の高い教育を届ける」といった方法もあります。
例えば、アジア最貧国と呼ばれたバングラデシュの農村部では、ボロボロになった教科書を使い続ける高校生たちが大勢いました。

ボロボロになった教科書を必死に音読する、高校生のアメリア。
「妹や弟を助けるために、良い仕事に就きたい」
「そのために、大学に受かりたい」
「でも、お金がないから予備校には通えない」
「勉強したい」 と泣きながら言いました。

でも、家庭の半分以上は電気が通らず、夜は暗いまま。
そして、教えてくれる先生もいません。

同団体WEBサイトより

そこで、質の高い教育を受けることが出来ない農村地域へ、高品質の映像授業を届ける活動を行っているのが、e-Educationです。

同団体の活動は、ダッカ郊外のハムチャー村から始まりました。
スタッフが現地の優秀な予備校教師を授業映像を撮影し、農村地域の生徒へ提供。
誰でも最高の授業を無料で見られるような仕組みを作り上げたそうです。

活動内容 映像授業の提供など
活動地域 バングラデシュ、フィリピン、ミャンマーなど
支援対象 途上国の農村部に暮らす中高生
寄付の使途 映像授業の撮影、備品の購入など
運営団体 認定NPO法人e-Education

この活動の結果、初年度に18名が大学に進学しました。
「映像教育が、世界の教育問題を解決する」
自分たちの活動を通して、映像授業に大きな可能性を感じたそうです。

バングラデシュ以外にも、フィリピンやネパールなど他の国へも事業を広げていきました。
しかし、貧困から生まれる教育格差は未だに世界に存在しているのが現状です。

寄付は月1,000円から気軽に始められます。
月3,000円の寄付を1年間続けることで、映像授業が視聴できるタブレットと学習コーチによるオンラインサポートを1人の生徒に提供できるそうですよ。

「映像授業で世界を変えたい」「全ての子どもに平等に学ぶ機会を与えたい」という団体の想いに賛同された方は、一度サイトをご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

「本」との出会いで、アジアの子どもたちに生きる力を(シャンティ国際ボランティア会)

読書が好きな方は特に共感するかもしれませんが、本を読んでいる時間が心のゆとりを生んでくれ、本を通した学びが自分の世界を広げることがあります。

しかし、難民キャンプで生活する子どもや、家族のために働く子どもたちには、本を読む時間や場所がなく、そもそも文字が読めないケースも少なくありません。

シャンティ国際ボランティア会は、学校建設や図書館の整備などを通し、カンボジア、ミャンマー、アフガニスタンなどアジアの8地域において子どもたちの教育支援を行う団体です。

シャンティ国際ボランティア会HP

シャンティ国際ボランティア会は、4つのキーワードを軸に活動しています。

場所
学校建設や図書館の運営を地域の住民とともに行い、子どもたちが安心して学ぶ場所をつくります。


紛争地域などに本を届ける活動に加え、現地の言葉で書かれた絵本や紙芝居の出版も支援します。


教員研修や図書館員育成研修を行い、子どもたちを教育・本とつなぐ大人を育成します。また、地域そのものの課題解決のため、地域の状況に合わせて住民のためのワークショップや識字教育を実施します。

活動
コミュニティ図書館や学校図書館の運営、移動図書館などを行い、あらゆる人が本や学びと出会えるように働きかけます。

活動内容 学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
活動地域 アフガニスタン・カンボジア・ミャンマー・ネパールなど
支援対象 遠方や少数民族など、教育格差に苦しむ子どもたち
寄付の使途 学校建設や教員育成にかかる費用、災害の緊急支援など
運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

1981年の設立以来、このような活動によって多くの子どもたちが本に触れ、生きる力を身につけてきました。

ミャンマーで食べ物にも困るほど貧しかった時、タイの難民キャンプのことを聞き、家族で難民キャンプにやって来ました。私は5歳でした。当時、両親はケンカばかりして、家にいるのが辛かったです。でも、図書館で絵本を読み、絵を描いて過ごしているうちに図書館を好きになりました。
小学校1年生の時、将来の夢を聞かれて「先生になりたい」と答えた私は、夢を叶え、今、教員として働いています。

引用:シャンティ国際ボランティア会HP

シャンティ国際ボランティア会では月々1,000円からの寄付で教育活動を支援する、「アジアの図書館サポーター」を募集しています。

シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由


教育の効果を得られるには、長い時間が必要です。
長期的な視野に立ち、継続的な支援を始めてみるのはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

学校給食プログラムが、子どもたちに栄養と希望を届ける(WFP)

世界では、未だ多くの子どもたちが慢性的な栄養不足に陥っています。

お腹を空かせたまま学校に行き、勉強に集中できない子どもが多く存在します。
また、家族の仕事や家事を手伝うため、そもそも学校に通えていない子どもも。

国連WFPは、子どもたちの健康的な成長や教育、貧困の解決のために学校給食支援を行っている国連機関です。

国連WFP HP

WFPが提供する学校給食は、朝食か昼食。その両方を提供する場合もあります。

学校で栄養価の高い食事を得られることで、子どもたちの栄養状態や健康が改善。
また、給食自体が親が子どもを通学させる動機にもなり、学校への出席率や就学率も上がるそうです。
空腹が満たされることで、子ども自身の学習能力や意欲も増します。

教育は国の発展の基礎。
子どもたちが教育を受けることで、収入の良い仕事に就き、貧困を脱せられるだけでなく、その中からは将来の国を担う人材も出てくることでしょう。

学校給食が子どもたちにとっても、国にとっても希望となり得るのです。

活動内容 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など
活動地域 アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域
支援対象 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年)
寄付の使途 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援
運営団体 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口)

WFPの学校給食プログラムでは、可能な限り現地の食材が給食に用いられます。
現地の農家とつながり、地域経済への貢献もしているのです。

過去2019年にWFPが学校給食を提供した国は59カ国に上ります。

しかし、国連WFPが目指すのは各国が自分たちの制度と仕組みを作り、学校給食を実施できるようになること。
これまで40以上の国がWFPからの支援を卒業し、独自で学校給食を実施し続けているそうです。(出典:WFP HP

国連WFPへの寄付で、世界から飢餓をなくす支援を始めた3つの理由

「食と教育の両面から子どもを支えたい!」という方は、WFPへの寄付を是非検討してみてください。

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寄付金控除の対象団体です

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