遺贈寄付する際の「寄付先の決定」は一番の悩みのタネですよね。
「せっかく遺贈寄付をするなら、日本の子どもたちを支援したい。」
「国際NGOの名前はよく聞くけれど、国内支援団体も検討したい。」
そんな想いをお持ちの方に向けて、日本で活動している非営利団体で遺贈寄付や相続財産による寄付で名前の上がりやすい団体を3つ、まとめました。
目次
子どもの貧困対策や被災地支援など、遺贈の無料相談も(日本財団)
日本財団は、児童養護施設出身者への奨学金の給付や、発展途上国の学校建設、被災地支援など、幅広い支援活動を行なっている公益財団法人です。
日本財団の一番の特長は、自前で遺贈寄付サポートセンターを設置している点です。
サポートセンターが、あなたの遺贈に関する悩みを解決するお手伝いをしてくれます。
資料請求すると、財団の資料は勿論、自筆証書遺言作成セットを無料で送ってくれます。
中には、自筆証書遺言作成マニュアルと専用の便箋と封筒が入っています。
円滑な遺贈寄付を実現するための工夫が、ありがたいですね。
日本財団以外にも、遺贈寄付全般について相談できる窓口をまとめてあります。
ぜひこちらも、ご参考になさってください。
また、日本財団を遺贈寄付先に選んで遺言書を作成された方を「日本財団ひなげしの会」の会員として、末永くサポートしてくれます。
- 電話による連絡、訪問による相談対応
- 財団が主催するイベントへの招待
- 緊急時連絡先カードの配布
アフターケアも万全ですので、安心してあなたの想いを託すことができます。
活動内容 | 子どもの貧困対策、奨学金、障害者支援など |
寄付使途の指定 | 可 |
受入可能な財産 | 現金、不動産、有価証券など |
税制優遇の有無 | 有 |
表彰・特典 | お名前入りのプレート設置、HP等への掲載 |
資料請求 | お問い合わせフォームから郵送を依頼 |
相談窓口 | TEL : 0120-331-531(平日9時〜17時) |
運営団体 | 公益財団法人日本財団 |
サポートセンターでは遺贈寄付に限らず、相続財産による寄付や生前の寄付についても、無料で相談に乗ってくれます。
まだ遺贈寄付すると決めていない方も、まずはお電話をされてみてはいかがでしょうか。
遺児への奨学金に、不動産や有価証券も寄贈できる(あしなが育英会)
あしなが育英会は、延べ約4万2千人の学生に約430億円の奨学金を貸与してきました。
学生の支援には、長い実績のある団体です。
現金以外にも不動産、有価証券、貴金属、絵画、家財道具、プリペイドカード、商品券などの遺贈も可能です。(現金以外の寄付は、換金が原則となります。)
あしなが育英会への寄付は、税制優遇の点で注意が必要です。
- 相続税:非課税対象(遺贈寄付・相続財産の寄付)
- 所得税:課税対象(相続財産の寄付・通常の寄付)
これは、あしなが育英会が法人ではなく、任意団体として運営されているためです。
法人格を取得しない理由は「民間団体としての創意、独立性、迅速性が失われないようにするため」とのことです。(引用:同団体資料 ー あしなが育英会へのご寄付に関するQ&A)
活動内容 | 進学支援の為の奨学金の貸与など |
寄付使途の指定 | 可 |
受入可能な財産 | 現金、不動産、有価証券など |
税制優遇の有無 | 一部優遇 |
表彰・特典 | 感謝状の贈呈 |
資料請求 | お問い合わせフォームから郵送を依頼 |
相談窓口 | TEL : 03-3221-0888(平日9時〜17時) |
運営団体 | あしなが育英会 |
あしなが育英会は、三菱UFJ信託銀行、並びに三井住友信託銀行と提携しています。
これらの信託銀行と既にお付き合いがある方は、遺言信託などのサービスから一気通貫して、遺贈寄付を行うことができます。
あしなが育英会から学生に貸与された奨学金は、無利子での返還が義務となっています。
あなたの遺産は末永く社会を巡り続け、進学を望む学生を支援し続けることでしょう。
「放課後学校」に通う中高生に、次世代への想いを託す(カタリバ)
カタリバは震災の影響や家庭の事情から貧困に喘ぐ子どもたちが、自らの手で未来を切り拓けるよう、学習支援などを行う認定NPO法人です。
遺贈寄付や相続財産からの寄付の使い道は、被災地の放課後学校や貧困世帯の子どもたちの支援活動など、カタリバが運営する各事業に指定することが可能です。
また、寄付を検討中の方は、東北や熊本にある各拠点を見学することができます。
自分や大切な人の財産が、ちゃんと使われている現場を見られるのは嬉しいですよね。
活動内容 | 子どもたちの学習支援と心のケアなど |
寄付使途の指定 | 可 |
受入可能な財産 | 現金、不動産、有価証券など |
税制優遇の有無 | 有 |
表彰・特典 | 感謝状の贈呈 |
資料請求 | お問い合わせフォームから郵送を依頼 |
相談窓口 | TEL : 0120-130-227(平日9時半〜17時半) |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
現金以外の不動産や有価証券なども、カタリバに遺贈することができます。
山林や田畑などの売却が困難なものは受け取ってもらえない場合がありますので、現金以外を寄付する際は、事前によく相談されることをオススメします。
もしご家族に遺贈寄付を検討中であることを知られたくない場合も、郵送での連絡はしないなど、柔軟な対応をしてくれるそうです。
(出典:同団体遺贈パンフレット ー よくいただくご質問)
他にもご不明な点等があれば、お気軽にお問い合わせされることをオススメします。
以上、国内の子どもたちを支援していて、且つ遺贈寄付の受け入れを表明している非営利団体を3つまとめました。
あなたが心から納得できる寄付先が見つかれば幸いです。