カンボジアへの寄付、きちんと使われてきた?募金先の子ども支援NGO3選

(出典:かものはしプロジェクト HP

内戦によって多大な被害と犠牲者を出したカンボジア。

今では多くの苦悩や困難を乗り越え、大きく成長しています。

日本の企業も多く展開し、ショッピングモールや観光地としても有名になりつつありますよね。
しかし一方で、都市と農村部の貧富の格差は広がっています。

そこで今回はカンボジアを支援する活動を行ってきたNGO・NPOを3つご紹介します。

「昔、現地にボランティアに行ったことがある」「内戦の事情を知り、カンボジアへの支援を検討している」など支援先を探している方は、参考にしてみて下さいね。

「子どもが売られない世界」が実現(かものはしプロジェクト)

かものはしプロジェクトHP

カンボジアでは、過去に「性的搾取を目的とした人身売買」という大きな課題がありました。

子どもたちがモノやお金と引き換えに性的な行為を強要された当時、子どもたちは肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けていたそうです。

子どもは家庭の貧困を主な理由に、出稼ぎに出ようとして、売春宿に売られてしまいます。
「高給なよい仕事がある。これで家族を助けることができる」とだまされ、連れて行かれた先が売春宿であることもしばしばです。
逃げようにも逃げるすべをもたない子どもたちを、誰かがすくわなければ、この子どもたちは一生闇の中にいなくてはなりません。
認定NPO法人かものはしプロジェクトWEBサイトより)

このような人身売買の被害者が生まれないように、2002年から支援活動を行なってきたのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトです。

  • 子どもを買う人を逮捕する「警察支援」
  • 貧しい農村で雇用や教育を担う「コミュニティファクトリー経営」

現地で一人ひとりと向き合い、地道な活動をしてきました。
かものはしプロジェクトはじめ複数の支援団体の活動やカンボジア社会の変化が組み合わさって、性犯罪の加害者の逮捕件数は活動当初に比べて大幅に増加。

約16年間で、子どもを置く売春宿はほとんどなくなるまでに、状況が改善したそうです。

活動内容 被害者の権利と正義を取り戻すための仕組み作りなど
活動地域 インド
支援対象 人身売買の被害にあった女性・子どもなど
寄付の使途 サバイバーのリーダーシップ研修、被害者の裁判費用など
運営団体 認定NPO法人かものはしプロジェクト

また、世界での人身売買の問題が解決したわけではありません。
そこで同団体は現在、被害が多いインドで積極的に活動を行っています。

寄付は月1,000円から応援するサポーター会員があります。

かものはしプロジェクトへの寄付、「サポーター会員」に入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
人身売買を取り締まる法律を整備するためには、当事者の声を反映させることが非常に重要です。この考えの下、かものはしプロジェクトは、サバイバーのリーダーシップをサポートするプログラムを実施しています。
かものはしプロジェクトを支援している印刷会社から、寄付の一環として、無償で印刷していただいています。企業とのパートナーシップによって、間接費を減らす、素晴らしい取り組みだと思います。

「単にモノを与えるだけではない。子どもが売られない仕組みをつくる。」
「今苦しんでいる子どもたちも、未来の子どもたちも救う」

という考えに賛同される方は、寄付を検討してみるのも良いかもしれませんね。

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寄付金控除の対象団体です

子どもを「こころ」と「身体」の両面から守る(グッドネーバーズ・ジャパン)

グッドネーバーズ・ジャパン HP

近年では、首都プノンペンを中心に経済発展が著しいカンボジア。
都市では高層ビルが立ち並び始める一方で、農村地域では引き続き貧しい家庭も多く、水や電気などのインフラ不足や教育格差など、貧富の差が広がっています。

「お父さんは、私の兄姉達にも勉強させたかったけれど、できなかったのです。私も同じように読み書きができないまま大人になると思っていました。」とフェルンちゃんは話します。

グッドネーバーズ ・ジャパンHP

グッドネーバーズでは、そういった厳しい環境下にいる子どもたちに対して「こころ」と「身体」の両側面から支援を提供しています。

具体的には「教育」「医療・保健」「水・衛生」「収入向上」の4分野を軸に、学校で安心して学び、成長を支えるための学校の建設や学用品の配布、健康診断の実施や給食の提供などを行なっています。

活動内容 子どもたちと居住地域の貧困状況の改善サポート
活動地域 インド・カンボジア・ネパール・バングラデシュ・エチオピア・チャド・モザンビーク
支援対象 家庭の経済状況や家族構成などを考慮して、活動国で最もサポートを必要としている子ども
寄付の使途 文具提供・健康推進活動費・浄水器の設置など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

グッドネーバーズ・ジャパンでは、月々1,000円から、継続的に活動を応援する「子どもスポンサーシップ」という仕組みがあります。

月々1,000円から始められ、複数のスポンサーで複数の子どもの成長を見守る「みんなの成長を見守るコース」と、ひとりの子どもの成長をじっくりと一対一で見守る「ひとりの成長を見守るコース」の2つから、ご自身に合ったコースをお選びいただけます。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

自分の希望にあったコースが複数用意されているのは嬉しいポイントですね。

グッドネーバーズ ・ジャパン「子どもスポンサー」を申し込む前に調べた4つの疑問
編集部オススメのポイント!
グッドネーバーズの海外での活動は「教育」「医療・保健」「水・衛生」「収入向上」「アドボカシー」の5つに分かれます。これらの活動を通じて、子どもたちの「こころ」と「身体」の成長を見守るため、活動を続けています。
月々1,000円から始められ、複数のスポンサーで複数の子どもの成長を見守る「みんなの成長を見守るコース」と、ひとりの子どもの成長をじっくりと一対一で見守る「ひとりの成長を見守るコース」の2つから、ご自身に合ったコースを選ぶことができます。

カンボジアの子どもたちの成長を「こころ」と「身体」の両面から見守り、支えたいと思われた方は、ぜひ寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

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寄付金控除の対象団体です

識字率の低い農村部などで、学校や図書館を設立(シャンティ国際ボランティア会)

シャンティ国際ボランティア会 HP

内戦の影響で教育の機会を失った子どもたちにとって、出来るだけ早く身につけたい基礎学力は「読み書き」です。

しかし、校舎・教員不足に加えて課題となっているのは書物の不足でした。

ポル・ポト政権時代、学校教育を廃止したため、学校の校舎は教員は知識人とみなされ、小学校の教員も8割が殺されるか強制破壊されるか、軍の基地や刑務所などとして使用されました。
労働で命を落としました。
また焚書政策によってカンボジアの書物の大半が失われました。

シャンティ国際ボランティア会 HP

そこで、子どもも大人まで学べる生涯学習の拠点としてコミュニティ図書館を設立し、識字力の向上を図っているのが公益社団法人シャンティ国際ボランティア会です。

現地では読む本が不足しているため、絵本や紙芝居の出版や本の購入をしています。
また、図書館から遠い地域では移動図書館活動も行っているようです。

活動内容 学校建設、図書館の運営、子どもへの読み聞かせなど
活動地域 アフガニスタン・カンボジア・ミャンマー・ネパールなど
支援対象 遠方や少数民族など、教育格差に苦しむ子どもたち
寄付の使途 学校建設や教員育成にかかる費用、災害の緊急支援など
運営団体 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会では、月1,000円からの毎月寄付や事業地や活動内容を指定しての寄付を行うことが可能です。
皆さんの寄付によってカンボジアでの移動図書館の実施、図書や本棚の購入をすることができますよ。

シャンティ国際ボランティア会「アジアの図書館サポーター」になって、私が毎月の寄付を始めた理由
編集部オススメのポイント!
シャンティ国際ボランティア会の活動は、1980年にカンボジアの難民キャンプで、子どもたちに本を届けたことに端を発します。現在はカンボジアの他に、アフガニスタン、ミャンマー、ネパール、ラオス、タイと活動が広がっています。
世界には、学校に行って本を読むことが当たり前ではない子どもたちがいます。現在はアジア7地域で活動し、本を読む機会を提供するだけでなく、学校建設や図書館の整備も行い、子どもたちが安心できる場所づくりにも注力しています。

カンボジア難民キャンプで教育・文化支援活動を行うために設立されたシャンティ国際ボランティア会。

「人間の尊厳と多様性を尊び、”共に生き、共に学ぶ”ことのできる平和(シャンティ)な社会を実現する」という思いに共感される方は、サポートしてみるのも良いかもしれませんね。

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寄付金控除の対象団体です

まとめ:長年支援を続け、信頼できる団体が多数ある

カンボジアへの支援を積極的に行う団体として「認定NPO法人かものはしプロジェクト」「認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン」「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」の3つをご紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
かものはしプロジェクト ① 人身売買の被害者女性の中から、国を変えるようなリーダーが生まれている
② 細やかに活動を報告するため、支援企業の協力による、質の高い年次報告書が届く
グッドネーバーズ・ジャパン ①「教育」「医療・保健」「水・衛生」などを通じて子どもたちの「こころ」と「身体」の成長を見守る
②毎月1人の子どもから手紙と写真付きの成長報告がメールで届き、子どもたちの成長を実感できる
シャンティ国際ボランティア会 ① 設立以来約40年「教育には人生を変える力がある」という信念を持ち、アジアの子どもたちに教育を届けている
② 安心できる場所で、本に触れて読み書きを身につけることで、子どもたちは「生きる力を育む」ことができる

人身売買の撲滅や教育支援など活動内容もさまざまあり、既に実績を残している団体も多くありましたね。

またカンボジアでの成功事例をもとに、他国へ支援先を広げることで今後の活動の成果にも期待できそうです。

東南アジアといっても、なかなか自分で継続的に支援を続けることは難しい方が多いでしょう。

その代わりに毎月の寄付などの方法があります。

気になった方は一度、検討してみてはいかがでしょうか。

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