(出典:慈恵病院HP)
親が育てられない子どもを匿名で預かる、「こうのとりのゆりかご」。
妊娠・出産・育児などについて、様々な悩みを抱える女性を支援する目的で設立されました。
この記事ではこうのとりのゆりかごの口コミや評判、寄付の前に確認したい3つのチェックポイントを紹介していきます。
目次
ブログやSNSで見つかった「こうのとりのゆりかご」の評判・口コミ
まずはSNS上の、こうのとりのゆりかごの口コミをチェックしてみました。
ポジティブな評判・口コミや、支援者からの応援メッセージ
こうのとりのゆりかご、また創設者で産婦人科医の蓮田太二さんについては、多くのポジティブな声が見つかりました。
子どもの命だけではない。望まない妊娠をしてどこにも助けを求めることができない女性たちを救う、最後の網を用意しておくことが今の日本社会には必要。こうのとりのゆりかごがどんなに批判を受けても、その信念は一貫していた。
— 國崎万智/ハフポスト (@machiruda0702) October 25, 2020
蓮田さんが切り拓き、遺した道を忘れません。https://t.co/YEySCBd3Nm
(出典:こうのとりのゆりかごの活動を応援されている方−Twitter)
「こうのとりのゆりかご」で大きな話題となった熊本の慈恵病院が、
— LIUB Hakodate (@LIUB_Hakodate) December 11, 2019
今度は予期せぬ妊娠をして匿名を望む母親が病院にだけ身元を明かした状態での出産を受け入れると発表したとのことです。ただ座して待つのではなく自ら必要な事業を開拓していく姿勢が素晴らしいですね。https://t.co/NvXQSjjcDf
(出典:こうのとりのゆりかごの活動を応援されている方−Twitter)
ネガティブな評判・口コミや、活動への批判・疑問
一方、こうのとりのゆりかごに対して、問題点や疑問の声を上げている人もいました。
こうのとりのゆりかごの問題点は
— りさり (@sweetcocoamilk) December 17, 2018
・子どもの知る権利を奪う
・成人しない利用者の子どもにシステムを肯定させる(広告塔にする
・自力出産で母子とも危険な状態で利用しようとする女性がいる
・本来行政が公的に行うこと
・母体が宗教団体なので早めに相談すると中絶の選択がない
(出典:こうのとりのゆりかごの活動に疑問を持っている方−Twitter)
彼女に必要だったのは、赤ちゃんポストだったのか。赤ちゃんが生まれる前に周囲の誰かが気づき、相談機関や医療機関につなぐことだったのではないだろうか。
ニッポンドットコムHP
困ったときに「助けて」と言える人とのつながりだったのではないか。
「出自を知る権利」を明記した子どもの権利条約を批准したこの国で、赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)に預けられた人たちは、戦争で親と生き別れた残留孤児のように、高齢になっても自分のルーツを探し続けるかもしれない。
正確な誕生日も分からない。
扶養する親が不明のため、健康保険にも入れない。
事情も分からず、誰かも分からない親が予期せぬ妊娠をした責任を負わされる。
「命が救われた」なら、子どもは不利益を甘受しなければならないのだろうか。
こうのとりのゆりかごを通じて赤ちゃんを救うことができた、という点については好意的な意見が多いですが、扱う問題が非常に繊細であるがゆえに、様々な意見がある印象でした。
支援先として「こうのとりのゆりかご」は信頼できる?3つのチェックポイント
こうのとりのゆりかごが支援先として信頼できるかどうかの判断ポイントをまとめました。
ポイント1:団体として信頼できるか?
「こうのとりのゆりかご」は望まない妊娠により、母親が新生児を殺害・遺棄してしまうなどの悲しいニュースを受け始まった仕組みです。
熊本県にある、医療法人聖粒会慈恵病院が2007年から運営しています。
医療法人格を取得するには都道府県の許認可が必要で、慈恵病院は熊本県から認められた病院です。
“小さないのちを救いたい”という思いから産まれた「こうのとりのゆりかご」は妊娠・出産・育児などについてさまざまな悩みを抱えるお母さんや、その周辺の方々の悩みごとを聞き、一緒に考え、解決することを目的としています。
慈恵病院HP
こうのとりのゆりかごでは、様々な事情で育てることができない新生児を、親が匿名で預けることができます。
預けられた新生児は児童相談所に引き渡され、里親に育てられたり、特別養子縁組を通じて引き取られたりします。
さらに慈恵病院では、そもそも新生児をこうのとりのゆりかごに預けざるを得ない状況を減らすため、望まない妊娠をした女性を支える様々な取り組みを行っています。
全国から相談を受け付けることはもちろん、妊婦が孤立した状況で出産が迫っている場合など特定の状況に限って、匿名で出産できる「内密出産」を受け入れるという国内初の制度も始めているそうです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
収支情報ついて、こうのとりのゆりかごのホームページ、慈恵病院のホームページともに確認してみましたが、詳しい記載はありませんでした。
また、寄付金の使途について寄付がどのように使われるかという明確な記載はなく、ホームページに以下の記載があるのみでした。
「こうのとりのゆりかご」構想について、公表以来多くの方から浄財の申し出がありました。
慈恵病院HP
(中略)
お寄せいただいた浄財につきましては、皆様方の、心温かいお気持ちに心から感謝申し上げますとともに、有効な使途を心がけたいと思っています。
ポイント3:きちんと活動しているか?
熊本市の発表によると、令和元年度にこうのとりのゆりかごに預け入れられた人数は11名で、2007年5月の運用開始以来、受け入れは累計155人にのぼります。
また、妊娠に関する悩み相談件数は6,589件で、熊本県内だけでなく全国から慈恵病院を頼って相談している人がいることがわかります。
FacebookやTwitter等のSNSでの活動報告等は行っていませんが、特集記事が多く書かれていたり、記者会見の様子が多くのニュース等にも取り上げられていることから、継続的に活動を続けていることが伺えます。
毎月継続的に寄付をするための仕組み等は設けられておらず、「こうのとりのゆりかご基金」として郵便振替、銀行からの振り込みでのみ寄付の受付をしているそうです。
口座情報等はこちらから確認することができます。
以上、こうのとりのゆりかごの評判や口コミ、その活動についてご紹介しました。
寄付先を検討されている方のお役に立てば幸いです。
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