養子縁組に寄付するには?子どもと親を繋ぎ幸せな家庭づくりを支援する募金先3選

(出典:フローレンスHP)

何らかの事情で、生みの親の元を離れなければならなかった子どもたち。
そんな子どもたちを、血のつながりのない親子として迎え入れていくシステムが養子縁組です。

子どもたちの幸せも、親の幸せも、決して血の繋がりによって生まれるわけではありません。
実の親子関係でも、困難な状況にある場合はたくさんあります。

血縁と関係なく、幸せな親子関係になるかはご縁、運命のようなもの……私は、そう信じています。
本記事では、そんな子どもと親の「縁繋ぎ」をサポートする募金先を紹介します。

特別養子縁組の仲介で、子どもの人生に最善の選択をサポート(認定NPO法人フローレンス)

フローレンスは、2004年に設立された認定NPO法人です。
訪問型病児保育や障害児保育、ひとり親家庭支援といった事業で、「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」をミッションとして活動しています。

フローレンスの事業のひとつが「赤ちゃん縁組」。
予期しない妊娠に悩む女性と、子どもを迎えたい育ての親をフローレンスが繋いでいます。

フローレンスHP

赤ちゃん縁組の事業でフローレンスが推進しているのは、「特別養子縁組」です。
特別養子縁組とは、「子どもの最善を考え、育ての親と新しい親子関係を結ぶ制度」(同団体WEBサイトより)のことを指します。

「里親」とは、次のような違いがあります。

  • 里親:親権はなく、行政から子育てを委託されている立場。養育費等の支給はあるが、法律上「親子関係」として認められていない。
  • 特別養子縁組:法律上でも「親子関係」が認められている。親権があり、子どもたちと親子関係を継続していくことができる。

フローレンスでは、特別養子縁組を希望する夫婦を対象に、きめ細やかな研修によるサポートを行っています。
子どもを迎える前、そして迎えた後も、フローレンスが親子をそっと見守ります。

オンラインでの研修も充実しているので、外出がしにくい状況でも安心です。

縁組によって結ばれた親子が、名実ともに「実の親子」になっていくためのサポートを、フローレンスが担っています。

活動内容 特別養子縁組、妊娠・特別養子縁組相談、養親研修
活動地域 日本各地
支援対象 赤ちゃん・妊婦、障害児家庭、ひとり親家庭など
寄付の使途 生みの親の産前の生活支援費、育ての親への研修費、生みの親の相談時の出張費など
運営団体 認定NPO法人フローレンス

※ 「赤ちゃん縁組」事業についての例

フローレンスでは毎月1,500円から寄付を募集しています。
クレジットカードでの支援も可能です。

フローレンスへの寄付で、赤ちゃんの虐待死をなくす支援を始めた3つの理由

子どもへのサポートだけではなく、子どもを受け入れる親が「安心して親になる」ための支援を続けるフローレンス。
幸せな家庭を増やすため、できることからの支援をぜひ検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

さまざまなルーツを持つ子どもの養子縁組を支援(日本国際社会事業団)

日本国際社会事業団(ISSJ)は、人々が国境を越えることで生じるさまざまな問題の相談に応じる社会福祉法人です。
難民や移住者の社会適応支援や、社会的援助を必要とする子どもと家族の福祉に関する相談への対応を行っています。

子どもの養子縁組は、決して国内でのみ発生するものではありません。
たとえば、国際結婚をした外国籍の方の連れ子と日本人が養子縁組をする場合など、事情はさまざまです。

そして、生活習慣の変化による影響を考えたり、異なる言語文化への適応が強いられないように注意したりなど、日本への移住者の養子縁組には、より慎重な対応が求められます。

日本国際社会事業団HP

日本国際社会事業団(ISSJ)は、「1993年ハーグ国際養子縁組条約」に基づき、国籍の異なる連れ子や親戚の子どもの養子縁組の手続き支援を行っています。

ISSJは子どもが、その福祉のため、愛情、理解のある家庭環境のもとで幸福に成長すべきであると考えます。
また子どもが安易に出身家庭から引き離されることのないよう、産みの親の方とのカウンセリングを大切にしています。
子どもがその出身国において適切な家庭が見つからなかった場合に、国際養子縁組は家庭養護のもうひとつの手段として、子どもに恒久的な家族を見つける努力をすべきであると考えます。
また国際養子縁組を行う上で子どもの最善の利益と権利を守ります。

日本国際社会事業団HP

ISSJではさらに、養子縁組の記録を永年保存することで、養子となった子どもが「自身のルーツを知りたい」と思ったときの相談に応じています。

養子縁組は成立して終わりではありません。
養子となった者と養親となった者、また実親などの関係者にとっては、一生向き合い続けるプロセスです。
ISSJは、養子の出自を知る権利を保障し、ルーツ探しを支援することも養子縁組支援の一環として位置づけています。

日本国際社会事業団HP

「私はどうやって生まれたの?」という疑問は、養子ではなくても生じるものです。
養子となった子どもであれば、なおさら疑問に思い、また苦しむこともあるかもしれません。

養子となった子どもが大人になったり、自分の出生のいきさつと向き合ったりした時……それを「調べられる」という環境は、とても貴重なのではないでしょうか。

活動内容 難民や移住者の社会適応支援、養子縁組支援など
活動地域 日本国内
支援対象 国境を越えた、もしくは越える、子どもを含めた人々
寄付の使途 難民や移住者への支援活動費用全般
運営団体 社会福祉法人日本国際社会事業団HP

ISSJは、年間5,000円からの寄付を受け付けています。
1ヶ月に換算すると417円程度で、多くの人にとっては難しい金額ではないと思います。
また、一度きりの寄付は1,000円から可能なので、余裕のある時に気軽に寄付ができます。

さまざまなルーツを持つ子どもたちの「今」と「これから」が、幸せで納得感のあるものになるよう、できることから応援をはじめてみませんか?
ボランティアを募集するタイミングもあるようなので、ぜひWebサイトをチェックしてみてください。

縁組ファミリーサロンやブログで、養子を迎えた後のイメージを(Babyぽけっと)

Babyぽけっとは、予期せぬ妊娠や経済的な理由などにより悩みを抱える実親や、赤ちゃんを授かりたい養親(育て親)をサポートし、養子縁組の仲介・あっせん事業を行うNPO法人です。

子どもとの特別養子縁組をすることを決心し、準備を始めたとしても、「本当に育てられるのだろうか」今後のことが不安になることは当然だと思います。

子育てでの不安や疑問は養子縁組でなくとも起こることですが、養子縁組での悩みはさらに多様なもの。
子育てそのものについての大変さに含め、「真実の告知をどうするか」など、考えなければならないことはたくさんあるものの、なかなか周りの人に相談がしにくいのが現状です。

BabyぽけっとHP

Babyぽけっとでは、Webサイト内に「ぽけっとパーク」という、体験談やエピソード紹介コーナーをもうけているほか、定期的な交流会、懇親会を実施しています。
子どもを迎えて子育てに励む方々はもちろん、養子として迎え入れられた子ども自身、そしてこれから子どもを迎えようと思っている方にとっても、心の支えになるエピソードばかりです。

Babyぽけっとで特別養子縁組でお子さまを迎えられたご家族のみなさまから、さまざまな体験談やエピソードをいただいています。
これから養子を迎えることをご検討の方や、養子を迎えて裁判に臨む方への参考になればと思います。

BabyぽけっとHP
活動内容 保護シェルターの運営や、特別養子縁組のあっせん
活動地域 関東圏や名古屋を中心に日本国内
支援対象 妊娠に悩む女性と子ども、子どもを迎えたい家庭
寄付の使途 シェルターの運営、相談事業にかかる費用
運営団体 NPO法人Babyぽけっと

Babyぽけっとでは、5,000円からの年会費会員としての寄付と、任意の金額とタイミングでの寄付が可能です。
この年会費は「ぽけっと基金」としてBabyぽけっとの活動に使用され、一部は障がいや病気の子どものための助成金として使用されるようです。

親子の血のつながりは関係なく、親が孤立せず悩みを分かち合える環境にいることは、家庭が明るくあり、子ども幸せに育つためには必要なことです。
養子縁組ならではのいろんな悩みを「あるある!」とみんなで笑い飛ばせるような居場所は、とても大事だと感じます。

Webページを覗いてみて、子育てエピソードに「ほっこり」した方は、ぜひ気軽な金額からの寄付をしてみてはいかがでしょうか?

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