(出典:国連UNHCR協会HP)
「UNHCRの読み方は?正式名称は?」
「寄付を募っている国連UNHCR協会は信頼できる?」
こうした疑問をお持ちの方へ、団体の名称や活動内容、口コミの検証、募金する際の金額の目安などを解説します。
目次
UNHCRとは?正しい読み方は”ユーエヌエイチシーアール”
UNHCRは、アルファベットそのままで「ユーエヌエイチシーアール」と読みます。
しばしば「アンカー」とも呼ばれますが、こちらは通称です。
正式名称は「国連難民高等弁務官事務所」
The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees の頭文字を取って、UNHCRという略称が使われています。
設立は1950年、本部はスイス・ジュネーブにあり、難民問題の解決が目的です。
ギタリストのMIYAVIさんが、2017年に日本人として初めて親善大使になっています。
UNHCRの駐日事務所は、東京都港区南青山にあります。
日本政府や、難民支援のNPO/NGOなどと連携し、日本にいる難民の支援を行っています。
主な活動は”緊急支援”と”自立支援”の2つ
緊急支援
紛争や災害などの影響により、命の危険にさらされている難民を対象に、テントや毛布・水や食料を支給するといった緊急時の支援を行っています。
緊急事態では、特に弱い立場に置かれがちな5歳未満の子どもに配慮し、予防接種や経口水分補給療法、栄養強化食品やビタミンA投与による予防法などに重点を置き医療支援にあたります。
国連UNHCR協会HP
危機の発生から、72時間以内には緊急支援をスタート。
各国政府やNGOの協力も仰ぎながら、避難生活に必要な物資を届けています。
自立支援
難民生活の長期化に伴い、その間、子どもたちは学校に通うことができません。
UNHCRは難民キャンプに学校を設立し、初等教育を支援しています。
学校や教師の数が圧倒的に足りない、教室が壊れたままで使えない、十分な学習用品がない、生きていくために働かなければならない……。
国連UNHCR協会HP
難民の子どもたちは、さまざまな難しさに直面しています。
他にも社会的に弱い立場にある女性のサポート、避難先での生計の改善を援助するなど、包括的な支援を行っています。
募金の使われ方は大丈夫?評判や口コミの実際をチェック
寄付金の使い道に関する口コミを、公表されている財務情報から検証します。
”怪しい” ”うさんくさい”と批判する声も
国連UNHCR協会なる団体からの発信がSNSに入ってきていたので簡単に調べてみた。
— araikun (@araikun) December 20, 2019
民間寄付金をUNHCRに送るとか広報活動とからしい。
問題は最大で寄付金の25%が活動費に遣われる事。
固定費ではなくて固定比となる意味が分からん。
この手の団体は大概こんな感じ。なんだかな~
(出典:間接費に疑問を感じた方 – Twitter)
これまで何度か寄付させていただいています。UNHCRとMSFです。ただシリアの友人にそのことを伝えると、苦い表情を浮かべます。中間搾取とは言えないまでも、末端に行き届く額は僅かだと。寄付金が職員の給与に回されているとは思えませんが、彼らはあまり良い印象を抱いていません。
— 桜木武史 (@takeshisakuragi) June 13, 2016
(出典:実際の支援に使われるか不安に感じた方 – Twitter)
他にも、度重なるダイレクトメールによる募金勧誘にうんざりしてしまった方など、さまざまな口コミが見つかりました。
寄付金の75%以上が難民の支援に使われる
UNHCRの公式支援窓口にあたる、国連UNHCR協会。
活動・会計報告によると、集まった寄付金の約8割をUNHCR本部に送金しています。
そこから実際の難民支援に使われるようです。
国連UNHCR協会では、UNHCR本部との取り決めに従い、お寄せいただいた寄付金の上限 25%までを、協会の活動および運営のための資金に充当させていただいております。
国連UNHCR協会HP
残りの約2割は、日本国内の広報活動や募金活動などにかかる費用に充てられます。
国連UNHCR協会の周知によって、私たちは世界の難民の現状を知ることができます。
より多くの支援を現地に届けるためには、必要な費用と言えるのではないでしょうか。
UNHCRへ寄付する前に押さえておきたい3つのポイント
寄付を検討されている方なら知っておきたい、チェックポイントを解説します。
いくら募金すればよい?金額の目安
募金の金額はあくまで個人の意思に委ねられます。
決済方法は「クレジットカード」「コンビニ決済」「ペイジー」「郵便振込」など。
いずれの方法でも、1,000円以上1,000円単位の任意の金額で募金できます。
- 10,000円:病気やケガに苦しむ子どもたちへの医療支援4人分
- 26,000円:約1週間分の清潔な水4世帯分(5人家族)
- 60,000円:暑さや寒さ、風雨から家族を守るテント1張
訪問やDMで寄付を依頼されることも
戸別訪問やダイレクトメール、街頭での勧誘など、さまざまな場面で寄付を募っています。
勧誘にまつわる疑問に応える専用窓口(0120-937-067/平日11:00〜18:00)もあります。
寄付をやめるには?WEBフォームで
国連UNHCR協会を毎月の寄付で支援する「国連難民サポーター」。
1,000円以上500円単位の任意の金額で始めることができ、途中解約も可能です。
解約は専用のWEBフォームで連絡すれば、手続き完了となります。
ここまで、UNHCRの名称と活動内容、口コミ、募金する前のチェックポイントについて解説しました。
難民支援に興味を持つきっかけになりましたら幸いです。