コロナ寄付、シングルマザーやひとり親に支援を届けるには?募金先団体3選

(出典:フローレンスHP)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の恐ろしいところは、症状だけではありません。それは、人と人とが交流する機会、社会そのものの活力を失わせてしまうこと。

結果的に店舗や企業が休業や廃業を選ばざるを得ず、職を失った人、収入が大きく減少した人が増加しています。

特に、ひとり親世帯など、もともと収入の少ない世帯では大打撃を受けています。
今回は、そんなひとり親家庭と子どもを支援する団体を紹介します。

低所得のひとり親家庭に、食料を届ける(グッドネーバーズ・ジャパン)

グッドネーバーズ・ジャパンHP

国内外の子どもの教育支援や緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン。
日本国内向けには、低所得のひとり親世帯に食品を届ける「グッドごはん」という活動を行なっています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、派遣やパートなど非正規の仕事に従事しているひとり親は、急な収入の減少に苦しんでいます。

平常時でも金銭的に不安定な場合の多いひとり親世帯、新型コロナウイルスの影響は計り知れません。
グッドごはんを必要とする方も、よりいっそう増加することが考えられます。

休校や緊急事態宣言による経済活動の停滞がひとり親を直撃しています。

あるシングルマザーの月収は16万円→4万円に減少しました。

離乳食が始まったばかりの赤ちゃんを育てる別のシングルマザーは、自分の食事を1日1食に減らしていると言います。

グッドネーバーズ・ジャパンHP

ひとり親家庭の子どもが、我慢することなくお腹いっぱいご飯を食べられるようになるため、よりいっそうの支援が必要です。

活動内容 低所得のひとり親家庭に食料を届ける
活動地域 東京都・神奈川県・大阪府・佐賀県周辺など
支援対象 経済的に困窮しているひとり親と子ども
寄付の使途 食品の調達、食品を保存する設備費や輸送費、人件費など
運営団体 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン

定額での寄付は毎月1,000円から可能です。
毎月1,000円の寄付を1年続けると、ひとり親世帯4世帯分の食品を送ることができます。

グッドごはんへの寄付「国内こどもスポンサー」に私が入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
困窮するひとり親家庭にフォーカスし、密にコミュニケーションを取っています。それにより、孤立しがちなひとり親家庭に食品だけでなく”心のつながり”も届けられるだけでなく、寄付をする側にも、ひとり親家庭の親御さんや子どもたちの声がメールマガジンなどを通じて多く紹介されるため、寄付をする喜びを得ることができます。
「教育協力NGO ネットワーク」に加盟しており、政策に訴え変えていく政策提言活動や、世界の問題を市民社会に広める広報活動も盛んに行われている。

1日33円の寄付で、お腹いっぱいの子どもを世の中に増やしてみませんか?

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

全国のひとり親家庭に物資を配送、支援ニーズを調査(フローレンス)

フローレンスHP

障害児家庭やひとり親家庭への支援に取り組んでいる認定NPO法人フローレンスは、「医療的ケア児家庭」「経済困窮家庭」「ひとり親家庭」を対象に、「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を立ち上げて活動しています。

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、医療消耗品が流通しにくかったり、企業や店舗の休業が相次いだりという状況となっています。

医療的ケアが必要な児童を持つ家庭では医療消耗品を手に入れにくく、ひとり親家庭や経済困窮家庭では、ますます深刻な状況に陥っているのが現状です。

それに対して、フローレンスはすでに下記のような対応を行なっています。

  1. 障害児者家庭やNICUに対し、マスクやアルコール綿などの医療物資の提供
  2. こども宅食モデルなど宅配型で支援を行う団体への助成
  3. ひとり親家庭の支援ニーズ調査、支援物資や病児保育の無料提供
活動内容 病児保育、障害児家庭支援、ひとり親家庭支援、経済困窮家庭支援、にんしん相談、特別養子縁組、こども宅食、政策提言活動など
活動地域 日本各地
支援対象 子ども、ひとり親家庭、障害児家庭、経済的困窮家庭、赤ちゃん・妊婦など
寄付の使途 ひとり親家庭への病児保育提供、食品・日用品配送、孤立する妊婦の相談支援など、フローレンスの活動全般
運営団体 認定NPO法人フローレンス
フローレンスへの寄付で、私がひとり親家庭へ支援を始めた3つの理由
編集部オススメのポイント!
自宅訪問型の病児保育サービスや「おうち保育園」などの事業を通じて社会課題の解決を目指していることに加えて、政治や行政への働きかけを通じて制度化につなげるなど、革新的なアプローチに強みがあります。実際、「おうち保育園」は大きな注目を集め、2012年「子ども・子育て支援法」にて「小規模認可保育所」が制度化されました。
ひとり親家庭が病児保育サービスを低額で受けられるようにしたり、困窮家庭の見守り支援や食品・日用品の提供をするなど、支援の手から溢れがちなひとり親家庭の支援にも力を入れています。

フローレンスは認定NPO法人のため、寄付を行うと「寄附金控除(税額控除)」を受けることができます。

有事の時だからこそ、国内のすべての親子を置き去りにしない。

フローレンスHP

国内親子領域の課題解決に取り組む団体としては最先端で活動するフローレンス。
日本中の親子が笑顔でいてほしい……そう願うあなたは、ぜひ寄付を検討してみてください。

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寄付金控除の対象団体です

2021年4月1日追記
フローレンスの「コロナ緊急支援プロジェクト」としての活動は2021年3月末で終了し、今後はフローレンスの通常支援の中で活動を継続していきます。

ひとり親家庭の高校生に、給付金を支援(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP

国内外で貧困や被災などの困難を抱える子どもたちへ支援を行うセーブ・ザ・チルドレン。

東京都に居住し、新型コロナウイルス感染症の影響で家計の収入が減ったひとり親家庭の高校生400人(355世帯)に、1人あたり3万円の給付金を届けました。
(2020年実績)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、新型コロナウイルス感染症の緊急子ども支援として、高校生への給付金の支援以外にも、以下のような活動を実施しました。

  • ひとり親家庭応援ボックス:お米や副菜となるレトルト食品、お菓子などの食料品、また希望する世帯には遊具も詰めた「応援ボックス」を提供
  • こころのケアの情報発信:パンフレット「感染症対策下での子どもの安心・安全」の制作や動画「子どものこころのサポート」を発信
  • 全国17団体へ緊急助成:学習支援や食の支援、虐待防止等の活動を行っている全国17団体を対象に1年間の助成を開始

学校が再開しつつある状態でも、経済状況はなかなか元どおりとはいきません。
子どもたちをとりまく環境への影響を低減するため、さらなる支援が必要です。

子どもたちの声から政策や制度をより良く変えていくことが、私たちが果たすべき役割だと思っています。

残念ながら現在の日本は、貧困の観点からも子どもが暮らしやすい社会とは言えません。
その解決に向け、子どもたちの声とともに取り組んでいきたいと思っています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
活動内容 子どもたちへの給付金支援・食料品支援・虐待予防など
活動地域 岩手県、宮城県、東京都など日本各地
支援対象 貧困・被災・虐待など困難を抱える子どもたち
寄付の使途 食料品・学用品・給付金など子どもたちの支援活動全般
運営団体 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

毎月定額の「SCサポート」では、月々1,500円からの寄付が可能です。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの寄付「SCサポート」に私が入会した3つの理由
編集部オススメのポイント!
緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護、防災など、さまざまな分野で包括的な子ども支援を実施しています。セーブ・ザ・チルドレンの活動は、全世界200万人以上の支援者によって支えられています。
第一次世界大戦で社会が荒廃した時代、栄養不良に苦しむ子どもたちの支援に敵味方の区別なく取り組んだイギリス人女性エグランタイン・ジェブさんの活動からセーブ・ザ・チルドレンは始まりました。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府から認定を受けている公益社団法人。
団体への寄付は、寄付金控除の対象です。

1日50円から、日本の未来をよくしてみませんか?
ぜひ寄付を検討してみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

まとめ:コロナ禍で更なる打撃を受けるひとり親家庭にご支援を

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって、ひとり親家庭など、もともと収入の低い世帯の貧困はさらに加速しています。今回はそんなひとり親に支援を届ける、3つの募金先団体をご紹介しました。

団体名 寄付ナビ編集部オススメのポイント
グッドネーバーズ・ジャパン ① 低所得のひとり親世帯に食品を届ける「グッドごはん」
② 毎月1,000円の寄付を1年続けると、ひとり親世帯4世帯分の食品を送ることができる
フローレンス ① 障害児家庭やひとり親家庭への支援に取り組んでいる
② 対象家庭にマスクやアルコール綿などの医療物資の提供
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン ① 国内外で貧困や被災などの困難を抱える子どもたちへ支援を行う
② 給付金支援・食料品支援・虐待予防など、子どもたちをとりまく環境の改善に取り組む

コロナ禍により、社会全体の活力を失わせないためにも何かできることはないか、お考えの方にとって少しでも参考になれば幸いです。

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