「アフリカの恵まれない子どもたちに寄付しましょう!」
というような広告を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
もちろん緊急で支援を必要としている人は救わなければいけませんが、本来のゴールは「彼らの自立」ですよね。
現地住民の自立にフォーカスして活動を行なっている、アフリカの支援団体を4つご紹介します。
目次
モノを送るだけでなく、貧困を”根本から解消する”開発援助(ワールド・ビジョン)
認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパンは困難な状況下で生きる子どもと地域住民の貧困を解決する開発援助を行なっています。
モノを支援するだけでは問題は解決しないと考え、彼らが自分たちで活動を継続できるように支援しているとのこと。
いつも家に食糧があるようになり、十分な食事を食べられるようになって、ソクラテスくんは前よりも体が丈夫になりました。
ワールド・ビジョンHP
「以前は食事抜きで過ごさなければならない時が頻繁にあり、子どもたちはいつも貧血気味でした」と母親のフランコイズさんは話します。
他にも、安全できれいな水が飲める世帯が7倍に増えたり、427人の子どもたちが新しく整備された学校に通うことができたり、といった成果が現れているそうです。
- お金を寄付:チャイルド・スポンサーシップに参加する
- 寄付を集める:募金箱を設置する
- 遺産を寄付:遺贈や相続財産などを寄付する
- ボランティア:事務作業・翻訳作業など
- 企業と協働:社会貢献・CSRでの取り組みなど
プログラムの目標が達成されれば、ワールド・ビジョンからの支援は終了され、より支援を必要としている地域へ移るとのこと。
支援がちゃんと終了するのは、貧困の解消をゴールにしているからですね。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
“エイズ孤児”世帯の、経済的な安定を(PLAS)
NPO法人エイズ孤児支援NGO・PLASは、アフリカはケニア・ウガンダでエイズによる子どもの問題を扱っている団体です。
同団体HPより引用
エイズ孤児とは、両親または片親をエイズで亡くした18歳未満の子どものこと。
PLAS HP
UNAIDS(国連合同エイズ計画)が2018年7月に発表した推計によれば、今、世界に1,220万人いると言われています。
本人たちのHIV感染の可能性のほか、親を”エイズで失う”ことによる偏見や差別、家庭の稼ぎ手(親)を失うことによる貧困など、エイズ孤児を取り巻く問題はとても複雑です。
現在は、生計向上支援事業とライフプランニング支援事業の二本柱で、エイズ孤児を抱える貧困世帯の生活を改善しているそうです。
PLASの活動によって、1906人の子ども、235世帯のシングルマザー家庭を支援を受け、自立に向かっています。
(2018年10月1日現在)
- お金を寄付:毎月寄付する・今回のみ寄付する
- モノの寄付:ブランド品・古本・不用品など
- 携帯で寄付:ソフトバンクの携帯料金と少額寄付をマッチング
- ボランティア:翻訳・デザイナー・HP制作など
- 企業と協働:事業支援・法人寄付など
課題が山積みの現地で、団体が取り組むテーマを「経済的な困窮」と「子どもの成長/発達の理解不足」に定めているのがポイントです。
活動に共感された方は、できる範囲で支援を検討してみてくださいね。
ガーナの子どもたちが学校に通えるよう「児童労働ゼロ」を(ACE)
認定NPO法人ACEは、ガーナのカカオ生産地域を対象に「スマイル・ガーナ・プロジェクト」と称して、継続的に子どもたちが教育を受けられること、カカオ農園の収入が向上することに注力しています。
同団体HPより引用
ガーナのカカオ生産地で、今危険な労働にさらされている子どもたちを守り、教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を2009年2月から行っています。
ACE HP
これまでアシャンティ州の8村で活動し、454人の子どもたちが新たに学校へ通えるようになりました。
現在はブロン・アハフォ州で活動を継続しています。
ブロン・アハフォ州の2つの村が現在の活動地で、人口は2村合計で1,000人、子ども人口はその半数の500人前後、子どもの約40%にあたる200人前後が児童労働に従事していることが分かっているそうです。
ACEは2020年8月までに、2村の児童労働をゼロにすることを目標に活動しています。
- お金を寄付:毎月寄付する・今回のみ寄付する
- モノの寄付:ブランド品・古本など
- 買って寄付:寄付付き商品を買う
- ボランティア:商品企画・広報・翻訳など
- 企業と協働:CSRプログラムの協働など
一日も早くカカオ農家が経済的に自立し、子どもが学校に通うことが当たり前になってほしいですね。
ご紹介した支援方法以外にも、ACEとの関わり方はたくさん用意されていますので、興味のある方は団体HPもご参考になさってください。
スーダンの村々を回り、毎月医療サービスを届ける(ロシナンテス)
認定NPO法人ロシナンテスは、医療施設にアクセスすることが難しいスーダンの約29の村を巡回診療することで、質の高い医療サービスを届ける活動をしています。
首都ハルツームから車で1~2時間ほどの距離にあるハルツーム州シャルガニール地域ワッドアブサーレ区にて巡回診療を行っております。
ロシナンテスHP
(中略)安定した医療を届けられるように、土とレンガの診療所プロジェクトを行っております。
巡回診療以外にも、診療所の建設や、栄養状態の改善なども並行して行なっているそうですよ。
最終的には現地のスタッフが自立できるように、サポートしているところ。
- お金を寄付:チーム・ロシナンテスに参加する
- モノの寄付:日本の未使用切手やハガキ
- インターン:東京事務所で働く
- スタッフ:海外駐在員や国内事務員として働く
- 企業と協働:講演会を依頼する
世界のどこにでも「医」を届ける、というロシナンテスのミッションに共感された方は、是非できる範囲でアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
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