(出典:国境なき子どもたちHP)
貧困や紛争、災害で困っている子どもたちに教育の機会を与え、将来の選択肢を広げるために支援する、認定NPO法人「国境なき子どもたち」。
子供たちの自立支援施設の運営、職業訓練の推進、被災地での学校教育などの活動をしています。
その活動資金の3割以上は、民間からの寄付。
「ちゃんとした団体なの?」「寄付で応援して大丈夫?」
そんな疑問を持つ方のために、国境なき子どもたちの評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。
目次
ブログやSNSで見つかった「国境なき子どもたち」の評判·口コミ
国境なき子どもたちについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみると、さまざまな書き込みが見つかりました。
ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ
まずはポジティブな評判から。
さまざまな支援方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。
NPO法人の「国境なき子どもたち」さんの考えに賛同して、毎月寄付させて頂いている。考えに賛同することが寄付を続ける基本的な理由だけど、寄付する毎に丁寧なメッセージを頂く事もいつの間にか寄付する理由になった。やはり丁寧な反応を頂くと純粋に嬉しいから。#国境なき子どもたち
— Jeremiah2911 (@Jeremiah2911_13) August 17, 2018
(出典:考え方に賛同し、丁寧な対応に喜ぶ寄付者 – twitter)
今年やると決めたことの一つ。本当に少しだけど毎月の寄付を始めた。心から尊敬する友達が勤める「国境なき子どもたち」へ。最近はオンラインでマンスリーで寄付できる制度があるから気軽にできていい。少しでも子どもたちの力になるなら。まずは今の自分にできることから。https://t.co/9lmlAVD1IT https://t.co/9p91c1Fjcy
— Risa@ごゆるり (@risainsea) January 8, 2018
(出典:尊敬する方からの勧めで、オンラインで気軽に寄付を始めた方 – twitter)
あけましておめでとうございます。今年も、安田菜津紀さんの世界中の子どもたちを写したカレンダーにしました。国境なき子どもたちへの寄付になります。まだ発売中ですのでよろしければ。 https://t.co/WMAFY0Z6W2 世界中の子どもたちが安心して暮らせる1年になりますよう。 pic.twitter.com/QkNaeI6JPa
— さくら🌸 (@Sacklaver) January 1, 2018
(出典:カレンダーを買って支援した方 – twitter)
個人では、音楽評論家の湯川れい子、フォトジャーナリストの安田菜津紀などがサポート。
団体では、小学館、積水ハウスなどの企業、ラ・サール学園などの教育機関が支援しています。
ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問
ポジティブな評判は多数あったのですが、疑問や不安などのネガティブな評判は、ずみずみまで探しても見当たりませんでした。
支援先として「国境なき子どもたち」は信頼できる?3つのチェックポイント
このようにポジティブ・ネガティブな評判や口コミがありますが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
- 1997年、「国境なき子どもたち」設立。
- 2000年、法人格取得。
- 2010年、国税庁より、認定NPO法人(旧制度)に認定。
- 2014年、東京都より、認定NPO法人(新制度)に認定。
国境なき子どもたちは、2010年1月16日に国税庁長官により「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」として認定されました。
その後、法改正を受け、2014年12月19日に東京都知事により「認定NPO法人」として改めて認定されました。(中略)
当団体へのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。
(出典:寄付金控除について)
認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。
NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
国境なき子どもたちの資金の使い方は、ウェブサイト上の「会計報告」で公開されています。
2021年度の「会計報告」から、主な決算数値を拾って割合を算出してみました。
- 収益 3.0億円
- 寄付金 36.2%
- 助成金 53.2%
- 事業収益 10.6%
- 支出 2.9億円
- 海外支援事業費 78.5%
- 東日本大震災支援事業費 3.7%
- 東京事務局における支援業務費 3.8%
- 国内教育プロジェクト・広報費 2.8%
- 活動資金調達 7.1%
- 一般管理費 4.0%
国境なき子どもたちの監査については、独立監査人による監査報告書が、各年度の会計報告とともに併載されています。
請求すれば、会計報告を郵送してくれるそうです。
ポイント3:きちんと活動しているか?
国境なき子どもたちは、世界の子どもたちに教育の機会を与えて、将来の選択肢を増やすために、以下の活動をしているようです。
- 劣悪な児童労働から子どもたちを解放
- 紛争や震災被害で困難な生活を送る子どもたちの教育支援
- 子どもたちが自立できるように、職業訓練を支援
- 日本の子どもたちに、世界の子供たちの現状を知ってもらう活動
具体的な活動を2021年度「年次報告書」からハイライトをピックアップしてみました。
- 【ストリートチルドレンの支援|バングラデシュ】ストリートチルドレンのためのドロップインセンターを運営。朝食をのべ4,743人、昼食をのべ6,798人に提供した。また、子どもたちが安心して眠れる睡眠場所を提供し、毎日13人ほどが施設で睡眠を取った。
- 【教育支援|パキスタン】計4校の新校舎(中学校および高等学校)を建設。女子生徒が教育にアクセスしやすくなるとともに、中学校の純就学率が40%から73%に、高等学校では15%から79%に向上。
- 【シリア難民支援|ヨルダン】日本の学校で実践される「特別活動」(学級活動、 児童会、クラブ活動、学校行事)をヨルダンの学校文化に合わせて取り入れる活動を実施。
- 【コミュニティ活動|フィリピン】計400名に読み聞かせ、算数、英語、読み書きなど補習授業を提供。読み聞かせや緊急物資の配布活動などには、計254名の保護者がボランティアとして参加した。
活動の内容は、さまざまな媒体で知ることができます。
- 各地での活動(地域・タイプ別の活動概要と最新情報)
- メディア(掲載メディアの最新情報)
- 年次報告書(1年間の活動内容のまとめ)
- メルマガ(ヘッダー/フッターから登録可。発信内容は未掲載)
- BLOG(国内外スタッフがつづる日常業務など)
- twitter / facebook(イベント告知・報告、寄付案内などの最新情報)
長引く難民キャンプ生活の中で、#シリア難民 の子どもたちが少しでも自分の将来を前向きに考えられるよう #キャリア教育 を行っています。 #国境なき子どもたちhttps://t.co/nGGp8w4YRd pic.twitter.com/NPQFK61muw
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) November 20, 2019
寄付をすると、ニュースレター等で、現状報告や支援の成果、イベントやボランティア情報、難民からのメッセージなどが届くようです。
短時間で活動概要を知りたい場合は、「はじめての方へ」と「年次報告書」が一番簡潔にまとまっていてわかりやすいです。
以上、国境なき子どもたちの評判や口コミ、寄付先として信頼できるかをチェックした内容を紹介しました。
寄付先の検討材料として、お役に立てば幸いです。
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