国境なき子どもたちの評判や口コミは?怪しい?寄付先として信頼できるかを解説

(出典:国境なき子どもたちHP

貧困や紛争、災害で困っている子どもたちに教育の機会を与え、将来の選択肢を広げるために支援する、認定NPO法人「国境なき子どもたち」。
子供たちの自立支援施設の運営、職業訓練の推進、被災地での学校教育などの活動をしています。

その活動資金の3割以上は、民間からの寄付。

「ちゃんとした団体なの?」「寄付で応援して大丈夫?」
そんな疑問を持つ方のために、国境なき子どもたちの評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。

ブログやSNSで見つかった「国境なき子どもたち」の評判·口コミ

国境なき子どもたちについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみると、さまざまな書き込みが見つかりました。

ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ

まずはポジティブな評判から。
さまざまな支援方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。

(出典:考え方に賛同し、丁寧な対応に喜ぶ寄付者 – twitter)

(出典:尊敬する方からの勧めで、オンラインで気軽に寄付を始めた方 – twitter)

(出典:カレンダーを買って支援した方 – twitter)

個人では、音楽評論家の湯川れい子、フォトジャーナリストの安田菜津紀などがサポート。
団体では、小学館、積水ハウスなどの企業、ラ・サール学園などの教育機関が支援しています。

ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問

ポジティブな評判は多数あったのですが、疑問や不安などのネガティブな評判は、ずみずみまで探しても見当たりませんでした。

支援先として「国境なき子どもたち」は信頼できる?3つのチェックポイント

このようにポジティブ・ネガティブな評判や口コミがありますが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。

以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1:団体として信頼できるか?

  • 1997年、「国境なき子どもたち」設立。
  • 2000年、法人格取得。
  • 2010年、国税庁より、認定NPO法人(旧制度)に認定。
  • 2014年、東京都より、認定NPO法人(新制度)に認定。

国境なき子どもたちは、2010年1月16日に国税庁長官により「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」として認定されました。
その後、法改正を受け、2014年12月19日に東京都知事により「認定NPO法人」として改めて認定されました。(中略)
当団体へのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。

(出典:寄付金控除について

認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。

申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。

その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける6つのポイント

NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。

ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?

国境なき子どもたちの資金の使い方は、ウェブサイト上の「会計報告」で公開されています。
2021年度の「会計報告」から、主な決算数値を拾って割合を算出してみました。

  • 収益 3.0億円
    • 寄付金 36.2%
    • 助成金 53.2%
    • 事業収益 10.6%
  • 支出 2.9億円
    • 海外支援事業費 78.5%
    • 東日本大震災支援事業費 3.7%
    • 東京事務局における支援業務費 3.8%
    • 国内教育プロジェクト・広報費 2.8%
    • 活動資金調達 7.1%
    • 一般管理費 4.0%

国境なき子どもたちの監査については、独立監査人による監査報告書が、各年度の会計報告とともに併載されています。
請求すれば、会計報告を郵送してくれるそうです。

ポイント3:きちんと活動しているか?

国境なき子どもたちは、世界の子どもたちに教育の機会を与えて、将来の選択肢を増やすために、以下の活動をしているようです。

  • 劣悪な児童労働から子どもたちを解放
  • 紛争や震災被害で困難な生活を送る子どもたちの教育支援
  • 子どもたちが自立できるように、職業訓練を支援
  • 日本の子どもたちに、世界の子供たちの現状を知ってもらう活動

具体的な活動を2021年度「年次報告書」からハイライトをピックアップしてみました。

  • 【ストリートチルドレンの支援|バングラデシュ】ストリートチルドレンのためのドロップインセンターを運営。朝食をのべ4,743人、昼食をのべ6,798人に提供した。また、子どもたちが安心して眠れる睡眠場所を提供し、毎日13人ほどが施設で睡眠を取った。
  • 【教育支援|パキスタン】計4校の新校舎(中学校および高等学校)を建設。女子生徒が教育にアクセスしやすくなるとともに、中学校の純就学率が40%から73%に、高等学校では15%から79%に向上。
  • 【シリア難民支援|ヨルダン】日本の学校で実践される「特別活動」(学級活動、 児童会、クラブ活動、学校行事)をヨルダンの学校文化に合わせて取り入れる活動を実施。
  • 【コミュニティ活動|フィリピン】計400名に読み聞かせ、算数、英語、読み書きなど補習授業を提供。読み聞かせや緊急物資の配布活動などには、計254名の保護者がボランティアとして参加した。

活動の内容は、さまざまな媒体で知ることができます。

  • 各地での活動(地域・タイプ別の活動概要と最新情報)
  • メディア(掲載メディアの最新情報)
  • 年次報告書(1年間の活動内容のまとめ)
  • メルマガ(ヘッダー/フッターから登録可。発信内容は未掲載)
  • BLOG(国内外スタッフがつづる日常業務など)
  • twitter / facebook(イベント告知・報告、寄付案内などの最新情報)

寄付をすると、ニュースレター等で、現状報告や支援の成果、イベントやボランティア情報、難民からのメッセージなどが届くようです。

短時間で活動概要を知りたい場合は、「はじめての方へ」と「年次報告書」が一番簡潔にまとまっていてわかりやすいです。

以上、国境なき子どもたちの評判や口コミ、寄付先として信頼できるかをチェックした内容を紹介しました。
寄付先の検討材料として、お役に立てば幸いです。

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