今回ご紹介する寄付先は、国連WFP協会。
国連唯一の食料支援機関である「WFP国連世界食糧計画」の支援窓口であり、横浜市の認証を受けた認定NPO法人です。
この記事では、国連WFPの元アジア地域局長・忍足謙朗(おしだり けんろう)さんの著書『国連で学んだ修羅場のリーダーシップ』(文藝春秋・2017年出版)から、国連WFPの活動内容をご紹介します。
忍足さんは国連WFPに長年勤務され、紛争地での食料支援に奮闘されたご経験からご自身の仕事の哲学を、支援現場での強烈なエピソードと共に綴られています。
ご興味のある方は、ぜひ実際に本書を手にとっていただけたら幸いです。
また国連WFP協会は、
「世界の飢餓問題のために、何かアクションを起こしたい」
「ノーベル平和賞を受賞しているような信頼できる団体が良い」
このような想いをお持ちのあなたに、ぴったりの寄付先です。
世界で約8億人、世界の人口の約9人に1人が飢餓に苦しんでいると言われています。(2016年時点)
あなたのご寄付は、食料品となって世界中に届けられます。
例えば、1日33円のご支援が、栄養強化ペースト480人分に変わります。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
目次
静かなる緊急事態「5歳以下の幼い子どもたちの命が、日々失われている」
WFPとは「World Food Programme」の略称で、日本語で国連世界食糧計画と言います。
世界各国からの任意の拠出金や寄付金を受けて、支援を必要としている人びとに食料品を届けるのが主な活動です。
なぜWFPが必要なのか?
5歳以下の子どもたちが年間約300万人、栄養不足に関連した理由で亡くなっていることも、あまり知られていない(2016年時点)。
日割りで計算すると、毎日約8200の5歳以下の幼い命が失われている。
国連で学んだ修羅場のリーダーシップ P.35,36
声高には報道されないが、静かなる緊急事態と言っていいと思う。
子どもの栄養状態が十分でない場合、たとえ死に至らなくても「発育阻害」になり、同年代の子どもに比べて身長が低かったり、認知的な発達や学習能力が大きく阻害されることが多いそうです。
貧しさゆえに発育阻害となった子どもたちの大半は、大人になっても貧困状態が続き、貧困の連鎖が起きてしまいます。
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寄付金控除の対象団体です
食料の配給と、活動の効果検証のセットで、”飢餓をなくす”
本書の中で、支援対象となる子どもたちへの食料支援として、北朝鮮での支援を例に、以下のようなアプローチが紹介されていました。
WFPの北朝鮮における人道支援の活動を少し紹介しよう。
当時の食糧支援は、このようなものが主流だった。・病院の小児科に限り、入院している子どもと付添人の入院食
国連で学んだ修羅場のリーダーシップ P.142
・保育園の食事
・幼稚園の食事
・孤児院の食事
・小学校の給食
・妊婦や乳幼児を抱えた母親の家庭への補助食糧支援
忍足さんが行かれた先々で、支援先である病院・学校などを回って、WFPの配給した食料がちゃんと調理されて出されているかを確認し、子どもたちの栄養状態をチェックされたそうです。
©︎WFP / Kenro Oshidari
上記の写真から分かるように、子どもたちの体格は小さく痩せていました。
忍足さんには、10歳の子どもたちが6歳くらいにしか見えなかったそうです。
病院の小児病棟も視察したが、病室にヒーターが入っておらず、肌寒かった。
国連で学んだ修羅場のリーダーシップ P.143
また、訪れた各地方都市には必ず孤児院があった。
驚くほどたくさんの子どもたちが、そこに住んでいる。
どういう事情で孤児になったのだろうか、ついいろいろと考えてしまう。
WFPは本当に困っている人びとへ食料を届けると同時に、その支援の効果を必ずモニタリングする「ノーアクセス・ノーフード」という原則の下、飢餓をゼロに近づける努力をされています。
北朝鮮への支援においても、かつては飢えている人びとのために何十万トンという食料を支援していたものの、現在では妊婦や乳幼児を抱えた母親に向けた栄養プログラムへとシフトしているそうです。
つまり状況が困難な現場であっても、国連WFPの取り組みによって、緊急支援から中長期的な支援活動へと、確実に状況が好転しているのだと思います。
活動を応援する方法は?月1,000円からのWFPマンスリー募金
このように、世界から飢餓をなくすためには、継続的に食料支援を行う必要があります。
そのための有効な募金の仕方としてご紹介したいのが、WFPマンスリー募金です。
あなたもマンスリーサポーターとして、寄付を始めていただけたなら、例えば以下のような支援を実現することができます。
- ご寄付でできること
- 月1,000円(1日あたり33円):480人の栄養不良の子どもたちに、栄養強化ペーストを届けることができます。
- 月3,000円(1日あたり100円):緊急事態に命をつなぐ栄養強化高カロリービスケットを900人に届けることができます。
- 月10,000円(1日あたり333円):子ども24人に栄養たっぷりの学校給食を1年間届けることができます。
- 補足
- ※ ご寄付金額は1,000円以上1,000円単位でお選びいただけます。
- ※ 上記は1年間続けていただいた場合にできることの例です。
また、マンスリーサポーターとして支援を始めると、
- 1年に3回:最新の活動状況をお伝えする「ニュースレター」の郵送
- 1年に1回:ご寄付の使い道を詳細な会計報告とともにレポートする「年次報告書」の郵送
などの特典があり、定期的に活動報告を受け取ることができます。
国連WFP協会への寄付は、寄付金控除の対象です。
毎年1〜2月頃に、1年分の寄付金受領証明書(寄付の領収書)が郵送で届きますので、確定申告して頂くことで税金が一部還付されます。
実際にWFPマンスリー募金に参加されている方の声をご紹介します。
国連WFPから届くお知らせで、世界には大変な状況にある人達がいること、日々奮闘する職員がいることなどを知ることができます。
栄養不良だった幼い子どもが支援を受けて元気になり、「よく遊び、よく食べるようになった」と喜ぶ母親の話を読むと、同じように子どもの成長を願う親として明るい気持ちになります。
ニュースレターに写る、WFPの支援を受けた子どもたちの笑顔を見ると、自分の支援がこの笑顔につながっているという実感が湧き、とても嬉しい気持ちになります。
子どもたちの笑顔は何ものにも変え難く、世界中の子どもたちが食べ物で辛い思いをしない世の中にならないかと強く思います。
ぜひあなたにも、私にできること、その一歩を踏み出して頂けたら幸いです。
あなたの寄付が、飢餓に苦しむ子どもたちの未来を変えます。
WFPマンスリー募金の申し込みを検討される方は、ぜひ国連WFP協会のWEBサイトもご覧になってみてください。
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寄付金控除の対象団体です