(出典:日本ユニセフ協会 WEBサイト)
ネット広告や、「つなぐよ子に」のテレビCMなどで目にする「ユニセフ募金」。
途上国への子どもへの支援といえば、直ぐに思い浮かぶのが「ユニセフ募金」という方も多くいらっしゃると思います。
「ユニセフ募金」について、その使い道や募金方法の種類などを解説します。
目次
ユニセフ募金の使い道は?ワクチンや文房具など現地に届けられたモノ
ユニセフ募金は、現地でどのように使われるのかを調べてみました。
100円の募金で実現できることまとめ
現地事務所で子どもたちに使っている100円で買える一例を、公式サイトからピックアップしました。
- ポリオから子どもを守るための経口ワクチン 4回分
- 栄養素ビタミンAのカプセル 50錠
- 1錠で4〜5リットルの水をきれいにできる薬 263袋
(出典:日本ユニセフ協会 WEBサイト「子どもと先生の広場」)
世界の子どもたちは救われたの?数字で見ると・・
また、ユニセフが支援している国と地域で、以下のような成果があったとのこと。
- 人道危機の影響を受けている国々の 2,700万人以上を含む7,790万人の子どもたちが、はしかの予防接種を受ける
- 3,790万人の学校に通えない子どもと若者(49%が女子)が教育を受けらるようになる
- 3億5,630万人(史上最大規模)の子どもたちがあらゆる形態の栄養不良を予防するプログラムを受ける
(出典:ユニセフ活動の成果2022)
支援を必要としている子どもたちのために、私たちの寄付が少なからず役立てられていることが分かります。
では、実際の支援が届くまでに、どのようにお金が流れていくのでしょうか?
寄付金の使われ方は?収支報告など読み解き、ユニセフのお金の流れを追う
私たちが寄付したお金は、一旦日本ユニセフ協会に集められます。
日本ユニセフ協会が公開している情報から、その後の動きを解説します。
日本で集まった寄付の85%以上を、ユニセフ本部へ送金
2023年度の日本でのユニセフ募金の総額は、306億円。
そのうち、83%が個人からの募金です。
(出典:日本ユニセフ協会 収支報告概要)
支出の総額は、307億円。
そのうち、86.4%をユニセフ本部に送金。
残りの13.6%にあたる「国内事業費」は、募金活動事業費に11.94%使われているほか、本部業務分担金が0.03%、管理費(事業運営費および人件費)に1.9%など計上されています。
日本など各ユニセフ協会の国内事業費は、「ユニセフ募金のうち最大25%の範囲内」という協定があると、公式サイトに明記してありました。
「監査報告書」もウェブサイトに掲載されていました。
本部からは、支援国のユニセフ事務所へ分配
世界33の国と地域に、日本ユニセフ協会を始めとする、ユニセフ協会が設置されています。
このユニセフ協会によって、主に先進国へ対して、広報・募金・アドボカシー活動が行われることとなります。
(出典:ユニセフとユニセフ協会ー日本ユニセフ協会HP)
各国ユニセフ協会からユニセフ本部へ集められたお金は、以下の判断基準から、より緊急で支援を必要としている国と地域へ分配されていきます。
- 5歳未満児死亡率
- 所得水準
- 子どもの人口
お金を受け取った支援先のユニセフ事務所は、先の章の「100円でできること」でご紹介したような、より具体的な援助・開発活動へ資金を投入することとなります。
支援方法を選ぶときには、「今回」と「毎月」の違いに注意
支援方法はその都度寄付する「今回」と、継続的に寄付する「毎月」があるので、選ぶときに注意が必要です。
その他、様々な募金方法やギフト支援でも、寄付することができます。
毎月500円から、継続的に支援する「マンスリーサポート」
テレビCMで放映されている「つなぐよ子に」のプロジェクトを支援したい場合は、毎月決まった額の寄付をする「マンスリーサポート」プログラムを選択することになります。
毎月500円以上の任意の金額を、クレジットカードか口座振替で寄付します。
今回1回の募金は、クレジットカード・コンビニ払い・ネットバンキングで
今回1回の募金は、ネット上からは500円以上の任意の金額を、クレジットカード、コンビニ払い、ネットバンキングで寄付できます。
支援したいプロジェクトを選んで、募金の使い道を指定することも可能です。
その他、募金箱や支援ギフトなどさまざまな支援方法
その他にも、たくさんの方法で募金することができるようです。
- 街頭・店頭・社内・校内設置の募金箱への募金
- 電子マネー(楽天Edy)での送金
- 携帯電話料金支払いと同時に寄付
- 遺産、相続財産の遺贈や香典などの寄付
- 旅行・出張時に余った外国コインの寄付
- カード使用でたまったポイントの寄付、など
一番ユニークで簡単なのが、支援ギフトを選んで購入後、そのまま贈る方法の寄付です。
ネットショッピング感覚で気軽に支援できます。
募金活動を手伝ったり、募金関連のイベントに参加したり、自らがイベントを企画したりして支援をすることも可能のようです。
「マンスリーサポート」での支援については、こちらのページから。
寄付を検討されている方は、よかったらご覧になってください。
>団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です