(出典:ワールド・ビジョン 「チャイルド・スポンサーシップ」)
「チャイルド・スポンサーシップ」と呼ばれる子ども支援プログラムを、テレビやネット広告などで目にした方も多くいらっしゃるかもしれません。
「チャイルド・スポンサーシップ」の内容から支援者インタビュー、運営する国際NGO「ワールド・ビジョン」の団体概要、寄付の使い道や支援の方法などについて解説します。
> チャイルド・スポンサーシップに今すぐ参加したい方はこちら
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目次
チャイルド・スポンサーシップとは?子どもたちが未来を切り拓く力をつける支援
どんな活動が行われている?
一般の方から支援を募り、活動の中心となっているチャイルド・スポンサーシップ。その歴史は深く、ワールド・ビジョン創業の3年後に早くも活動がスタートしました。
単に子どもに食べ物を与えたり、学費を出したりすることで、一時的に問題を解決し、その後も果てなく支援を継続していく。
そのような局所対処で、先の見えない支援ではなく、どうすれば問題を根本的に解決できるか、その方法を模索してきました。
試行錯誤の結果確立されたのが、最低14年かけて、支援地域の子どもを含む人々の生活改善を行い、最後は自分たちで活動を継続していくことができるように準備していくプログラムです。
ワールド・ビジョン・ジャパンHP
活動の中で、現地ニーズの調査を徹底的に実施し、貧困の原因となる様々な問題にアプローチしていきます。
- 保健、栄養改善:健康と成長を守る
- 生計向上:家族の収入を増やす
- 子どもたちの保護:子どもの健やかな成長を支える
- 教育:学ぶ環境を整える
- 水衛生:安全な水供給のための整備
上記の活動を、私たちはチャイルド・スポンサーシップとして、月4,500円の寄付をすることで支援することができます。
寄付の使い道については、チャイルド・スポンサーシップのページに活動例として記載されていました。
- 【学ぶ環境を整える】現状、遊牧移動・児童労働で学校に行けない子が多い。学習環境改善と教師育成
- 【病気から守る】マラリア・下痢予防、妊産婦ケアや保健系人材の育成
- 【発育をささえる】栄養改善のための、保護者の啓発・トレーニング
チャイルド・スポンサーシップを通して、支援地域に住む子ども「チャイルド」とつながることができます。具体的には以下の3つが挙げられます。
- 子どもの成長報告書が届く
- 手紙を通じてやりとりができる
- 子どもたちに会いに行ける
チャイルド・スポンサーシップに申し込むとどうなる?実際に申し込んでみた
寄付ナビ編集部が支援を始めた時の体験談と、支援をしていて実際に受け取ったものの一部をご紹介します。
チャイルド・スポンサーシップは、ワールド・ビジョンの公式ページから申し込みが可能です。
ワールド・ビジョン・ジャパンHP
申し込みフォームには「チャイルドの希望」欄があり、スポンサーとして支援したい子どもの人数、支援希望地域、性別、チャイルドから届く手紙の言語(英語のままor日本語訳をつける)などの情報を入力しました。
その他個人情報と支払い情報を入力し、手続きは完了です。
手続き完了の数日後、入会案内として「チャイルド・スポンサー・キット」が届きました。
支援するチャイルドの写真とプロフィール、チャイルドが住む地域の課題やワールド・ビジョンが行う支援活動などが紹介されていました。
「チャイルド・スポンサー・キット」など実際に届いた郵送物
郵送物以外にも、申し込み完了後「マイワールド・ビジョン」と呼ばれる、チャイルドの支援状況が分かる専用サイトのアカウント開設の案内が届きました。
マイワールド・ビジョンにログインすると、自分がチャイルド・スポンサーとして支援しているチャイルドの基本情報や支援内容、またチャイルドが住む場所の詳細などを閲覧することができます。
マイワールド・ビジョン、チャイルドの基本情報
また、チャイルドの写真付きの成長報告書が、年に一度届きます。チャイルドが住む地域での活動状況がわかるので、子どもたちの様子や成長の過程を見守ることができます。
支援しているチャイルドの写真
地域の支援状況の報告
その他にも、手紙のやりとりやプレゼント、支援地訪問ツアーなどを通じて、チャイルドとの交流ができるのもチャイルド・スポンサーシップの特徴です。
手紙でのやりとりの仕方やプレゼントや翻訳、その他よくある質問をまとめた記事も合わせてご覧ください。
10年以上スポンサーとして支援している方へのインタビュー
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーとして長年支援を継続されている寄付者にインタビューを実施しました。寄付を始めたきっかけや続けていてよかったことなど、チャイルド・スポンサーシップへの想いを聞きました。
お話をうかがった寄付者プロフィール
大柿千裕さん 支援歴:11年
・10年間以上カンボジアの子どもを支援。支援している子どもの成長を感じている。
・1児の親として自分の子どもと支援先をいつか訪問してみたい。
支援しているチャイルドのプロフィール
名前:チャニちゃん 地域:カンボジア トモ・プオ地域 年齢:2006年8月生まれ(現在17歳) 11年生 家族構成:両親と姉妹1人。両親はどちらも農業に従事。 |
大柿さんが途上国の状況に関心を持ったのは小学生のころ。
テレビで流れる途上国の状況を知り、自分は学校にも行け、ご飯もたくさん食べられるのに、途上国の子どもにはできないのはなぜだろうと不思議に思ったそうです。
その後、大人になって行ったカンボジア旅行で、生活が困難な子どもたちと出会い、帰国後すぐに何か支援ができないかと思い、寄付を決意したそうです。
大柿さんが、チャイルド・スポンサーシップを選んで良かったと思う点は、長期的に現地の子どもたちと交流できる点だそうです。
寄付をし始めた当初は「寄付が使われているか大丈夫かな」という不安があったそうですが、その後チャイルドからの翻訳付きの手紙などを受け取っていく中で、安心して寄付を続けられるようになったようです。
支援当初の手紙
また、支援をする中で子どもの成長が見えることも嬉しいことだと、大柿さんはインタビューで答えられていました。
これまで送られてきた写真や手紙を大切に保管されていて、チャイルドとの繋がりをとても大切されていました。
これまでに送られてきた写真
大柿さんがこれまで受け取った手紙。大切に保管している。
インタビューの全文を読みたい方は、是非以下の記事をご覧ください。
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チャイルド・スポンサーシップへの申し込み方法は?
改めてチャイルド・スポンサーシップの申し込み方を、3つのステップでご紹介します。
ステップ1:WEBサイトからチャイルド・スポンサー に申し込み
ワールド・ビジョンの公式サイトから、支援を申し込みます。
自分で調べてチャイルドを選ぶこともできますが、特に自分から希望がない場合は、ワールド・ビジョンの側で選択してもらいます。
ステップ2:郵送で「スポンサーキット」が手元に届く
WEBサイトでの申し込みが終わると、「スポンサーキット」が郵送で届きます。
同封されているのは、写真付きでチャイルドのプロフィールなどが記載してある「チャイルド紹介カード」。
そして、支援の方法が解説してある「チャイルド・スポンサーシップ ガイド」を確認します。
ステップ3:毎月の寄付が始まる
申し込みと決済が完了すると、毎月の寄付が始まります。
寄付の方法は、「クレジットカード」「銀行などからの口座振替」「コンビニや郵便局から払い込み」の3種類から選べます。
その他にも、寄付ナビ編集部が実際に寄付する前に気になった疑問点と、それらを調査した記事もありますので、興味のある方はこちらの記事もお読みください。
参加するなら注意!あなたのお金が直接、チャイルドに届くわけではない
「チャイルド・スポンサーシップ」への毎月の寄付はチャイルド単位。
ある一人のチャイルドを支援をすると、そのチャイルドと文通などの交流をするしくみになっています。
ゆえに、お金が直接、そのチャイルドに届くと思われるかもしれません。
ですが、寄付したお金は、そのチャイルドの住んでいる地域全体の向上のために還元されます。
チャイルドはあくまでも地域のみんなを代表して、寄付者と交流するしくみです。
その点はご注意ください。
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芸能人も参加しているプログラム
歌手のジュデイ・オングさんや、女優の酒井美紀さん、株式会社スタートトゥデイの前澤友作社長など、多数の芸能人・著名人が、チャイルド・スポンサーになっています。
私が、ワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使となってから25年が経ちました。
私も、現在3人の子ども達のチャイルド・スポンサーをしています。これまで、何人もの子ども達が卒業して行きましたが、子ども達からの手紙や、報告書で彼等の成長を知ることができます。
ジュディ・オングさん
「誰かのために、自分にできることはないか」と考えていたときに、WVJの方の熱意や想いに共感して支援を始めて、早10年が経ちました。
(中略)何でもいいから誰かのためになることをしてみる。自分の時間、経験、お金を自分以外の人のために注ぎ、その対価として「ありがとう」の想いが返ってくる。そんな感謝の連鎖が広がっていくことを願っています。
前澤友作さん
ここまで読んでいただき、チャイルド・スポンサーシップについて申し込みをご検討の方は、以下の公式ページよりお申し込みください。
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ワールド・ビジョンの活動とは?子どもと、その未来を救う活動
チャイルド・スポンサーシップを運営しているワールド・ビジョンは、米国人のキリスト教宣教師ボブ・ピアス氏が始めた、70年以上活動を続ける国際NGOです。
1948年、第2次世界大戦後の混乱する中国に派遣されたピアス氏は、一人の少女の学費と生活費の支援を開始。
「すべての人々に何もかもはできなくとも、誰かに何かはできる」と考えるようになったのが、「チャイルド・スポンサーシップ」を始めるきっかけだったそうです。
その後、ピアス氏は、より多くの支援を届けたいと思い、1950年にワールド・ビジョンを米国で創設、現在はアフリカやアジアを中心に、約100カ国に活動が広がり、大規模な国際NGOに成長しています。
ワールド・ビジョンは、日本でも1987年に団体を設立して、活動をしています。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンは、2002年5月1日、国税庁により「認定NPO法人」として認定され、その後のNPO法の改正を受け、2014年8月1日に東京都により改めて認定されています。
そんなワールド・ビジョン・ジャパンは、以下の3つの事業を展開しています。
- 開発援助:子どもたちとその地域の人たちの自立に向けた支援
- 緊急人道支援:紛争や災害で被害を受けた子どもたちを支援
- アドボカシー:市民社会や政府への働きかけ
それぞれの具体的な活動について、詳しく解説していきます。
開発援助
開発援助活動の中心は、「チャイルド・スポンサーシップ」。
最終的に子どもたちが自立できるように、14年以上かけて子どもが住む地域やとりまく環境を改善するプログラムです。
- 教師に対し、図書館運用に関する研修を実施(カンボジア)
- 親・保護者160人を対象にした、肯定的なしつけに関するワークショップを開催(エクアドル)
- 小学校に手洗い場を設置し、手の洗い方を研修(ルワンダ)
緊急人道支援
紛争や災害で被害を受けた子どもたちを支援する活動。
- 緊急の食糧配布支援を実施するとともに、コミュニティ内の公共施設の建設や補修工事に参加した世帯に対して労働の対価として現金を給付(アフガニスタン)
- 栄養不良の5歳未満の子どもと、妊娠・授乳中の母親のための食糧支援(ソマリア)
- 避難民キャンプで暮らす人々に、安全な水や衛生用品の提供、ゴミ収集、共同トイレの整備・維持管理など、基礎的な水衛生サービスを提供(シリア)
アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)
子どもたちを取り巻く問題を解決するために、政府、関係者、関連団体などに働きかける活動。
ワールド・ビジョン・ジャパンも作成に携わった、「子どもに対する暴力撲滅国別行動計画」や、その中でも言及されているINSPIRE(子どもに対する暴力撤廃のための7つの戦略)の国内での普及・啓発に取り組んだほか、子どもの権利に関する研究誌に、論文を寄稿しました。
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寄付金控除の対象団体です
チャイルド・スポンサーシップに申し込むなら、チェックしておきたい注意点
最後に、チャイルド・スポンサーシップへの参加を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。
寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?
「チャイルド・スポンサー」に寄付すると、税金が控除されます。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンは、2002年5月1日、国税庁により「認定NPO法人」として認定され、その後のNPO法の改正を受け、2014年8月1日に東京都により改めて認定されています。
ワールド・ビジョン・ジャパン 寄付金控除等/領収証
皆さまからの支援金が寄付金控除等の対象になります。
監査に関しては、「情報公開」ページによると、国内では内部監査と外部監査を毎年実施。
ワールド・ビジョン全体では、各国の全事務所が少なくとも 3〜5年に一度、 業務監査と会計監査を受けるしくみがあるようです。
解約はできる?支援をやめるときの手続き方法
チャイルド・スポンサーシップのような毎月の寄付は、一般的にはご支援者それぞれの都合に合わせて、自由に解約できます。公式HPからの問い合わせで、約1ヶ月程度で退会することが可能なようです。
チャイルド・スポンサーシップの退会方法についてはこちらの記事でも情報を記載していますので、是非ご覧ください。
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まとめ:チャイルド・スポンサーシップへの参加に向いている人はこんな人
この記事では、チャイルド・スポンサーシップの活動内容や参加後の流れ、参加する際の注意点、またワールド・ビジョンの活動内容について解説をしてきました。
最後に、改めてチャイルド・スポンサーシップと、運営団体であるワールド・ビジョン・ジャパンのポイントをおさらいします。
編集部オススメのポイント!
もしあなたも、「支援しているチャイルドの成長が見たい」「歴史があり、信頼できる団体に支援したい」とお考えでしたら、ぜひ、ワールド・ビジョン・ジャパンへの寄付にご参加ください。
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寄付金控除の対象団体です
P.S.
「チャイルドとのやり取りが負担になってしまったらどうしよう」
「月4,500円からは、ちょっとハードルが高いかも」
そんなあなたには「難民子ども支援」のプログラムがおすすめです。
チャイルドとの交流はありませんが、毎月1,000円から、紛争下で暮らす約2.5億人の子どもを支援することができます。
チャイルド・スポンサーシップと同様に、税控除も活用できますよ。
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