「寄付は有効に使われているのか?」子ども支援のグッドネーバーズ・ジャパンの現場に潜入してきました

「子どもにごはんをお腹いっぱい食べさせてあげたい」

子どもにお腹いっぱい食べさせてあげたいと思うこともあると思いますが、ひとり親世帯では経済的な理由からできない場合もあります。

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、そんな家庭を「グッドごはん」という食品配付の活動で支援しています。

私も子どもを持つ同じ親として、嬉しそうに食べている子どもの姿を守りたいという思いがあります。「グッドごはん」の活動は大変興味深いですし応援したいのですが、寄付がどのように使われているのか、活動はどのように行われているのか、しっかりと理解したいと思います。

ちょうどグッドネーバーズ・ジャパンが、拠点を板橋に構えたとのことでしたので、活動を見学させていただきました。

認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンの活動と「グッドごはん」とは?

よくメディアで「7人に1人」が貧困家庭にあり改善されていないとの報道があったように、日本でも満足に食事もできない家庭があるのだそうです。貧困家庭の約48%がひとり親家庭であり、親が自分の食事を我慢して子どもに食べさせるほど生活に困窮しています。

グッドネーバーズは、これまで海外でも貧困に苦しむ子どもたちを支援していましたが、2017年からは国内でも、食品配付の活動「グッドごはん」を開始しているそうです。

「子どもにとって食べることは大事ですし、学ぶにも遊ぶにも食べていないと何もできません。国内で食品配付を始めたのは、貧困に苦しむひとり親家庭の子どもたちの成長を支援したいと思ったからです。」

国内のひとり親世帯の子どもの2人に1人にあたる48.3%が相対的貧困と言われています。

多くのひとり親は社会とのつながりを持たず、不安をひとりで抱えています。あなたの周りにも、相談できずに苦しんでいるひとり親家庭がいるかもしれません。

グッドネーバーズジャパンHP

グッドごはんの活動はどんなところでどんな人が行っている?

グッドごはんの活動は、倉庫での「準備」と配付所での家庭への「配付」の二つ。倉庫は、東京(板橋)、大阪で1か所ずつあり、配付場所は、全部で42か所。首都圏に設置され、利便性が配慮されているようです。

直近では、1か月で45回、2,399世帯へ配付したそうです(2023年8月実績)。2023年10月からは佐賀・福岡でもグッドごはんが開始されます。

貧困に苦しむ子どもや家庭を食品配付で支える活動に賛同できますが、実際どのように行われているのか疑問に思いました。

多くの家庭に食品が手渡されているようですが、口に入るものを扱うので管理や扱い方について気になります。また、食品配付といってもあまり食べ慣れない余りものばかりになっているのではないか。

早速、新たに移転した板橋倉庫に実際伺う機会を得たので、訪問してみるとこちらの期待を「裏切る」衝撃な結果を目の当たりにしました。

今回取材対応頂いた国内事業部 部長 綿貫さん

整理整頓された収納棚と食品

食品は、主食、副菜、調味料、飲料、菓子および日用品に分類され、期限がわかるように収納されていました。消費期限はひとつひとつ丁寧に確認されていて、骨の折れる作業でもしっかりと対応されていました。きめ細やかな対応に感心しました。

きっと、多忙で雑然としているのかと勝手に想像していましたが、全体として綺麗かつ清潔にされていたのに驚きました。スーパーマーケットのバックヤードのように整理整頓されていたのが印象的でした。

豊富な種類とバリエーション

次に感動したのは、寄贈されている会社と食品の数や種類です。寄贈の多くは大企業からのもので、お米、パン、麺、インスタントラーメン、お菓子や缶詰やレトルト食品、飲料など。さらには、生鮮食品もあり、冷凍肉や魚のほか、チーズなどもありました。大きな業務用の冷蔵庫や冷凍庫で保存しているので、鮮度も安心できるとおもいます。

さらに、日用品として洗顔フォームや化粧品などもあると聞いて「生活の質」を少しだけでも高められる物が含まれていて、心の豊かさにつながる取り組みだと感銘を受けました。企業からの支援は食品配付以外にも広がりつつあるようで、外資系企業が社会科見学の機会を子どもに提供しているそうです。信頼されている団体だからこそ、こうした支援を受けることができているのですね。

配付食品のセットはバランスよく整然と

「できるだけ、主食、副菜、調味料、飲料、菓子をバランスよく入れています。ご寄付があった場合には、日用品も入れるようにしています。食品配付はどうしても消費期限の都合があるので、完璧なバランスを取るのは難しいですが、子どもが喜びそうなお菓子をいれたり、簡単に子どもだけでも食べられるレトルトなど入れるようにしています。」

配付食品は、一袋あたり1万円相当の食品が入るように考慮されて作られています。一つの袋にいれるので、食品同士の重みでつぶれないように軽いものや小さいものをビニール袋に、それ以外の重いものと割れ物は別途配付時に合わせてお渡ししているとのだそう。きめ細やかな対応でもらう方も嬉しいだろうなと感じました。

食品は食べないものをもらっても困ります。しかし、バランスを考えてくれたり、調味料やレトルトを使った調理のヒントなども使い方を教えてもらえたりと、親身な対応も嬉しいだろうなと思いました。

なお、配付時にセット内容の中で食べられないものや不要なものがある場合、配付場所においていくことができます。他にも、消費期限がすぐに切れそうなものを集めたコーナーがあるり、自由に持ち帰ることもできるそうで、選択の自由も尊重されていました。

てきぱきと作業するボランティアさんと活力あふれるスタッフさん

食品が整理整頓されているのを見てもわかるように、スタッフさんとボランティアさんの連携が取れていました。作業中もときおり笑顔を見せつつ真剣に取り組まれていました。ボランティアさんの作業は、倉庫の作業だけでなく、ひとり親家庭への配付にまで多岐にわたります。特に、配付の際にはグッドごはんを利用するひとり親家庭と接点を持つので、事前にスタッフからボランティアさんへ注意事項を共有しているそうです。物資だけでなく、作業に従事する人の管理もしっかり行われていました。

「ボランティアには、企業のボランティア休暇を活用して来てくださったり、地域団体の方が協力をしてくださったりと、幅広い層の方がいらっしゃいます。作業としては、食品を詰める係、重たいものを運ぶ係、消費期限ごとにわける係などがあり、それぞれ役割分担を決めてローテションしています。現場で気付くことがあれば、意見をもらうようにして作業の改善をしています。」

グッドごはんは本当にひとり親家庭の助けになっているのか?

食品配付を丁寧にかつ効率的に準備していることはわかったのですが、当のひとり親家庭の子どもや保護者はどう感じているのか少し気になりました。バランスよくといっても、配付の食品には「防災用備蓄」も含まれていて、使い勝手はどうなんでしょう。

忙しい保護者のお助けグッドごはん

「配付している食品は、調理せずにすぐ食べられる物が多いのが特徴です。ひとり親家庭の多くは保護者が忙しく、子どもがお腹がすいたら開けて食べられるものが喜ばれています。また、最近は備蓄の食品もおいしくどこでも食べられるので、保護者の職場でのお昼ご飯として重宝されているようです。」

これには納得しました。共働きで子育てをしていますが、子どもはお腹がすくと待つことができません。子どもは何かお腹にいれるだけで、機嫌よく過ごせます。缶詰は開けるだけ、お菓子ならなおさら、小学生以上の子どもなら親の力を借りなくても食べられる食品は大変助かります。

ですが、1万円相当の食品を配付していると聞きましたが、米2kGでは子どもが多くいる家庭では量が足りないのではと思ってしまいます。

親子の大事なコミュニケーションにつながるグッドごはん

「食品配付は、月に1回で1万円相当なので、1か月まるまる食品配付に頼ることは難しいでしょうが、少しでも家計を浮かせることができ、誕生日プレゼントを買えたなどの感想をいただいています。また、グッドごはんが家族間のコミュニケーションになっていて、お子さんが『今日はグッドごはんの日だね』と喜んでくれる場合もあるそうです。私の知っている家庭では、最初はお母さんだけが配付所に来ていたのですが、最近になって子どもが大きくなって一緒にくるようになり、荷物を運ぶのを手伝う様子を目にするようになりました。」

最近は物価上昇もあるので少しでも家計を節約したいと思うのはどこの家庭でも共通していることだと思います。そして、忙しい保護者と子ども間で「グッドごはん」をきっかけに話題や笑顔が少しでも広がる副次的効果があるとは思いもよりませんでした。

「グッドごはんのおかげで、本当に助かっています。子供達とも話題が増えて、とても嬉しいです。心身共に、ゆとり・余裕が生まれて、本当に感謝しております。いつもありがとうございます。」

グッドごはん活動報告 2023年8月配付より グッドネーバーズ・ジャパンHP

貴重なご支援、本当にありがとうございます。楽しみが少ない中で、子供たちは毎月本当に楽しみにしています。おなか一杯食べられることのほかに、いつもは食べられないお菓子や今まで見たことない食品を嬉しそうに眺めている子供たちの笑顔に私も救われます。

グッドごはん活動報告 2023年8月配付より グッドネーバーズ・ジャパンHP

孤立した子育て環境を少しでも緩和。対面配付で人と接する機会を。

「ひとり親家庭だとどうしても子どもと常に向き合うこととなり孤独を感じやすいものです。グッドごはんの対面配付の時間がスタッフなどと話す機会となり少しでもリラックスしてもらえたらと思っています。子どもたちも、食品配付をするスタッフの姿を見て自分も大きくなったらグッドごはんのような活動をしたいと思う子も中にはいるようです。

生活が苦しくなると親の心に余裕もなくなり、つい無機質に淡々と毎日を送ることになってしまいがちです。しかし、グッドごはんを利用する日が、家族にとって一つのイベントとなるだけでなく、親にとっても家族の外の人と対面で触れられたりと、つながりを感じられる良い機会にもなっているとしみじみと感じました。

「7月配付でパイナップルをいただき、娘が大変喜んでました!また、お魚も高く買えていなかったので、冷凍の魚をいただけたのも大変嬉しかったです。皆さんも色々高騰している中で、支援していただいていてありがとうございます。ひとり親は、肩身が狭い雰囲気がありますが、頑張れと言っていただいてるのが励みになります。」

グッドごはん活動報告 2023年7月配付 グッドネーバーズ・ジャパンHP

まとめ:グッドごはんへの寄付で、ひとり親家庭の子どもたちに食品を贈ろう!

グッドごはんの活動を継続的に実施するために募集しているのが、月1,000円から支援する「国内子どもスポンサー」です。

あなたの月々のご寄付で、例えば以下のような支援を実現することができます。

  • 月1,000円:ひとり親家庭4世帯に食品(合計40,000円相当)を贈ることができます。
  • 月1,500円:ひとり親家庭6世帯に食品(合計60,000円相当)を贈ることができます。
  • 月3,000円:ひとり親家庭12世帯に食品(合計120,000円相当)を贈ることができます。

あなたも「今、困っている親子を助けたい」「お腹を空かせている子どもたちのためにアクションを起こしたい」という想いを抱いているなら、ぜひグッドネーバーズ・ジャパンのWEBサイトをご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

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